こころの雑記帳

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森鴎外の「沈黙の塔」

鴎外は小説だけでなく、ご存じのように多彩な人でしたね。

短編小説「沈黙の塔」は読まれましたか?

ボンベイのパルシーと呼ばれるゾロアスター教徒の内紛を描いています。沈億の塔はゾロアスター教徒が鳥葬に使用する直径20メートル高さ7メートrほどの塔です。

ドイツからの帰国途中にボンベイに立ち寄り、沈黙の塔を見た経験があるようです。私の知る限りマラバールの丘の頂付近の森の中に17世紀からあるのですが、三重の壁に取り囲まれていて内部はみられないほずです。

今でこそグーグルの世界を上空から写した映像が見られますが、当時は直接見ることは不可能だったと想います。

「沈黙の塔」はボンベイに立ち寄ってから20余年後に書かれましたが、教徒同士の内紛とうのも鴎外独自の創造ではないかと思われます。

インドのゾロアスター教徒は、イスラム教徒とは何度かの紛争がありましたが、ゾロアスター教徒同士の殺し合うまでの内紛は初耳です。舞姫を丹念に調べた今野勉さんならご存知かな?

それにしても、なぜその頃は知られていないボンベイの沈黙の塔など訪ねたのでしょうか?

ひとつ考えられることは、西周のすすめがあったのではないかと思われます。西は森鴎外より40歳ほど年上ですが、同じる津和野藩藩医の家柄の出身で叔父にあたります。

西は、芸術、科学、哲学などの用語を翻訳のときにつくりだした人としても知られていますが、ゾロアスター教を拝火教と日本語に置き換えた人でもあります。その辺のところからゾロアスター教に関心があり、甥の森鴎外に沈黙の塔の見学をすすめたかも知れません。

日本初のフリーメーソン入会者である西が、この組織に深く関っているゾロアスター教徒の誰かを紹介し、ボンベイに立ち寄った可能性もあります。
日本初のゾロアスター教の聖典アベスタを紹介した火教大意は林董ですが、陸軍軍医総監まで上り詰めたことは、森鴎外と共通しています。

それにしても、森鴎外の墓は本名の森林太郎の名が刻まれているようですが、権力を持ちながらも独自の視点で人間にとっての真実を見詰めたまさに文豪と言えますね。

閉じる コメント(2)

はじめまして。
「午後の幽霊」というテキストサイトを書いている古川と申します。
ゾロアスター教徒について検索していたところ、こちらに出会いました。
ゾロアスター教徒は独特の葬送方法をもっているようですね。
陳舜臣氏の「枯葉のダキメ」という小説を読んで、わたしはそのことを知りました。
ダキメとはいわゆる沈黙の塔のことでしょう。
森鴎外にも文字通り「沈黙の塔」という短編小説があるとは知りませんでした。
葬送方法にはさまざまありますが、この沈黙の塔という一種の葬送装置には興味をひかれずにはいられません。
人間とは、葬送の儀式を行わずにはいられない動物であり、儀式の在り方は、夫々の宗教によって規定されているのでしょうね。
わたしなりの葬送についての考察を、わたしのサイトに書いていますので、興味があれば一読してください。
表題は「人間は、葬式をする動物である」というものです。
http://gogonoyuurei.sakura.ne.jp

2013/5/7(火) 午後 8:11 [ 21年目の旅人 ]

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森鴎外は高校教科書「舞姫」が印象深いです。東大で色々な宗教有り、人食い人種・イスラム教・密教は秘書ですら気味悪がり。それだけ、トップで病む事態が発生しているのかもしれませんね。

2015/9/21(月) 午後 8:55 [ ESC ]


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