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11.告白/Baby, listen to my love...
斜め前にすわるヌナの横顔に向かって、俺は呟き続けた。
あの雨の日の出来事を思い出しつつあるヌナに、
ゆっくり、やさしく、
俺の想いが伝わるように。
「でね?ちょうど…3ヵ月ぐらい前、かな。土砂降りの日で」
「ちょっとやなことがあって、バイク飛ばして、このバスに乗りに来たんだけど」
「乗ってみたらさ、先客がいたんだ。女の人でね」
「いっつも貸し切りみたいなもんなのに…珍しいなって思ってその女の人のこと、後ろから見てたんだけど」
「その人、泣いてた」
「ずっと泣いてて、俺より先に乗ってたのに、俺が一周終わって降りる時もまだ泣いてて」
「なんか気になっちゃって、その人に声かけたの」
「そしたらぁ」
「顔あげたその人が、すっげ、きれいで」
「だいじょぶですか、って言うだけのつもりだったんだけど、なんかどうしていいかわかんなくなっちゃって」
「思わず、このバスは魔法のバスだから…っていっちゃったんだ」
ぴく。
ヌナが小さく反応する。
思わず後ろを向きそうになってるから、
まだダメ、って言ってもういちど前を向かせる。
「魔法のバスっていうのは、俺の大事な秘密なんだ。ほんとに大事な人にしか教えられない秘密だったんだけど、でも」
「初対面の、全然知らない女の人に教えちゃった」
「どうしてかな?不思議だよね。自分でも不思議だったんだけど」
「それからずっとその人のことが頭から離れなくて」
「その人のことばかり考えてたら」
「ある日俺の前に現れたんだ…カメラを持ってさ」
今度こそ、俺の方を完全にふり向いた。
でも今回は、もう前を向かせることはしないで、
びっくりしたように大きく見開いたヌナの瞳を見つめながら話し続ける。
「運命だ!って、俺、すごくうれしくて。その人のことばっかり見てたんだけど」
「その人は俺じゃない人のことばっかり見てて、あぁ、好きなんだってわかって」
「あっさり失恋?しちゃったんだけど。俺ってあきらめ悪いから」
「まだ、その女の人のことが好きなんだ…ね、ヌナ。誰のこと言ってるか、わかるよね?」
ヌナは本当に驚いた顔で俺を見てる。
ちょっと頬が赤いな。
それはお酒のせい…だけじゃないよね?
「あ、あの…ジェルミ君、私…」
「ヌナがシヌヒョンの事が好きで、でも彼女がいるから無理だってわかって泣いてたのも、俺、知ってるよ?」
目が泳いでる。
「こっち向いてよ、ソヒョンヌナ。俺を見て?」
「俺だったら、ヌナを泣かせたりなんかしない。俺はヌナの笑顔の素になりたいんだ」
「だから…さ?これからは、俺を見てよ。」
「俺は、ヌナ…いや、キム・ソヒョンのことが好きだよ。ひとめぼれ、したんだ」
「今すぐ好きになってなんて言わない。ただ…俺の気持ちは受け取って?」
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