choroねえさんの「シネマ・ノート」

ブログ引っ越し中で益々バタバタしております。スマホで見るとレイアウトが崩れている時がありますが、ご勘弁を。<(_ _)>

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出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、ティモシー・スポール
   サシャ・バロン・コーエン、エドワード・サンダース、ジェイミー・キャンベル・バウアー

監督:ティム・バートン
製作:リチャード・D・ザナック、ウォルター・パークス、ローリー・マクドナルド、ジョン・ローガン
原作:スティーヴン・ソンドハイム、 ヒュー・ウィーラー
脚本:ジョン・ローガン
作詞作曲:スティーヴン・ソンドハイム

原題:SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET
製作国:アメリカ
公開情報:劇場公開(ワーナー)
初公開年月:2008/01/19
ジャンル:サスペンス/犯罪/ミュージカル
映倫:R-15

《コピー》
いらっしゃいませ。
そして、永遠にさようなら。

【解説とストーリー】
 おなじみとなったジョニー・デップとティム・バートンの名コンビが贈るホラー・ミュージカル。ブロードウェイの巨匠スティーヴン・ソンドハイムとヒュー・ウィーラーが手掛けたトニー賞受賞の同名舞台を映画化。無実の罪で投獄させられている間に愛する家族を奪われた理髪師が、名前と容姿を変え復讐に狂奔するさまをキッチュでデカダンな雰囲気満載で描く。
 19世紀のロンドン。フリート街で理髪店を営み、妻と娘と幸せに暮らすベンジャミン・バーカー(ジョニー・デップ)。だが彼はある日、妻に横恋慕したターピン判事(アラン・リックマン)によって無実の罪で流刑にされてしまう。やがて15年後、脱獄に成功したベンジャミンは“スウィーニー・トッド”と名を変え、街に戻ってくる。しかし、彼の大家でもあるパイ屋の女主人(ヘレナ・ボナム=カーター)から、妻はターピンに追いつめられた末に自殺し、娘は幽閉されている、という驚愕の事実を知らされる。怒り狂ったスウィーニーはターピンへの復讐のみに生きることを決意。理髪店を再開し、まずは彼の過去を知る客の喉をカミソリで次々に掻き切っていく。またそれらの死体は階下の女主人によって形を変え…。(allcinemaより)

さて、何から書きましょう。いろいろと思うことがあって困ってしまうのですが・・・(^O^;

以前も書かせていただいていますが、私がこのミュージカルを初めて観たのは’81年の帝劇。主演のトッドが松本幸四郎、ラヴェット夫人が鳳蘭、トビーが火野正平だったことをよく覚えています。宝塚時代から鳳蘭のファンだったので、彼女目当てに全く知らなかったこの作品のチケットを買ったのですが、「何と気持ち悪い話!」というのが第一の感想で、その次に楽曲の難しさと素晴らしさを感じました。幸四郎とツレちゃん(鳳蘭)の演技は歌と共にまさにピッタリで、一度観ただけで、「バラード・オブ・スウィーニ・トッド」のメロディは覚えてしまいましたね。

しかし、気味の悪いストーリーだったせいか、その後日本では再演されることもなく、私も忘れていたところ、2年くらい前にバートンとジョニーで映画化されるかも、との噂を聴き驚きました!ちょうどまたブロードウェイで再演され、オリジナルとは違うちょっと風変わりな演出で2006年度のトニー賞「最優秀演出賞」を受賞しています。

そして、いよいよ今回の映画化が実現し、日本でも昨年、今年と舞台でも上演されていますね。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、映画本編の感想です♪
今回の映画感想は何も知らずに映画だけをパッと観たのとは違うので、ちょっと一般的な感想とは違ってしまうかもしれません。(^^ゞ

個人的には大満足でしたが、世間の評価が分かれるのは仕方がないと思います。
まず、ストーリーが一般向けではなく、非常にブラックであること。ミュージカルではあるけど、全く明るさはなく、重く暗い作品であること。この2点でNGという方もいらっしゃるでしょう。
ただ、YAHOOなどのレビューを読んでいて感じましたが、「グロい!暗い!重い!」とショックを受けられた方は、おそらく今回の映画を観て初めてストーリーを知り、その惨殺シーンだけが印象に残ってしまったのではないでしょうか。

そう思うと、できたらこの映画は少しでもストーリーを知ってから観た方が、落ち着いて冷静に観られるのではないかと思います。本当にストーリーは残酷で超ブラックです。しかしそこだけに目を向けるのではなく、この話のテーマである【復讐の虚しさ】【人間の愛の形】などに気持ちを持っていくと、何ともせつなく哀しいお話であることがよくわかります。私は舞台観賞の時も泣きましたが、映画でもラスト近くなってくると、その結末がわかるだけにあまりのせつなさにボロボロでした。(;;)でも、周りで泣いている方はいなかったので、ちょっと恥ずかしかったですけど・・・(^O^;

オープニングはサントラを聴いた時から、「チャリチョコ」のタイトルバックに似てる?と思っていましたがやはりモロ、バートンの世界!(^^ゞでもほら、何といっても題材がアレですからねぇ・・・(^O^;最初は雨のロンドンから始まりますが、その中にチラホラと混じるものがあり、ラベット夫人のパイ工場へと続きます・・・・
でも、とってもアートで現実感のない映像です。そう思って観てください!(笑)

後はもう舞台と全く同じ。歌(音楽)もストーリーもそのまんまでした。オリジナルでは3時間近くあるものを映画では2時間に凝縮してあるので、カットされた部分も多いのですが、そこは上手くまとめてありました。トッドとラベット夫人、そして彼らに大きくかかわってくるトビー少年に焦点を置き、ターピン判事の独白(歌)や、娘のジョアンナと恋人アンソニーのデュエット、ターピンの助手ビードルがラベット夫人とコミカルにオルガンを弾きながら歌うシーンなどはカット。ただアラン・リックマンのソロが聴けなかったのは惜しかったな〜(^^ゞ
(その代わり、オリジナルにはないターピンとアンソニーの絡むシーンがありました。ちょっと先日観た「荊の城」に出てくる叔父さんの趣味と同じ?なんて思ったのですが、やはり当時のイギリスの上流階級ではあのような趣味が流行ったのでしょうか・・・・"^_^")

しかし、舞台は長いので、もしそれらを入れていたら間延びしてしまうと思うし、映画としてはとてもよかったです。
とにかく最初から人間に対して敵意を持ち、自分を捨ててしまっているトッドの姿が恐ろしくダークに描かれ、その鬼気迫る怪しい姿はゾっとするくらい・・・

タイトルロールの後の船がロンドンに着くシーンも、音楽は比較的明るいのですが、画面は暗く、これから始まる惨劇を示唆するには充分な重さがありました。最初からジョニーは歌っていますが、何だかとっても不思議な感じがしちゃいましたね。(笑)あのジョニー・デップがミュージカルに出ている!というのはやはり目の当たりにしても不思議感覚でした。(笑)

舞台では割と簡素な装置で、動きがないのですが、そこは映画は素晴らしいセットの前で次々と展開されるので、とても興味深く、又楽しめました。抑えたダークな色調がまさにこの物語を語っていて目を引きます。予告編でもありましたが、過去の幸せだった頃のトッド(バーカー)の回想シーンと、ラベット夫人が夢見て歌う海辺のシーンだけが鮮やかな天然色というのも効果的!イタリア人理髪師のピレッリだけがやけに派手なブルーの衣装というのも、この映画の指し色にもなっている赤と同様、とてもアクセントとして効いていました。

確かに惨殺シーンは「うわぁ〜〜」と言いたくなる感じで、2箇所ほどは目を瞑りましたが(^O^;「ジョアンナ」を歌いながら次々と人を殺めるシーンはあまりに淡々としていて機械的なのと重唱が綺麗なので、舞台と同じ感覚で観ることができました。まぁ血がドバ〜には違いないんですけどね。(ーー゛)


その2に続く

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