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出演: ジョシュ・ハッチャーソン、アンナソフィア・ロブ、ズーイー・デシャネル、ロバート・パトリック
     ベイリー・マディソン、

監督:ガボア・クスポ
原作:キャサリン・パターソン 『テラビシアにかける橋』(偕成社刊)
脚本:ジェフ・ストックウェル、デヴィッド・パターソン
衣装デザイン:バーバラ・ダラー
音楽:アーロン・ジグマン

原題:BRIDGE TO TERABITHIA
上映時間:95分
製作国:アメリカ
公開情報:劇場公開(東北新社)
初公開年月:2008/01/26
ジャンル:ファンタジー/アドベンチャー/青春

《コピー》
この橋を渡れば、
またきみに会える

【解説とストーリー】
 キャサリン・パターソンの同名ロングセラー児童文学を映画化した感動ファンタジー・ドラマ。多感な少年期の主人公が大人びた転校生の少女に気後れを感じながらも、ふたりで森の中に空想の王国をつくり互いの絆を深めていく姿を、ファンタジックな映像表現の中に年頃の少年少女のリアルな心情描写を盛り込みほろ苦くもエモーショナルに綴る。主演は「ザスーラ」のジョシュ・ハッチャーソンと「きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏」のアンナソフィア・ロブ。監督は「ラグラッツ」などのアニメ作品の製作で定評のあるガボア・クスポ。これが実写映画監督デビュー。
 田舎の町の貧しい家庭に育った小学5年生の少年ジェス(ジョシュ・ハッチャーソン)。学校ではいじめられ、女ばかりの家の中でも疎外感を抱き、孤独な日々を過ごしていた。そんなある日、彼は隣の家に引っ越してきたばかりの風変わりな転校生の少女レスリー(アンナソフィア・ロブ)と出会う。裕福な家庭の一人娘で自由奔放な彼女とジェシーは何もかも対照的だったが、次第に仲良くなっていく。やがてふたりは小川を越えた森の中に分け入り、そこでふたりだけの空想上の王国“テラビシア”をつくり上げ、王と王女として君臨して冒険に満ちた楽しい時を過ごすようになるのだったが…。(allcinemaより)

この児童文学の原作、とても有名だそうですが私は知らなかったんですよ〜^^;アメリカで出版されたのが1977年、日本での刊行が’81年だそうなので、ちょうど自分は児童書を読まなかった時期だからかもしれません。映画の予告を観る限りでは「ナルニア」などと同じようなファンタジーとして作られているように思ったのですが、映画鑑賞の前に原作を読みましたら(児童書なので一日かからずあっという間に読めます)ファンタジーの部分は映画ほど感じないとても素敵なヒューマンドラマでした。本文の中に「ナルニア」を読むシーンも出てくるのでやはり影響は多大にあるようですけどね。

そして映画を観たら更にその内容がよくわかって、思っていた以上に感動!ラストの重要な部分はなぜか本を読む前から知っていたので(予告でもそれっぽい暗示がありましたっけ?)絶対に泣いてしまうんだろうな〜と覚悟はしていたのですが、その出来事自体だけではなく、それぞれの登場人物の心情や互いの心の交流に涙が止りませんでした。;;

子ども達の友情はもちろんですが、家庭内の親子兄弟の愛情なども丁寧に描かれていますよね。主人公のジェスが可愛い妹メイベルを思いやる気持ちや、いつも息子には厳しく仕事を与える父親の深い愛情など心に響きます。ラスト近くでショックを受けているジェスを抱きしめるお父さんの姿(画像右)には涙涙でした。。。

(ここよりネタバレを含みます。)

この物語は作者の方のお子さんの体験からヒントを得て書かれたそうですが、実際に幼くして友達を亡くした息子さんと共にご自分もその心の苦しみを乗り越えるのは大変だったそうで、レスリーが亡くなってしまう箇所のところで筆が進まなくなったとか。しかしその時ご自身もガンの手術のあとで「死」に対する恐怖を持っていることを友達に指摘され、一気に書き上げたとのことです。
「なぜ橋をかけたのか?」という問いに対して、「苦しみの絶望の谷はいつか希望の門へ変わる。そこに橋があるなら」という言葉を信じ、レスリー亡き後ジェシーは自力でテラビシアに渡らねばならず、また妹にそのすばらしさをわけてやらなければならない、という思いをこの橋に託しているそうです。そして「橋」のもう一つの意味はレスリー一家の生き方にも関わっており、今までと違う世界(田舎暮らし)に飛び込んだレスリーを通して人間が異文化の中にどう溶け込んでいくかということもテーマにあるようですね。(原作本あとがきより)

しかし、この映画を観ていて、今の日本の子ども達が失ってしまったものをたくさん感じました。私が子どもの頃はまだまだ自然も多く残っていましたし、近くの公園やお寺の境内などで秘密の探検ゴッコなどはしたものです。昔はどんな子どもでも場所は違ってもそういう自分たちで作り上げる世界というのは持っていたように思います。ジェシーやレスリーのような大自然に恵まれていなくとも、ちょっとしたおうちの庭の片隅にもそんな思いを馳せるような場所があり、また学校から帰って来たら友達とそういう遊びをするのは当たり前だったんですよね。
しかし、最近は本当に自分たちで作り上げる世界を持つ子どもって減っているのではないかしら。TVゲームなどはもちろんのこと、例えばこのお話に出てくるバービーなどの人形遊び一つとっても、私が小さい頃はおうち(お部屋)などは全部自分で箱を並べて作ったものなんですよ〜だからおうちを作るだけで1時間くらいかかったりして・・・(笑)でもリカちゃんハウスが出来た頃からはそのおうちも既成のものになってきました。うちの娘たちもジェニーちゃんのマンションとか持っていましたが、私から見るとつまらないな〜と思ったものです。

大人が与えすぎる世の中になってしまったのは時の流れなのでしょうが、とてももったいない気がしますよね。子どもだからこそ恥ずかしがる事も疑う事もなく作れるイマジネーションの世界って本当に素晴らしいし、そういう経験がたくさんあってこそ、優れた小説家なり、美術家、映画監督などアートな世界に携わる人になるような気がするんですけどね。また子どもが自由に考え、遊びの中からいろいろと学べるような余裕のある世の中になるといなぁ、とつくづく思います。それを決して押し付けるのではなく自然発生的にね。(^^ゞ

さて、キャストもとってもよかったですね〜ジェス役のジョシュ・ハッチャーソン君はあの「ザスーラ」のお兄ちゃんだった子なんですね。今回は一段と成長して、演技も本当に上手くなりましたね。後半の繊細な心を表す表情には驚きました。
そしてレスリー役は「チャーリーとチョコレート工場」のバイオレットだったアンナソフィア・ロブちゃん。バイオレットの時と同様可愛いですね。ちょっぴりお姉さんになって、個性的なレスリー役にぴったりでしたが、彼女の演技ももちろんのこと目を引くのはそのファッション。今まで映画の中で子どもの衣装ってあまり気にしたことがなかったのですが、今回のレスリーの衣装は彼女の個性を表す重要なポイントでした。他の子どもたちはごく普通の特別印象に残らないような洋服だったのに対して、レスリーだけは飛び切り風変わりというかファッショナブルな洋服で、ローティーンの女の子が憧れそうなセンスでしたね。とても印象に残ります。
そしてジェスの妹のメイベル役のベイリー・マディソンちゃんがとにかく可愛い!!ちょっと「ナルニア国物語/ライオンと魔女」のルーシー役の女の子に似た感じですが、お兄ちゃんに甘えたりすねたり、その表情の豊かなこと!小1の役なのでおそらく6〜7歳だと思いますが愛らしさも加わり本当に上手いですね〜♪お父さんでなくてもあんなに可愛い表情で甘えられたら誰もがメロメロになりそうです。(笑)

そのメイベルやジェスのお父さん役のロバート・パトリックもジェスの憧れる音楽教師エドマンズ先生役のズーイー・デシャネルもとても魅力的でした。お父さんは厳しさの中にも子どもを目いっぱい愛している様子が伺えて温かみを感じさせてくれます。

ところで、エドマンズ先生が美術館でジェスに、日本の古事記に出てくる「天照大神」の話をするシーンがあって驚いたのですが、原作者の方は中国生まれの上、日本にも4〜5年滞在したことがあるという東洋通の方だそうで納得でした。こういうアメリカの児童文学の中に「古事記」が出てくるなんてちょっと嬉しくなってしまいます。(^^)

児童文学としては珍しいストーリー展開なのかもしれませんが、作者の方の言いたかったことはとてもよくわかりました。映画では本以上にテラビシアでの彼らの想像が映像として見事に表現され、ファンタジー映画としてもこじんまりとしていながら楽しめる作品になっていますし、何より人が絶望の後に希望を生み出していくというラストが素敵だと思います。

子どもの頃にこんな映画を観たかったですね〜激しい戦いのあるお話も迫力はありますが、こんな日常から自然に発生する夢物語ってとても身近に感じられて素晴らしいですよね!

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あ!!TBお願いします!

2008/3/17(月) 午前 8:33 + kuroneko +

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★くろねこさん、経験を通して描かれた作品と聞くと、いろいろと思うことがありますよね。
しかし、本当に今の子ども達の生活って少し見直さないと、将来大変なことになりそうで怖いです。片寄った人間ばかりが増えてしまったら、と思うと悲しいですよね。。。(ーー゛)
TBありがとうございます〜♪

2008/3/17(月) 午後 8:58 choro

実話ベースなんですよねぇ!この映画って。
実際に仲の良かった子が、突然、死んでしまったら!相当ショックでしょう。
確かに、原作読んでみたいです♪

2008/3/27(木) 午後 1:27 やっくん

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★やっくんさん、実話ベースということでより説得力が増しますよね〜
子どもが命を落とすのは本当に悲しく見聞きしたくないことですが、あえてそこにもってきたことで、より残された者の生き方を考えさせる展開になったと思います。原作はほぼ同じですが、又文章からだと違った感じを受けるかも。(^^ゞTbありがとうございました〜♪

2008/3/28(金) 午後 9:00 choro

実話ベースとは知りませんでした。本当に生き方について考えさせられる映画でした。自分の息子のことも考えると、この主人公のように乗り越えていけるのかなという不安もありますが、いい出会いをしてもらいたいとも思いました。
本当にこういう遊び方はなくなり、みんなゲームの世界で共通の妄想の場を持ってるのが、不安ですよね。創造性も育たないのかもとか、また新たなものが育ってるのか。いいものか悪いものか、わからないのが怖いですが。
さすがの記事でした。原作も読んでみたいです。TBさせてくださいね。

2008/5/10(土) 午前 11:33 かりおか

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★かりおかさん、いい映画でしたよね〜
ホント、今の子どもはゴッコ遊びってやらなくなりましたね。なぜでしょう。自分たちで作り上げていくのって面白いのにねぇ。私も創造性が育たないのでは?と心配になります。何でも揃っている時代も良し悪しですね。^^;TBありがとうございました〜♪

2008/5/11(日) 午後 2:18 choro

ディズニー系は苦手なのですが、これは観れて良かったと思える作品です。
子供の頃、「基地ごっこ」をやっていたことを思い出しました。
想像は大切なものであることを教えてもらった気がします。
レスリーは元気でお転婆で、天使のような魅力的な子でしたね♪
悲しいシーンもありましたが、希望に満ちたラストは良かったです!!
TBさせて下さい。

2008/5/28(水) 午前 11:17 [ ]

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★夢bbさん、やっぱり誰もが子どもの頃遊んだことを思い出しますよね。本当に想像は大切!でも今の子どもはそれを育てる事が困難になっているのは残念です。
ストーリーは子ども向きなのに、大人も感動できる素敵な作品でしたね!Tbありがとうございます〜♪

2008/5/29(木) 午前 6:46 choro

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後半は泣きっぱなしでした〜
お父さんがジェスを抱きしめるシーン、私も涙が止まりませんでした。
ファンタジーは実は苦手なんですが、これはよかったです!
TBさせてくださいね。

2008/7/5(土) 午後 3:48 Swan

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原作者の体験が基になってるとは知りませんでした。
国語の先生で号泣、次にお父さん!泣きっぱなしでした。
ファンタジー部分と現実部分に違和感なく見れました。
もっと子供っぽい作品かと思ったのですが十分楽しめました。
TBさせてもらいますね。

2008/7/6(日) 午前 10:43 くみょん

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★Swanさん、ですよね〜私もボロボロでした。^^;
ジェスの周りの大人がとても素敵でしたよね。
このファンタジーは現実感もあって素敵な作品だったと思います。(^^)TBありがとうございました〜♪

2008/7/6(日) 午後 9:15 choro

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★くみょんさん、そうそう、国語の先生とお父さんの言葉がググっときますよね。私も後半は泣きどおしでした。^^;
大人でも充分楽しめるというか、大人の方がもしかしたらいろいろと思って感動できる作品なのかもしれませんね。
TBありがとうございます〜♪

2008/7/6(日) 午後 9:17 choro

TBお返しに来ました。
大人が観て泣けるファンタジーですよね。
原作者の体験が基になっていると知って、凄くリアルだったのが納得できました。

2008/8/29(金) 午前 10:18 なぎ

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★なぎさん、これは泣けましたよね〜
大人の方がよりいろいろと感じることの多い作品かもしれませんね。
とても素敵な映画でした。TBありがとうございます〜♪

2008/8/30(土) 午後 9:00 choro

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テラビシアという二人を成長させる場所、ステキでした。
ジェスもツライ現実とシッカリと向き合って、そのカベを越えていく様がステキでした!

2008/11/25(火) 午後 10:03 ken

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★kenさん、いい映画でしたよね〜
悲しいことを乗り越えて人は成長していくわけで、ジェスを支える大人たちもまた素晴らしかったです。(^^)

2008/11/27(木) 午前 11:18 choro

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とてもいい映画でした〜!泣けました〜!タイトルの意味がよくわかりました。前半はワクワク・ドキドキのシーンや妹ちゃんの可愛い姿で楽しめましたが、美術館から帰ってからガラリと変わりましたね。レスリーの死を受け入れられず自分を責めたり・・とても気持ちが伝わってきました!それにしても妹ちゃん、なんて可愛いんでしょう♪バスの中で、いじめっ子の女の子に仕返しをしたと知った時のあの表情は大人顔負けですね〜!ラストのテラビシアの国がとても綺麗でした♪ジョニーのネバーランドと同じような感動を味わった感じです!

2009/2/2(月) 午後 10:30 あくびまま

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こういうファンタジーってホント、自分の子供の頃の空想遊びと重なって面白かったです。子役の三人が良かったですね。ラストの事件はショックでしたが、彼がそのあと乗り越えて、橋をかけたのが嬉しかったわ。
TBお願いします。

2009/2/4(水) 午後 9:15 [ かぼちゃ ]

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★あくびままさん、これは泣けますよね〜
出演している子どもたちがみんな可愛くてよかったですね!
そそ、ネバーランドと同じような感覚でした。いい映画でしたね〜♪

2009/2/5(木) 午後 3:45 choro

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★かぼちゃん、昔の子ども(笑)は誰もがああいう遊びをしたけれど、最近は何しろ外で遊んでいる子どもがいない!(>_<)
皆経験不足のまま大人になるのかな。。ちょっと心配です。
この映画は子どもの成長に大人があたたかくフォローするところが又よかったですね!
TBありがとうございます〜♪

2009/2/5(木) 午後 3:53 choro

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