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出演:ファニー・アルダン、ジェレミー・アイアンズ、ジョーン・プロウライト、ジェイ・ロダン

監督:フランコ・ゼフィレッリ
脚本:フランコ・ゼフィレッリ、マーティン・シャーマン
音楽:アレッシオ・ヴラド
音楽コンサルタント:ユージーン・コーン

原題:CALLAS FOREVER
上映時間:108分
製作国:イタリア/フランス/イギリス/ルーマニア/スペイン
公開情報:劇場公開(ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月:2003/07/19
ジャンル:ドラマ/音楽

《コピー》
神よ、もういちど 声をください。

【解説とストーリー】
 伝説の天才オペラ歌手、マリア・カラス生誕80周年を記念して製作された音楽ヒューマン・ドラマ。亡くなる前の数ヶ月間、隠遁生活を送るマリア・カラスが仲間の支えを得て一転かつての栄光を取り戻そうと奮闘する、という設定で芸術家の情熱と孤独を描く。
 20世紀のオペラ界で、その美声と美貌から名を馳せたマリア・カラス(ファニー・アルダン)。だが、彼女は今ではその歌声も失い、愛するギリシャの大富豪オナシスも亡くして失意の中、パリで隠遁生活を送っていた。そんなカラスのもとにある日、彼女のかつての仕事仲間ラリー(ジェレミー・アイアンズ)が訪ねてくる。彼は何やら企画書を持参していた。それは、カラスの全盛期の録音を用いて彼女が主演するオペラ映画を製作するというもの。最初は戸惑い、そのオファーを拒否するカラスだったが、次第に彼女の中であの頃と同じ情熱が甦ってくるのだった…。(allcinemaより)

この映画は公開時に劇場観賞しているのですが、ブログに感想を書いてないな〜と思ったら2003年だったんですね。先日「マリア・カラス最後の恋」を観たら、その続きとも言える晩年のカラスを描いたこちらを又観たくなって早速DVDで再見してしまいました。(^^ゞ

「最後の恋」の方がカラスの歌手としての全盛期からオナシスが亡くなるまでを描いた作品だったのに対し、こちらはオナシスを亡くし、日本公演が失敗に終わった失意の中毎日を何をするでもなく過ごしているところから始まります。あの日本公演が本人にとってはそんなにも苦しいコンサートだったとは驚きました。当時の批評は覚えていないのでまさかという感じです。しかし彼女に残された人生はもうあとわずかだったんですね。

私がなぜ「最後の恋」よりこちらの方が好きなのかが、再見してよくわかりました(笑)。「最後の恋」はカラスとオナシスの伝記的事実をドラマとして綴ってあるのに対し、こちらは生前カラスと一緒に仕事もし、オペラのことをよく知っているゼフィレッリ監督の作品というのが大きく影響していると思います。

こちらの方はフィクションの部分が多いというのは監督自身も語っていますが、その分、カラスを最後の最後までディーヴァ(歌姫)として我々の憧れの存在であることを汚すことなく描いているんですね。生生しい部分は排除して・・・おそらく「最後の恋」はオナシスとの恋による彼女の生の人間の部分を見せたところが私個人としてはあまり好きになれなかったのかもしれません。あくまで個人的な感想です。(^^ゞ

そして、ゼフィレッリならではのオペラの曲をふんだんに上手く取り入れたサントラが、やはりオペラファンにはたまりません。実際にはもう歌えないカラスが、自分の昔のレコードを聴きながら独りでその役を演じ歌うシーンはせつなくて涙がこぼれます。劇場で観た時は後半はカラスの気持ちを思うと可哀相で涙がとまりませんでした。

架空の人物であるラリーはゼフィレッリ監督も含まれた複数の人物を混合させたキャラクターだそうですが、カラスの周りにはこのようになんとか彼女を元気付けようと尽力を尽くした人がおそらくたくさんいただろうと思います。ジェレミー・アイアンズの魅力も相成って、とても素敵な人物として描かれていましたね。

さて、キャストと言えばやはりこの映画はカラス役のファニー・アルダンの力が作品を成功させてますよね。先ほどの声の出ない自分を悲しむシーンも、華やかなオペラ「カルメン」の撮影シーンも、またシャネルのドレスを本当に気品を持って着こなす姿も素晴らしかったです。若いドン・ホセ役のテノール歌手を退けるシーンの寂しさなど絶品ですね。

「華麗なる恋の舞台で」のジュリアもそうでしたが、人の前に立つ人にとって老いというものは一般人の我々には想像がつかないくらい恐ろしいものなのかもしれません。いや、一般人でも若い時に自信のあった人ほど、その衰えを感じた時の(それは外見だけでなく)ショックが大きいのかもしれませんね。
ちょうど私もいわゆる更年期世代なので、これらの主人公達の気持ちはよくわかります。ただ、人によって捉え方が違うのも事実で、私などは「トシだけは人間みな平等にとっていくもの」と思っているので、さほど衰える事に恐れはないんですね。容姿なんて元々持ってないから失うものもないし(爆)。その年代を楽しめばいいや、くらいに思っているので気楽なものですが、女優さんなどはそうも行きませんものね。やっぱりその分悩みも大きく辛い思いをされるんだと思います。

カラスはオナシスが亡くなった2年後に没しているわけで、彼を亡くしたことの大きさを感ぜずにはいられません。歌に生き、愛に生きた人だけに、その二つを亡くしてしまったことから、生きる気力がなくなってしまったのでしょう。

劇中では「カルメン」を映画化しようと試みますが、実際には「トスカ」の映画化の話があったそうです。でも実現することなくカラスは逝ってしまったことを思うと残念ですね。

2本の映画を続けて観ると、20世紀最大の歌姫のドラマティックな人生がわかって面白いと思います。華やかな世界の裏にあるせつないヒューマンドラマとして余韻が残る作品ですよね。

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残念ながらまだ観てませんでした。
公開当時、オナシスとマリア・カラスについてのドキュメンタリーを、テレビで見た記憶があります。
やっぱり、人を惹きつけて止まない歌声には、生きてきた人生そのものが反映されているのかな、なんて思ったりしました。
これはやはり観ておかないとですね。

2008/2/1(金) 午後 10:30 じゅり

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★じゅりさん、芸術家というのはその人の人生そのものがドラマティックである場合が多いですよね。やはり凡人にはない感性を持っている分、リスクも高いのかな〜と思ってしまいます。
この映画はよかったですよ。オペラがお好きなら特に楽しめるかと思います♪

2008/2/1(金) 午後 11:04 choro

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これはファニー・アルダンがよかったですね。
そうなんですよね、ファッションも素敵で、カルメンのシーンも見ごたえがありますよね。
ジェレミー・アイアンズ演じるラリーとの関係もおもしろかたですね。
しかし、歌声と云うのも変わりますよね。
年を取って成熟はしても声量が落ちたり、とかあるんでしょうね。
体力も落ちてくるだろうし。
聞く方もどうしてもいい時と比べたりと、あるいみ贅沢ですからね(^_^;。

2008/2/3(日) 午後 4:14 [ miskatonic_mgs_b ]

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★miskaさん、ファニー・アルダン、よかったですね〜とても大人でステキな女優さんですよね。ファッションはシャネルだそうですが見とれてしまいますね。こういう人が着てこそ合う服なんだな〜とつくづく思いました。^^;
歌の方は自分の体が楽器なので本当に気を遣いその管理も大変ですよね。年齢には逆らえないので辛い事も多いでしょうが、それは何の世界でも同じかな。内容の深みは増すんですけどね。
この映画はやっぱり好きです。リピートしても楽しめる作品ですね!

2008/2/3(日) 午後 8:04 choro

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なるほど。そうですね。これはゼフィレッリ監督の作品。オペラなどたくさん撮っている方だから音楽に対する造詣など格段に高かったのでした。
私もこれは劇場で見ているのですが、お花のHPの方に書いていた
感想をアップしたものがありました。
超お恥ずかしい内容ながらTBさせてくださいませ。

2008/2/3(日) 午後 10:00 car*ou*he*ak

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★カルちゃん、やはりこれは素敵な映画ですよね。
内容はせつなくて泣けるのですが、映像が綺麗で魅せられます。
カラスの苦悩と哀しみをオペラの曲を通して見事に描いた作品でした。TBありがとうございます〜♪

2008/2/4(月) 午前 10:24 choro

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以前DVDをレンタルしてたのですが、時間がなくてジェレミー・アイアンズをちょっと確認したくらいで返してしまっていたのでした(^^;
そっか、『〜最後の恋』以降が描かれていたのですね。
私も再見したいと思います^^。

2008/2/11(月) 午前 10:01 kim

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★Kimさん、これはカラスの悲しみが伝わってきて涙なくしては観れない作品だと思います。^^;
ジェレミーの役柄もよかったし、見応えありましたよ〜
ご覧になったら感想お待ちしてますね!

2008/2/11(月) 午後 8:09 choro

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マリア・カラス全盛期にはオペラの魅力を知らずにいて今頃オペラファンになったものには、このDVDは是非とも観てみたいです。
オペラって最高の贅沢ですよね。公演はとても高価で行かれないのでせめて映画,ビデオで楽しみたいです。

2008/2/20(水) 午前 0:29 nichaim

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★ニックハイムさん、これは全盛期を過ぎたカラスの晩年の哀しみが痛いほどわかる映画でした。ストーリーはフィクションのようですが、それでも多かれ少なかれ実際にカラスはこのような苦しみを持っていたのかと思うとせつないですね。是非ご覧になってみてくださいませ。
オペラは本当に最高の贅沢だと思います。私も独身時代は(25年くらい前ですが)来日公演にも通いましたが、最近はさっぱりです。だから知っている歌手は古い人ばかり・・・(笑)でも今はDVDがたくさん出ているので有難いですね〜今度オペラDVDの感想も書きたいと思っています♪(^^ゞ

2008/2/20(水) 午後 8:24 choro

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