choroねえさんの「シネマ・ノート」

とうとうヤフブロで更新&コメントできるのもあと少し。名残惜しいです。

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ジャパンプレミア記事からの続きになりますが、こちらでは映画本編の感想を。(^^)

映画館とは一味違う環境でしたが、とても落ち着いた雰囲気の中でゆったりと観賞することができました。しかも嬉しかったのはハイビジョン(ブルーレイ)での上映だったんですよね〜豪華な衣装の布地まではっきりとよくわかるような映像に感動でした。監督さんも「ハイビジョン撮影できたことが嬉しい」とコメントでおっしゃっていましたが、画面の大きさは劇場ほどではなくとも、家庭用のワイドTVなどでもハイビジョンだとフィルム上映とは違った繊細なところまで再現されるのがいいですね!

さて、映画の内容ですが、「1000日のアン」とTV番組の「世界ふしぎ発見」で予習しておいたおかげで、背景や展開はよくわかりました。前作(1000日のアン)とはいろいろと違う点も多いのですが、何しろ500年も前の話ですから謎の部分が多いわけで、そこは脚色されていて当然ですよね。日本の時代劇でも同じですもの(笑)。

作品自体の印象は当然前作を観た時と同じ感じになりますが、何とも理不尽なことがまかり通る時代です。(-"-)人の欲望や陰謀によって不幸になる人が続出。しかもこのお話では身内によってブーリン家の人の運命が狂わされていくのでとても観ているのが辛いですね。

前作ではアンとヘンリー8世の二人を主軸にその愛憎劇が描かれていましたが、今回は題名どおりアンとメアリー姉妹を中心に兄弟や母親などブーリン家の家族の絆や哀しみ、愛などが深く描かれていました。これは姉妹を持つ人にはかなり胸に来るものがある作品ではないでしょうか。あとで触れますが姉妹を演じた二人が素晴らしかったです。

それにしてもひどいのは同じ家族の男性陣(アンの弟は除く)。本作でも諸悪の根源のような人物、母方の叔父になるノーフォーク公は「エリザベス」でも悪役でしたが、本当にひどい叔父です。自分の姪を物を扱うがごとく、王に差出し、あっちがダメならこっちと、もう人間ではないですよね〜それに従う父親にも呆れますが、前作がヘンリー8世の横暴さを前面に出していたのに対し、今回はこの叔父がまずは一番の悪役と言えるでしょう。

以前も書きましたが、日本の大奥などと同じく君主の権力は絶対的なもの。見初められたらたとえ夫があろうが、婚約者があろうがお構いなしというところが何とも恐ろしいことです。ここまで来ると、自分では子供を産む事ができない男性のあがきのようにも見えてくるのですが、何だかせつなくなりますね。

その強い王を何とか自分の思うようにしようとするアンという女性も又自分の運命を大きく狂わされた被害者でもあるのですが、彼女の気の強さが結局自分の最期を決めることになってしまいます。ここの描き方は1000日のアンとは違ったのですが、本作ではそれほどまでに自分を追い詰めてしまったのか、と思わせる行動に出るんですよね。あまりにそれは辛いことで聡明なアンをここまでに追いやった彼女の立場や運命に哀しさを覚えました。
ナタリー・ポートマンは先日観た「宮廷画家ゴヤは見た」でも迫真の演技でしたが、今回は彼女ならではの気の強さや聡明さを前面に出した役だったように思います。最初に自分の過ちから王の気が妹メアリーに向いてしまった時のくやしさや、あてつけるように無理やり婚約者のいるヘンリー・パーシーと極秘結婚をしたり、追放されたフランスから帰ってきてからの自信たっぷりの振る舞いなど、悪女的要素を秘めた演技で魅了していました。
あっ、その一夜だけの結婚相手のヘンリー・パーシーですが、どうもパッとしない人でしたね〜^^;なぜ美しく聡明なアンがあのような人を選んだのか疑問になるくらいでしたが、彼女はメアリーにあてつける為に、その裕福な公爵という地位だけを狙ったのでしょうか。。。

対する妹メアリー役のスカーレット・ヨハンソンがいいです!私個人的にはこの映画の中で彼女が一番印象に残りました。今公開中の「私がクマにキレた理由」やウディ・アレンとの「タロットカード殺人事件」のようなコメディぽいものや、彼女の本領発揮となる妖艶な悪女的な役とは全く違う、清楚で控えめな田舎の貴族の次女を演じ、新しいスカちゃんの魅力が出ていたと思います。
メアリーが妊娠後、王が次第にアンに惹かれ、せっかく男子を産んだにもかかわらず、親子共に捨てられてしまうくやしさや無念さを持ちながら、黙って田舎に帰る姿には涙でした。ご主人がいい人だったので救われましたが。
当時からやはり金髪で色白の美女は男性に人気だったようなので、望まずとして王に気に入られてしまい、いやいや宮廷に上がったメアリーの戸惑いはよくわかりますよね。何もしなくても男性に好かれてしまうのはスカちゃんならではのような・・・(笑)
しかしメアリーに男の子がいたというのはフィクションなのでしょうか?あんなに待ち望んでいた男子をあっさりと切り捨ててしまうヘンリー8世の気持ちがちょっと納得行きませんでした。(普通なら母親は捨てても、跡取りは取り上げますよね)

それでもアンとメアリー姉妹はどんなに傷付けあったとしても最後の信頼は崩れず、助け合おうとする姉妹愛が又せつなかったです。弟ジョージも含めて「きょうだいっていいな」と思わせるシーンも多々ありましたが、切っても切れない肉親の絆ですね。

そしてそんな姉妹の運命を狂わすヘンリー8世ですが、実は「1000日のアン」でリチャード・バートンの王を観てしまったのがよくなかったか(笑)、エリック・バナの王様はちょっともの足りなかったかな〜何しろバートンは本当に貫禄のある俳優なので、王にあまりに嵌っていたんですよね。しかもあちらではアンの処刑のシーンでの王の苦しみがとても深く描かれていたのですが、それに比べてしまうと今回の王はちょっとあっさりしていたような。。。(^O^;
バナが若いせいもあると思いますが、威厳のようなものはあまり感じられず、印象の薄いヘンリー8世になってしまいました。バナはいい人キャラなので、悪の強さを出すのは苦手なのかな。^^;英国とローマカトリックとの関係を変えてしまった張本人の強引さがもう少し出ていたら面白かったかもしれません。

主演以外でよかったのは母親役のクリスティン・スコット・トーマス。この物語の登場人物の中で姉妹以外では最も冷静で的を得た考えの持ち主でした。それは母親としての愛そのものなのですが、なんと不幸な母親でしょう。夫と実の弟(ノンフォーク公)によって自分の家庭をめちゃくちゃにされ、挙句の果てに子どもを断頭台に立たせる事になるのですからその哀しみたるや想像を絶するものだったことでしょう。常に静かに子ども達を見守る母親の姿が目に焼きつきましたが、私も娘が二人いるだけに心に迫るものがありました。

姉妹の弟ジョージ役のジム・スタージェスは何と今年に入って「ラスベガスをぶっつぶせ」「アクロス・ザ・ユニバース」に続く3本目の公開作品。凄い活躍ですね〜姉たち思いの可愛い弟でありながら、自分の意思はしっかりと持つ長男を演じていましたが、最期は可哀相でしたね〜あまりの悲劇に観ている私も胸が苦しくなるようでした。

それにしてもセットも衣装も豪華ですよね〜40年前の映画でもかなり豪華で驚きましたが、今回は映像がよくなっている分、細かなところまで目に付き、本当に素晴らしいです。衣装展が今週から開催されているようなので是非生で観たいところですが、時間があるかな〜(-"-)

英国王室の歴史の中でも一番と言っていいほどスキャンダラスであり、又歴史を変えた人々なので見応えも充分。ラストはやはり幼いエリザベス一世の映像でしたが、後になってこうしてみると本当に不思議な因縁ですよね。だから歴史は面白いのかもしれませんね♪

やっぱり原作も読みたくなり帰り道に購入してしまいました。^^;
またまた待機本が増えて困ったわ〜(笑)

原題:THE OTHER BOLEYN GIRL
製作国:イギリス/アメリカ
初公開年月:2008/10/25

《コピー》
愛は、分けられない。
最初に愛されたのは妹メアリー、王妃になったのは姉のアン。
世界を変えた華麗で激しい愛の物語。

監督:ジャスティン・チャドウィック
原作:フィリッパ・グレゴリー 『ブーリン家の姉妹』(集英社刊)
脚本:ピーター・モーガン

【出演】
ナタリー・ポートマン(アン・ブーリン)
スカーレット・ヨハンソン(メアリー・ブーリン)
エリック・バナ(ヘンリー8世)
デヴィッド・モリッシー( トーマス・ハワード(ノーフォーク公爵) )
クリスティン・スコット・トーマス(レディ・エリザベス・ブーリン)
マーク・ライランス(トーマス・ブーリン卿)
ジム・スタージェス(ジョージ・ブーリン)
ベネディクト・カンバーバッチ(ウィリアム・ケアリー)
オリヴァー・コールマン(ヘンリー・パーシー)

資料はallcinemaより

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閉じる コメント(68)

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これはかなり見ごたえありましたねー。ナタリーはあいかわらずかわいそうな役どころで・・・いい加減、普通のラブロマンスとかやらせてあげればいいのに〜って思ってしまいました。かわいいのに・・・。

2009/1/20(火) 午前 1:30 Naomi 返信する

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★Naomiさん、面白かったですね〜すごいスキャンダラスなストーリーだけど、当時の貴族社会の恥部が恐ろしいように描かれてましたね。
ナタリー、最近好んで個性的な役ばかり選んでますよね。私も普通の女の子の役がそろそろ見たいな〜
TBありがとうございました〜♪

2009/1/22(木) 午後 6:09 choro 返信する

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Choroさんは、この後、ドロドロの原作を読まれたのですね。僕はどうしようかな。僕もかなり待機本がたまってしまいました。
僕はスカーレットもナタリーも、二人とも好きなので、この競演はとても楽しめました。映画の内容はかなりつらいものがありましたが、映画としては素晴らしい出来だと思います。
「1000日のアン」、タイトルだけは知っていたのですが、ようやく意味が分かりました。こちらも観てみたいですね。是非。
僕のは土日で6本鑑賞した時の記事なので、時間がなくてついしょぼい記事になってしまいましたが、好きな作品です。

2009/2/11(水) 午後 11:11 出木杉のびた 返信する

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★のびたさん、これは原作も結構面白かったですよ。長編ですがサクサク読めるし映画では描かれなかった部分も多く昼ドラ感覚(笑)で読み進められました。^^;
主演二人はよかったですね〜私も好きな女優さんなので楽しめました。「1000日のアン」は又視点が違って面白かったです。リチャード・バートンの存在感が凄くて。。(^^)
2日で6本は凄いですね〜私だったら、内容がごちゃごちゃになってしまいそう・・(^O^;
TBありがとうございました〜♪

2009/2/12(木) 午後 0:19 choro 返信する

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ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンの豪華共演と衣装が見所でした。

2009/4/5(日) 午後 1:50 mossan 返信する

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★もっさんさん、このキャストはよかったですね〜本当に見応えありました!
TBありがとうございます〜♪

2009/4/8(水) 午後 6:27 choro 返信する

比較的明確に描いていましたが、見応えのある作品でもありました。エリザベス周辺の映画が集中しましたが、どれもイギリスらしいですね。遅ればせながらTBさせていただきます!

2009/4/29(水) 午後 10:48 takutaku! 返信する

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★たくたくさん、これはドロドロのお話だけど、ある意味興味深く面白い映画でしたね。この時代は特にスキャンダラスなことが多く大変な時代ですよね〜^^;
TBありがとうございました〜♪

2009/5/2(土) 午後 10:51 choro 返信する

エリック・バナはハンサムでスマートで好きでしたよ。
ま、確かに存在感は薄め。
お母様は聡明なだけに気の毒でした。王妃も。
弟くんはあの彼だったか!
姉の強情に巻き込まれて・・・いい子なだけにかわいそうでした。

2009/5/6(水) 午後 5:26 ちいず 返信する

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★ちいずさん、時代とは言え悲惨ですよね〜
家族でここまでするか!と言う感じですが、当時の王室の周りにはたくさんこのような人々がいたのでしょうね。

2009/5/9(土) 午前 10:56 choro 返信する

確かに・・・・ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソンの豪華姉妹に対して、エリック・バナはちょっと落ちますよね。。。
歴史好きなので、とても観たかったこの作品。
悲しい愛憎劇でしたね。。

大満足です。

2009/8/10(月) 午後 11:23 sei 返信する

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★seiさん、コスチュームものがお好きなかたにはたまらない映画でしたよね。私も楽しめました!
しかし大変な時代で、このドロドロ劇は凄かったですね。^^;

2009/8/11(火) 午後 10:47 choro 返信する

いろいろと印象深いシーンは多いのですが、ふたりの母親の最後の涙はつらかったです。こんなに悲しい母親はいませんよね…。
キャストも素晴らしく、見ごたえのある作品でした。
TBさせてくださいね☆

2010/1/29(金) 午後 9:42 なぎ 返信する

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★なぎさん、本当にお母さんが一番可愛そうでしたね〜
しかし理不尽な時代ですよね。
TBありがとうございました〜♪

2010/1/31(日) 午後 10:58 choro 返信する

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この映画、とってもよかったです♪続けてケイト・ブランシェットのエリザベスが観たくなてしまいました!スカちゃんも、ナタリーもよかったですね〜!スカちゃんの表情も心情がよく伝わってきたし、ナタリーも流石でした!それにしても酷い時代ですよね。メアリーは辛い思いもしたけれど結婚して幸せになったし、一番貧乏くじを引いたのはジョージかしら。一番可愛そうなのは、お母さんですよね〜。アンが最初の妊娠で男の子を産んでいたら、歴史ががらっと変わっていたのでしょうね〜!

2010/8/2(月) 午後 11:08 あくびまま 返信する

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★あくびままさん、一連のエリザベス1世関係作を観ると、よくわかりますよね。
この映画はキャストの存在感が素晴らしくて、話はドロドロだけど楽しめました。(^^ゞ
そそ、ジョージはかわいそうでしたよね。本当にひどい時代ですね。

2010/8/3(火) 午後 5:21 choro 返信する

可憐なスカヨハと、高慢なナタリー、見応えのある競演でしたね^^
世が世ならば、メアリーの宿した男の子がお世継ぎなんじゃないの…?
豊臣秀頼みたいなもんでしょう? それにしても悲劇でしたねぇ〜!

2010/12/22(水) 午前 0:05 やっくん 返信する

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★やっくんさん、そそ、キャストが見応えありましたね〜
普通に考えるとありえないことばかりですが、この時代ではそれが当たり前だったのかしら。何だかな〜って感じですね。
ホント、悲劇でした。
TBありがとうございます♪

2010/12/25(土) 午後 11:31 choro 返信する

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今頃の鑑賞ですが(^_^;)
スカヨハは美貌を前に出さない方がなんだか良いですよね。
ナタリーは悪女のシーンよりも弱さを見せるシーンが良かったです。
クリスティン・スコット・トーマスも良かったし、女性の映画でしたね。
TBさせてください!

2012/7/24(火) 午後 10:58 木蓮 返信する

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★もくれんさん、スカちゃんはセクシー系でない時に本領発揮の演技が観られますよね。でも可愛くて好きなんですけど(笑)。
キャストが皆よかったですね。そそ、女性の映画でした。(^^ゞ
TBありがとうございます♪

2012/7/30(月) 午後 10:53 choro 返信する

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