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オスカー受賞から待つこと2ヶ月弱(笑)、やっと日本でも公開ですね。しかし本当ならミニシアター系でひっそりと公開になりそうな作品なのに全国公開、しかもシネコンでも大きなスクリーンでの上映というのは、やはり映画賞の力の大きさを感じます。

予想通り、昨日感想を書いた原作とは大分違うストーリーになっていましたが、とてもシンプルでわかりやすい展開でしたね。原作では各問題の答えのヒントはジャマール(小説ではラム)の年齢には沿っておらず年代的に前後するのですが、映画では幼い頃から順に彼の生い立ちを追って行くので、それも観やすく感じました。テーマも【愛】というのは誰にでもわかるし、とてもストレートに描かれている作品ですね。

しかし、物語の舞台となるムンバイがボンベイのこととは恥ずかしながら知りませんでした。^^;インドの地図なんて最近見てなかったしなぁ。。。。それにしてもこの映画を観ただけでもインドの勢いを感じますね。今のアジアでは中国とインドがポイントと言われるのも納得です。

製作はイギリス、アメリカとなっていますが、やはりこれはインドの映画ですね。主要なキャストも主演のデヴ・パテルは英国生まれの英国育ちのようですが、他の方はほぼ全員がインド人ですし、原作者も音楽担当もインドの方。そのパワーを感じるのは当然のような気がします。

ジャマールたちが子供の頃にスラム街だったところが、高層ビルの立ち並ぶ国際都市へと発展していく街の様子を、ジャマールと兄のサリームが建設中のビルの上から見下ろすシーンがありましたが、まさに進化していく都市と言う感じがしました。

それでも住む人々は、そうすぐに変わるはずもなく、特に貧困層では今も過酷な環境で生活をしている人々も多いのでしょうね。この映画でもジャマールたちのようなストリート・チルドレンがごまんといるのがよくわかり、何ともやりきれない気持ちになりました。それと宗教間の争いが大きく絡んでくるのも、日本にはあまりない問題の一つですよね。

ところが、決して彼らに暗さはなく生きることの強さを感じます。タージマハルでひょんなことからツアーガイドをすることによってお金を稼ぎ出し、それを元に商売をしたりするのが、まだ10歳前後の子供というところに驚きますよね。人間はどんなに幼くても、生きる術というものを自然に身につけていく力があるんだなぁ、と変に感心したりしてしまいました。^^;

原作と同じく、クイズの進行に合わせて、ジャマールの生い立ちが語られ、彼がなぜ答えられたのかが明かされるわけですが、ストーリー展開としては、それほど意外性はなかったように思います。人の生きる力と愛を強く感じさせられる作品になっていたと思いますが、実はものすごく期待してみたせいか、思ったほど大きな感動はなかったんですよね。(^O^;

原作とはストーリー展開がかなり違うので、これは比べることはできず、両方とも別物として楽しめましたが、やはり最初にめぐりあった方に驚きや感動を強く感じてしまうのは仕方がなく、「あ〜そういうことになるのね」という後半の展開はどうしても原作本の方が面白く感じてしまいました。映画のストーリーはいい意味でも悪い意味でもストレート過ぎるのかなぁ。。。(笑)司会者も善人なのか悪人なのか曖昧なままラストを迎えてしまいますし。^^;

でもキャストは子役も含めてよかったですね〜刑事役のイルファン・カーンはもうお馴染みですね。インド関係の映画には必ずと言っていいほど顔を見せてくれますが、今回の刑事も最初はひどい人かと思いきや、ちゃんと話しを聴いてくれたので安心しました(笑)。

公開初日のYAHOOでの評価は4.5を上回っておりますが、これは納得です。何も予備知識なしに映画を観たらこの展開、手法には感動したと思います。もちろん私も飽きることなく楽しめたのですが、アカデミー賞作品賞としてのインパクトは、ここ数年の「ミリオンダラー・ベイビー」や「クラッシュ」「ノーカントリー」などとはちょっと違うような印象を受けました。もちろん何がいいとかは言えないんですけどね。^^;

やはり原作は映画鑑賞後に読んだ方がいいですね。またまた失敗してしまいました。^^;この『ぼくと1ルピーの神様』は映画の後で読むとより面白さを感じることができるのではないかな〜と思います。もう一つのジャマールの歴史がわかるような・・・(笑)個人的にはお奨め本です♪(^^ゞ

しかし、エンドロールも楽しく後味のよい作品なので、誰が観ても楽しめるのはいいですね。あまりに重い「ノーカントリー」よりはこのような愛を感じられる作品はホッとできるので好まれるのは当然ですね♪(^^)

ところで「クイズ・ミリオネア」ってバックに流れるドラム音や音楽まで世界共通なんですね〜(+o+)

原題:SLUMDOG MILLIONAIRE
上映時間:120分
製作国:イギリス/アメリカ
公開情報:劇場公開(ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月:2009/04/18
ジャンル:ドラマ/コメディ/ロマンス
映倫:PG-12

《コピー》
運じゃなく、運命だった。

監督:ダニー・ボイル
原作:ヴィカス・スワラップ 『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社刊)
音楽:A・R・ラーマン

出演:デヴ・パテル、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピント、アニル・カプール、イルファン・カーン

【解説】
 「トレインスポッティング」「28日後...」のダニー・ボイル監督が、インドを舞台に撮り上げたバイタリティに満ちあふれた社会派エンタテインメント大河ラブ・ロマンス。原作はヴィカス・スワラップの『ぼくと1ルピーの神様』。日本でもお馴染みのクイズ番組で史上最高額まであと1問と迫ったスラム育ちの青年が語る過酷にして波瀾万丈の生い立ちが、多彩な要素を巧みに織り込みつつスリリングかつ躍動感いっぱいに描かれてゆく。世界中で数々の映画賞を獲得し、ついにはアカデミー賞で作品賞を含む最多8部門を受賞する快挙を成し遂げた。
 インドの国民的人気番組“クイズ$ミリオネア”。この日、ムンバイ出身の青年ジャマール(デヴ・パテル)が、次々と難問をクリアし、ついにいまだかつて誰も辿り着けなかった残り1問までやって来た。ところが、1日目の収録が終わりスタジオを後にしようとしたジャマールは、イカサマの容疑で警察に逮捕されてしまう。スラム育ちの孤児でまともな教育を受けたこともないジャマールがクイズを勝ち抜けるわけがないと決めつけ、執拗な尋問と拷問を繰り返す警察。ジャマールは自らの無実を証明するため、これまでに出された問題の答えは、すべてストリートで生きながら学んだと、その過酷な過去を語り始めるのだったが…。(allcinemaより)

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★サムソンさん、そそ、お祭り感覚ってわかります。(^O^;
過酷なインドのスラムの描写もありながら、ファンタスティックな展開とインドの勢いを感じる映画でした。
TBありがとうございます〜♪

2009/5/8(金) 午後 5:52 choro

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★ちいずさん、そうですね〜他国ではあそこまでじらさないみたいですね(笑)。
司会者の描き方はちょっと中途半端だったような気がします。原作だとかなりの重要人物なんですよ〜^^;映画では変えてありましたが。
TBありがとうございました〜♪

2009/5/8(金) 午後 5:54 choro

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★フェイさん、GW中もかなりの人気だったようで知り合いは満席で入れなかったと言ってました。^^;
フェイさんのおっしゃること、わかります。映画はジャマールの恋愛物語が主軸になったので、ちょっと雰囲気が後半は変わりましたね。
面白い展開には違いないのですが、そこで好みが分かれるかもしれません。
TBありがとうございました〜♪

2009/5/8(金) 午後 5:56 choro

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★なぎさん、サリームの話はせつなかったです。スラムの過酷な様子と御伽噺的な展開、そしてエンドロールの陽気さなど、インドのいろいろな顔を見せる映画でしたね〜(^^ゞ
TBありがとうございました〜♪

2009/5/8(金) 午後 11:21 choro

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★りりぃさん、重さと言う点ではエンタメ性が結構勝っているのでそれほど感じませんよね。特に後半はスラムの悲惨さは薄れ、ファンタスティックな展開と恋物語になったので余計にそう思うのかもしれません。^^;「ミリオンダラー〜」のような作品とはちょっと違うと私も思います。
しかしインドのパワーを感じる面白い構成の作品でした。
TBありがとうございます〜♪

2009/5/8(金) 午後 11:34 choro

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★ひかりさん、すごい社会派を期待するとちょっと違うかなって思いますよね。^^;
構成は面白く万人が楽しめる作りになっていたと思いますが、個人的にはものすごく大きな感動というのとは違うような気がしました。
しかしインドのパワーは凄いですね!
本はもう少し生生しいスラムの様子が書かれていて衝撃的なシーンもありました。でも読み物としての面白さもあって私は楽しめました。(^^)

2009/5/8(金) 午後 11:37 choro

こちらでは今週末公開なので、今一番観たい映画です!
分かりやすいストーリーなんですね。
それでも皆さん絶賛されてるというのがとても期待させられます^^

2009/5/25(月) 午後 11:55 もいさん

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面白かった〜
TBしますね

2009/5/26(火) 午前 8:03 あく(ノ゜゜)ノびっくり!!

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★もいさんさん、お〜これからなんですね。
はい、わかりやすくて観やすい作品になっていました。
インドの熱いパワーを感じる映画でしたよ〜♪

2009/5/26(火) 午後 8:54 choro

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★あくびさん、楽しまれたようでよかったです♪
TBありがとうございました〜(^^)

2009/5/26(火) 午後 8:55 choro

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ビルから飛び降りるシーンを予告で観たとき、どこでそういうシーンになるんだろう?と思って本編を観たので、ちょっとだまされた感じがしました(^^; 最近のアカデミー賞はちょっと素直じゃないストーリーのものばかりだったしね。
悲劇はありますが、全体的にはすっきり終わっていて、そこはやっぱりインドかなあって思ったりして(笑)
TBします〜。

2009/5/31(日) 午前 9:56 Naomi

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★Naomiさん、確かに最近のアカデミーは昔のようなハリウッド大作とは違う傾向にありますよね。まぁそれはそれでいいのでしょうけど。^^;
これはおとぎ話的な終わり方が万人受けするエンタメ作品でもあると思いました。しかしインドは凄いパワーを持ってますね〜
TBありがとうございます〜♪

2009/6/4(木) 午前 11:43 choro

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面白い構成でしたね。
こういう感覚の映画って馴染みがないので新鮮でした!
TBさせてください!

2009/6/22(月) 午前 7:23 かず

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★かずさん、本当に構成がよくできてますよね。
他にないタイプの作品で面白く観れました。
TBありがとうございます〜♪

2009/6/22(月) 午後 2:27 choro

多くのメッセージがあるものの、確かに生きる強さや前向きさといったインドのパワーを感じましたね。
TBさせていただきます!

2009/12/23(水) 午後 10:23 takutaku!

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★たくたくさん、そうなんですよね〜問題はありながらもインドのパワーをまずは感じる作品でした。
TBありがとうございます〜♪

2009/12/27(日) 午後 5:17 choro

やっと観ました〜(笑)
辛口の方も多いけど〜単純に元気なパワーを感じてよかったわ〜(笑)
TBさせてね♪

2010/4/1(木) 午前 10:48 [ - ]

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★あきさん、このパワーは凄いですよね!
こちらまで元気をもらえました。
TBありがとうございます〜♪

2010/4/7(水) 午後 5:59 choro

最後のダンスでねぇ〜!?なんか全てハッピー・エンドになっちゃたような…
“Jai Ho!Jai Ho!”で、みんなハッピーだぜぃ♪

2010/7/26(月) 午後 10:30 やっくん

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★やっくんさん、あはは、そうそうあのラストのダンスシーンは驚いたけど、何だかハッピーな気分になっちゃいますよね〜(笑)
TBありがとうございました♪

2010/7/29(木) 午後 10:23 choro

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