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ヒースの遺作として、また彼の後を3人のスターが受け継いでようやく完成に至ったギリアム監督のファンタジーということで、とても楽しみに鑑賞してまいりました♪

好みは分かれるかもしれませんが、私はどっぷりとこの世界観につかり、とても楽しめました。(^^)
公開前の一部の批評では「わかりにくい」などと聴いていたのですが、最初からこの不思議な世界にどっと惹き込まれ、登場人物の行く末はどうなるのか、ミステリーとしてもワクワクするような感覚を持たせてくれて、ストーリーもそれほど難しく感じることなく観ることができました。

悪魔と取引きをする話は「ファウスト」をはじめとして西洋では多いですね〜やはり人間の弱さを突いているのでしょうね。パルナサス博士はそんな自分の過ちをとても後悔していますが、ここでの悪魔は意外とトボけていてちょっと笑えます。^^;

博士が以前は偉大な僧侶だったという設定からして、やはり「天使と悪魔」的な関係になるのでしょうか。鏡の向こう側の世界では必ず二つに分かれている道を自分で選ばなくてはならないのも、人間の善悪の心を試すわけですよね。

奇想天外、摩訶不思議なファンタジーではあるのですが、そんな人間の弱さと愛の深さなどを感じ取る事ができるので、全く飽きることなくいろいろと考えながら楽しめる作品だったと思います。

まずそれぞれのキャラクターがいいですね〜登場人物はそれほど多くないので混乱することはないし、博士と悪魔(Mr.ニック)を軸に、平凡な幸せを夢見る博士の娘のヴァレンティナ、そして彼女を愛しながら一生懸命博士の下でまっすぐに働く青年アントン、博士をずっと昔から見守り、助けてきた小人のパーシー、そして彼らの運命を引っ張っていくミステリアスな青年トニー、それぞれが非常に個性的で人間の持ついろいろな部分を受け持っているような感じがするし、とてもバランスのいいキャラクター設定ですよね。

鏡の向こう側の世界というとまずは「鏡の国のアリス」を思い出しますが、アリスの冒険とは違い、ここではそれは人間の思い描く夢を表す世界で、その夢には正しい道と間違った道(誘惑の道?)があるというのも面白いですよね。人はいつでも迷いながら自分の道を選択しなくてはいけないわけで、う〜ん、自分だったらどうするだろう・・・などと思いながら、人生の選択の難しさと怖さと不思議さを感じてしまいました。(^^ゞ

ギリアムワールド全開で映像も楽しく綺麗ですね。夢って時にすごくおかしな繋ぎがあったりしますが、その感じが鏡の世界ではよく出ていて面白かったです。

そんな面白くも奥の深い世界を彩るキャストがまた素晴らしい〜♪パルナサス博士のクリストファー・プラマーはさすがの存在感でまさに博士にピッタリ!この中では最初にキャスティングが決定したというのも納得です。博士の苦しむことでお酒に逃げている姿は痛々しくもあり、また自分の夢をかなえるために悪魔と取引きをした愚かさを悔やむ様子がよく伝わってきました。
常に博士の影のように現われる悪魔ニック役のトム・ウェイツと共にこのお話の重鎮ですね。

そして何と言ってもこの映画はヒース・レジャーを観る為に作られたような作品ですよね。「ダークナイト」以来久々に観たヒースですが、今回は二枚目度抜群で(笑)本当にかっこいいです!演技はもちろん申し分なく、だからこそもうこの後彼の新作が観られないことの寂しさも感じてしまいました。本当に惜しく残念すぎます。

鏡の中のトニーを演じた3人はそれぞれの個性に合った役柄だったと思うのですが、脚本はどのくらい書き換えられたのでしょう?(笑)ジョニーは「パイレーツ」のジャックっぽさがあって甘さと優しさと可笑しさのあるキャラだし、ジュードはちょっと軽いノリのトニーというのがなんともピッタリ!コリンも「あら〜やっぱりコリンはこういう役回り?(笑)」と笑ってしまったのですが、本当に個性がよく出てますよね〜

この3人を含めた豪華な4人の演じるトニーを観られたのも嬉しかったのですが、反面ヒースが全部演じているトニーも観たかったというのがホンネでしょうか。ヒースだったらあの鏡の中のトニーをどのように演じたのか、またラストはどうなったのか気になるところです。

ヒロインのヴァレンティナ役のリリー・コールはスーパーモデルだそうですね。丸顔が可愛く子どもっぽさと大人っぽさの両方を兼ね備えた人で、今後彼女のちょっと面白い個性は注目かもしれません。しかしどうりで背が高くてスタイルがいいわけですね〜(コリンの方が大分背が低かったような・・・^^;)

アントン役のアンドリュー・ガーフィールドもパーシー役のヴァーン・トロイヤーも含め、とにかくこの少ない登場人物全員でヒースの最後の作品を完成させようとした気持ちが伝わってくるような気がしました。

あらためてヒースの素晴らしさを伝えてくれるこの作品は、彼の2周忌にあたり何よりの追悼になるような気がすると共に、公開に至ったことに感謝したい気持ちでいっぱいです。

原題:THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS
上映時間:124分
製作国:イギリス/カナダ
公開情報:劇場公開(ショウゲート)
初公開年月:2010/01/23
ジャンル:ファンタジー/ミステリー
映倫:PG12

《コピー》
鏡の中は、
わがままな願望でいっぱい

この迷宮から、
大切なひとを救えるのか──?

監督:テリー・ギリアム
脚本:テリー・ギリアム、 チャールズ・マッケオン

出演:ヒース・レジャー(トニー)、クリストファー・プラマー(パルナサス博士)
   ジョニー・デップ(鏡の向こうのトニー#1)、ジュード・ロウ(鏡の向こうのトニー#2)
   コリン・ファレル(鏡の向こうのトニー#3)、 リリー・コール(ヴァレンティナ)
   アンドリュー・ガーフィールド(アントン)、ヴァーン・トロイヤー(パーシー)、トム・ウェイツ(Mr.ニック)

【解説とストーリー】
 「未来世紀ブラジル」「バロン」のテリー・ギリアム監督が贈るミステリアス・ファンタジー・アドベンチャー。主演は「ダークナイト」のジョーカー役で鮮烈なインパクトを残したヒース・レジャー。彼は本作撮影半ばで急死してしまい、これが遺作となる。彼の死によって一時は完成が危ぶまれたが、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が後を引き継ぐ形で鏡の中の主人公を演じ分け、無事完成に漕ぎ着けた。一人の少女を助けるため、現実世界と不思議な鏡の中の幻想世界を行き来する主人公の姿を、イマジネーションあふれるヴィジュアルでファンタジックに描き出す。共演に、「インサイダー」のクリストファー・プラマーとスーパーモデルのリリー・コール。
 2007年、ロンドン。パルナサス博士率いる旅芸人一座がやって来る。出し物は、心の中の欲望を鏡の向こうの世界に創り出す摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。しかし、怪しげな装置に誰も興味を示さない。そんな中、何かに怯えているパルナサス博士。彼は、かつて悪魔のMr.ニックと契約を交わし、不死と若さを得る代わりに生まれてくる娘が16歳になったらMr.ニックに差し出すと約束してしまったのだ。そして、その期限である娘ヴァレンティナの16歳の誕生日が目前に迫っていた。一方、何も知らないヴァレンティナは、偶然救い出した記憶喪失の男トニーに心奪われる。トニーは一座に加わり、彼の魅力で女性客が増え始めるが…。
(allcinemaより)

【追記】
ラスト、エンドロール後の着メロは劇中のトニーの着メロだけどどういう意味?と思っていたら、お友達のマリーさんが教えてくださいました。(^^)なるほど、そういうことだったんですね。これからご覧になる方も最後まで席をお立ちになりませんように。(私の観た回ではほとんどの人が立たなかったのは皆さん知ってらしたのかな?)

******

ヒースさんの遺作が無事日本公開される記念と、今は亡きヒースさんをしのんで配信される着信メロディーは、ギリアム監督作詞作曲による本作の挿入歌「We are the children of the world」。この曲はヒースさん演じるパルナサス博士の助手トニーが持っている携帯電話の着信メロディーとして本編でも流れており、それをヒースさんはプライベートで実際に使用していたという。
シネマトゥディ より)

閉じる コメント(69)

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★Mさん、このようなファンタジー系は観るなら劇場の大画面ですよね。(^^)
キャストや話題が先行していましたが、内容も見応えがあって面白かったですね。
うふふジョニー素敵でしたね〜♪Mさんにそう言っていただけるとなんだか私まで嬉しくなっちゃいます〜(笑)
TBありがとうございました♪

2010/2/1(月) 午後 7:58 choro

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★SHIMAさん、本当にこの作品が完成されたことには感謝ですね。
ヒースの最後の演技が観られた事は何よりでした。
ストーリーも奥深くて惹き込まれますね。
着信音は上手い結びですよね。
TBありがとうございました〜♪

2010/2/1(月) 午後 7:59 choro

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★やっくんさん、私も最初から惹きこまれました。面白かったですね!
私もキャストの話題などを差し引いても楽しい作品だったと思います。(^^)
TBありがとうございました〜♪

2010/2/1(月) 午後 8:01 choro

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★marrさん、こちらの世界とあちらの世界は、いろいろな形で描かれますが、この鏡を通すと夢の世界というのも面白い発想ですよね。
TBありがとうございました〜♪

2010/2/1(月) 午後 8:03 choro

まず、この作品が公開されたことが何より嬉しかったです♪
友人3人たちの豪華な顔ぶれも素直に嬉しかったですし・・・って、ヒースが一番背が高かったですよね?^^;
鏡の中に入ると、背が小さくなるの?と、聞かれて返答に困ってしまいました ^^
素敵なギリアムワールドを大きな力でいっぱい楽しめました。
トラバさせて下さいませ。

2010/2/2(火) 午後 1:56 恋

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観てきました〜♪ヒース素敵でしたね〜♪特に声が素敵なんですよね〜♪ヒースの声大好きです♪ジョニーもセクシーでとろけてしまいました〜笑!摩訶不思議な世界に入り込んだようで面白かったです♪DVDの特典映像が今から楽しみです♪

2010/2/3(水) 午後 6:50 あくびまま

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★恋さん、そうですね〜本当に完成してくれて嬉しいですね!
あはは「鏡の中に入ると・・・?」って可笑しいわ〜(笑)ヒースは背が高いから後の3人が余計に小さく見える?(笑)
ギリアムワールド全開でこの世界観をたっぷりと堪能できました。
TBありがとうございます〜♪

2010/2/6(土) 午後 6:18 choro

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★あくびままさん、ジョーカーとは打って変わって二枚目なヒースが観られて大満足でした。(^^ゞ
本当に素敵でしたね!もちろんジョニーも持ち味をたっぷり出してくれて楽しませてくれたし、この世界観は面白かったです。
DVDの特典、楽しみですね!

2010/2/6(土) 午後 6:20 choro

観てきました^^
どうも自分には合わない作品でした^^;
独特の世界観は魅力的でしたが、ストーリーが分かりにくくて(汗)
しかもエンドロール最後まで観ませんでした(泣)

トラックバックお願いします!!

2010/2/7(日) 午前 3:38 れじみ

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★rejimiさん、好みは分かれる作品ですよね。
合わない方もいらしゃると思います。なかなかこういう世界観って難しいですよね。^^;
TBありがとうございました〜♪

2010/2/10(水) 午前 11:09 choro

私も着メロのこと、鑑賞後にブログで知りました^^
鏡の中なら演じ分けられても違和感が無かったですね〜
もしもヒースが全編演じていたらどんなかんじだったろう?と思うと切なかったですけど・・。
とにかく完成してよかったですね^^
'選択'がキーになってましたね。人間、欲望に流されてばかりではダメですね^^;
キャストがそれぞれ魅力的で、映像も楽しめました♪
TB,させて下さい☆

2010/2/11(木) 午前 0:57 A☆co

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★Acoさん、着メロ、レトロな感じがいいですよね〜(笑)
ヒースの遺作として、上手くまとめてあって本当に完成してくれたのが嬉しいですね!
せつなさも感じてしまいますが、まずはスクリーンで堪能できたのがよかったです。
TBありがとうございました〜♪

2010/2/16(火) 午後 7:54 choro

少し前に見て来ました。
なんというか、熟れ過ぎた果物のような印象でした。
私にとっては、とても甘くておいしいという意味ですが。
茶色に変色して変な味のところもあって、人によってはいやかもしれないけれども、人によってはそこがたまらんみたいな感じですね。
黒沢とかピカソとか、老人になると、偉大なアーチストでも、だんだん世間の感覚からずれていきますけど、ギリアム監督は最初から少しはずしている上に、自分の世界をこってり創り上げて、いい老人監督になっていってる感じがしました。
そんな感じでした。

2010/2/16(火) 午後 11:12 chiggoland

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★MASAさん、独特の味がある映画ですよね〜
やはりギリアムワールドは彼にしか描くことのできない世界ですね。
なるほど、最初からずれているってわかるような気がします。^^;

2010/2/22(月) 午後 11:32 choro

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こんばんは。摩訶不思議な世界観、豪華なキャスト、私もめっちゃ楽しめましたo(≧▽≦)o。そして、私も、改めてヒース・レジャーって、素晴らしい俳優さんだったんだなぁってしみじみ思いました☆着信音のことですが、知りませんでした(◎_◎)。教えていただいて、ありがとうございます!トラバさせてくださいね♪

2010/2/24(水) 午後 8:47 re_re

やっと!観てまいりました〜v
ギリアムの世界観は好きですし、期待通りの面白さで満足です(笑)
ダークファンタジーですし、毒も盛ってありますし…^^;
デップの役どころがおとなしめではありましたが素敵だったし…
『ラスベガスをやっつけろ!』ハチャメチャでしたものね〜(笑)
何といってもヒースがね…ちょっと切なくなりつつも巧かったですし。
遅くなりましたが、TBさせて下さいね〜♪

2010/2/25(木) 午後 11:27 ふぇい

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★rereさん、この世界観は好みは分かれるだろうけど、私も思いっきり楽しめました♪
ヒースは本当に素晴らしい役者でしたね〜あまりに惜しいです。
でもこの作品が完成して公開されたことは嬉しいですね。
TBありがとうございました〜♪

2010/2/26(金) 午後 4:38 choro

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★フェイさん、面白かったですね〜
そそ、ブラックさがあるところも又楽しいですね。
「ラスベガス〜」は理解しにくかったけれど(笑)これはわかりやすかったです。
ヒースを観れて嬉しかったけれど。同じくせつなくもなりました。。
TBありがとうございました〜♪

2010/2/26(金) 午後 4:39 choro

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ヒースの遺作がこうして完成されたことが凄く嬉しいことですね☆
TBさせてください。

2010/4/2(金) 午後 1:02 かず

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★かずさん、本当にそうですね。この作品が完成させられたことに感謝です。(^^ゞ
TBありがとうございました♪

2010/4/10(土) 午後 10:34 choro

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