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「ネット上には本名や顔写真は載せないほうがよい」というのが、私がネットを始めてすぐに教えられた事だったような気がします。でも、今は違うんですね?ちょっと「フェイスブック」の日本サイトを覗いてみたのですが、本当に実名(皆が皆ではないでしょうが)と写真が載っていたので驚きました!(+o+)

主人公のマーク・ザッカーバーグを含むこの映画に出てくる若者達のちょうど親世代となる私にとっては、ドラマとは別のところでもいろいろと考えさせられる映画でした。おそらく私世代の方は多かれ少なかれ同じような感想を持たれた方も多いのではと思います。

最初にマークがガールフレンドに振られたことからその腹いせもかねてほんのわずかな時間で「フェイスマッシュ」を立ち上げたのは20歳の大学2年生の時。ハーバードの学生ですからそりゃ頭がいいのは解かるのですが、PCの普及と共に育ってきたような世代の彼らにとって、エリートの大学生ならあのくらいのことはできてしまって当然なんですね〜ああいうのを観ていると「個人情報保護なんたらとかって何なの?」と思ってしまいますね。(ーー゛)

それにしてもこういう話を見聞きすると、インターネットがこの世の中を180度変えてしまったということがあらためてよくわかりますね。便利すぎるくらい便利なネット。。。しかし大人になるまでそのようなものがなかった私世代にとっては、それは便利である反面、ものすごく危険なものでもあるということを承知している人がほとんどだと思います。

ところが、子世代である今の20歳代以下の人にとっては、物心ついた時から家庭にもPCがあり、小学生時分からネットの世界に少しずつ触れてきているわけで、「あって当たり前」のツールですよね。その辺の捉えかたのギャップがマークが「フェイスマッシュ」を何も深い事は考えずに立ち上げてしまうというところに通ずるのでしょうね。

確かにマークもその周りの学生も学歴的に見てもエリートで特にマークは天才なんだと思います。でも、やっぱり20歳は20歳。冒頭のガールフレンドに語る言葉など、なんと幼いのでしょう。全くその会話に大人のかけらは感じられませんでした。

最近は小学生でも頭でっかちになり、理屈だけはいくらでも語れる子どももいると聴きます。しかし、大学生になって知識だけは増えても、人間としては全く成長していない人も多いということですよね。アルバイトの学生があまりに無責任で役に立たないということをあちこちから耳にして久しいし、それは世界的に同じなのかもしれませんね。

マークたちがフェイスブックで成功し、会社として規模を拡大していく様子は、一見頭のよい大学生のサクセスストーリーであるようでいて、その人間としての行いや人間関係の結び方は、我々大人から見るとあまりに稚拙でため息の出るようなものばかりでした。(もちろん儲け話となると大人は大人で目の色を変えて飛びつくわけですが。。。)

しかし、彼らを育てた私たち大人の責任も大きいのではないかと思ってしまいます。「今どきの若者は・・」と文句を言う以前に、そういう若者を作ったのは上の世代だということは覚えておかなければいけませんね。それはいつの世も同じで繰り返しなのですが。(-"-)

映画を観ながら、主人公のマークだけは何となく他の登場人物に比べて、いつもその目に勢いや輝きが感じられなかったのは私だけでしょうか。親友だったエドゥアルドの必死さや仕事仲間のショーンのしたたかさ、自分たちの名誉を守るがごとく何とかマークにフェイスブックをやめさせようと奔走するウィンクルボス兄弟の熱い気持ちなど、他の人たちからは人間としての感情がその目に感じられたのですが、マークだけはこれだけのことをして、若くして億万長者になりながらも、最後までその目に若者らしい輝きはなかったような気がします。それは実は彼が最初から持っていた周りの友人たちに対するコンプレックス(家柄など)が大きく影響しているのでしょうか。コンプレックスと自信とは裏腹な関係ですものね。彼が本当に一番望んでいたものは何だったんだろうとエンドロールが流れる中、しばらく考えてしまいました。

まだこの物語の時からほんの数年しか経っておらず、実在の人物を実名で登場させている映画というのも少ないですよね。演じている俳優さんたちはさぞや大変だったろうと思いますが、マーク役のジェシー・アイゼンバーグ「イカとクジラ」「ハンティング・パーティ」の時と同様いい演技をしますね。本当にこの役は難しかったでしょう。ラストでのマークはようやく少し大人になりかけた感じが受けられましたが、それは彼の演技のせいも大きいかな?(笑)救いのあるラストはよかったです。

次回、トビー・マグワイアに替わり新スパイダーマンとなるアンドリュー・ガーフィールドはこのところ勢いづいてますね〜「BOY A」 「大いなる陰謀」 「Dr.パルナサスの鏡」と印象に残る役ばかりでしたが、今回も友人の裏切りにあい苦悩するエドゥアルドを好演していましたね。3月には「わたしを離さないで」でキーラ・ナイトレイと共演するので楽しみです。

他では双子のウィンクルボス兄弟を演じたアーミー・ハマーも凄いですね。一人で双子の役って演じわけが大変そうだけど、違和感のない映像と演技はさすがですね〜とても声のいい俳優さんでしたね(笑)。

キャストはほとんど実際のモデルの現在と同世代だそうですがそれも映画作りとしては他にないめずらしいことですよね。まさに「今どきの若者」を多角的に見た面白い作品ですね。GG賞を受賞しましたが、オスカーもかなり有力でしょう。今までのオスカー受賞作にはなかったような現代そのものを描いたヒューマンドラマとして、異色でありながら観客を惹きつける力を持った作品だと思います♪
 
原題:THE SOCIAL NETWORK
上映時間 :120分
製作国 :アメリカ
公開情報 :劇場公開(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
初公開年月 :2011/01/15
ジャンル :ドラマ/青春/伝記
映倫 :PG12

監督: デヴィッド・フィンチャー
製作総指揮: ケヴィン・スペイシー
原作: ベン・メズリック
脚本: アーロン・ソーキン
音楽: トレント・レズナー、 アッティカス・ロス

出演:
ジェシー・アイゼンバーグ (マーク・ザッカーバーグ)
アンドリュー・ガーフィールド (エドゥアルド・サベリン)
ジャスティン・ティンバーレイク (ショーン・パーカー)
アーミー・ハマー (キェメロン&タイラー・ウィンクルボス)
マックス・ミンゲラ (ディビヤ・ナレンドラ)
ブレンダ・ソング (クリスティ・リン)
ルーニー・マーラ (エリカ)


【解説とストーリー】
ベン・メズリックのベストセラー・ノンフィクションを基に、誕生からわずか数年で世界最大のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)へと急成長した“facebook”をめぐる創業秘話を「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」の鬼才デヴィッド・フィンチャー監督が映画化した青春群像ドラマ。創設者マーク・ザッカーバーグと彼を取り巻く若者たちが織りなす悲喜こもごもの人間模様に焦点を当て、華麗なサクセス・ストーリーに秘められた光と影の物語を赤裸々かつドラマチックに綴る。主演は「イカとクジラ」「ゾンビランド」のジェシー・アイゼンバーグ、共演にアンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク。
2003年の秋。ハーバード大学の学生にして天才プログラマー、マーク・ザッカーバーグは、恋人にフラれた腹いせに、学内のデータベースをハッキングして、女子学生たちの顔写真を使った人気投票サイトを作ってしまう。そんな彼の技術に目を付けたエリート学生が、学内交流を目的としたサイトへの協力を持ちかける。しかしマークは、親友のエドゥアルドを誘って、ハーバードの学生を対象としたソーシャル・ネットワークのサイトを立ち上げる。するとそれは瞬く間に登録者を増やし、急速に拡大していくのだったが…。(allcinemaより)

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★einhornさん、いろいろな見方のできる映画ですよね。
しかし基本的にはヒューマンドラマなので評価が高いのかもしれません。
映画としてはとても面白かったです。(^^ゞ
TBありがとうございました♪

2011/1/23(日) 午後 10:02 choro

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★miskaさん、マークの若者らしくないどんより感は何なのでしょうね〜でもいまどきの若者の象徴っぽくもあるような・・(引きこもりの子とかと通ずる部分が)
やっぱり今と言う時代を描いた作品だと思いました。
極めてアメリカ的というのも納得です。
サラリと描いたのはやはりあまり深くすると興行的に影響するとかもあるのかもしれませんね。まして実名でつい先日あった出来事を題材に描いているわけだし。。^^;
でも、面白く観れました。(^^ゞ
TBありがとうございます〜♪

2011/1/23(日) 午後 10:27 choro

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★なぎさん、そうそう、ほんとにまだ映画の中では20歳そこそこ、実際の今のマークも27歳くらいでしたっけ?
人生これからですからね〜何とか立派な人間になって本当の幸せを掴んで欲しいです。それには素晴らしい先輩や温かい目で見守る大人が不可欠だと思いますが、どうなっていくのでしょうね。
映画としても面白かったですね。私も楽しめました。
TBありがとうございます〜♪

2011/1/23(日) 午後 10:50 choro

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★レミさん、日本ではまだまだ個人情報をネット上に出すのは敬遠しますよね。やはり犯罪に結びつくような気がして怖いです。
映画は面白かったですね!
TBありがとうございました♪

2011/1/23(日) 午後 11:27 choro

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インターネットにもあまり詳しくないのでよくわからない言葉が
あったりしましたが、とてもスピード感のある映画でしたね。

ちょっとすねたようなマークの顔、嵐の二宮君にちょっと似てません?

2011/1/24(月) 午後 5:06 [ オリーブ ]

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★カルちゃん、マークの眼差しは何だか哀しみすら感じましたが、まだ人生これからですものね。人間として成長して欲しいですね。
しかしエリートの中にも格差があり、悩みもあるんですね〜^^;
TBありがとうございました♪

2011/1/24(月) 午後 10:46 choro

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★もくれんさん、そうですね。彼はまさかこのようなことになるとは思ってなかったのでしょうね。
もう少し大人だったら上手く人を使ったりコミュニケーションをとってやれたのでしょうが、なかなかそう簡単には行きませんものね。
いろいろと今という時代を考えさせられる映画でした。
TBありがとうございます♪

2011/1/24(月) 午後 10:51 choro

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★オリーブさん、このスピード感が映画に惹き込ませますね。
ん?ニノですか〜?どうでしょう。。確かにすねた顔と言われると解かるような気も・・・(笑)

2011/1/24(月) 午後 10:53 choro

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展開が速いので面白く観られました。
幼い、稚拙、まったく私も同様に感じました。
これが現代なんでしょうか。。。
TBお願いします。

2011/1/26(水) 午後 1:28 オネム

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★オネムさん、似た感想でしたね。^^;
皆が皆とは思いませんが、現代の学生の子どもっぽさは将来大丈夫でしょうか。。。ってうちにも一人大学生がいるので心配になります。^^;
映画は面白かったですね。
TBありがとうございました♪

2011/1/29(土) 午後 10:20 choro

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こんばんは!いろいろ興味深い映画でした。マーク・ザッカーバーグは、本当に天才ですよね。ひとつのアイディアを、全世界に通用するまで具現化するってすごいなぁ、と思います。でも、その反面、Choroさんが書かれていた通り、感情の強弱が少ないマーク・ザッカーバーグが、なんとなく不思議な人に思えてしまいました。トラバさせてくださいね(^o^)

2011/1/30(日) 午後 8:36 re_re

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★rereさん、確かにマークってつかみどころがないと言うかどういう人なのかわからない感じですよね。それも彼が天才ゆえにでしょうか。。
いろいろなことを考えさせられる映画でした。
TBありがとうございます♪

2011/2/3(木) 午後 10:25 choro

そうですね、最初のバーでのケンカ会話は、子供でした。そんな子供が巨額の富を築き上げることは凄いことでもありますが、友情を失ったのも、背伸びした子供だったからでしょうね。。。
TBさせてくださいね〜。

2011/2/13(日) 午後 4:31 [ - ]

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★SHIMAさん、最近は成人式を迎えてもまだまだ大人になりきれない人が多いと聞きますが、ハーバード大の学生も例外ではないということでしょうか。
今という世の中の痛さを感じる話でもありましたね〜
TBありがとうございました♪

2011/2/13(日) 午後 11:04 choro

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彼を一番捉えているシーンでしたね。
ショーレースをたくさん繰り広げていたけど、やっぱりタイムリーな自国の話題だからだっていう感がありますね。
TBさせてください!

2011/4/14(木) 午後 9:52 かず

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★かずさん、現代をよく表した作品でしたね〜
ネットは便利だけど、人に寂しさを与える事もあるような気がします。やっぱり直接声を聴いたりするとホッとしますものね。
TBありがとうございました。

2011/4/20(水) 午後 8:02 choro

僕の住む町は田舎の小都市なのですが、いまどきそれはないやろ!と
言うようなケバい車に乗っているほぼ全員が外国人です。自己主張の強さは「フェイスブック」への登録数にも伺えますね〜
PCは匿名でが頭にある日本でこの先どういう展開見せるかも興味あるサイトですね。映画のほうも引き込まれる見せ方でとても良かったです。TB&ぽち

2011/6/9(木) 午後 4:21 pony

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★ポニーさん、やはり外国人は自己主張がはっきりしてますよね。日本人は良きにつけ、悪しきにつけ大人しいのかと。。。^^;
しかしこの映画は面白かったですね。
まさに現代を表す作品でした。
TBありがとうございます♪

2011/6/9(木) 午後 8:48 choro

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確かに、既存の大人の価値観(ハーバードの交友会に代表される)と訳の分らんオタクたちが作りだした価値観の違いがテーマになっていますね。
TBします。

2012/5/3(木) 午後 7:21 [ ひろちゃん2001 ]

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★ひろちゃん2001さん、あまりに早いスピードで動く現代そのもののような映画でした。
TBありがとうございます♪

2012/5/5(土) 午後 10:42 choro

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