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「シャンハイ」(2010)

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日本からも渡辺謙菊地凛子が出演しており今月20日から公開の本作ですが、東京独女スタイルさんのご招待で一足先に試写会で観ることができました。(^^ゞ

チラシのあらすじだけザっと読んだだけでの鑑賞でしたが、太平洋戦争が始まる2ヶ月前から真珠湾攻撃の12月までのお話なんですね。しかしこの時代のシャンハイが舞台になった映画ってなんと多いのでしょう。私が最近観たものだけでも、 「ジャスミンの花開く」「上海の伯爵夫人」などの題名が思い浮かびます。本作の冒頭にも出ますが世界の半分が戦争をしていたという、まさに世界が激動の時代だったので、欧米ではナチス、東洋では日本軍の狂ったような身勝手さが仇として描かれやすいのでしょうね。

先の「ジャスミン〜」などを観た時も思いましたが、今の日本では考えられないような日本人(日本軍)を観ていると、あれから6〜70年経った時の重みを感ぜずにはいられませんね。良くも悪くも今の日本人は穏やかでかつ我慢強いです。いわゆる強引さは全くなくなりましたが、人間としては今の時代に生きられてよかったと思わずにはいられませんね。

さて、本作の話に戻りますが、豪華なキャストの上、飽きさせない展開でそれなりに楽しめましたが、少し脚本が弱いかな〜^^; 

ポールの親友で諜報員だったコナーを暗殺したのは誰なのか、鍵を握るスミコという娼婦の日本女性は何を知っているのか、上海マフィアのアンソニーや日本軍のタナカ大佐の思惑は?などサスペンスタッチで話は進みますが、後半になってからの謎解きは意外とあっさりというかあまりその謎は深いものではなく、もう少しそれぞれの陰謀がドロドロしていたら面白かったかなと思います。

ただ、この映画はサスペンスというより、純愛物語っぽくもあるんですよね〜アンナとスミコという二人のヒロインを巡って男性陣は振り回されるわけですが、セリフの中にも出てくるように、確かに男性にとっては女性によって身を助けられることもあれば、滅ばさせられる事も多いですよね。^^; これはいつも思うのですが、男性の方がロマンティストが多いということですね(笑)。

登場する男性たちは皆真剣に女性を愛し、心から守ろうとするんですね。この時代だったから、それがなかなか難しく、また裏切りや見えない姿に翻弄されて、幸せになれなかった人も多かったということでしょうか。

この二つのテーマがどちらも少し中途半端な感じになってしまったのが惜しかったです。キャストがいい演技をしているだけにもったいないですね〜

主人公のポールを演じたジョン・キューもずいぶん落ち着きましたね〜もう40代半ばになるので当然ですが、少しこの手の主演だと華が足りないような気もします(ファンの方すみません^^;)。悪くはないけれど、今回は脇になるチョウ・ユンファや渡辺謙の方が存在感があるので押されちゃうような・・・(^O^;

ヒロインのアンナ役のコン・リーは元々ちょっと苦手な女優さんなのですが、やっぱり綺麗だしこの役にはよく合っていてよかったです。セクシーだしミステリアスな雰囲気がいいですね。ただアンナの本心が少しわかりにくかったかな。彼女が本当に愛していたのは誰だったのでしょう・・・?

チョウ・ユンファのマフィアや渡辺謙の軍人はまさにはまり役ですが、身びいきと言われるかもしれないけれど、やっぱり謙さんは素敵ですね〜♪もうこのキャストの中に入っても全く遜色がないどころか、一番存在感があったような気がします。目ヂカラがありますよね。英語も自然だし本当に国際スターになったんだな〜と嬉しくなりました!(^^)

凛子ちゃんは今回もほとんどセリフはないのですが、阿片中毒で苦しむ薄幸なあの時代の娼婦を熱演していました。演技がとても上手くなっていてびっくり。次にはもっと出番の多い役が観たいな〜と思います。

どちらかと言うと終戦に近い時代の話の方が日本ではよくドラマなどにもなりますが、戦争に入っていくこの時代って同じ日本人として観ているのが辛くなるほど、日本軍は勢いづいていたんですね。ドイツと同じく大きな過ちを犯した日本ですが、今こうして冷静にそのことをみつめ、戦争がどれだけ命のみならず人々の心を傷つけるのか、あらためて考えるのも時には必要かなと思います。

日本人が観ると、本筋のサスペンスや恋愛物語としてだけでなく、いろいろなことを考えさせられる作品でもあると思いました。
 
原題:SHANGHAI
製作国 :アメリカ/中国
公開情報 :劇場公開(ギャガ)
初公開年月: 2011/08/20
映倫 :PG12

監督: ミカエル・ハフストローム
脚本: ホセイン・アミニ
撮影: ブノワ・ドゥローム
音楽: クラウス・バデルト
出演: ジョン・キューザック(ポール)
    コン・リー(アンナ)
    チョウ・ユンファ(アンソニー)
    菊地凛子(スミコ)
    渡辺謙 (タナカ大佐)
    ジェフリー・ディーン・モーガン(コナー)
    ベネディクト・ウォン(キタ)
    フランカ・ボテンテ(レニ)
    デヴィッド・モース

【解説とストーリー】
  『ザ・ライト -エクソシストの真実-』のミカエル・ハフストロームが監督し、1941年の上海を舞台に描くアメリカ・中国合作のサスペンス大作。太平洋戦争勃発(ぼっぱつ)前の日本軍占領下の上海で、あるアメリカ諜報(ちょうほう)部員の死の裏に隠された男女の悲しい運命の物語を紡ぐ。『ハイ・フィデリティ』『2012』のジョン・キューザック、『SAYURI』コン・リー、香港の名優チョウ・ユンファ、渡辺謙や菊地凛子らが豪華共演。激動の時代を生きた人々の愛と宿命のドラマが感動を呼ぶ。
1941年、アメリカ諜報(ちょうほう)部員のポール(ジョン・キューザック)は、太平洋戦争勃発(ぼっぱつ)前の不穏な空気が漂う上海の地を踏む。彼は親友の死の真相究明のためやって来たが、やがて中国とアメリカ、そして日本を取り巻く巨大な陰謀の真相に迫っていく。ポールの周りには、常に彼を執拗(しつよう)に追い回す日本人将校タナカ(渡辺謙)らの存在があり……。
(シネマトゥディより)
 
 
 
 
【オマケ】
試写会から帰宅後、何気にテレビを観ていたら、「しゃべくり007」のゲストが謙さんでした(笑)。
ハリウッドの裏話とかとっても面白くてタイムリーだったし楽しめました!
やっぱりレオはまじめでヤンチャなんだ〜(笑)
ちなみに謙さんの自己ベスト3の映画は 『硫黄島からの手紙』 『インセプション』 『ラスト・サムライ』 だそうです。納得ですね♪

閉じる コメント(26)

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★くろねこさん、この手のサスペンスとしては緊迫感が弱かったのが残念でしたね〜面白くないわけではないんだけど。。^^;
謙さんは素敵でしたね〜スクリーンでオーラを感じられる俳優になりましたよね!
TBありがとうございます〜♪

2011/8/10(水) 午後 6:10 choro

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★cinema365さん、いやいや「第三の男」のような渋さや影は感じられません(笑)。いわゆるダークなノワールものを期待するとちょっと期待を裏切られるかも。
テーマとしてはむしろ恋愛の方が前面に出ているように思いました。
ユンファも、もったいない使い方なんですよね〜中途半端というか。。いまひとつインパクトが弱かったです。
でもcinema365さんの感想もお聴きしたいので楽しみにお待ちしてますね〜♪

2011/8/10(水) 午後 6:13 choro

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★miskaさん、激動の時代はドラマになりやすいですよね。でも実際にあの時代に生きた人たちはどんなにか大変だったかと思います。あまりに理不尽なことが多くて。
日本軍が悪者なのは当然ですが、それも客観的に観られるのと、謙さん演ずるタナカも含めて主要登場人物に極悪人はいないので、安心して観られる反面ゆるくなったかなとも思います。
映像は全体的に時代を反映してか暗いです。もちろん大画面で観た方がいいとは思いますが、微妙なところですね。^^;

2011/8/10(水) 午後 6:17 choro

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★れじみさん、「硫黄島〜」は限りなく実話に近い話だから特別な思いで演じたと謙さんは言ってました。なるほど〜ですよね。
この映画でもとても存在感がありよかったですよ〜
DVDをどうぞお楽しみに♪

2011/8/10(水) 午後 6:19 choro

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ものすごいドラマの舞台になりうる上海で、こんだけの話でおしまい?という不満を持ってしまいました。諜報員だから、スパイっぽい展開、特に日米開戦のサスペンスとかあるのかなあって期待したのですが、すごく個人的なお話に集約されちゃうので、よく再現された上海のセットやエキストラがもったいないように思ってしまいました。TBさせてください。

2011/8/21(日) 午前 0:39 [ einhorn2233 ]

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★einhornさん、そうなんですよね〜
もったいない感じでしたね。
この設定でこのキャストならもっと面白くできたのでは?って欲が出ちゃいますね。^^;
おっしゃるように個人的な話になってしまうと、話が小さくなっちゃいますね。
TBありがとうございました。

2011/8/21(日) 午後 5:03 choro

主演のキーザックより、チョウ・ユンファや謙さんの方が存在感あって良かったです!
豪華キャストが贅沢でしたが、ストーリーはあと一歩かなぁ〜と。。
トラバお願いします!

2011/8/22(月) 午後 10:15 くるみ

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ほんとほんと。ロマンスかサスペンスかどっちつかず。
主演のふたりの恋に感情移入できませんでした。
せっかくの舞台設定だし豪華キャストなのに残念ですね。
TBさせてくださいね。

2011/8/23(火) 午後 9:08 car*ou*he*ak

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★くるみさん、ですよね〜アジア俳優大活躍でしたね!(笑)
ストーリーは惜しかったけど、謙さんが素敵だったのでまぁいいか〜って思っちゃいました。(^^ゞ
TBありがとうございます♪

2011/8/26(金) 午後 7:36 choro

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★カルちゃん、何か中途半端な感じがしましたよね〜^^;
やはりこの設定ならもう少しミステリアスかつ渋さにウェイトを置いた脚本がよかったかな〜なんて・・・(笑)
ちょっと残念でした。
TBありがとうございます〜♪

2011/8/26(金) 午後 7:37 choro

無駄に贅沢な映画でしたねぇ、みなさん ナニ考えてるのか よくわからないし(^_^.)
やはり 脚本なのですかなぇ。残念(^_^.)

2011/9/1(木) 午前 9:25 たんたん

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★たんたんさん、やっぱりそうですよね。ちょっと残念でしたよね。
せっかくの設定と豪華キャストなのにもったいなかったです。
TBありがとうございました。

2011/9/1(木) 午後 10:33 choro

こんばんは〜、今日やっと観てきました^^;
私はけっこう好きな映画ですが(^^ゞ(^^ゞ
フィルム・ノワールとして、良く出来てたかな?(笑)
チョウ・ユンファさんが良かったんですよ^^
あの年代の上海での日本軍人…タナカの設定もあまり気にならなかったデス(>_<)
皆さんとかなり違うんですが、TBさせて下さいね〜<(_ _)>

2011/9/3(土) 午後 11:40 ふぇい

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★フェイさん、楽しめた方がいいに決まっているのでよかったですね〜(^^)
うんうん、キャストは特によかったですよね。
私は少しストーリーが弱いかなと思ったのですが、雰囲気はよく出ていました。(^^ゞ
TBありがとうございます♪

2011/9/7(水) 午後 10:19 choro

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登場人物がもう少しだけしっかり描かれてたら、全然違った作品になってたと思いますが、"少しだけ"が難しいところ?^^。
アンナがほんとうに愛してたのは?最後にナレーションだったか字幕だったかで説明してましたが、抗日運動だったと思います。女性の方が先鋭化しやすいorz。
コン・リーは好かったのに^^;、もったいないなって思いました…(^^♪。

2011/9/30(金) 午後 2:37 shin

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★Shinchanさん、そうですよね〜もったいなかったですね。
いろいろな意味で中途半端な感じが否めなかったのが惜しかったです。
キャストはよかったのにね〜^^;
TBありがとうございました♪

2011/9/30(金) 午後 10:13 choro

サスペンスでもロマンスでもないならせめてキュ〜ちゃんがこの街に
魅せられ再び訪れる魔力?のような部分を感じさて欲しかったです。
ま〜いずれにせよ日本がイケイケの時期だけに悪者なのが苦しいですけど。まずまずな映画でした TB&ぽち

2012/2/11(土) 午後 4:03 pony

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★ポニーさん、そうなんですよね〜
何となく散漫になってしまった印象で、惹きつけるものが弱かったですね。
ただ、この時代の雰囲気はありました。
TB&ポチありがとうございます♪

2012/2/11(土) 午後 11:01 choro

チョウ・ユンファと謙さんと、こんなふたりに愛される女性になりた〜い、なんて思ってしまうほどの魅力ある男性でしたね。
それ以外は、確かに脚本なのでしょうか、この時間に納めるには内容が濃すぎましたね。
TBお返ししますね☆

2012/5/11(金) 午後 9:24 なぎ

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★なぎさん、あはは、確かにそうですね〜(笑)
キャストは魅力的でしたが、少し脚本に物足りなさが残ったのが残念でした。
話が壮大になると映画の場合時間内に納めるのも難しいですよね。
TBありがとうございました♪

2012/5/15(火) 午後 10:56 choro

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