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昨年ラストに劇場で観た作品です。渋谷Bunkamuraは先月23日にリニューアルオープンしたので楽しみだったのですが、映画館のル・シネマも全席指定席になった以外はほとんど変わっておらず、ちょっと拍子抜けでした。^^; レストランなども見たところ変わっていないので、半年も休館だったのは耐震工事でもしたのかな。

さて、映画の方ですが、こんなに女性らしさを感じさせるティルダ・スウィントンを観たのは初めてかも(笑)。ロシア人でありながらイタリアの富豪に嫁いだ3人の子どもを持つ奥様姿がとても綺麗で驚きました。ティルダって長身で細身なので、何となく冷たい印象がありましたが、題名にあるようにここでは息子の友人である若い男性に恋をしてしまい、自分を取り戻すという展開だけに、女性らしさが前面に出たキャラクターなんですよね。

内容としてはよく映画や小説にある不倫ものという感じですが、その背景に主人公が異邦人であるということが大きく影響しているんですね。嫁いでから一度も故郷に帰っていない主人公のエンマは何不自由なく優雅に暮らしているように見えますが、その心は冷めています。かごの鳥のような生活は一見守られているようでいて、成長した子ども達それぞれが自分の道をみつけて巣立っていこうとしているのを見ながら、ふと自分のことを考える時期にきている。。。子育てが一段落した女性は誰もが同じような思いを感じる時期があると思いますが、エンマは外国から来ているだけに、疎外感のようなものも常に持っていたと思われます。

そんな彼女の故郷ロシアを一番理解してくれていた長男エドとの事件は哀しいですよね〜この長男はいわばマザコンでもあったわけですが、往々にして男の子は母親のこういう行動には敏感だし、知った時は許せないのも当然でしょう。まして自分だけの為に作ってくれていた料理があのような形で目の前に現れたら・・・エドは仕事で父親との確執を感じ、それに加えて母親にも裏切られた気持ちになってしまったのは理解できるような気がします。

外から観て非の打ちどころのないような家庭でも、やはりいろいろな問題は必ずあるわけで難しいですね。何も知らずにエンマを慰めるだんなさんもちょっと気の毒だし、立派なお屋敷の中というのは意外と心が通いにくいのかもしれません。貧乏人のヒガミも入っていますが。^^;

一つもの足りなさを感じたのは、エンマと恋におちるシェフのアントニオがエンマのどこに惹かれたのかが解かりにくかった事でしょうか。エンマは彼の作った料理から次第に彼自身に惹かれていった様子が解かるのですが、アントニオはなぜ友人の母親である年上のエンマに惹かれたのか、その心理描写がもう少し解かりやすくあればよかったかなと思いました。それとも彼にとってのエンマは成り行き上の恋人であって、それほど大きな存在ではないのでしょうか。。。それも女性側からすると哀しいのですが。

しかし、宮殿のようなレッキ家の造りや内装、エンマのファッション、明るいイタリアの日差しを感じるロケーションなど、映像的にも美しく、絵画を観るような感覚で楽しめました。「冷静と情熱の間」を観た時から一度は行って見たいミラノのドゥオーモはやっぱり魅力的ですね。

この手の映画には珍しいカメラワークもありましたし、協和音をたくさん使ったクラシック現代音楽(既存の曲を取り合わせているようですが)が、その場面場面によく合っていて印象に残ります。美しい映像と共に作品を彩っていますね♪
 
原題:IO SONO L'AMORE
英題:I AM LOVE
上映時間 :120分
製作国 :イタリア
公開情報 :劇場公開(ツイン)
初公開年月 :2011/12/23
ジャンル :ドラマ
映倫 :R15+

監督: ルカ・グァダニーノ
製作: ルカ・グァダニーノ、ティルダ・スウィントン、 アレッサンドロ・ウサイ
    フランチェスコ・メルツィ・デリル、マルコ・モラビート、マッシミリアーノ・ヴィオランテ
脚本: ルカ・グァダニーノ
撮影: ヨリック・ル・ソー
衣装デザイン: アントネッラ・カナロッツィ
編集: ウォルター・ファサーノ
音楽: ジョン・アダムズ

出演:
ティルダ・スウィントン (エンマ)
フラヴィオ・パレンティ (エドアルド(エド))
エドアルド・ガブリエリーニ (アントニオ)
マリサ・ベレンソン (ローリ)
アルバ・ロルヴァケル (エリザベス(ベッタ))
ピッポ・デルボーノ (タンクレディ)
マリア・パイアーロ (イダ)
ディアーヌ・フレリ
ガブリエル・フェルゼッティ

【解説】
 「フィクサー」のティルダ・スウィントンが息子の友人との許されぬ情事に溺れていく上流階級マダムを熱演して高い評価を受けた愛憎ドラマ。監督は「メリッサ・P 〜青い蕾〜」のルカ・グァダニーノ。ミラノの大富豪一族に嫁いだロシア人妻のエンマ。何不自由ない生活を送りながらも満たされない心に、いつしか孤独を募らせていく。そんな時、エンマは息子の友人でシェフのアントニオと出会う。心の奥底に眠っていた情熱的な感情がわきあがり、次第に抑えがたくなっていくエンマだったが…。
(allcinemaより)

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『ナルニア国』の白い女王は、やはりロシア出身なんですね^^ゞ
新装Bunkamura見学ついでに、観に行こうかしら。
『フェルメール展』と合わせ技で。。。

2012/1/5(木) 午後 7:25 紫桜

こういう作品はやっぱり東京とかに行かないと観れないですよねぇ^^;
観たい作品ですが、DVD待ちです…。
個人的にティルダ・スウィントンとケイト・ブランシェットが被ってます…笑

2012/1/5(木) 午後 7:27 れじみ

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ル・シネマも全席指定になっちゃいましたか。あまり観やすい映画館ではなかったのですが、スクリーン位置を上げるとか改善されているのかしら。
映画は不倫モノみたいですが、その衝動にどういう説得力をつけているのか興味あります。それとも成り行きでいっちゃうのかなあ。

2012/1/5(木) 午後 8:48 [ einhorn2233 ]

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まさにそうですね。
これをただの不倫モノとしてしかとらえられなかったら
とても悲しいことです。
立派に3人を育て上げ、義務を果たしたエンマの心のすき間に入ってきたものとは・・というのがすごくよくわかりました。
これは同世代でないと理解できないかもしれません。
あ、そうですね。確かに彼がなぜエンマに惹かれたのかがちょっとわかりにくかったです。
TBさせてくださいね。

2012/1/5(木) 午後 8:52 car*ou*he*ak

私も地方なのでやらないっぽいです。
強く生きる女性、女性の葛藤、そんなストーリーは共感できる部分もあったりするので好きです。
DVD待ちです。

2012/1/5(木) 午後 9:30 きゅ

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ことしも宜しくお願いいたします。
ティルダは、私が最も好きな女優の一人で、彼女の体は、「素肌の涙」のときの妊娠中のすごく太っているときを観たのと、見かけより、お腹がふくよかな人なので、この作品での、スレンダーな彼女にびっくりしました。美しすぎます!そそ、アントニオのほうの心理が全く描かれていなくて残念でしたが、あまりに詳細を描きすぎると芸術性がなくなってしまうかもしれません。
TBお願いします。

2012/1/5(木) 午後 10:18 オネム

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★紫桜さん、これは派手ではないけれど重みを感じる作品でした。
フェルメール展、私も招待券があるし、行きたいと思っています。今その時間をとるのがちょっと大変で・・・早く行きたいな〜^^;

2012/1/16(月) 午後 9:46 choro

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★れじみさん、どちらかと言うと女性目線の映画かもしれませんが、なかなか重みのある作品でした。
確かにティルダとケイトは似た雰囲気がありますよね。(笑)

2012/1/16(月) 午後 9:47 choro

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★einhornさん、ル・シネマ、特別変わった感じがしなかったのですが、どうなのでしょうねぇ。。^^;
これは単る不倫モノとも言えず、主人公のそれまでの生き方や心情が深く描かれていました。
イタリアの上流の華やかさとの対比が面白いと思います。

2012/1/16(月) 午後 9:49 choro

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★カルちゃん、ですよね〜やはりこれは我々世代が一番納得できる作品なのかもしれません。^^;
しかし奥深いものがあるいい映画でしたよね。
TBありがとうございました♪

2012/1/16(月) 午後 9:50 choro

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★きゅさん、これは女性向けの映画だと思います。
ミラノの上流家庭の華やかさと上品さ、そして主人公の心の葛藤など見応えがありました。

2012/1/16(月) 午後 9:51 choro

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★オネムさん、ティルダファンでらっしゃるんですね。
知的で凛とした姿の素敵な女優さんですよね。
この映画のティルダは本当に綺麗で驚きました。
TBありがとうございます♪

2012/1/16(月) 午後 9:53 choro

やっと〜フェルメール展と一緒に観賞してまいりました。
いや〜所こそ変われど年齢的には心情は同じなわけですがここまで違うと(笑)ほんと芸術的な作品でうっとりしっぱなしでした。
確かにアントニオがひかれる心情が描かれてませんでしたがきっとこれはあくまでもエンマ主体ってことなもかな〜って思いながら観てました。彼女の解放にたまたまアントニオがいたって事なんじゃないでしょうか?案外利用されたのはアントニオなのでは?TBお願いします。

2012/1/24(火) 午後 5:31 ひかり

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★ひかりさん、フェルメール展、私も招待券があるし行こうと思いつつまだなので早く行かねば!(笑)
この映画はとても上品、かつ重厚で雰囲気のある作品でしたね〜
不倫モノってあまり好きではないんだけど、これはちょっと違いました。カゴの鳥だった女性の心理と巣立ちのような感じがよく出ていましたよね。
TBありがとうございます♪

2012/2/2(木) 午後 5:16 choro

エンマ側から描かれているので、アントニオにとってエンマの存在がどんなものなのか、その部分は弱かったですね。
とはいえ、単純な不倫ドラマではなく、エンマの孤独がとても感じられて肩入れして観てました。
TBさせてくださいね☆

2012/6/20(水) 午後 10:07 なぎ

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★なぎさん、そそ、ただの不倫ドラマではなく、エンマの心の葛藤など見応えのある作品になっていました。
ある程度の年代以上の女性が観ると、いろいろなことを感じますよね。
TBありがとうございました。

2012/6/21(木) 午後 10:29 choro

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