choroねえさんの「シネマ・ノート」

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「永遠の0」(2013)

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今年初の劇場映画はヒット中のこちらになりました。
原作も暮までには何とか読み終え映画に備えましたが、後半3分の1くらいは驚きの連続で「なるほど〜」と感心しつつ、また感動のうちに読了した感じでした。原作での感動が大きかったので、映画の感想はちょっと内容のことは簡単になるかも。。。すみません。^^;

しかし映画もよかったですね〜後半は何度もハンカチを目に当てながらの鑑賞で、終映後、女性は皆化粧室に駆け込んでいましたが、こんなに泣いた映画は久々だったかも。

この作品は戦争の話ではあるものの、ヒューマンドラマとして素晴らしいですね。特攻のことはいわゆる表面的なことしか知りませんでしたが、今回この作品に触れたことで、実際に特攻に行った人はもちろんのこと、その家族や上官など周りの人の心情などが細かに伝わり、同じ戦争の話でも、昨年の「少年H」「風たちぬ」とはまた違った視点での物語として興味深く捉えられました。今現在、自分たちの生きている世界のなんと幸せなことか・・・

戦争の話を見聞きするたびに思う事ですが、本作は現代に生きる若者と当時の若者の両方が交互に出てくるだけに、より生まれた時代が違うというだけでこれほどまでに人生に差があるのかと見せ付けられたような気がします。

それは主人公宮部久蔵の孫となる健太郎が、学生時代の友人と合コンをするシーンで顕著に描かれてますよね。原作では姉の付き合っている新聞記者が映画での健太郎の友人のせりふを吐くのですが、確かに生まれた時から何の命の危険もない境遇で育ってきた我々以下の世代にとって、特攻のことなど全く興味のない人もいるでしょう。

しかし、知っているといないとでは、その人の人生に対する姿勢がおのずと変わってくるように思います。だからこそ、このような作品が作られることの意義があるわけですね。

原作者の百田さんは私と同世代の方で、いわゆる戦争体験者の子世代になるわけですが、その経験している親世代がどんどん少なくなる今後を思って書かれたのでしょうか。本作は健太郎のような孫世代に伝えたい作品のような気がしました。

主人公宮部がどういう人間だったのか、また命を大切にしていた彼がなぜ特攻に行ったのかなど、ミステリー的な要素も多く、エンタメとしても飽きさせませんね。この作品の魅力は宮部の魅力と比例すると思いますが、実際、特攻だけでなく、戦争で命の危機にさらされた人は、誰もが家族を思い、死にたくない!と思ったでしょう。口に出す事はできなくても。それが人間ですもの、当然の気持ちですよね。

しかし、宮部はそれを口に出し、また部下を一人でも多く救おうとする・・・・こんな人もいただろうな〜と思わせるキャラクターでした。

原作で最後の秘密を知った時はかなり驚いたのですが、この構成力もさすが百田さんですよね〜フィクションとしての面白さと感動のある作品なので、いわゆる戦争ドラマとしての重さだけでない分観やすくなっているように思います。映画では登場人物が絞られていますが、2時間の枠の中で流れていく映画の場合はこのくらいコンパクトでよかったですよね。

キャストも皆嵌っていました。岡田君は今年の大河でも主役で大活躍ですが、このような軍人や時代劇の侍の役が本当に合いますね。やはり岡田君の存在感が大きいので、春馬君はちょっと損した感じがしますが(笑)、今どきの男子のキャラとしてはよかったかも。^^;

宮部の周りの特攻隊のメンバーは、若い時のキャストも現代で高齢になったキャストもよかったです。特に現代の元特攻を演じた4人の重鎮と健太郎の義理の祖父役の故夏八木さんは魅せますね。ひとつひとつのせりふに説得力があるというのかなぁ。やくざになった影浦を演じた田中さんと若い頃の新井さんはとても印象に残る演技でした。

当時の理不尽さや軍の横暴さは他の作品でもさんざん描かれていますが、人間魚雷や特攻は本当にキチガイ沙汰としか思えない作戦ですね。「風立ちぬ」で知った0戦がこのような形で戦争に使われたということを知った堀越さんたちはどんな気持ちだったのでしょう。。またパイロットの技術や気持ちも含め、今まで知らなかった当時の空戦の様子もとてもリアルに伝わりました。今だからこそできる映画ですね。

ラストシーンの宮部のアップは本のラストと被り、涙が止まりませんでした。いいラストの映像だったと思います。続くサザンの「蛍」も泣かせるしね・・・いい映画でした。


上映時間:144分
公開情報:劇場公開(東宝)
初公開年月:2013/12/21
ジャンル:ドラマ/戦争
映倫:G

《コピー》
この空に願う、未来――壮大な愛の物語。

監督:山崎貴
原作:百田尚樹 『永遠の0』(太田出版刊)
脚本:山崎貴、林民夫
撮影:柴崎幸三
美術:上條安里
編集: 島竜治
キャスティング:緒方慶子
音響効果:岡瀬晶彦
音楽:佐藤直紀
主題歌:サザンオールスターズ 『蛍』

出演:
岡田准一・・・宮部久蔵
三浦春馬・・・佐伯健太郎
井上真央・・・松乃
濱田岳・・・井崎
新井浩文・・・景浦
染谷将太・・・大石
三浦貴大・・・武田
上田竜也・・・小山
吹石一恵・・・佐伯慶子
田中泯・・・景浦(現代)
山本學・・・武田(現代)
風吹ジュン・・・清子
平幹二朗・・・長谷川(現代)
橋爪功・・・井崎(現代)
夏八木勲・・・賢一郎

【解説とストーリー】
 放送作家として活躍する一方、小説でもヒットを連発する百田尚樹のデビュー作にして一大ベストセラーとなった同名小説を「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督が映画化した戦争ドラマ。現代の青年が、零戦パイロットだった祖父の戦死の謎を調べようとかつての戦友のもとを訪ね歩く中で、戦争の不条理と向き合っていく姿を描く。出演は零戦パイロットの青年・宮部久蔵に岡田准一、その妻・松乃に井上真央、そして2人の孫で調査を進める青年・佐伯健太郎に三浦春馬。
 司法試験に落ちて進路に迷う青年、佐伯健太郎。ある日、今の祖父とは血のつながりがなく、血縁上の祖父が別にいることを知る。その実の祖父の名は、宮部久蔵。太平洋戦争で零戦パイロットとして戦い、終戦直前に特攻出撃により戦死していた。そこで宮部について調べ始めてみると、かつての戦友はみな口を揃えて宮部を臆病者と非難した。天才的な操縦技術を持ちながら、生きて還ることに執着した腰抜けだと言うのだった。にもかかわらず、なぜ宮部は特攻に志願したのか。やがて、ついに宮部の最期を知る人物に辿り着く健太郎だが…。(allcinemaより)

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はじめまして( ´ ▽ ` )ノ
劇中のセリフでもあったように特攻なんて作戦でもなんでもないんですよね(@ ̄ρ ̄@)
そんなことが平然と行われていたということを、再認識させられました。
涙なしには観られず、気づいたら鼻ズルズルになってました(笑)
ほんと、いい作品でしたね(o^^o)

2014/1/9(木) 午前 0:24 [ クラウン ] 返信する

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★クラウンさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
本当に酷い作戦ですよね。作戦とも言えない切羽詰った軍の焦りがわかりますが、生まれた世代が違うだけで、このような運命にさらされた若者がいたことは残念でなりません。
そして、自分たちの幸福に感謝しなくてはいけませんよね。
いい映画でした。

2014/1/10(金) 午後 11:45 choro 返信する

こんにちは♪

原作未読のままで観賞しました。
実は日本が作る戦争映画は苦手です。
いろいろ突っ込んだ記事を書いてますが、
だいたい分かり易いストーリー(映画は)で
若い世代が理解し易い作りなのかな?と今頃思っています。
しかし、映画とは言え実際に起こった出来事で酷いですね。
TBさせてくださいね♪

2014/1/14(火) 午後 5:57 風森湛 返信する

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★しずかさん、戦争映画は私も苦手ですが、これはヒューマンドラマとして感動できました。
そそ、解かりやすいストーリーが万人受けしますよね。エンタメ性もあるので、映画向きだと思います。
しかし、酷い話ですよね。狂っていたとしか思えない。
TBありがとうございます。

2014/1/15(水) 午後 10:55 choro 返信する

戦争というリアルな部分と、部下や妻とのことなど、フィクションとの落差に違和感があって、実は後半入り込めなかったんですが、それでも戦争を知る導入編としては良い作品だと思いました。
こういう時代を乗り越えて、今の平和な日本があると、ちゃんと知らないといけないですよね。
TBさせてくださいね☆

2014/1/16(木) 午後 11:31 なぎ 返信する

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★なぎさん、なるほど、映画だとどうしても短い時間にいろいろなことが明かされるので、ちょっと違和感があるかもしれませんね。
しかし、大変な時代を過ごした人がいるからこその現在ですよね。きちんと理解した上で毎日を過ごしたいものです。
いい作品でした。
TBありがとうございます。

2014/1/23(木) 午後 8:13 choro 返信する

最近、百田尚樹さんの本をよく読んでますが、『海賊とよばれた男』にも、チラッと宮部久蔵さんが出てくるんですよ。ビックリしました。

2014/2/9(日) 午後 8:15 [ dalichoko ] 返信する

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★chokoboさん、あの本屋大賞の作品ですね。未読ですが、そうなんですか。宮部さんが出てくるんですね。
とても評判のよい本なので、文庫になったら是非読みたいと思います。(^^)

2014/2/11(火) 午後 5:50 choro 返信する

戦後70年、今年もいろいろな戦争映画が公開されていますね。
この時代、『永遠の0』はいい作品に仕上がりました!
岡田クンはじめ、俳優陣の演技は素晴らしかったですね〜♪
最後のサザンの歌がまた…泣かせるぅ〜(T_T)

2015/8/15(土) 午前 5:32 やっくん 返信する

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★やっくんさん、これは本当にいい映画でしたね。
やはりこの季節になると戦争のことを考えるので戦争関連の映画を観てしまいます。
我々の知らなかったそれぞれの立場の人の思いが伝わり、どの作品を観ても考えさせられます。
「蛍」は反則と思えるほどピッタリで、号泣でした(笑)。
TBありがとうございます。

2015/8/17(月) 午後 9:17 choro 返信する

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