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これは昨年12月に確か「ゼロ・グラビティ」と同じ日に観たのですが、年越しの感想になってしまいました。^^;

ジェフリー・ラッシュ主演トルナトーレ監督のミステリーということで、予告を観た時から気になっていたのですが、ミステリーとしてはとても面白かったものの、ラストは「う〜ん」という結末なので後味はあまりよくなかったです。これはどういう意味なのか?あ〜なのかこうなのかと観終わった後暫くは考えてしまいました。^^;もう一度観ると深いところが理解できるかもしれませんね。

美術品の鑑定やオークションは映画などで観るくらいで無縁の世界ですが、そんな普段は触れることのない美術界を垣間見れるのも面白いですね。ここに出てくる登場人物はみんなちょっと変わった人々ばかり。主人公のヴァージルは優秀な鑑定人ですが、食事中も手袋をはずさず、初老になる今まで、一度も女性と付き合ったことのない堅い人物。

しかし、彼には秘密があり、友人のビリーと組んで、きわどい方法で自分の好みの美術品を収拾しています。彼の秘密の部屋が明かされるところは大画面で観ると圧巻ですね。

題名にある顔のない(顔を見せない)依頼人であるクレアはミステリアスな若い女性ですが、彼女が初めて姿を表すところもちょっとしたクライマックスですね。そこからヴァージルはどんどん彼女に惹かれ、年外もなく夢中になるわけですが・・・

ミステリーとしてのどんでん返しは、途中から鈍い私でも少し疑わしく思い、「あ〜やっぱり〜」と思えましたが、ショッキングな顛末であることは事実です。ネタバレになるので、詳しくは書けませんが、なるべくしてなったとも思えるようでありながら、やはりラストシーンは辛いかな〜

主要人物以外の周辺の人々もいろいろな関わりかたをしてくるので、じっくりと最初から隅々まで観察しながら観るといいかもしれません。伏線の張り方は見事ですね。

しかし、何といってもこの映画の見所はジェフリー・ラッシュの演技でしょうか。老年の域に足がかかっている鑑定士が、まるで娘よりも若い年代と言えるクレアにどんどん惹かれる様子は、傍から見ていると滑稽にも見えますが、本人の純粋さが強調される分、その後に繋がるわけで、役者の技量にかかりますね。さすがのジェフリーでした。

クレア役のシルヴィア・フークスは綺麗ですね〜初めて見ましたが、難しい役どころをしっかりと演じていました。ヴァージルが惹かれるのも無理ないかな〜と思わせますね。

ジム・スタージェス君も存在感を放っています。ジェフリー・ラッシュやドナルド・サザーランドという超ベテラン英国俳優に混じり、若手英国俳優として、しっかりと受けた演技でしたね〜「アクロス・ザ・ユニバース」で初めて観た頃に比べてすっかり大人になりました。

ドナルド・サザーランドは出番こそ少ないけれど、やっぱり重鎮としての役割をしっかりと果たしています。今週観た「ハンガーゲーム2」でも活躍していますが、このヴァージルの友人のビリー役もピッタリの役どころで、そういうことか・・・と思いました。(笑)

美術品だけでなく、ヴァージルやクレアの家の調度品や内装など、スクリーンでの見所は満載で目の保養にもなります。ちょっと上質な大人のミステリーとして、美術に興味のある方やミステリーファンには楽しめる作品ではないでしょうか。ラストは好みがわかれそうですが・・・


原題:LA MIGLIORE OFFERTA
英題:THE BEST OFFER
上映時間:131分
製作国:イタリア
公開情報:劇場公開(ギャガ)
初公開年月:2013/12/13
ジャンル:ミステリー/ロマンス
映倫:PG12

監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
製作:イザベラ・コクッツァ、アルトゥーロ・パーリャ
撮影:ファビオ・ザマリオン
プロダクションデザイン: マウリツィオ・サバティーニ
衣装デザイン:マウリツィオ・ミレノッティ
編集:マッシモ・クアッリア
音楽:エンニオ・モリコーネ

出演:
ジェフリー・ラッシュ・・・ヴァージル・オールドマン
シルヴィア・フークス・・・クレア
ジム・スタージェス・・・ロバート
ドナルド・サザーランド・・・ビリー
フィリップ・ジャクソン
ダーモット・クロウリー

【解説とストーリー】
 「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が「シャイン」のジェフリー・ラッシュを主演に迎えて描く切なくも華麗な極上ミステリー。偏屈な天才オークション鑑定士が、姿を見せない女性からの謎めいた鑑定依頼に翻弄され、思いがけない運命を辿るさまを、巧みな語り口とサプライズな仕掛けでミステリアスに綴る。共演はジム・スタージェス、シルヴィア・フークス、ドナルド・サザーランド。
 一流の美術鑑定士にして、カリスマ的オークショニアのヴァージル・オールドマン。極端に人間嫌いで独身を貫く彼が唯一愛情を注ぐのが、女性の肖像を描いた名画たち。これはと思う肖像画が出品されると、相棒のビリーを使い、不正な手段で自分のコレクションに加えてしまうのだった。そんなある日、彼のもとに、亡くなった両親が遺した家具や美術品の鑑定をしてほしいという若い女性からの依頼が舞い込む。ところが依頼人は、決してヴァージルの前に姿を見せようとはしなかった。憤慨するヴァージルだったが、依頼人の屋敷である歴史的名品の一部とおぼしき部品を発見してしまい、この依頼を引き受けずにはいられなくなる。そして屋敷に通ううち、姿の見えない依頼人に少しずつ興味を抱き始めるヴァージルだったが…。(allcinemaより)

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仰ること、判ります あの結末は決して良い後味とは言えませんものね。でも、もう一度全く別の目で見直したら様々違って見えるのかな、とも思えるし。
騙される快感みたいな感覚を味わいました。DVDで細部もジックリ見直してみようかなと思います。
TBさせてくださいね。

2014/1/11(土) 午前 9:49 アンダンテ

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色々なところに張り巡らされた伏線が、ミステリーの伏線としてだけではなく、主人公の人生の伏線になっているところが面白いと思いました。怪しいと思ってからも、ウソかホントかがわかってからも、ウソの方にしがみついちゃう主人公が哀れなんですが、自分も同じことをしちゃうだろうなあって思わせるドラマ作りが見事でした。

2014/1/12(日) 午後 3:08 [ einhorn2233 ]

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★andanteさん、これは結末を知った上でもう一度じっくりと観たくなりますね。
確かに騙される快感はありますよね。前半の伏線なども再度確かめたくなります。
美術は見事でしたね〜
TBありがとうございました。

2014/1/12(日) 午後 10:31 choro

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★einhornさん、主人公の人生も絡んでのミステリーなので、奥深さがありますね。
彼にとってこの結末は果たして幸なのか不幸なのか・・・
その辺も観る人によって感じ方が違うかもしれません。
ちょっと変わったミステリー映画でしたね。

2014/1/12(日) 午後 10:33 choro

ラストの時系列がどうなの?と一緒に観た人が言ってました。
実は施設でリハビリが巧くいって、それでクレアが言ってたカフェに来た。すべてが嘘だったにもかかわらず、カフェは存在したわけで、ということは…?
なんて、いろんな観方ができるようです(^^)
TBさせてくださいね☆

2014/1/16(木) 午後 11:25 なぎ

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★なぎさん、あのラストは「あれ?」って思いますよね。私もエンドロールの時に時系列のことを暫く考えてしまいました。^^;
そう考えると再見したくなりますね。DVDを楽しみにしましょうっと。(笑)
TBありがとうございました。

2014/1/23(木) 午後 8:08 choro

ジェフリー・ラッシュを観るだけでも価値があると思いました。
老いらくの恋、贋作を見抜く目がありながらも、盲目になっていく主人公の変化が面白かったです。

2014/1/31(金) 午後 11:43 やっくるママ

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★やっくるママさん、この映画はジェフリーの映画ですね。彼なしには作れなかったでしょう。
確かに主人公は贋作を見抜く目を持ちながら恋には盲目にというのが少年のようで、その純粋さがよく現れてましたね。

2014/2/1(土) 午後 9:27 choro

先日やっと観賞できました。

分かり易い展開で結末も容易に予想できましたね。
私は、あのラストでストーリーがぐっと切なくなって
良い余韻を残した様に思えました。
彼は「物」から「愛」への執着に変わったよう思えて。
でも、あの姿は哀愁と言うより憐れでしたね。
TBさせてください♪

2014/2/3(月) 午後 4:19 風森湛

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★しずかさん、あらら、ちょうど行き違いのようです。(笑)
ラストは完全にまだ理解できてないのですが、余韻がありますよね。
確かに彼は「モノ」から「愛」へエネルギーが流動して、あのような結末を迎えたのはせつないですよね。
片寄った人生って怖いです。^^;
TBありがとうございました。

2014/2/3(月) 午後 4:40 choro

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この映画はジェフリー・ラッシュなしではありえないのではと思うほど素晴らしかったです。本物か偽物か主人公も観る者も興味深々でみました。主人公が初めて生身の恋をしたことで、これも人生かなと思うのですけどね。TBさせてくださいね。

2014/3/6(木) 午後 9:42 シーラカンス

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★シーラカンスさん、そうですね〜やはりジェフリーは素晴らしい役者ですね。
老いらくの恋と言ってしまえば簡単ですが、確かにこういう人生もあるかなと思うと、いろいろと考えちゃいます。一つのメルヘンでもありますよね。
TBありがとうございました。

2014/3/15(土) 午後 11:11 choro

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これはなかなか見ごたえのある内容でした。
最後のシーンなどいろんな意味が捉えられるし、何度も見たくなりますね!
TBお願いします!

2014/3/22(土) 午後 10:44 かず

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★かずさん、面白い映画でしたね。
ラストはいまだに謎なので、再見が楽しみです。
TBありがとうございました。

2014/3/27(木) 午後 5:48 choro

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どんどんクレアに魅かれていく…しかし、全体的に悲劇に向かっていく雰囲気がね。
純情じゅうさんのヴァ―ジルには幸せになって欲しかっただけにラストは許せない!
観たかった作品でしたが、後味は悪かったなぁ〜(>_<)

2016/6/24(金) 午後 10:51 やっくん

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★やっくんさん、哀しいラストでしたね。後味は悪かったです。
しかし、ジェフリー・ラッシュはさすがでした。
TBありがとうございます。

2016/7/15(金) 午後 8:01 choro

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