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第1作目から18年経ったというのが信じられませんね。私はリアルタイムでは観れませんでしたが、おそらく、主人公達と同世代で全作ともリアルで観てきた方にとっては、本当に楽しみでもありまたちょっと痛みも感じるシリーズではないでしょうか。

私はひと世代上になりますから、まだまだ40代になりたてなんて若いと思ってしまいますが(笑)、やはり20代、30代とはあきらかに違うし、家庭を持つか持たないかの差は大きいと思います。

今回の前半は今までになく、二人の友人たち(しかもいろいろな世代の)との会話があり、後半はいつもどおり二人の会話で成り立っていますが、明け透けなシモネタは置いておくとしても、やはりその世代の男女が感じる鋭いところを突いているなと言う印象は変わりませんね。会話のシモネタもですが、今回はジュディがここに来てセミヌードを惜しげなく(?)披露しているのにはちょっとびっくりでしたが。。。^^;

人は毎日一緒にいれば、飽きもくるだろうし、又わがままも言い放題になるのは仕方がありません。夫婦とか家族ならでこその自然体での付き合いになるわけですが、双子の子どもまで儲けたジェシーとセリーヌは、パリでの再会から9年の間に、すっかり世帯じみたというか、どこの夫婦もそうであるように倦怠感を漂わせるカップルになっています。2作目のラストの後、二人はどうなったのかとても気になっていましたが、こうなってたのねっということでした。^^;

休暇で訪れたギリシャの美しい景色と相反して、二人の気持ちがぶつかり合いますが、前半に登場する、老若男女の友人たちのバランスがいいですね。ジェシーたちと同じ世代の中年夫婦やホスト役のちょっと老年の友人、ご主人を亡くして寂しさを隠せない老婦人、ホストの孫とその恋人の若いカップル。それぞれに思いがあり、またそれを上手く観客に伝える脚本はお見事でした。自分の年代だと、未亡人の老婦人が自分の親世代と重なり、心に響くものがありました。もちろん自分の将来も含めてですが・・・^^;

ジェシーとセリーヌは頭のよいカップルなので、自分の思っていることを言葉にするのが本当に上手です。普通のカップルはなかなかこうは行きませんね。「言えない」というより「語彙が乏しいため伝えられない」と言う感じかな。残念ですが(笑)。1作目から思っていましたが、こんな会話のできるパートナーが欲しかったな〜(^O^;

前妻との間の息子を気遣うジェシーに対し、セリーヌは一般的な女性と同様、家庭のための自己犠牲が多いことに不満を感じ、お互いの気持ちが少し見えにくくなっています。遠くに住む息子のことを思う父親の気持もわかるし、当然同じ女性なのでセリーヌの気持ちもよく理解できますが、これは第三者が客観的に観ているからであって、なかなか当人たちは気づかないものだと思います。

しかし、人間というのは全てに満足するのは不可能で、必ず不満はあるわけですよね。一つのことが叶えば、また次の欲望が生まれ、他から見てどんなに恵まれた状態に見えても、本人にとっては100%ということはありえず、それが人間なんだろうなと思います。不満と我慢の繰り返しが人生だけど、それも年を重ねていくと、前半に出てきた未亡人の言葉の重さのように、人生を感じられるようになるのでしょうね。

でも、ここまで気持ちを吐き出すことができる夫婦(彼らは事実婚ですが)は、少ないかも。特に日本人は「超えてはいけない(言ってはいけない)一線」を感じている人が多いと思うし、上の世代に行くほど我慢すれば・・・となるかもしれませんね。

これでは平行線と思えるクライマックスの後に訪れるラストは・・・やっぱり二人は運命の人?と思わせてくれる洒落た結びで、とても現実的だったこの第3作目にもロマンティックさを添えていました。

イーサン・ホークジュディ・テルピーもそれなりに年をとったけれど、まるで実際のカップルのように息もピッタリで、二人の作品に対する意気込みが感じられました。本当にこのシリーズの企画は面白いですね。ハリポタは10年をかけて、主人公達の成長そのままに物語が進みましたが、大人のカップルの20代〜40代をこうしてスクリーンに残すというのは珍しいし、なかなかできない企画ですよね。キャスト、スタッフともに気持ちが揃わないと不可能ですから、この作品は貴重ですね。

夫婦(カップル)って所詮他人だというのはお互いにわかっているけれど、それでも長く添い遂げられるのは何なんでしょうね?(笑)個人的にはこの先、9年後の50歳、18年後の還暦間近、そのまた9年後の老境に入る二人をずっと見届けて行きたい気持ちになりましたが、あっ、27年後はこちらがもういないな〜〜〜(笑)(^O^;


原題:BEFORE MIDNIGHT
上映時間:108分
製作国:アメリカ
公開情報:劇場公開(アルバトロス・フィルム)
初公開年月:2014/01/18
ジャンル:ドラマ/ロマンス/コメディ
映倫:PG12

《コピー》
ウィーンの夜明けから18年、
パリの夕暮れから9年。
そして、
本物の愛にたどり着く、
真夜中までの数時間。

監督:リチャード・リンクレイター
製作:リチャード・リンクレイター、クリストス・V・コンスタンタコプーロス、サラ・ウッドハッチ
キャラクター創造:リチャード・リンクレイター、キム・クリザン
脚本:リチャード・リンクレイター、ジュリー・デルピー、イーサン・ホーク
撮影:クリストス・ヴードゥーリス
編集:サンドラ・エイデアー
音楽:グレアム・レイノルズ

出演:
イーサン・ホーク・・・ジェシー
ジュリー・デルピー・・・セリーヌ
シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック・・・ハンク
ジェニファー・プライアー・・・エラ
シャーロット・プライアー・・・ニナ
ウォルター・ラサリー・・・パトリック
ゼニア・カロゲロプールー・・・ナタリア
アリアーヌ・ラベド ・・・アナ
ヤニ・パパドプロ・・・アキレアス
アティナ・レイチェル・ツァンガリ・・・アリアドニ
パノス・コロニス・・・ステファノス

【解説とストーリー】
 主人公ふたりの儚くもロマンティックな出会いを綴った「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」とその9年後の再会を描いた「ビフォア・サンセット」の名コンビ、イーサン・ホーク&ジュリー・デルピー、そして監督のリチャード・リンクレイターが再び結集し、前作からさらに9年後の物語を描いた恋愛ドラマ。最初の出会いから18年の時を重ねたジェシーとセリーヌの現在が、ギリシャの美しい風景をバックに赤裸々に描かれていく。
 パリでの運命の再会から9年。当時はそれぞれにパートナーがいたアメリカ人のジェシーと、フランス人のセリーヌは一緒に暮らしているばかりか、ふたりの間にはかわいい双子の娘たちまでいた。パリに暮らしている彼らは、南ギリシャの美しい港町にバカンスにやって来ていた。ウィーンでの初々しい出会いからすでに18年。すっかり中年となり、仕事と子育てに追われる日々。楽しいはずのバカンスも、気づくとすぐに言い合いとなってしまうふたりだったが…。(allcinemaより)

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早速1作目2昨目借りました〜

2014/1/28(火) 午後 8:58 あく(ノ゜゜)ノびっくり!!

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こんばんは。
すでに結婚して子供もいるんですか。リアルタイムの
映画みたいですね。脚本が大変でしょうね。
出来はどうかわかりませんが、意欲的なシリーズですね。

2014/1/28(火) 午後 9:57 [ hisa24 ]

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★あくびさん、続けて観ると面白いと思います♪(^O^)

2014/1/30(木) 午後 6:40 choro

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★hisa24さん、そうなんですよ〜子どもまでいるとは!(笑)
しかし、ここまでリアルタイムでシリーズを作るって凄いですよね。早くから次の計画を立てないとスケジュールだって合わないだろうし。
私は好きなシリーズです♪

2014/1/30(木) 午後 6:41 choro

この映画は良かったですね。他の2作品も観てきたし、恋人・夫婦でもコミュニケーションは大切な事なので良く分かります…(^^)

2014/1/31(金) 午後 1:47 NZ_RR

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★NZさん、恋人や夫婦でこんな風に会話できたら。。。と思う人も多いと思いますが、感情を全面的に出すのが苦手な日本人だと少ないかも。^^;
でも、素敵な作品ですよね。

2014/2/1(土) 午後 9:22 choro

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★***さん、そうなんですよね〜やはり話し合うというのは大切だと思います。
長年連れ添った夫婦には、目に見えない絆と理解がありますよね。そうあって欲しいし、そうなれたら幸せな結婚だったと言えるのではなかしら。やはりこの映画でも是非50代まで作って欲しいですね〜(笑)

2014/2/1(土) 午後 9:24 choro

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ラストはこれでいいの?と思ってしまったのですが、これって2作目の最後に戻っただけではないかなって気がして。4作目は、これとは別パターンの結末を見せて欲しいところです。会話の言葉がどんどん出てくるってのはうらやましい二人でした。TBさせてください。

2014/2/3(月) 午後 9:26 [ einhorn2233 ]

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★einhornさん、4作目がもし作られたらどんな50歳になっているのか楽しみです。
会話のできる人って頭がいいな〜とあらためて思っちゃいますね。
お洒落なシリーズですよね〜
TBありがとうございました。

2014/2/6(木) 午前 10:22 choro

>前半に登場する、老若男女の友人たちのバランスがいいですね

同感です。
私は、ちょっと前作2作品に比べるとこの作品のインパクトは小さかったのですが。。。
夫婦の問題は府へ敵であると同時に個別の問題でもあるし、年月をかけた面白い試みの作品ですね。
TBお願いします。

2014/2/8(土) 午後 5:05 オネム

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★オネムさん、そうですね〜夫婦の問題はそれぞれですものね。しかし、18年かけてというのは映画としては面白い試みですよね!
TBありがとうございました。

2014/2/11(火) 午後 5:40 choro

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