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原作は映画製作が決まる前から知っていたのですが、やはり三浦しおんさんの本は面白く、映画化されることを聞いてからは楽しみにしていました。

本は元々三重出身の母が貸してくれたもので、確かに地元を知っているとより楽しめるのはどの作品も同じですね。モデルになった名松線の奥の方へは、小学生の頃に従姉妹たちと一度だけ行ったきりですが、奈良県に近いところですごい山の中だったのを思い出します。小説に出てくる地名などは何となく親の会話から聞いたことのあるものばかりなので、やっぱり親しみは感じますよね。(笑)

しかし、林業なんて全くと言っていいほど知らない仕事だったこともあり、そんな意味でも興味深く観れました。どんな仕事もそうですが、特に自然を相手にする仕事は本当に大変ですよね。

何も知らない新米の主人公が「この山全部の木を売ったら○○円」とか言うところがありましたが、それに対し「今それをしたら、子孫はどうやって生活するんだ」というシーンは印象的でした。今現在切っている木は2代くらい前の人たちが植えたもの、ということになるわけで、それって本当にすごいことですね。普通の仕事は自分が一から作ったものを最後まで見届けて報酬を得る場合が多いけれど、木のように一本育てるのに数10年どころか、100年単位のものとなると、確かに自分たちは先祖が植えたものを戴き、自分たちは子孫のためにまた育てるということで、ずっと昔からそのようにして、我々の生活に必要な木が守られてきたと思うと、ちょっと感慨深いものがあります。そんな木のある山全体を神聖なものとして扱うのは納得だし、素晴らしいことですね。祭で切られる大木は樹齢400年くらい?でしょうか。圧巻でしたね〜

小説でもクスっと笑えるところがたくさんあり、いわゆる文明から隔離されたような山奥の村での生活に都会っ子が戸惑いながらも成長していく様子が微笑ましく描かれていましたが、映画も設定など少し変えてあるところがあるものの、大自然のロケーションがスクリーンに映えるし、キャストも嵌っていて楽しめました。

矢口監督初の原作モノということですが、上手く脚色されていて、活字で読んだだけでは想像しにくかった祭りのシーンとか、神がかりっぽい幻想的なシーンなどは映像になるとわかりやすいですね。

先に本を読んだのでキャストのイメージはどうかなと思いましたが、おおむね合っていたかな。

主人公の勇気役の染谷君は「ヒミズ」(未見なのですが)以来注目の若手俳優さんで最近の活躍は目覚ましいものがありますね。ちょっと気弱でいかにも軟弱な都会出身の若者なのに、途中挫折しそうになりながらも、周りの人との交流が深まっていき、いつの間にか山の男になっていく様子がとてもよかったです。クライマックスの祭のシーンは笑えたわ〜(笑)

その勇気の面倒を見る、根っからの山男のヨキ役の伊藤君も、まぁよく合ってますね〜「海猿」以来、マッチョなイメージが定着しましたが(笑)、原作のヨキよりちょっと二枚目過ぎる感じはあるものの、粗野な感じも出ていてこの映画の中心になっていたのはさすがです。

ヨキの妻役の優香ちゃんも可愛くてよかったけど、自分のイメージではもっと田舎の似合わないちょっと派手な顔立ちの美人という感じだったので、優香ちゃんだとサラっとしている印象になったかな。

ヒロインの直紀役のまさみちゃんも全編通してほぼスッピンで健康的な感じがよかったですね。原作とは少々変えてあるキャラでしたが、大きなバイクを乗りこなす直紀は勇気と並ぶとお姉さんのようでもあり、弱弱しさのある勇気との対比が面白かったです。

中村林業の親方の三石さんや奥さん役の西田さん、村の長老の柄本さんなど、脇もベテランばかりで楽しませてくれました。

子孫繁栄を願う主旨のある村の祭って、少子化の現代においては、とても大切なことのような気がしてきました。山の木々が子孫のために植えられ、受け継がれているのと同じく、人もやっぱり子孫を残していかないと発展できないわけで、少子化現象が危惧されている現代の日本社会だからこそ、昔の人が考えていたことって、実はとても重要なことばかりだったのでは、と思ってしまいます。意外なところで考えさせられる作品でもありますね。

原作では続編もあり、そちらも母から借りているので早く読みたくなりました。(^^)

上映時間:116分
公開情報:劇場公開(東宝)
初公開年月:2014/05/10
ジャンル:青春/コメディ/ドラマ
映倫:G

≪コピー≫
少年よ、大木を抱け。

監督:矢口史靖
原作:三浦しをん 『神去なあなあ日常』(徳間書店刊)
脚本:矢口史靖
脚本協力:矢口純子
音楽:野村卓史
音楽プロデューサー:和田亨
主題歌:マイア・ヒラサワ 『Happiest Fool』
助監督:井上雄介

出演:
染谷将太・・・平野勇気
長澤まさみ・・・石井直紀
伊藤英明・・・飯田ヨキ
優香・・・飯田みき
西田尚美・・・中村祐子
マキタスポーツ・・・田辺巌
有福正志・・・小山三郎
田中要次・・・指導員B
小野敦子・・・飯田しげ
升水柚希・・・中村山太
佐藤和太・・・山根健二
清野菜名・・・高橋玲奈
菅原大吉・・・勇気の父
広岡由里子・・・勇気の母
近藤芳正・・・林業組合・専務
光石研・・・中村清一
柄本明・・・山根利郎

【解説】
「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督が三浦しをんのベストセラー『神去なあなあ日常』を映画化した青春コメディ。大学受験に失敗し、目標もないまま高校を卒業した都会っ子の主人公が、安易な気持ちで飛び込んだ林業の世界で、危険な重労働と過酷すぎる山での暮らしにくじけながらも、個性あふれる村人たちとの交流を通して成長していく姿をコミカルに綴る。主演は「ヒミズ」の染谷将太、共演に長澤まさみ、伊藤英明。
能天気な高校生活を送ったばかりに、気づけば大学受験には失敗し、彼女にも去られ、全てを失って卒業するハメになった平野勇気。そんな時、ふと目にしたのはパンフレットの表紙でほほえむ美女。彼女に会いたいがために、勇気は1年間の“林業研修プログラム”に参加することに。こうして向かった先は、ケータイの電波も届かぬ山奥にある神去(かむさり)村。しかし、そこに待っていたのは表紙の美女ではなく、ワイルドで凶暴な先輩・飯田ヨキとあまりにも過酷な林業の現場。たまらず逃げ出そうとする勇気だったが…。(allcinemaより)

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今晩は。

邦画の中では、今のところ、これが今年のベストだと思います。もちろん、全部見たわけではないですが。あんまり楽しいので、二週続けて観てしまいました。

2014/5/23(金) 午後 9:12 [ - ]

こちら ご当地映画です(^^♪
こちらでは 皆さん シネマへ、でも 全国的には 寂しいような・・。
原作より はっきり超えてましたねぇ(^^♪

2014/5/24(土) 午後 8:08 たんたん

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★はやぶささん、面白かったですね〜原作も笑いながら読めましたが、やはり矢口さんは上手いですね。
こういう楽しい作品はいいですね。(笑)
TBありがとうございました。

2014/6/4(水) 午後 9:08 choro

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★たんたんさん、そちらでは盛り上がっていることでしょう。
一見地味だけどとても楽しめる素敵な作品でした。
しをんさんと矢口さんのコラボですもの、楽しいはずですね!
TBありがとうございました。

2014/6/4(水) 午後 9:09 choro

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こんにちは!
原作を読んでからの観賞でした。
原作と展開などが違う部分が多々ありましたが、オリジナルエピソードもあり、それが感動的でした。
次回作も楽しみです!
なぜかTBできないので後日させてください。

2014/8/15(金) 午後 8:41 かず

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★かずさん、確かにどうしても原作のままとは行きませんが、やはり映像で観る楽しさもありますよね。
普段縁のない林業の世界が面白かったです。
TB調子の悪い時ありますね。こちらからさせていただきました。(^^)

2014/8/19(火) 午後 6:17 choro

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