choroねえさんの「シネマ・ノート」

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「セッション」(2014)

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すっかり感想が遅くなりましたが、この春観た映画の中では一番インパクトが強かった作品ですね。
そのインパクトと緊迫感が主人公の精神状態の変化を表し、上映中、観客はスクリーンから目を離すことができません。最後まで先がわからないサスペンス的な展開にもドキドキさせられました。

大学生が主人公なので、彼の成長物語であることには違いないのですが、ごく普通の学生だったアンドリューが精神的に追い詰められる過程とそれを乗り越える過程が、強烈な描き方をされていてものすごい力を感じるんですね。

ここでの主人公はドラムに取り組みますが、それは音楽に限らず、スポーツでも勉強でも何でもいいのだと思います。それぞれの人に当てはまるものが必ずあるわけで、その才能をみつけ、育てる指導者の難しさもよく伝わってきます。

フレッチャーは確かに行き過ぎと思えるような指導者ですが、彼が言うように確かにそれを乗り越えられる人だけが頂点に立つことができるだろうというのは納得です。昔のスポコン漫画などにはよくあったパターンですよね。即思い出したのは「巨人の星」の星一徹でした(笑)。ライオンが子どもを崖から突き落とすというのにも通ずるでしょうか。

何でもそうですが、上手い人や才能のある人はたくさんいると思います。でも、何が超一流になれる人とそうでない人を分けるのかというと、やぱりフレッチャーの言うような精神的な強さなんでしょうね。特にスポーツではメンタル面のことがよく言われますが(最近だと錦織選手とか)芸術だって他の仕事だって同じなのでしょう。やっぱり凡人にはない心の強さがあと一歩のところの分かれ道なのかなと思います。

凡人の世界でも(笑)、最近は特に少子化のせいもあり、なかなかうまく子どもを教育することが難しい世の中になりつつあります。新入社員の教育も昔のようなやり方だとすぐにやめてしまうので大変だと聴いたことがありますが、叱らずに誉めて育てる教育もあるし、本当に大人としては迷うところですね。でもある程度の厳しさは必要なのではと思います。あまり叱られ慣れしていないというのは大人になってから苦労するように思うんですけどね。(笑)

そして個人的にはやっぱりこれは音楽映画としても見応えがありました〜ラスト9分間のセッションはもちろんですが、とにかくジャズのビッグバンドが舞台で、その裏方が観れるのは面白かったです。プロとアマとの違いがよくわかりますね。本当にプロって凄い!クラシックのオケでもそうですが、ちょっとの狂いが大きく影響するというのはよくわかります。ピアノのソロだって「ピアノマニア」に描かれていたように本当に繊細な調律とホールの響きに演奏もものすごく左右されるわけですからね。ましてやアンサンブルとなると・・・

キャストも素晴らしかったですね〜オスカー受賞のシモンズは本当にはまり役!しかしこの人って声がいいな〜と思っていたら、なんと学生時代にオペラまで歌っていたとか。驚きました。指揮も板についているのはやはり学生の時に勉強したそうで、いや〜役者さんも凄いですね〜鬼教官役、本当に怖くて、また人間的なところも見えよかったですね。

アンドリュー役のマイルズ・テラーも凄かったですね〜ロックのドラムの経験はあったそうですが、それにしてもここまで演奏できようになるって凄い!彼の意気込みがそのままアンドリューの鬼気迫る意気込みになっていたように思います。「ラビット・ホール」の時よりぐんと大人っぽくなり、次はアメコミの「ファンタスティック・フォー」だそうで(先日予告で観ました)次々といろいろなタイプの役にチャレンジしていますね。今後の活躍が楽しみです。

アンドリューの彼女役のメリッサ・ブノアはどこかで見たと思ったら「glee」のマーリーの子だったんですね。髪の色が違うので気づきませんでした。(^^;

しかし、この作品、たった19日間の撮影期間だったそうですが、当時28歳だったというチャゼル監督は、自分の経験も取り入れての作品とか。脚本を担当した「グランドピアノ 狙われた黒鍵」も先日観ましたが、ストーリー的にも今回の方がずっと優れていたように思います。実体験に基づく話というのは説得力がありますよね。

とにかくいろいろな意味で面白く、インパクト大な作品でした!

原題:WHIPLASH
上映時間:107分
製作国:アメリカ
公開情報:劇場公開(ギャガ)
初公開年月:2015/04/17
ジャンル:ドラマ/音楽/青春
映倫:G

≪コピー≫
<完璧>を求めるレッスン。二人のセッションは誰もみたことがないクライマックスへ――。

監督/脚本:デイミアン・チャゼル
製作:ジェイソン・ブラム、ヘレン・エスタブルック、ミシェル・リトヴァク、デヴィッド・ランカスター
製作総指揮:ジェイソン・ライトマン、ゲイリー・マイケル・ウォルターズ 、クーパー・サミュエルソン 、ジャネット・ヴォルトゥルノ=ブリル
撮影:シャロン・メール
プロダクションデザイン:メラニー・ペイジス=ジョーンズ
衣装デザイン:リサ・ノルチャ
編集:トム・クロス
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
音楽監修:アンディ・ロス

出演:
マイルズ・テラー・・・アンドリュー・ニーマン
J・K・シモンズ・・・フレッチャー
ポール・ライザー・・・ジム・ニーマン
メリッサ・ブノワ・・・ニコル

【解説とストーリー】
 一流のドラマーを目指し名門音楽大学に入学した青年が、鬼教師の常軌を逸したシゴキ指導によって心身共に追い詰められていくさまを、心揺さぶる熱き演奏シーンとともに描く興奮と衝撃の音楽青春ドラマ。主演は「21オーバー 最初の二日酔い」のマイルズ・テラー。共演は、本作の鬼気迫る演技でアカデミー助演男優賞をはじめ映画賞を総なめにしたJ・K・シモンズ。監督は、長編2作目の本作で一躍ハリウッド期待の新星となったデイミアン・チャゼル。
 偉大なジャズドラマーを夢見て全米屈指の名門、シェイファー音楽院に入学したニーマン。ある日、フレッチャー教授の目に止まり、彼のバンドにスカウトされる。そこで成功すれば、偉大な音楽家になるという夢は叶ったも同然。自信と期待を胸に練習に参加したニーマンだったが、そんな彼を待っていたのは、わずかなテンポのずれも許さないフレッチャーの狂気のレッスンだった。それでも頂点を目指すためと、罵声や理不尽な仕打ちに耐え、フレッチャーのイジメのごとき指導に必死で食らいついていくニーマンだったが…。(allcinemaより)

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シモンズは、大学で作曲を学んでいたとか。
ハリウッド俳優さんて、多彩ですよねえ。 削除

2015/5/22(金) 午後 0:07 [ 風子 ] 返信する

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★風子さん、そうだそうですね。本当にハリウッドの俳優さんは多才な方が多いですよね!
TBありがとうございました。

2015/5/24(日) 午後 8:42 choro 返信する

ほめて伸ばすことが悪いわけじゃないけど、厳しいことから逃げたり、厳しさを知らないことはいいことではないと思いますね。
いろんなことを考えてしまう作品でした^^;

TBお願いします☆

2015/6/3(水) 午後 10:18 なぎ 返信する

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★なぎさん教育って難しいですよね。もちろん行き過ぎはNGだけど、時にそうしないと一歩が踏み出せないこともあったりするわけで・・・
本当に考えさせられますよね。
TBありがとうございました。

2015/6/10(水) 午後 10:09 choro 返信する

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やっと劇場で観てきました。人間的にやな奴二人が最後に総合芸術を見せるというところが面白かったです。人間の成長と芸術の成長は別の問題なんだという見せ方が大変面白かったです。TBさせてください。

2015/7/4(土) 午後 8:10 [ einhorn2233 ] 返信する

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★einhornさん、天才アーティストってイヤな奴も多いのでしょうけど(笑)凡人と違うからこその天才なのかもしれませんね〜
芸術って複雑ですよね。(笑)
TBありがとうございました。

2015/7/5(日) 午後 9:01 choro 返信する

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夏になり、やっと観ることができました。
今年のアカデミー賞ノミネート作って、なんだかラストが曲者ぞろいというか、『バードマン』にしろ『フォックスキャチャー』にしろ、いろいろ考えてしまいます。
アンドリューは成長したのか?とも思ってしまいますが( ̄∀ ̄*)イヒッ
TBさせてくださいね。

2015/7/16(木) 午後 10:06 木蓮 返信する

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★もくれんさん、個人的にはフレッチャーの星一徹的な(笑)徹底した指導によってプロを作るというところが面白かったのですが、あいまいになっているところも多いので、余計に後引きますよね。(^^;)
アンドリューは結局ドラマーとしては成長したのでは?それもフレッチャーによって引き出されたと思うのですが。。。
是非、再見していろいろな疑問を克服したい(笑)作品です。
TBありがとうございました。

2015/7/19(日) 午後 3:47 choro 返信する

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これものすごかったですよね!
二人の魂のぶつかりに圧倒されたしラストはもう釘づけでした!
TBお願いします!

2015/7/21(火) 午前 8:06 かず 返信する

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★かずさん、本当に圧倒されるような作品ですよね。
TBありがとうございます。

2015/7/21(火) 午後 2:06 choro 返信する

J・K・シモンズとマイルズ・テラー、がっぷり四つでしたね♪
2人の迫力のあるバトル痺れました!続編もあるかな!?

2017/10/9(月) 午後 10:55 やっくん 返信する

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★やっくんさん、本当に二人の迫真の演技は見ものでしたね。
観ていて疲れるくらいでしたが、インパクト大の映画でした。
続編はなくてもいいかな(笑)。
TBありがとうございます。

2017/10/10(火) 午後 4:24 choro 返信する

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