choroねえさんの「シネマ・ノート」

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最初に「エルベ」が星組で再演と聴いた時はちょっと驚きました。前回となる83年の花組公演は順みつきのサヨナラ公演(上記画像右)で、実家の母がミッキーさんのファンだったので一緒に観に行きました。私が独身時代に観た宝塚公演のラストステージでもありました。その後しばらくは全く観れませんでしたから。

ミッキーさんはこのカール役を熱望されていたんですよね。本当にこの役がお好きで、最後に念願かなっての舞台だったというのは当時から言われていました。100周年のコンサートでも歌ってらっしゃいましたね。そのエルベが約35年ぶりに再演される前年に亡くなられたのは残念です。もしご存命だったらどんなにか懐かしくまた喜んで鑑賞されたことでしょう。

そんな私にとっても懐かしいエルベですが、この35年間再演がなかったのは、やはり時代なのかなと思っていました。確かにちょっと古臭い感じがするし、ではなぜ今星組で?とも思い、ちょっと怖々の鑑賞でしたが・・・なるほど、さゆみさんとあーちゃんのコンビには意外や合っていました!(笑)

ストーリーもクラシック過ぎるかなと思いきや、結構すんなりと受け入れられるし(笑)宝塚らしい哀愁のある作品ですよね。ラストは感動もありリバイバル作品として成功していたと思います。

上田さんの演出がよかったのかな。冒頭のカールの歌に続いてのビア祭の大階段のシーンはヅカでしかできない演出だし、華やかさがとても素敵で惹きつけられました。なかなかお芝居の冒頭から大階段ってありませんからね〜斬新な演出ですね。物語に入ってからも盆を上手く使い、自然な場面転換でよかったと思います。

ひと昔前のメロドラマという感じは否めませんが、あーちゃんは世間知らずのお嬢様というキャラにはピッタリだし、本当は繊細で誠実なのにわざと粗野に見せているカールに、さゆみさんもピッタリでした。

あーちゃん(綺咲 愛里)はいつもより更に声のトーンを上げて、いかにも何も知らないまだ20歳そこそこのお嬢様という雰囲気をよく出していましたが、あのトーンでしゃべり続けるのは疲れそう(笑)。あーちゃんだから許されるトーンですね。いわゆるぶりっ子声ですから(笑)。それでもマルギットは彼女なりに自分の父親に対する思いを持ち、その為に大胆な行動に出ていることなどよく伝わってきました。シュラック家のシーンでのピアノは頑張りましたね〜まさかの「革命」(笑)。マルギットの革命と通じているのでしょうね。しかしあれを毎回弾くのは大変!本当にお疲れ様でした(笑)。こっちゃんも漣さんも皆生演奏で凄いです!

カールはマルギットと恋におちたものの、最初から心のどこかで叶わぬ恋とわかっていたのかもしれませんね。愛した人があまりに自分とは違う世界の人だったということを、大人としていち早く察して身を引きますが、ラスト近くで英真さん扮するヴェロニカに自分の思いをぶつけるシーンは何度観ても涙ものでした。ヴェロニカにしか打ち明けることができなかったカールの気持ちを思うと本当にせつないです。

そのヴェロニカを演じた英真(なおき)さんが秀逸でした。女役をする英真さんは初めて拝見したかもしれませんが、専科とはこういう人のことだなぁとあらためて感じました。先ほどのカールとのシーンでは聞き役なのでヴェロニカのせりふはあまりないのですが、その聴いているときの表情やしぐさなど、ヴェロニカを観て、また泣けるんですよね。港で酒場を経営している姐御らしく、人生を解りつくしたような彼女の温かさや大きさが伝わり、カールと一緒に泣きたくなります。今回歌も歌われていたし、本当にさすがの貫禄でした。

カールに戻りますが、さゆみさん(紅ゆずる)が冒頭から一人で主題歌を歌うというのはあまり観たことがなかったような・・・(単に私が覚えてないだけかもしれませんが) この作品ではラストも同じ主題歌を一人で歌うシーンだし、かなりインパクトが強い冒頭とラストシーンです。「ファントム」も冒頭がだいもんのソロからでしたが、さゆみさんの歌、悪くはないけど、残念ながらだいもんやこっちゃんが歌う時のような感動は得られず・・・と個人的には感じます。これは仕方ないんですよね。歌で感動させようとしたら、やはりかなりの技術が要りますから。ファントムを観た後だったので余計に感じてしまいましたが、本当はミュージカルは主題歌一曲で感動させてもらいたいというのが本音なんですけどね。(そうそう、「ラブ・ネバー・ダイ」も冒頭からファントムの歌でした)

こっちゃん(礼真琴)演じるフロリアンは言われているように本当にいい人過ぎて(笑)返ってつらくなります。そんなに我慢しないで〜という感じですが、マルギットを愛するがゆえに彼女の幸せだけを考えているということですよね。シュラック家の広間のシーンでフロリアンがピアノのところで後ろ向きになりマルギットたちの会話を聴いているシーンがありますが、その後ろ姿にフロリアンの哀愁を感じます。彼はどれだけ我慢しているのでしょう。もしあそこで自分を主張してカールを責め、マルギットを取り返そうとしても、おそらくマルギットの心は動かないことをわかっているんですよね。それだけ大人だということですが、またこの話、くらっち(有沙瞳)が演じる妹のシュザンヌもせつないキャラですね〜悪い人がいないだけにせつなさも倍増です。

そんな中、船乗り仲間のかいちゃん(七海ひろき)演ずるトビアスとカールの妹ベティ(水乃ゆり)の結婚だけが唐突ながら(笑)ハッピーエンドになる人物。かいちゃん、今回が卒業公演ですが、船乗りをやめて、新たな人生に旅立つシーンは、卒業する彼女の為の役だなぁと。それにしてもかいちゃんは宝塚男役然としたシャープなかっこよさを持つ人ですね。もう少し歌やダンスができたらトップも夢じゃなかっただろうなと思うと惜しいと思いますが、やはり舞台上で目を惹くステキな男役さんだと思いました。

古き良き宝塚オリジナル作品として、たまにはこのようなリバイバルも面白いですね。今や「ベルばら」ですらちょっと古く感じる時代ですから、なかなか今風にアレンジするのは難しいと思いますが、他の名作もまた観る機会があったらなと思います。

そうそう、来月スカステで83年版をやるようなので超楽しみ♪通しでは生で観て以来観てないので。(^^ゞ

さて、ショーの方ですが、今年はお正月のNHK放映が星組ということで、初日明けてすぐの公演が放映されました。それを観た時は、ちょっと物足りなさの残ったショーだったのですが、実際に生で観て、しかも回数を重ねていくと、これがなかなかよいかも〜と感想が変わりました(笑)。

TVで観た時思った、シーンのつなぎ目はやはり少し気になります。もう少しうまく繋ぎがされていたらと思いますが、一つ一つのシーンは結構面白くよくできているような・・・

星がテーマなので、宇宙的な感じもたくさんあるし、この作品がさゆみさんたちの卒業公演でもよかったかなぁと思うシーンもありました。ただ、個人的にはJ-POPがたくさん出てくるショーはあまり好みではないので(宙組の「HOT EYES」よりは選曲がよかったけど)なかなか難しいですね。もちろん聴いたことのある曲ばかりなので観やすいし楽しさもありますが、なかなか統一感とか洒落た感じが出にくいような気もします。結局は選曲ですが、著作権のこともあるので何とも言えませんね。

本作で卒業となるかいちゃんのシーンは意外と序盤に出てきて驚きましたが、歌もダンスもふんだんにあり、ファンの方は喜ばれたでしょうね。今回、ショーではかいちゃんとくらっちの組み合わせが多かったですね。くらっちと言えば、今は完全に娘役2番手ですが、あーちゃん卒業の後、どうなるのかなぁ。何でもできる人だけにトップにならないのは残念だし、こっちゃんとの並びもよかったので、できればそのまま上がって欲しいと個人的には思いますが、最近の人事は意表を突くものが多いのでわかりませんね。

そのこっちゃんは大活躍!歌にダンスにと忙しく出演シーンが多かったけれど、やっぱりファンとしては早く彼女がトップになったショーを観たいです。残念ながら「アルジェ」はチケット全滅で諦めざるえないので「エストレージャス こっちゃん版」は観れません(涙)。映像待ちになりますが、どんな風になるのか楽しみですね。歌もダンスも魅せてくれる彼女ですが、あのK-POPのシーンは圧巻でしたね。観るたびに全員が上達していて、先週観た時は本当に皆ピッタリ揃って上手くて感動でした。あのキレの良さはとても女性だけで踊っているとは思えないほど。私はダンスはあまり細かくはわからないのですが、あそこまでやってくれると気持ちがいいですよね。こっちゃんを中心に若手メンバーが本当に頑張っていました!

娘役さんたちがそれぞれ好きな鬘をつけていつもとは違うヘアスタイルで踊るシーンも新鮮でよかったですね。あーちゃんもショートが嬉しかったと言っていたけど、他のメンバーもよく観ないと誰?みたいなところがまた面白かったです。(^^)

今回せおっち(瀬央ゆりあ)が初めて(?)ひとりで銀橋を渡ってソロを歌ったのも嬉しかったな〜ちょっと感無量(笑)。フィナーレでもいよいよ一人で階段降りしていたし、やっぱりこっちゃんがトップになった時の二番手はせおなのかな?個人的には賛成なのですが。星組の95期の絆って舞台を観ていても随所に感じられるし、皆でこっちゃんを支えてあげて欲しい気がします。

フィナーレでは久々の黒燕尾でのダンス!しかも曲が「情熱大陸」(笑)。普段なら別に情熱大陸かぁとしか思わないのですが、昨年ちょっとこの曲(このアレンジ)にご縁があったので、思わず乗り出して観たくなるほどでした(笑)。やっぱりヅカならではの黒燕尾ダンスは素敵です♪

そしてさゆみさんとあーちゃんのデュエダンもよかった〜お二人ともさほどダンスが得意とは言えないと思いますが、雰囲気がいいんですよね。ザ・タカラヅカという感じで(笑)。

王道の芝居とショーの二本立てで見応え十分でしたが、いよいよこの二人のコンビを観るのも大劇場ではあと1作。(別箱は観ない予定なので)今年の秋は星組〜花組と卒業公演が続くし、慌ただしくなりそうですね。

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Once upon a time in Takarazuka
『霧深きエルベのほとり』

作/菊田 一夫
潤色・演出/上田 久美子

《キャスト》
カール・シュナイダー・・・紅 ゆずる
マルギット・シュラック・・・綺咲 愛里
フロリアン・ザイデル・・・礼 真琴

《解説》
エルベ河に隣接する港町を舞台に、ビア祭りの日に出逢った恋人達……情に厚く人間的魅力に溢れながらもどこか哀しみを湛えた船乗りカールと、父親との確執ゆえ家出した名家の令嬢マルギットの切ない恋を描いた『霧深きエルベのほとり』。日本を代表する劇作家であり、演劇界に多大な功績を遺した菊田一夫氏が宝塚歌劇の為に書き下ろしたこの作品は、1963年の初演以来、幾度となく再演され多くの観客の心を捉えてきました。
宝塚歌劇が105周年を迎える2019年の幕開け、この作品に惚れ込んだ上田久美子の新たな潤色・演出により、紅ゆずる率いる星組での上演が決定。生きて行くことの寂しさや切なさ、今は薄れつつある人の情けの暖かさが描かれた、宝塚歌劇が時を越えて守り伝えて行くべき珠玉の名作の再演に挑みます。


スーパー・レビュー
『ESTRELLAS(エストレージャス) 〜星たち〜』

作・演出/中村 暁

《解説》
スペイン語で星々を意味するエストレージャス。人々の心に輝きを届ける満天の星々を星組生にたとえ、“誰もが星のように光を与えることができる”というテーマのもと、星組のエストレージャスたちが、生き生きとした歌声や躍動感溢れるダンスをお届けする作品。爽やかな高揚感を放つレビューにご期待ください。 

(以上解説は公式サイトより)



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