choroねえさんの「シネマ・ノート」

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今年は新年早々、雪組「ファントム」に魅せられ、ミュージカルファンとしては本当に満足の行くヅカ公演に喜んでいたところ、またまた同じ雪組の外箱公演が続けて東京であり、最高の舞台を見せてくれました。まさか、ヅカでこれほどのクオリティのブロードウェイミュージカルが観れるとは。しかもとにかく楽しい!面白い!何度観ても飽きない!(笑) やはり、「ファントム」に続き、これはだいきほコンビあってこそだったと思いますが、とにかく全体に完成度が高かったと思います。

全く違う作風の2作品を続けて東京で上演というのは珍しいというか大変だったことでしょうね。切り替えが・・・(笑)個人的にブロードウェイミュージカルは大好きなので、原作映画の記事にも書いたように2015年のトニー賞授賞式で観た時から、面白そうだな〜と思っておりました。まぁブロードウェイのリバイバルではチェノウスさんですからね。コメディはお手のものの彼女だし、面白くて当然という感じですが、サントラを聴くと楽曲は難しい〜スカステでリリー役のきいちゃん(真彩)も言ってましたが、クラシック的なソプラノの声とテクニックが要求されるし、逆にブロードウェイではおじさん(と言える年代の俳優さんたち(笑))が演じているオスカーたち三銃士の面々を美しい女性(笑)が演じると言うのもチャレンジですよね。(「ガイズ&ドールズ」も似た感じでしたが)

まずは作品全体の感想ですが、ほとんどブロードウェイ版と同じなんですね。演出は変えてあると思いますが、楽曲は全部入っていてそのままって凄い!これは今の雪組だからこそできたのでしょうね。コーラス、アンサンブルも素晴らしかったです。

冒頭の序曲から蒸気機関車の蒸気が上がったり、ワクワクします。舞台を天井までぐるりと囲むセットにシカゴからニューヨークまでの駅名が書かれているのも楽しいです。今回オケボックスは使わず、オケは舞台の裏側で演奏されているとのこと、でもちゃんと生演奏なのは嬉しいですよね。そこはヅカは凄いと思います。(^^)

そして、最初に登場するポーター4人のタップダンス!そう、この演目タップがふんだんにあるので、雪組さん、本当に頑張りましたよね。(タップとチャールストンのリズムが時代を感じさせます)「雨に唄えば」とか「踊る大紐育」などこの時代のミュージカルはタップがたくさん入っていますが、月組さんの舞台の比ではないほど本作は多く、特にポーターの4人と車掌役の翔さん(彩凪)は大変!凄く頑張ってましたね〜とにかく大劇場公演と違い半分の人数でまわしているので、主演以外のメンバーも、たくさんの役を担って大忙しでお疲れ様でした!(笑)

その冒頭ですが、まさかのアル・カポネまでカメオ出演!笑ってしまいました。大サービスですね。(笑)
シカゴの駅でオスカーを待つまなはる(真那)扮するオリバーと、あーさ(朝美)扮するオーエンですが、この二人は三銃士というだけあって、重要な役どころで、また二人とも本当に演技が上手くて魅せてくれます。ずっと酔っぱらっているオーエンなんて、今まで観たことのないあーさでした。(笑)

16時間の旅をする列車の中が舞台ですが、映画では前半にあったオスカーとリリーの出会いやここに至るまでの物語は回想シーンとしてしっかりと描かれていました。リリーの登場シーン、面白いですよね。何だかダサい衣装だなぁと思ったら、なるほど、そこからのショーのシーンは圧巻です!

列車内の動きも上手く伝わるように演出されてますね〜お隣の部屋でのできごとからも目が離せないんですよね。スポットが当たっていないところでも、キャストは皆それぞれ演技をしていて、本当にどこをみても笑えるし、私はありがたいことに3回ほど観たのですが、日によってやっていることが違ったり楽しませてくれました。このアドリブこそコメディの醍醐味ですね。

途中、差し込まれるデュエットのシーンなどはロマンティックでヅカならではだし、そこは男性も入っている外部の舞台とは一線を画すものですね。フィナーレも含めて、これこそ「ザ・タカラヅカ」ですから(笑)。そのフィナーレがあるのもヅカの特色。これがまた、作品の楽曲をアレンジしてのダンスなので、普通ならお芝居が終わってすぐにカーテンコールなのに、得した気分になりますよね。デュエダンまでしっかりあって、素敵なフィナーレでした。

さて、キャストですが、皆はまり役で素晴らしかったですね〜

もう、オスカー役のだいもん(望海)は本当に髭が似合う!そのまま「風と共に去りぬ」のレットが出来そうなくらいかっこいいし綺麗でさすがでした!歌も既成の男性パートだと普通はなかなかキイが合わなくて低音部が苦しそうになったりするのに、自然にいつものだいもんらしく朗々と歌っていましたね。今まで悲劇的な役や悪役などが強く印象に残っていますが、コメディも上手い!女性ならではの声やしぐさも入れながら、本当に楽しませてくれました!「ファントム」のエリックとはあまりに違うカラーだけに、そのギャップにやられました!(笑)

きいちゃんのリリーですが、この演目ってどちらかと言うとミュージカル版ではリリーが主役ですよね?「エリザベート」ではヅカ版はトートを主役にしてありますが、ブロードウェイ作品はさすがに勝手にいじることはできないのか、歌の聴かせどころもオスカーよりリリーの方が多いと言っても少なくないし、その難しいリリーの歌を見事にきいちゃんは聴かせてくれて、「ファントム」の時以上に驚きました!星組で新人公演やバウに出ていた頃も綺麗な声だとは思っていましたが、雪組のトップになってから益々上達して、このリリー役は今のヅカではたぶんきいちゃんしかできないだろうと思わさせられます。それに、コメディエンヌとしても、この気の強いリリーによく合っているし(笑)、上手いですよね〜”ヴェロニク”や”バペット”の技巧的な歌唱は圧巻です♪きいちゃんに関してはだいもんと同様、卒業後の活躍も楽しみでなりません。

オスカーの楽曲はリリーに比べると少ないかもと書きましたが、アンサンブルが楽しいです。まずは後半にドタバタと歌われる”ファイブ ゼロ”は三銃士の聴かせどころ!(笑)振りも面白くて本当に楽しい!まなはるもあーさも一皮むけた感じがします。(笑)

”サインを、リリー”は三銃士とリリーとブルースらが賑やかに歌い、こちらも可笑しな振りも含めて最高ですよね。くさい芝居をしながらの”オスカーとリリー”も笑いをこらえるのは無理!

周りのキャラクターも楽しいですよね。さきちゃん(彩風)演じるリリーの恋人ブルースのオバカっぷりは爆笑!さきちゃん、身体を張っての演技でしたが、アドリブもたくさん入れて、ずっと動いてましたね〜オスカーとのデュエット”MINE”では息も声質もピッタリでさきちゃんの成長が今回もうかがえました。それにしてもリリーと二人でいる時のバカップルぶりはあっぱれです。せりふは少ない役だけど、しっかりマイムで存在をアピールしていたのは凄い!(笑)

翔さんの車掌さんは、登場人物の中では特別はっちゃけるところはないキャラですが、まじめに『車掌の一日』という脚本を持ってきたり、いつも冷静なところが、他が可笑しな人ばかりなので返って目立ちます(笑)。ロングコートがよく似合いますね。

この物語の要であるプリムローズ夫人ですが、京美紗さん、ソロ歌もあるし、ほとんど出ずっぱりの重要な役どころをしっかりと面白可笑しく演じてらっしゃいましたね。少し内股加減の高齢者っぽい歩き方など、細かなところまでさすがの演技だと思いました。ちなみにこのステッカーおばあさん、映画ではおじいさんでした。(笑)

メンバー全員が一丸となってコメディを愉しみつつ、またお客さんを喜ばせようとする気概が伝わってきましたね。コメディって凄く気力体力が要ると思いますが、精いっぱい演じられている雪組さんに大きな拍手を送りたいと思いました。(^^)

また、この舞台が宝塚劇場でなく、シアターオーブだったことも嬉しかったです。昨年からこのところオーブに足を運ぶことが多く、個人的にはとても行きやすい劇場だし、雰囲気も好きなので、ここで、ヅカ公演が観れたことは大満足。私は観ていませんが、ちえさん時代の星組(「太陽王」だったかな)以来かしら?あの広いオーブが連日満席というのもなかなかない光景でさすがだなぁと。そしてたった2週間の公演というのはもったいないですね〜せめて1か月公演だったらと思いますが、外箱で一か月は無理ですよね。版権の問題があるのか、BDなどの発売も今のところなさそうだし、惜しいですね〜これはBDが無理ならせめてCDが出て欲しかった。。。。

しかし、何度も書きますが、本当に楽しい舞台でした!ブロードウェイの楽しさがしっかりと伝わる、宝塚版ブロードウェイミュージカルとして大成功だったと思います♪いつでも誰でもできる演目ではありませんけどね。(笑)もし外でやるなら誰がどの役がいいかなぁ、なんて妄想するのも楽しみの一つですけど(笑)。

星組こっちゃん(礼真琴)の全国ツアー公演のチケットを逃してがっくりの自分でしたが、この雪組公演を3回も観られたので、まぁいいかな〜とちょっと気持ちが上向きになりました(笑)。観られたことに感謝!



ブロードウェイ・ミュージカル
『20世紀号に乗って』
ON THE TWENTIETH CENTURY

Book and Lyrics by Adolph Green and Betty Comden
Music by Cy Coleman
Based on a play by Ben Hecht and Charles McArthur and also a play by Bruce Milholland
“On the Twentieth Century” is presented by special arrangement with SAMUEL FRENCH, INC.

潤色・演出/原田 諒

《主な配役》
オスカー・ジャフィ・・・望海 風斗
リリー・ガーランド・・・真彩 希帆
レティシア・プリムローズ・・・京 三紗
ブルース・グラニット・・・彩風 咲奈
フラナガン・・・彩凪 翔
オリバー・ウェッブ ・・・真那 春人
オーエン・オマリー・・・朝美 絢
イメルダ・ソーントン・・・沙月 愛奈
アグネス ・・・千風 カレン
グローバー・ロックウッド・・・透真 かずき
ドクター・ジョンソン・・・久城 あす
マックス・ジェイコブス・・・縣 千
ナイジェル・・・望月 篤乃

《解説》
ヒット作に恵まれず、借金を抱えた舞台演出家兼プロデューサーのオスカー・ジャフィは、シカゴでの舞台に失敗し破産の憂き目にあっていた。シカゴとニューヨークを結び、世界一と謳われる豪華客室を備えた高級列車「特急20世紀号」。その車内でオスカーは、かつての恋人で今や人気映画女優となったリリー・ガーランドと出会う。偶然を装うオスカーだが、実は彼女がこの汽車に乗るという情報を掴み、再起をかけて自らが手掛ける新作への出演を頼み込もうと部下2人に命じ、どうにかこうにかこの列車に乗り込んだのだった。久しぶりに会ったリリーは、恋人のブルースを伴っていた。オスカーはリリーの説得を試みるが、彼女は頑としてその申し出を拒む。そんなところへ思いがけない話が舞い込んだ。オスカーの芝居のスポンサーになろうという老夫人が現れたのである。ニューヨークまでは16時間!はたしてオスカーは、20世紀号がグランド・セントラル駅へ到着するまでに、無事資金を調達出来るのか?はたまたブルースの妨害をかいくぐり、彼女に出演を承諾させることが出来るのか?そしてオスカーとリリー、再会した二人の恋の行方は・・・・・・? 
1978年にブロードウェイで初演され、トニー賞5部門を制覇。2015年のリバイバル上演においても作品賞にノミネートされるなど、ミュージカル史に燦然と足跡を残す名作がついに宝塚歌劇に登場します。個性豊かな登場人物たちのウィットに富んだ駆け引きが、サイ・コールマン作曲の軽快な音楽に乗ってスピーディーに展開する様は、まさにブロードウェイ・ミュージカルの真骨頂。その楽しさに加え、1930年代の香り漂うアール・デコの豪華な舞台美術、煌びやかでゴージャスな衣装といった宝塚歌劇ならではの華やかさの中、現代感覚を織り交ぜた新たな演出でお届けする意欲作──どこまでも陽気で洒脱なミュージカル・コメディの醍醐味を存分にお楽しみ下さい。 (公式サイトより)

於:東急シアターオーブ 2019.3.22〜4.7

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