choroねえさんの「シネマ・ノート」

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伊坂作品の登場人物は、皆本当に物知りというか、雑学に長けた人がたくさん出てくるんですよね〜♪
この小説のポイントは【手旗信号】かな(笑)。途中で手旗信号のエピソードが出てきますが、この普通の人は使ったこともないパフォーマンスが、まさかの最後で効いてくるというのがとても面白かったです。

設定は主人公の高校生の男の子には4人の父親がいるという突飛なもの。この由紀夫君とその友達の多恵子さん、由紀夫の中学の時の友達の鱒二君らが、大人社会の危ないところに足を踏み入れそうになり、由紀夫の4人の父親が息子のために奮闘するというような話なのですが、前半はちょっと説明ぽくて読み進めにくいものの、後半はサスペンス色が一気に加速して、止まらなくなりました(笑)。

怪しい人たちと関わってしまった由紀夫と鱒二が、何度も危険な目にあったり、クライマックスで監禁された由紀夫がどのように脱出するのか、またこの街の裏社会のドンらしき富田林なる人物はどうするのかなどサスペンスとしてもドキドキさせられるし、オトボケな4人の父親のキャラは、ある意味ドラマっぽいというか劇画っぽいというか(笑)、このまま映画にでもできそうな感じです。読みながらそれぞれの父親にはどんな俳優が合うかな〜なんて考えてしまいましたもの(笑)。

謎のままの部分もありつつ、ラストの爽快感は「あ〜面白かった」と思わせてくれるし、政治家やら、野球選手やら、これまでの伊坂作品に登場したようなキャラクターも満載で、作者らしい雰囲気は健在ですね。

しかし、こんなに頼りになるお父さんたち(複数のところがミソですね(笑))がいたらいいな〜と誰もが思う展開ながら、由紀夫が最後に、人の4倍楽しい分、将来父親たちが年老いていなくなっていくことを考えると「寂しさも4倍か」と呟くところは、ちょっとジーンと来てしまいました。

家族っていつかは別れが来るものとわかっていても、やはりにぎやかにしている時はなかなかそんなことは考えませんからね。やはりこういうセリフが出るのは、伊坂さんも40歳近くになられたからなのかな?(笑)私など、最近は常にそんなことばかり考えてしまうんですけどね。^^;
 
 
イメージ 1新潮社 (2010/03/25 出版)
361p / 19cm / B6判

【内容】
みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。
我が家は、六人家族で大変なんだ。
そんなのは珍しくない?いや、そうじゃないんだ、母一人、子一人なのはいいとして、父親が四人もいるんだよ。
しかも、みんなどこか変わっていて。
俺は普通の高校生で、ごく普通に生活していたいだけなのに。
そして、今回、変な事件に巻き込まれて―。

家は6人家族で大変なんだ。えっ、そんなの珍しくないって? まぁ聞いてよ。母1人、子1人はいいとして、父親が4人もいるんだよ、それもアクの強いね・・・・・。
(紀伊國屋BookWebより)

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