choroねえさんの「シネマ・ノート」

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非常に見応えのある映画でした。この主人公が仕えたケネディ以降の大統領たちは私も名前や顔を覚えているので、そのホワイトハウスの歴史とアメリカの黒人たちが公民権を得る歴史、そして主人公の家族の物語として、とても興味深くまた感動の持てる作品ですね。公民権運動のことなど詳しく知らなかったので勉強にもなりました。^^;

しかし、いつも思うのですが、アメリカと言う国も多民族国家であるゆえに大変ですね。今もそれは続いているわけですが、やはり黒人にとっては本当に険しい歴史であることは、いろいろな小説や映画などで私たち日本人でも知るところです。白人と有色人種は、全てが平等とはまだまだ言えない現代ですが、南北戦争の時代から比べるとたくさんの人の尽力によって今に至っているというのはよくわかりますね。

この映画では主人公セシルが子どもの頃の1920年代からオバマ大統領が誕生する現代までの約90年が描かれていますが、小作農として理不尽な白人の主人の下で働いていた子ども時代から自力でホテルマンへの道を開き、ホワイトハウスの執事までになるというのはある意味サクセスストーリーのようです。ホワイトハウス勤めで家庭も持ったセシルの暮らしは、息子を大学にまでやれるようになるし、子どもの頃の生活から比べると小作農出身の黒人としては成功した人物と言えると思います。

しかし、そんなセシルでもやはり黒人であることには変わりなく、ホワイトハウスでの給与が白人の何%しかもらえないなど、理不尽なことが続くのですが・・・

この映画の面白さはそんなセシルが静かに観ていたホワイトハウスの裏側に加え、彼の家族の物語がヒューマンドラマとして上手く描かれていますね。仕事場では政治のことには無関心を装い、実直に自分の仕事をこなすセシルですが、彼の息子の一人は大学に入ってから公民権運動に力を注ぐようになり、何度も逮捕されながらも、キング牧師らと共に黒人の人権を訴え続けます。父親と真っ向からぶつかる時も多く、また間に入った母親は時にアル中になりそうになるくらい心の迷いを感じながらも、セシルとは一生信頼しあって添い遂げるのもドラマティックです。息子と確執がありながらも、最後にはセシルもホワイトハウス内で黒人労働者としての権利(賃金のアップ)を主張し勝ち得たところは、息子との絆を感じますね。

次男がベトナムで戦死したり、息子に関しては本当に心労の耐えないセシルですが、アイゼンハワー大統領からレーガン大統領までの7代に渡り、大統領の執事としてホワイトハウスを見守り、激動の20世紀を黒人からの目線で描いていあることで、とても興味深い作品になってますよね。

そしてこの映画はキャストの豪華さも見所で、各大統領役のキャストには驚きました。
最初のアイゼンハワー役のロビン・ウィリアムズは鑑賞中は気づかなかったのですが、それぞれが特殊メイクや話し方など似させていて面白かったです。マーズデンのケネディはまぁ若い頃なのでありかな〜とは思いましたが、ジョンキューのニクソンは全く似てない!(笑)なんでジョンキューがやったのかよくわかりませんが、やぱりニクソンってああいう人だったんでしょうか?皮肉るような描き方でしたね〜^^;

リーヴ・シュレイバーのジョンソンやアラン・リックマンのレーガンはかなり似させてましたね。特にリックマンのレーガンはすぐにわかりはしましたが、顔も特殊メイクがしてあり、ジェーン・フォンダの夫人役と共に驚きのキャスティングでした。リックマンは英国人だしね。(笑)

他にもやはり英国人のヴァネッサ・レッドグレーヴマライア・キャリーがほんのちょっとした役で顔を出したりしているのも驚きました。

主演のフォレスト・ウィテカーはさすがですね〜若い頃から年を経て行く過程の演技が素晴らしい!同じ人が演じているのを忘れるほどちゃんと年をとっていく様子がよくわかり、寡黙ながらしっかりとした信念を持つ父親役としてもよかったです。そして妻グロリア役のオプラ・ウィンフリーも母親としての苦悩と寂しさなどがよく伝わり好演でした。

しかし、アメリカの大統領って私のような凡人から見ると「よくなる人がいるな〜」と思えるほどの激務で(笑)、「あちらを立てればこちらが立たず」ということの連続だし、命をかけて指揮をしていかなくてはならない大変な仕事ですね。大国というのは国内をまとめるだけでも大変なのに、もっと気を遣わなければならない国際的な付き合いに対しては、その一言一言で天地がひっくり返るような事態にもなりかねないし、日本の首相のように毎年変わっても何とかなっていくというのとは大違いのような気がします。^^;

ただ、国民としては、やはり日本人は幸せですね。平均的な生活を営んでいる者が文句を言ったらバチが当たるかもと思ってしまいますが、できるだけこの国の平和が続く事を祈るばかりです。



原題:LEE DANIELS' THE BUTLER
上映時間:132分
製作国:アメリカ
公開情報:劇場公開(アスミック・エース)
初公開年月:2014/02/15
ジャンル:ドラマ/伝記
映倫:G

《コピー》
すぐ目の前で、世界が動いていた

彼は、見ていた。
7人の大統領に仕えた黒人執事
世界の中心(ホワイトハウス)の知られざる物語

監督:リー・ダニエルズ
原作:ウィル・ヘイグッド
脚本:ダニー・ストロング
撮影:アンドリュー・ダン
音楽:ホドリゴ・レオン

出演:
フォレスト・ウィテカー・・・セシル・ゲインズ
オプラ・ウィンフリー・・・グロリア・ゲインズ
ジョン・キューザック・・・リチャード・ニクソン
ジェーン・フォンダ・・・ナンシー・レーガン
キューバ・グッディング・Jr ・・・カーター・ウィルソン
テレンス・ハワード・・・ハワード
レニー・クラヴィッツ・・・ジェームズ・ホロウェイ
ジェームズ・マースデン・・・ジョン・F・ケネディ
デヴィッド・オイェロウォ・・・ルイス・ゲインズ
ヴァネッサ・レッドグレーヴ・・・アナベス・ウェストフォール
アラン・リックマン・・・ロナルド・レーガン
リーヴ・シュレイバー・・・リンドン・B・ジョンソン
ロビン・ウィリアムズ・・・ドワイト・アイゼンハワー
クラレンス・ウィリアムズ三世・・・メイナード
ヤヤ・アラフィア・・・キャロル・ハミー
ミンカ・ケリー・・・ジャッキー・ケネディ
ネルサン・エリス・・・マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
マライア・キャリー・・・ハッティ・パール
アレックス・ペティファー・・・トーマス・ウェストフォール

【解説とストーリー】
 「プレシャス」のリー・ダニエルズ監督が、「ラストキング・オブ・スコットランド」でオスカーを受賞したフォレスト・ウィテカーを主演に迎えて贈る感動の伝記ドラマ。ホワイトハウスで歴代大統領7人に仕えた黒人執事セシル・ゲインズを主人公に、公民権運動やベトナム戦争など激動するアメリカの歴史を、図らずも政治の中枢から目撃することになった彼とその家族の知られざる波瀾万丈の人生を綴る。共演はアメリカを代表する人気司会者で久々の映画出演となるオプラ・ウィンフリー。また、ジョン・キューザック、ロビン・ウィリアムズ、アラン・リックマンらが歴代大統領役で出演。
 奴隷解放後も差別が日常的に行われていた時代。幼くして南部の農園で働くセシル・ゲインズは、白人に父親を殺された後、ハウス・ニガー(家働きの下男)として登用され、白人に仕える作法を叩き込まれる。やがて町に出たセシルは、幸運な出会いと努力の結果、高級ホテルのボーイとなる。そして、そこでの仕事ぶりが認められ、ついにホワイトハウスの執事に大抜擢される。彼は執事として“見ざる聞かざる”を貫き、空気のように存在を消して的確に仕事をこなし、歴代大統領たちの信頼を獲得していった。一方、家庭では白人に従順に仕える彼に反発するように、長男が公民権を求めて過激な反政府運動に身を投じていくが…。(allcinemaより)

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