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宮崎日々新聞 社説
// 連休は自転車で //
宮崎日々新聞 社説 http://www.the-miyanichi.co.jp/ 2009年05月03日
家計、環境どっちにも優しく
ガソリン価格が高騰した昨年、県内でもにわかに自転車が脚光を浴びた。
通勤や買い物などの交通手段を車から自転車に切り替える利用者が急増した。
宮崎市内のある自転車店によると、一般的な町乗り用から軽量を売りにしたロードバイクやクロスバイクといったスポーツ志向の高い自転車に乗り換える傾向が強まったという。
販売台数も3割ほど伸びた。
運動不足に起因するメタボリック症候群という用語が浸透してきたところにガソリン高騰が重なり、メタボ解消と節約志向の「一石二鳥」というわけで特需が生まれた。
■いわば究極エコカー■
自転車は地球温暖化の要因となっている二酸化炭素(CO2)を排出しない。
いわば「究極のエコカー」だ。
次世代のことを考えて、所有している車を売却。自転車とバス、列車などの公共機関を使うように工夫している人もいる。
一般的に車は地方ほど所有率が高く、また、公共輸送機関が都市部ほど整備されていないため必需品でもあるといわれる。
だが、現状はごく近所のスーパーへの買い物でも車を使うケースが多いのではないか。
車、自転車、徒歩、バスなどを使い分けて、少しでもCO2削減、自分自身のメタボ予防・解消を意識した生活への転換を試みてはいかがだろう。
デンマーク大使館と日本サイクリング協会は23―31日に、駐日デンマーク大使と一緒に自転車で走り、地球温暖化防止を訴えるエコサイクリングツアーを本県を含む九都道府県で開催する。本県は28日の予定で11日まで参加を申し込める(有料)。
■エネルギー効率抜群■
町中をぶらぶら走るのもいいが、たまには遠出したい。綾宮崎自転車道線、宮崎佐土原西都自転車道線、旧志布志線跡の自転車道などは安全に、のんびり走れる。
先々で地場産品を買い求め、味わう気分は格別だ。
本県出身で、自転車ツーキニストを自称、著作も多数ある疋田智さんの「自転車生活の愉しみ」から引用させてもらえば、自転車は「地球上で最高にエネルギー効率が高い移動手段」だそうだ。
人は1キロ歩くのに、体重1グラム当たり0・75カロリーのエネルギーが必要だが、自転車に乗れば0・15カロリーで済むという。
大型トラックによる物流は私たちの生活を支えているし、家族や恋人同士のドライブも重要な娯楽である。地方では、どうしても車は必要なものだし、車社会を否定するものではない。でも、もし自転車で間に合う場合は積極的に活用したい。
自転車専用レーン整備や利用者のマナー向上など課題は多いが、風薫る5月、まずはペダルを踏み込んで…。
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