|
歩行者と自転車の衝突事故防止のため、昨年12月に県内で初めて富山市に整備された「自転車専用通行帯(自転車レーン)」の利用が、全通行台数の約3割にとどまるなど、限定的なことが分かった。県は周知活動により効果が上がっているとしているが、通行帯を走る自動車もあり、利用者からは「危険で使いにくい」という声も上がっている。 通行帯は同市東田地方から北新町までの「県道富山港線」の南北450メートル間に渡る片側各1車線の部分。2008年1月に国の「自転車通行環境整備モデル地区」の一つに指定され、整備された。自動車が間違って通行しないよう、幅1・5メートルの青いラインを引き、自転車マークなどを路面に描くなど、歩道や車道との違いを強調している。 県土木センターと県警が今年1月に利用状況を調査したところ、午前7時〜同10時までの3時間、同区域を通過した自転車119台の内、同通行帯を利用したのは12台、約10%にとどまった。残りは歩道を走行していた。また車線と間違って走行していた自動車も31台あった。 その後、付近の交差点でビラ配りなどの周知活動を実施した後、4月下旬に再び調査を行った。その結果、通行帯を利用した自転車は、211台のうち、約31%にあたる65台まで増加。また同通行帯を走った車は2台に減った。同センターは「周知には一定の効果があった」と話す。 しかし、通行帯の周知活動が朝の通勤時間に限られているほか、付近には商店が多く、搬入の車が駐停車しており、同通行帯をふさいでいることもあるという。通行帯の近くに住む富山市千歳町の主婦(59)は「車道のすぐ隣で危険だから走らない。夜は特に危険」と話す。 同センターは「450メートルの区間だけ自転車道路を走ってくれと言っても、限界がある。周知活動をやっても、劇的に利用が増えるのは難しい」と話している。
(2009年9月7日 読売新聞) |
全体表示
[ リスト ]




