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安保法案可決に賛成の保守市民は、同法案について、「平和法案」「戦争をやらないための法」などと平和ボケを口にして恥じない。
安保法案は確に戦争をやるための法に間違いない。
常時、戦端を開く用意、準備があるとするところに抑止力は生まれる。戦争を避けるための法などと公言している所に抑止力は生まれない。そうした法は邪魔になるばかりであり、不要だ。
政府の同法案についての説明は、その成立によって、国民のなかから一人も血を流す者を出すことな
く、国防を全うできるような印象を与える。
現状の国際情勢は、集団的であらうと、個別的自衛権の発動であらうと、日常の運用状況の中に於いてであらうと、国軍・自衛隊員の青年が躯となって帰ってくるという現実を、身近に経験する事が普通に起こりうる状況だ、ということを政府は直裁に国民に対して説明するべきだ。
かつ、そうした戦死者が出るような、全うで完全な戦争の遂行が可能な国家たるべきなのだ。そこに至ってようやく当たり前の国家なのだ、ゆえに同法が必要なのだということを、覚悟を持って説明するべきだ。危機を明確に国民に対して伝え、危機感を共有させるべきだ。危機への覚悟を国民に強いるべきだ。
「戦争をやらないための法なのです」などと云う、相変わらずの温室発言。国民を温室中に閉じ込め、化学肥料を与えるばかりでひ弱に育てて来た戦後七十年。国会前で反戦を叫ぶなどは赤子のお遊戯。取るに足らない。
それら赤子の振る舞いよりも、国民を温室に閉じ込めての舵取りこそが、国内政治思潮の底流を重く犯し、諸悪を導く最大の宿痾に他ならない。
前田青邨「蓮台寺の松陰」
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直言・提言・放言
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