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NHKの大河ドラマ「平清盛」で、皇室を王家と呼称している事に目くじらを立ててお出での正当保守を名乗るご仁がおいでだ。
居士は、至上を天皇と申し上げる事に、幾分かの抵抗を心の深い所で持っている。
天皇なる称号の使用は、天智・天武期に制定された大宝律令以降、行われるようになるが、その起源が唐の称制にある所からだ。天皇なる尊称は元は中華文化圏のからのものではないか。
そうした、居士の心情からすると、天皇の称号から来る皇室という呼称よりも王家という方が、唐の影響を受ける以前の、日本国の至上を本来、呼称してきた大王(オオキミ)という尊称を元にしている所から自然に受け入れられる。
日本国の固有の文化と伝統を尊重し、その尊厳を護持奉るなどと、日頃口
にし、中華文化圏を目の敵にしているにも関わらず、元を質せば、敵のはずの中華招来の尊称を、最上として崇め奉ってしまっている事に無自覚な所がおもしろい。
たかだかテレビ番組を相手に、正当保守を自ら名乗るものが目くじらを立てている姿。これもまた、併せておもしろい。保守たるもの、泰然たれ。
スメラミコトと申し上げる他、至上をお呼び申し上げる尊称はない、と、居士は、そう思う。
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