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野呂川越、13時。
後は、両俣小屋へ一気に下降するだけだ。
鬱蒼とした中のトラバース道を、夢中になって歩いていたので気が付かなかったが…
吹く風はジットリと湿気を含んでいる。
空は、いつの間にか厚い雲で覆われ、雷鳴が静かに鳴動していた。
下降をし始めて数分もしないうちに、風が止んだ。
「まずい。来るな!」
そう思った途端、大きな雨粒が落ちてきた。
急な斜面に踏ん張ってザックカバーを掛けて、レインジャケットを着た。
だが、ここまでだった。
いきなり天が破れた様な雨が…
今まで経験した事も無い、凄まじい豪雨だ。
ナメ滝になったような山道を必死で下る。
ズルズルになった泥に足を滑らせ何度も転倒を繰り返す。
ビブラムの踵を斜面に叩きつけて慎重に、しかし素早く下りてゆく。
雨は、一向に収まる気配は無い。
頭の上をパラパラパラ……ピシャン!!と稲妻が乾いた音と共に走る。
度重なる転倒に嫌気も差してきた。
だが、怯む気持ちにはならなかった。
黙々と下るうちに、山道はだんだんと平坦になり小屋の近い事を知らせた。
左右に樹林の生い茂った迷路の様な道を行くと、あの祠があった。
(やっと着きました。有り難うございます。)
祠に深々と頭を下げると、一気に小屋まで駆け込んだ。
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山の雷は、怖いですね、生きた心地がしませんね。
ご無事で何よりでした。
2008/8/7(木) 午後 10:05
とっささん。
森林限界越えてたら、その場で硬直してたでしょう。
2008/8/8(金) 午後 2:37
そうですね。高い場所では雷様の下から攻撃の電撃がありますから、とっても恐怖ですね。
2008/8/9(土) 午前 7:41
とっささん。
立ち止まっていてもラチがあきませんし…
むずかしい判断です。
2008/8/9(土) 午前 9:35