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coyoteくんの絵日記
ブログ再開。新書庫「旅」作りました。

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小屋へ!

野呂川越、13時。

後は、両俣小屋へ一気に下降するだけだ。


鬱蒼とした中のトラバース道を、夢中になって歩いていたので気が付かなかったが…
吹く風はジットリと湿気を含んでいる。
空は、いつの間にか厚い雲で覆われ、雷鳴が静かに鳴動していた。

下降をし始めて数分もしないうちに、風が止んだ。
「まずい。来るな!」
そう思った途端、大きな雨粒が落ちてきた。

急な斜面に踏ん張ってザックカバーを掛けて、レインジャケットを着た。
だが、ここまでだった。
いきなり天が破れた様な雨が…

今まで経験した事も無い、凄まじい豪雨だ。

ナメ滝になったような山道を必死で下る。
ズルズルになった泥に足を滑らせ何度も転倒を繰り返す。

ビブラムの踵を斜面に叩きつけて慎重に、しかし素早く下りてゆく。

雨は、一向に収まる気配は無い。

頭の上をパラパラパラ……ピシャン!!と稲妻が乾いた音と共に走る。
度重なる転倒に嫌気も差してきた。
だが、怯む気持ちにはならなかった。

黙々と下るうちに、山道はだんだんと平坦になり小屋の近い事を知らせた。

左右に樹林の生い茂った迷路の様な道を行くと、あの祠があった。
(やっと着きました。有り難うございます。)
祠に深々と頭を下げると、一気に小屋まで駆け込んだ。

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独標では、展望が開けていた。
東西夫々の山並みが美しい。
今まで辿ってきた尾根筋も見渡せた。


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いくつもの小さなピークを越えて横川岳に。

独標からは以外と手間取ってしまった。
昨年、両俣からここまで散歩に来ていた。
だから、おおよそ小屋までの算段が付いても良さそうなものだが…

豈図らんや。
昨年の9月6日に列島を横断した台風に寄って、様相は一変していた。

折れ重なる倒木の山。
それをある時は跨ぎ、ある時は潜って進む。

進退窮まったところで、新しく切り開かれたトラバース道に入る。
それは、予想よりとても長い距離をチェーンソウで切り開いたものだ。

両俣小屋の星さんが一人で気の遠くなる程の時間と労力を掛けて作った道。
女性の、いや人間ひとりの技とは、到底信じ切れない仕事である。

登山者ひとりひとりの一歩一歩が踏み固め、何年後かには立派な登山道となることだろう。

樹林帯の中を彷徨う様に夢中で歩くうちに、野呂川越に転び出た。


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大仙丈ヶ岳を後にする。
しばらく行って下を見下ろすと野呂川と、それに沿う林道が見えた。


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チングルマの群生。


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苳平
文字通りマルバタケブキに満ちている。


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伊那荒倉岳に到着。
ここまで順調。


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高望池
水は涸れていた。

大仙丈ヶ岳

8月5日
午前4時。
目が覚める。

ジジババ隊は、鳩首連ねてご来光を見に行くかどうかを相談している。
(このガスで、何が見えんねん…)

朝食を腹一杯食べて6時に出立。

取り敢えず仙丈ヶ岳に登頂して、大仙丈ヶ岳への尾根道に一歩を踏み出す。
ここからが本当の始まりかも知れない。
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先行者が「痩せ尾根」を行く。
自分で渡る時より、遠くで見ている方が恐ろしい。


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来た道を振り返ると…
稜線の上の雲が光っていた。


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遅滞なく辿り着いた。

まず、仙丈ヶ岳へ。

8月4日(月)

芦安駐車場発5時40分のバスに乗る。

生誕50年記念登山、ついでに銀婚式も併せての山旅の始まり。

北沢峠を7時半に出発。
去年に続き、馬の背経由で山頂を目差す。

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振り返ると正対する甲斐駒ケ岳が屹立していた。
この後、ガスで展望は失われたので、道中見掛けた花などを。

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マルバダケブキ。
馬の背ヒュッテ辺りに群落がある。

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クロユリ

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呆気なく初見参のライチョウ。
もっと劇的に出会いたかった。

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チングルマ

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チシマギキョウ

他にも色々と咲いている。
多く見掛けたものを掲載しました。

さて、登りは快調そのもの。
先日の編笠山練習登山を始め、日頃の鍛練の成果!?
それともドーピングのお蔭?

正午に仙丈小屋に到着。
昨年より1時間半も早く着いた。

今夜は宿泊者で満員だそうで、先週の土曜より多いと。

良く囀るジイさん、バアさんが群れてきた。
大体、布団2枚に3人。
小屋自体はお気に入りの小屋。
小屋番の宮下さんは、気持ちの好い山男だ。

着いてからしばらくすると、天候がひどく崩れてきた。
激しい雨と雷鳴。
この日、甲府では1時間程、停電があったそうだ。

お酒を1合、聞こし召して昼寝する。
あっという間に夕食の時間になった。

夕食後は、皆さん歯磨きに勤しむ。
(ここって、稜線の小屋!?)
パジャマ持参のご婦人もいて、思わず苦笑い。

ジンを呷って、さっさと寝る体勢に入る。
雨音は明け方まで続いた。

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