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甲府市内とはいえ、黒平(くろべら)の集落は、昇仙峡から更に30分は山の中に車を走らせた所にある。 往時には霊峰、金峰山の登山基地として栄えたこの村には、かつては2件の旅館まで営業していた。 しかし現在では、住民はほんの数戸となり隠れ里の趣さえ漂う。 藤原庵が、そんな集落にひっそりと看板を出したのは、一体いつの事だったのか。 秋になり、この店を尋ねてほうとうを注文するのは、一つの楽しみである。 主自らが採ってきた天然のキノコが入るのは、この時期なのだ。 ほうとうは、本来は賄い食で、客人に出すべきものでは無い。 そんな氏素性のほうとうに、市民権を与えたのは「小作」かも知れないが、山梨県民のあらかたは、千円も出して食べるなんて、馬鹿馬鹿しいと考えている。 私も、それに近い考えだが、ここのほうとうは充分に対価を払う価値がある。 この日も、たっぷりと待たされた後に出されたほうとうは、格別のものだった。 数種類のキノコがたくさん入り、他の自家栽培の野菜も滋味を伝えて来る。 特にカボチャや芋類の、ほっこりとした美味さには、身も心も温まる。 自家製味噌の味付けは、あっさりとしたものである。 その味を、これまた自家製の薬味「生山椒一味」が更に奥深いものにする。 これは、お土産として売っているので、是非買って帰りたいところ。 ほうとうの他に、やはり手打ちの蕎麦も旨い。 |
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2012年10月21日
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