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鎌倉幕府の成立年は1192(イイクニ)年と習いましたが,最近は1185(イイハコ)年説が有力のようです。1192年とは源頼朝が朝廷より征夷大将軍に任じられた年ですが,実はその7年前の1185年に守護地頭を設置しており、実質的に幕府は成立していたということによるものです。その経緯は『吾妻鏡』に書いてあるのですが,書かれたのは鎌倉時代の後半らしく,その当時の記録はむしろ京都の公家の日記にあります。その中でも藤原定家(1162〜1241)の『明月記』は第一級資料でしょう。彼は源義経と同時代人で,平家の奢り没落,武士の台頭,鎌倉と京都の確執を目の当たりに見ています。『百人一首』や『新古今和歌集』の選者として有名ですが,この日記(エッセイというかブログというか)も国宝です。治承四年(1180 年) から嘉禎元年(1235年)までなんと56年間にわたって書き綴られています。全部漢文・・・とても読めません。この日記には,日常的な記事が多いですが,日月食・惑星現象・彗星・流星など天文記録がたくさん集められています。特に客星,不意に現れるお客さん星という意味ですが,の出現記録についての記事は重要です
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