クレイン技研の技術解説

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 今週末、赤道直下の国シンガポールで初めてF1グランプリが開催される。このイベントを企画していよいよ実現した関係者の努力は賞賛に値する。

 技術分野で活躍する者として、恥ずかしいことだが。このイベントに対して、それほど前から注目していたわけではなかった。
 いよいよ今週末の開催となって、なんとなくシンガポールGPのコースレイアウト図を見ていて気がついたのだが、よく見ると私自身、この場所に行ったことがあるのである。それもそのはずで、このコースはシンガポール観光の目玉であるラッフルズホテルやマーライオン公園(世界一のがっかりスポットでもあるが・・・)などの横をF1マシンが走っていくようなコースレイアウトなのである。これには正直驚いた!ラッフルズ卿が上陸し、拠点を定めたシンガポールの歴史上、最も重要である場所の周りをF1マシンが走るのである。こんな壮大ことを考える人がいて、それが実現してしまう・・・なんて素晴らしいことだろう。

 F1マシンを通常の市街地の道路を走らせるには、普段使っている道路をそのまま使って・・・という訳にはいかない。普通の自動車の能力を遥かに超えたものが走るのだからそのための対策をしなければならない。
 例えば市街地の道路には上下水道などの社会インフラ埋設されていることが多い。これには保守のためにマンホールが設けられている。マンホールの蓋は結構重いのであるが、人一人で持ち上げることが出きる重さになっており、この上を普通の自動車が走ったとしても何も起こらない。しかし、通常の自動車より遥かに能力の高いグリップ力を持つタイヤを履いたレースカーが高速で走ると簡単に舞い上がってしまうのである。これは過去の市街地コースで散見された事故なので、開催にあたっては充分な安全対策をすることが必要である。
 また、F1史上初のナイトレースということでコース全体の照明設備も必要となるが、これについてはなぜか安心できる。それは多分シンガポールのトンネルを入ったとき、日本のトンネルに比べてかなり明るかったからだと思う。日中の陽射しが強烈なため、トンネルに入ったときの明暗の差がありすぎないようにとの配慮からだろう。

 兎にも角にも、国を代表する観光名所をメインとして高層ビルが立ち並ぶビジネス街を掠めてF1マシンが走る光景がまもなく見ることができる。楽しみに待つとともにこのイベントの大成功をお祈りいたします。


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