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安全の追求

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足りない厳しさ

 輸送にたずさわる人間が、またもや信じられないような不祥事を起こした。(8月27日19時33分配信 時事通信記事http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070827-00000093-jij-soci

 以前にも触れたが、公共交通機関の運転室というのはプロの仕事場であり、特に運行中ともなればそこに無関係の人間が入ることは許されないのである。今回のケースはさらに悪質で、最も大事なブレーキ操作までさせていたというから畏れ入る。

 今回のような場合、やらせる方にもやる方にも、安全に対する厳しさが欠如していたと断じてよいだろう。当事者たちにとっては辛すぎる処遇であるだろうが、懲戒解雇によって職を失なわせることが妥当であろう。

 鉄道車両にしろ航空機にしろ、多くの人命を預かる運転という作業を出来るようになるには多くの経験を積み、保有する資格を上げていく必要がある。一見すると、難しい作業には見えないことでも、一つ一つの作業はそれぞれ重要な意味を持っているのである。それらの作業の一つだけを取り上げて、簡単なものだから資格が無くてもできると考えるのは、業務全体を見ていないことである。もっと言えば業務そのものをなめているということである。個々の作業の重みを知るからこそ、自らの仕事にたいする厳しさが生まれるとともに、自らの仕事として誇りに思うことができるというものであろう。

 業務をなめている者は、業務をよろこびと感じることも叶わないのである。仕事に対する厳しさを持つことによって、はじめて作業の集大成である業務を仕事として昇華させることができるのである。仕事に対する厳しさが足りない者は、その業務に対する適性を欠いているということでもある。このことを経営陣は重く見るべきであろう。

 6日にIHIの愛知工場で発生した爆発事故現場においてタバコの吸殻とライターなどが発見されたという。(8月8日21時14分配信 読売新聞記事http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070808-00000314-yom-soci

 事故との因果関係にかかわらず、死傷事故が発生した現場で火気を使用した痕跡が見つかったということでIHI側は管理責任を追求されることになるであろう。それ以上に、もっと根源的な問題として考えねばならないのは、欲望と危機意識との関連について、もう少し深く考える必要があるだろう。

 危機意識というものは、事故を知っている人間ほど強くもっているものである。逆にいうと、事故を知らない人間にはちゃんちゃらおかしい類のものでもある。この事件は、危機意識を持っている人と持っていない人とのギャップの大きさを顕しているように思える。

 火気厳禁の理由を聞かされていても、その危険性を目の当たりにしてみないかぎり、本当に危険だとは思えない。そのことが、喫煙に対する欲望を抑えることをしなくなった原因の一つではなかったのではないだろうか。

 自分たちが通常、何事もなく扱っているモノについての危機意識は、語られるだけでは伝わらないものである。危機や危険を語るだけでなく、本当に伝えるということは、伝えられた人たちにとって欲望を抑えるのに充分な理由となるようにすることである。このことは事故による犠牲者を出さないようにする上で、最も重要なことではないのだろうか。

 久間防衛相の発言が大きな話題となっている。(6月30日19時35分配信 毎日新聞記事http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070630-00000055-mai-pol

 現役の閣僚が原爆関連の発言をしたことが大きな波紋を呼んでいるのであるが、発言の内容を長めに収録したテレビの番組を見るとはっきり言って受け取る側の過剰反応であるように思う。ここで重要なのがこの発言を非難する側として、声明を発表した団体の方である。一連の報道で、非難する側として出てきたのは、ほとんど無名か、一般の人々になじみの薄い団体ばかりなのであるということである。

 日本は世界で唯ひとつ、核攻撃を受け、核兵器による惨状を知っている国である。しかしながら核拡散の潮流がある世界情勢の中で、反核活動としてイランに行ったり、北朝鮮に出向いた活動家や団体があったという報道は大きく取り上げられていない。しかしながら反核団体が今回の発言に非難声明を発表することは大きく取り上げられている。これでは非難声明を出した反核団体は揚げ足をとれる機会をうかがっていただけと言われても仕方がないだろう。過去の戦争を振り返り、忘れていないという発言にたいする非難は、核兵器の廃絶や核不拡散にたいするとりくみを地道に行っている団体にとって非難をするような機会でないことは明白である。

 微妙な問題に対する発言に喰いついてくる人々は想像以上に多いものである。非難をするのは肯定するより注目を集めやすいので、非難のネタを一生懸命探している人々に対して、久間大臣の発言はかっこうの的になってしまった。自分の存在感を示すために、揚げ足取りを模索している人々が多いということを考えさせられた事件である。

 国内に流通しているヘナ配合白髪染めの全ての製品から、パラフェニレンジアミンという酸化染料検出されたという。(6月7日11時7分配信 読売新聞http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070606-00000413-yom-soci

 このパラフェニレンジアミンという物質は眼を刺激し、皮膚に触れると弱い刺激があり、誤飲すると強い急性毒を起こすものである。ようは劇薬である。これは一般的に染毛料の中に含まれる成分である。この成分が染毛剤に使うこと自体、違法ではない。しかしながら、扱いに注意を必要とするので日本で販売するには薬事法上、医薬部外品としての承認を受けていなければない。ようはアレルギーを起こすような物質が入っていることを明示して販売しなければならないのである。

 ヘナは染毛料として古くから知られているた天然の植物であるため、天然由来の成分を売り物にして販売するのは問題ない。しかし、天然由来の成分でも皮膚アレルギーをひきおこすものはウルシなどと同様に多く存在するし、それらの成分を分析すると劇物といえるものが高い濃度で入っているものである。

 作って販売する側から見ると、天然成分を調整するにあたっては生成された薬品を組み合わせて作る以上の手間がかかるもことも多い。天然由来だからといって安易に抽出し、製品に加工するという方法は実際のところ問題が多いのである。

 また消費する立場からみれば”天然成分=安全”と考える心理も考え直さないといけないだろう。たとえ天然由来のものであろうと、長いこと製品として使われていなかったものには、それなりの理由があるはずなのだから。

 中国製の練り歯磨きからジエチレングリコールが発見されアメリカで問題になり、管理当局(FDA)が消費者に対して使用を禁止する警告を出した。このことに対して中国の国家品質検査総局が反論をしているという。(6月3日11時38分配信 Record China記事http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070603-00000005-rcdc-cn

 日本においてジエチレングリコールが有名になったのはワインに添加されて問題になった事件があったからであった。これは1985年の事件である。この物質の毒性は以外に古くから知られており、アメリカでは1937年に105人の中毒者を出している。このような物質を人の口に入れるようなものに使用するという感覚自体にも問題があるが、入っていることを知ってる上で買ったのだろうという発言をするというのはもはや理解の限度を超えている。

 中国の国家品質検査総局がいうには

「中国政府はジエチレングリコールは低毒の化学物質で、摂取後すぐに体外に排出され蓄積されないため危険は少ないと主張。発ガン性などの問題も今まで指摘されておらず、EU食品化学委員会の基準でも極低量ならば問題ないと結論づけられているという。中国によるジエチレングリコール入りの練り歯磨き使用者の調査でも、健康被害がなかったことが証明されている。」(Record China記事引用)

 ということであるが、昨年にパナマで深刻な被害を出した物質である。この反論は通らないだろう。

 このようにかつて深刻な被害を出して使用が禁止された薬物が中国の製品に使用されている。問題になった物質であるジエチレングリコール自体は不凍液などの用途があるため現在も広く流通し使用されているので、入手自体も容易である。しかしながらこれを口に入れるものや薬品に使用するという感覚については、先進国の技術者にはないものである。

 先進国の技術者にはかつて大きな被害を出したことからも、道義的には決してできないことを中国の技術者はやってしまう。しかも政府の国家品質検査総局レベルの人間ですらそれを是とする感覚を持っている。この発言は中国にとって国益になないばかりか、中国は毒性ある物質を平気で使い、それを売りつけることが国家として正しいという見解を表明したものとなっている。中国当局はこの発言を撤回するとともに、本腰を入れて禁止薬物や毒物について対策をうたければならないだろう。それが出来なければ、中国は為替の力以外で海外に製品を売り込むことが、永遠にできないということを肝に銘じるべきである。

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