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			<title>■■夢小説■■</title>
			<description>夢で体験した摩訶不思議な現象を
小説風に綴ったブログです。
宜しければ、おいでになってみて下さい。
未だ編集中ですが、近い将来製本する予定です。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/crash_the_wolfman</link>
			<language>ja</language>
			<copyright>Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.</copyright>
		<image>
			<title>■■夢小説■■</title>
			<url>https://s.yimg.jp/i/jp/blog/iym_img.gif</url>
			<description>夢で体験した摩訶不思議な現象を
小説風に綴ったブログです。
宜しければ、おいでになってみて下さい。
未だ編集中ですが、近い将来製本する予定です。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/crash_the_wolfman</link>
		</image>
		<item>
			<title>★大事なお知らせ★</title>
			<description>皆さん、こんにちは。&lt;br /&gt;
ブログ管理者の怪盗ベルです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
長らくブログの更新を停滞し、真に申し訳ありません。&lt;br /&gt;
今日は皆方に、大事なお知らせがあります。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
真に唐突ではありますが、一身上の都合により、&lt;br /&gt;
本ブログを今日限りで停滞することにしました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今までご愛読頂いた方々に深く感謝申し上げると同時に、&lt;br /&gt;
皆様の御期待に添えかねる結果となり、深く感嘆致しております。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なお、夢小説ブログは、&lt;br /&gt;
新たに楽天ブログの方へと引っ越し致しましたので、&lt;br /&gt;
こちらのほうにて、活動を再開致しております。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;a HREF=&quot;http://plaza.rakuten.co.jp/cybertennannmonn/diary/201109170002/&quot; TARGET=&quot;_blank&quot;&gt;http://plaza.rakuten.co.jp/cybertennannmonn/diary/201109170002/&lt;/a&gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
皆様方の御来訪を、&lt;br /&gt;
心より厚くお待ちしております。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
また、変わらぬ御愛顧を頂けますよう、&lt;br /&gt;
何卒宜しくお願い申し上げます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
井上</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/crash_the_wolfman/29926829.html</link>
			<pubDate>Fri, 11 Nov 2011 12:03:35 +0900</pubDate>
			<category>ノンフィクション、エッセイ</category>
		</item>
		<item>
			<title>命の声</title>
			<description>昔、シンガポールで作詞作曲したものです。&lt;br /&gt;
以下、歌詞も載せておきます。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;script type=&amp;quot;text/javascript&amp;quot; src=&amp;quot;&lt;a HREF=&quot;http://voon.jp/scripts/cast?id=cxugq1tbspwxwwg4&amp;c=4&amp;t=1&quot; TARGET=&quot;_blank&quot;&gt;http://voon.jp/scripts/cast?id=cxugq1tbspwxwwg4&amp;c=4&amp;t=1&lt;/a&gt;&amp;quot;&amp;gt;&amp;lt;/script&amp;gt;&amp;lt;br&amp;gt;&amp;lt;a href=&amp;quot;&lt;a HREF=&quot;http://voon.jp/a/cast/?id=cxugq1tbspwxwwg4&amp;c=4&amp;t=1&quot; TARGET=&quot;_blank&quot;&gt;http://voon.jp/a/cast/?id=cxugq1tbspwxwwg4&amp;c=4&amp;t=1&lt;/a&gt;&amp;quot;&amp;gt;[VOON] 命の声&amp;lt;/a&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
■命の声■&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
作詞作曲：井上毅&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＜１番＞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
地球は青い　世界は広い&lt;br /&gt;
なのに僕らは　飢えている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
風のささやき　大地の叫び&lt;br /&gt;
だけど僕らは　聞こえない&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
さぁ、照らそうよ　心の中を&lt;br /&gt;
今ときめく想いを　この空へ&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
さぁ、手をつなごう　ひとつになって&lt;br /&gt;
光になれると信じ&lt;br /&gt;
闇を照らせると信じ&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＜２番＞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
地球は青い　世界は広い&lt;br /&gt;
なぜか僕らは　泣いている&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
鳥のさえずり　命の叫び&lt;br /&gt;
けれど僕らは　聞こえない&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
さぁ、目を閉じて　歩み寄り&lt;br /&gt;
今旅立つ想いを　あの空へ&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
さぁ、つかもうよ　希望を胸に&lt;br /&gt;
光が宿ると信じ&lt;br /&gt;
闇を救えると信じ&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＜サビ＞&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
さぁ、照らそうよ　心の中を&lt;br /&gt;
今ときめく　想いをこの空へ&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
さぁ、手をつなごう&lt;br /&gt;
ひとつになって&lt;br /&gt;
光になれると信じ&lt;br /&gt;
闇を照らせると信じ</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/crash_the_wolfman/26581790.html</link>
			<pubDate>Wed, 08 Sep 2010 23:55:07 +0900</pubDate>
			<category>音楽レビュー</category>
		</item>
		<item>
			<title>警告</title>
			<description>久々にブログを始めてみましたら、&lt;br /&gt;
性を辱めるような愚かな書き込み（コメント）が幾つか見られました。&lt;br /&gt;
なので、そのような低脳な書き込みは見つけ次第、&lt;br /&gt;
容赦なく削除させて頂きます。。&lt;br /&gt;
童貞卒業などといった、訳のわからない愚論を&lt;br /&gt;
ここで論じるつもりは毛頭ございませんので、&lt;br /&gt;
予め、ご了承の程願います。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ブログ管理者より</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/crash_the_wolfman/25789766.html</link>
			<pubDate>Tue, 29 Jun 2010 10:44:28 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>久々の投稿</title>
			<description>ここ暫く、ミ●シーにどっぷりの状態で、&lt;br /&gt;
ブログのほうはほったらかしの状態にしておりました。&lt;br /&gt;
なので今一度、ブログの再開を兼ねて、少々書き込みたいと思います。&lt;br /&gt;
また、機を見つけ次第、オンライン小説「タイム・クエスト」の&lt;br /&gt;
続きもコツコツ完成させてゆきたいと思います。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今、東大阪市でWebクリエイター関連の職に勤めておりますが、&lt;br /&gt;
連日の温度は熱中の最中で、猛暑の日々が続いております。&lt;br /&gt;
そんな中、スーツにネクタイ・・とてもしんどいです（笑）&lt;br /&gt;
日本のサラリーマンの皆様方は、&lt;br /&gt;
ホント強靱な精神を持たれておられると、&lt;br /&gt;
改めて感服致した限りであります。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今はまだ駆け出しのひよっこですので、&lt;br /&gt;
これといった作品は創れませんが、&lt;br /&gt;
腕を磨き、これから精進してゆきたいと考えております。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/crash_the_wolfman/25789672.html</link>
			<pubDate>Tue, 29 Jun 2010 10:34:08 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>■■タイム・クエスト【外伝】-Regend of history-37■■</title>
			<description>&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-f7-9d/crash_the_wolfman/folder/1017606/76/23987676/img_0?1266021056&quot; width=&quot;560&quot;&gt;&lt;br /&gt;
■第９史：新たなる出発【３】■&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　いつかは迎えなくてはならない“死”。&lt;br /&gt;
それは、自然界における全ての生き物が所有する、“限られた時間”及び“残された記憶”の如く、&lt;br /&gt;
“時”という姿なき形として、刻一刻と我々に影の如く忍び寄って来る。&lt;br /&gt;
しかし、我々は、それに立ち向かう術がある、ということを忘れてはならない。&lt;br /&gt;
それは、ただひたすら、懸命に生きること。&lt;br /&gt;
残された、わずかな“命の時間”を、ただひたすら、懸命に、必死に生きる以外に方法はないのだ。&lt;br /&gt;
例え、どんな困難が道を塞ごうとも、全ての事象に否定されようとも、&lt;br /&gt;
ただひたすら“己の魂に従って生きる”ことができる人間にのみ、&lt;br /&gt;
死の恐怖は自ずと遠ざかってゆくものなのかもしれない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ラシード・・さっきは、本当にすまなかった。&lt;br /&gt;
　俺・・あん時、自分でも・・自分がわかんなくなっちまって。&lt;br /&gt;
　本当に・・どうしたらいいのか、わからなかったんだ・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンは心の奥で深く反省しながらも、&lt;br /&gt;
自らがとった愚行に対し、激しく自責の念に駆られていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「案ずるな・・誰にだって、辛い時はあるものだ。&lt;br /&gt;
　生きている限り・・人は誰でも、思いもよらぬ“壁”に衝突する日が必ず来る。&lt;br /&gt;
　しかし、その“壁”を乗り越えてゆけるかどうかは、&lt;br /&gt;
　必ずしも、その人の技量や運によるものなんかではない。&lt;br /&gt;
　その人の・・意志の強さにある。&lt;br /&gt;
　己の信念を貫き通す程の意志があるからこそ、人は強くなってゆける。&lt;br /&gt;
　守るべき大切なものをなくした悲しみを体験したからこそ、&lt;br /&gt;
　人はさらにその上を目指すことができる。&lt;br /&gt;
　それを僕に気づかせてくれたのは、他でもない・・シオン・、君だ。&lt;br /&gt;
　だから、僕からも君に一言、言っておきたいことがある・・ありがとう・・ただ、それだけさ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ラシードは、心の底からシオンに感謝の言葉を述べた。&lt;br /&gt;
ありがとう。なんとも、素晴らしき音色を奏でる、“魔法の言葉”であろうか。&lt;br /&gt;
その一言は、相手を心から認め入れるばかりか、己自身をも根本から認めているからだ。&lt;br /&gt;
正に、言葉の中の王様と言わざるを得ない。今思えば、お互いに“ありがとう”の精神を、&lt;br /&gt;
相互で尊重し合っていたら、戦争という惨めな愚行は、未然に防げたと言っても過言ではないだろう。&lt;br /&gt;
ゆえに、感謝の気持ちを大切にすること。&lt;br /&gt;
それが、人が狄有瓩箸靴得犬てゆく上で、&lt;br /&gt;
最も重要【必要】とされているものなのかもしれない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ラシード・・お前・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その一言に、心の灯に明かりを灯されたシオンは、見る見る内に、元気を取り戻していった。&lt;br /&gt;
丸い彼の円らな瞳に、新たな生命の息吹が吹き込まれていった瞬間であった。&lt;br /&gt;
その瞳は、命そのもので輝き、魂そのもので躍動していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お前・・ズボンびしょ濡れだぞ！&lt;br /&gt;
　まさか・・いい年して、お漏らしでもしたのか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンは、朗らかな笑みを取り戻した勢いで言い放った。&lt;br /&gt;
暖かな自然の涙で濡らされた、彼の白いズボンは、くっきりと水玉模様が目立っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「う、うるさい！！・・君がついさっき、濡らしたんだろ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
白髪の少年は、ふくれっ面を浮かべながら言い放った。&lt;br /&gt;
二人の少年は、当てもなく彷徨い続けている内に、&lt;br /&gt;
いつしかお互いの魂を心から認め合うようになっていた。&lt;br /&gt;
俗に言う、“友情”という種が徐々に芽生えはじめてきたようだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　やがて霧は晴れ、森の奥から差し込む、太陽の暖かな日差しが、&lt;br /&gt;
二人の全身を、優しく包容してゆくかのようにして包んでいった。&lt;br /&gt;
そして、新鮮な大自然の、おいしい空気が、二人の鼻腔へと流れ込んでいった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
“やっと、青空の下に出れる！”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少年達は、ふと、そう思ったことだろう。&lt;br /&gt;
しかし、そこに青空は広がっていなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　少年達がそこで目にしたもの・・それは、太陽の日差しを遮った暗雲に覆われた、&lt;br /&gt;
どす黒く、且つ憎しみと、怒りに満ち溢れたかのような、どす黒い“死”の空であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「な、なんだよ・・この天候？&lt;br /&gt;
　こんな天気・・ゼラには今まで一度も・・！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
高鳴る不安を胸に、シオンは上空に広がりし闇の雲を見渡しながら言った。&lt;br /&gt;
そして、事態は思わぬ方向へと進展していった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「う、うわぁ！！・・ぐ、くッ・・！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その天候を見るや否、ラシードは頭を激しく抱え込むと、&lt;br /&gt;
崩れ落ちた岩山の如く、その場に膝をついてしまった。&lt;br /&gt;
ブルブルと震え上がるその身体は、何かに恐れおののき、萎縮していた。&lt;br /&gt;
どうやら、何か言葉では言い表すことのできない程の、&lt;br /&gt;
とてつもない“恐怖”を彼の中で感知【察知】したようだ。&lt;br /&gt;
盲目により、人の心が読める能力を得た白髪の少年からしてみれば、&lt;br /&gt;
それ以上に苦痛なことはなかったことであろう。&lt;br /&gt;
そのため、誰よりも“第六感【情緒】”の機能が発達していたからかもしれない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ラッシー？・・どうしたんだ？？おい、ラシード・・大丈夫か！？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その傍らで、シオンは何か未知なる恐怖に怯える彼を、激しく揺さぶりながら言った。&lt;br /&gt;
そして、ラシードは、そのまま頭を激しく抱え込んだまま&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「来る・・物凄い・・巨大な・・憎しみの塊だ！&lt;br /&gt;
　憎しみそのものが・・降ってくる・・！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
と声を強張らせつつ、全神経を“恐怖”という感覚に研ぎ澄ませながら警告した。&lt;br /&gt;
上空【天空】から今にも降りて来んとする、未知なる恐怖を前に、&lt;br /&gt;
ラシードはどうやら、何か不吉な予兆を感じ取ったようだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「だ、大丈夫か・・ラシード？な、何なんだ、憎しみの塊って？？&lt;br /&gt;
　何言ってるのか、さっぱりわかんねぇぞ・・！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンが彼を抱え上げようとした、その時だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「な・・なんだ、ありゃ？！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その光景は、上空に広がりし闇に渦巻く雲の中より、&lt;br /&gt;
少年の瞳の中に、深く静かに焼き付きながら舞い降りて来た。&lt;br /&gt;
混沌とした雲の中より降ってきたもの、それは・・&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
藍色の長い髪を帯びた、一人の少女であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
長髪に、白く透き通った肌、すらりとした艶めかしいその体系からは、&lt;br /&gt;
美女という言葉を、連想せずにはいられなかった。&lt;br /&gt;
漆黒のオーラを全身に纏ったその少女は、完全に憎しみの化身と化していたかのように見えた。&lt;br /&gt;
どうやら、少女は気を失っているようであり、その細くも、しなやかな手の中には、&lt;br /&gt;
憎しみと怒りを象徴するかのような、黒い銃が、わが子のように握り締められていた。&lt;br /&gt;
あまりにも神秘的な光景を前に、シオンは思わず目を奪われた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「す・・すっげぇ・・！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それは、真に幻想的、且つ神秘的な光景であった。&lt;br /&gt;
その光景にしばらく見とれていた少年は、いつしか我を忘れ、&lt;br /&gt;
上空から静かに降り落ちてくるその少女を、自らの手で優しく抱き上げた。&lt;br /&gt;
不思議なことに、シオンが彼女を抱きこむのと同時に、荒々しく吹き荒れていた風も止み、&lt;br /&gt;
天空を黒竜の吐く火炎の如く、螺旋状に渦巻くように支配していた暗雲も、&lt;br /&gt;
やがて風の音色と共に消え去っていくのがわかった。&lt;br /&gt;
その後には、いつもと変わらないゼラ大陸の澄み切った、&lt;br /&gt;
長閑な青の絵の具によって染色された、無限の空間が満遍なく広がり始めていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
青空だ・・。&lt;br /&gt;
空は何事もなかったかのように、再び広がり始めた。&lt;br /&gt;
災いを呼ぶ少女・・エレナ。&lt;br /&gt;
それは少年シオンと、少女エレナが、初めて出会った瞬間であるのと同時に、&lt;br /&gt;
新たなる冒険の幕開けでもあった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
完</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/crash_the_wolfman/23987676.html</link>
			<pubDate>Sat, 13 Feb 2010 09:30:56 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>■■タイム・クエスト【外伝】-Regend of history-36■■</title>
			<description>■第９史：新たなる出発【２】■&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
“お空はこんなに大きいのに、人間（僕たち）はどうして小さいの？”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンが幼い頃に興味本位で、父である大和タイタに質問した言葉だ。&lt;br /&gt;
当時、メガロス討伐部隊に所属していた父は、幼い少年にとってみれば、&lt;br /&gt;
憧れというよりも、むしろ畏敬の念の方が強かったのかもしれない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
“そんなものに、答えなどない・・”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ニヒリストである父から返ってきた答えは、意外にも厳しかった。&lt;br /&gt;
思えば、それが父と交わした最後の言葉であったようだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　そして、月日は経ち・・&lt;br /&gt;
和んだ風が吹き始める季節と共に、一通の手紙が少年に悲劇を知らせた。&lt;br /&gt;
その手紙には、こう記されてあったと言う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
《１番隊討伐部隊隊長、大和タイタ。天空帝都メガロス第３地区、未来都市ルポンにて、殉職・・》&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あまりにも、機械的な文章だった為か、少年はひどく腹を立てた。&lt;br /&gt;
形式的な言葉は時として、心の奥から発する大事な何かを殺めてしまうことを、&lt;br /&gt;
少年は幼いながらも、闇雲に己の権力と利潤を追求する軍人より悟っていた。&lt;br /&gt;
そして、少年はその知らせが書かれた手紙を見るや否、すぐさまその紙切れを我武者羅に破り捨てた。&lt;br /&gt;
受け入れ難き、父の死という現実。心の奥底では、本当は信じたくなかったのかもしれない。&lt;br /&gt;
しかし、時が経てば、経つ程に、それが受け入れざるを得ない“真実”であるということを、&lt;br /&gt;
幼いながらも胸に深く染み入るほど思い知らされた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
“くじけてはならない・・”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
耳元で優しく囁いてくれた、祖父の温かな励ましの言葉が、&lt;br /&gt;
今でも心の宝箱に、そっと大事にしまっているのを憶えている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「気はすんだか・・？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少年の下で、ラシードは仰向けになったまま、&lt;br /&gt;
彼に何かを諭すかのような口調で、優しく問いかけるようにして言った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「う・・うっ・・！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その優しさの波を当てられた少年は、&lt;br /&gt;
満面に皺を寄せながらも、涙が出そうになるのを必死に堪えた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
“泣いたら、恥だ！”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
どうやら、彼はこの時、心の奥で自分で自分にそう言い聞かせていたようだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「泣きたい時は、心から思いっきり泣け。&lt;br /&gt;
　それが僕達、人間の・・本来あるべき姿。&lt;br /&gt;
　もし、僕が君の立場なら、きっと・・こう自分に言い聞かせていた・・違うか、シオン？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ラシードの言葉を前にシオンは、思わず顔が引きつった。&lt;br /&gt;
負けた・・その一言が、限りなく抱擁と思いやりに満ちていたからだ。&lt;br /&gt;
完全に・・完膚なきにまで、叩きのめされたような気分だった。&lt;br /&gt;
でも・・うれしかった。少年はそう思ったに違いない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「う・・うあああああああああああああ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少年は、とうとう、嗚咽と共に泣き崩れてしまった。&lt;br /&gt;
無限に広がる広大な青空と比べれば、人間という生き物は、案の定ちっぽけな存在にすぎない。&lt;br /&gt;
有史以来、青空という名の神々【オーク】は、&lt;br /&gt;
幾度となく人間の醜悪な争いの諸行の数々を見届けてきた。&lt;br /&gt;
それは、原始社会における些細な衝突から“憎しみ”という名の悪魔【思考】が誕生し、&lt;br /&gt;
始めの頃は言葉として罵り合い、増幅された負の衝動は、やがて行動へと駆り立てられるようになり、&lt;br /&gt;
殴り合い、傷つけあいへと進展し、挙句の果てには、&lt;br /&gt;
武器を取り合ってまで、お互いの利権を主張しようとする。&lt;br /&gt;
それでもこの世界に、青空という名の空間が存在するのは、&lt;br /&gt;
きっと彼らに懸命に伝えようとしていたに違いない。&lt;br /&gt;
気づく者は、気づく。&lt;br /&gt;
気づかぬ者は、気づかぬままに・・。&lt;br /&gt;
物や武器、機械に人の気持ちなどわかりはしない。&lt;br /&gt;
彼らは、与えられた任務を無神経に遂行しているだけであって、&lt;br /&gt;
その中に人としての“傷み”は込められていない。&lt;br /&gt;
詰まるところ、“手段”にすぎないのだ。&lt;br /&gt;
しかし、人間は違う。彼らには、“心”というものが、予め平等に与えられている。&lt;br /&gt;
だから、傷みを感じ、涙も流す。反面、武器は、傷みを全く感じない。&lt;br /&gt;
そして、涙も流さない。なぜなら、彼らは・・赤い鮮血と、&lt;br /&gt;
永遠に忘れることのできない記憶しか流すことができないのだから。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　冷たく冷えきっていた少年の涙は、いつしか温かな天然水に変わっていた。&lt;br /&gt;
まるで、心の奥底の氷山が溶かされ、暖かい春の日差しを浴びせられたかのような感覚であった。&lt;br /&gt;
その一粒一粒は、あたかも星屑のようにキラキラとさんざめきながら、&lt;br /&gt;
ゆっくりと、少年ラシードの白いズボンの上へと浸透していった。&lt;br /&gt;
瞬間、膝元が暖かく感じられた。それは、ありとあらゆる悲しみを、&lt;br /&gt;
一欠けらの“希望”に転換する、勇気と命の雫であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「行こう、シオン・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ラシードは、彼の背中に優しく手を添えた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少年は、軽く返事しただけであった。&lt;br /&gt;
そして、老雄と村人、子供達の墓標を後に、二人の少年の姿は次第に小さくなってゆき、&lt;br /&gt;
やがて遠ざかってゆくようにして、深い霧に覆われた森の奥へと消失していった。&lt;br /&gt;
二人の少年は、それぞれが思い描く“未来”を胸に、&lt;br /&gt;
限りなく無限に広がり渡る、青空の彼方へ、一歩踏み出していったようだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
つづく</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/crash_the_wolfman/23972166.html</link>
			<pubDate>Fri, 12 Feb 2010 09:00:08 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>■■タイム・クエスト【外伝】-Regend of history-35■■</title>
			<description>■第９史：新たなる出発【１】■&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ココロ村襲撃事件から２日が過ぎた朝のこと。&lt;br /&gt;
大陸の気候は、年がら年中温暖であるにも関わらず、&lt;br /&gt;
二人の少年にとってみれば、この日の風は不思議にも冷たく感じられた。&lt;br /&gt;
ゼラ大陸の沿岸部に位置する古の丘陵地にて、&lt;br /&gt;
己の無力さを完膚無きにまで思い知らされた二人の少年は、&lt;br /&gt;
寂しくもその場の風景の中に溶け合っていた。霧がかった、古代大陸の海岸線。&lt;br /&gt;
そこから遠くを見渡せば、辺り一面“青い砂漠”とでも言うべき、&lt;br /&gt;
水で敷かれた青の絨毯が満遍なく広がっていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
終焉の丘-グロンズ・ヒル-&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　遥か古より、その地はゼラの民の間でそう呼ばれていた。&lt;br /&gt;
また、その地は、自らの信念と意志を神々【オーク】の身許へと捧げていった、&lt;br /&gt;
数多くの大戦士達の、雄大な魂が眠る地として、代々受け継がれてきた聖地でもあった。&lt;br /&gt;
彼らの一つ一つの魂は、数百、数千という墓標の中に眠っていた。&lt;br /&gt;
突出した墓石の数々、偉大な魂の宴が今にも催されそうな空気からして、&lt;br /&gt;
そこは正に陵墓と言わざるを得ない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　霧がかった濃霧の奥で、少年シオンは親友ラシードと共に、&lt;br /&gt;
目前に佇む大きな墓標を、寂しくも悲しげな眼差しで見つめていた。&lt;br /&gt;
“帰らずの木”で作られたその墓標の上には、小さくこう刻まれていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
《大和サイゴン。７１の記憶を刻みし者・・・》&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　この大陸の慣わしによれば、皆生まれた瞬間から&lt;br /&gt;
“記憶を授かりし者”として捉えら迎えられていると言う。&lt;br /&gt;
つまり、一人の人間が生きた時間は、“年”という歳月で見るのではなく、&lt;br /&gt;
その当人が生きた“記憶”として読み取る。&lt;br /&gt;
どうやら古より尊重されてきた、伝統【しきたり】の一つのようだ。&lt;br /&gt;
終焉の丘。それは、命尽きし者・・すなわち、記憶途絶えし者達が、&lt;br /&gt;
新たなる転生を願う地として建てられた、古代人達の“記憶の遺産”でもあった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　そしてこの日、ココロ村襲撃事件の被害により、&lt;br /&gt;
新たに百四十六の墓標が、その地に付け加えられた。&lt;br /&gt;
中には、一脇小さな墓標もあり、その上には&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
《ミゲル、ゲイン、パッチ、リース、ダン、８の記憶を刻みし者達・・・》&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
と寂しく、刹那に刻まれた、幼い墓標も幾つか見え隠れしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「かわいそうに・・ココロ村の連中、みんな帝国兵に殺されちまったんだとさ・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
すると一人の、中年と思わしき小太りの女性が、&lt;br /&gt;
同年齢らしき憔悴しきった女性と共に、遠く離れた柳の影から、&lt;br /&gt;
シオンとラシードの方角をやつれた視線で見合いながら、ひそひそと語り始めた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「なんでも、帝国の連中・・また、新しい開発地を転々と探し回っているらしいわよ・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
相方の痩せこけた女性が、低く萎びれたキュウリのような声で答えた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「みんな、死ぬ気で働いても、ろくに食わしてもらえやしない。&lt;br /&gt;
　あ～だと音を上げれば、お偉いサマ方のゲンコツが降ってくる。&lt;br /&gt;
　まったく、ホント物騒な世の中になったものね・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
小太りの女性は、大きなため息をついた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あの子も、かわいそうにねぇ・・まだ、子供だというのに・・。&lt;br /&gt;
　ココロ村の唯一の生き残りなら、いっそのこと一緒に逝ければよかったのに・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
痩せこけた女性が、貧相な皮肉の言葉を述べた。&lt;br /&gt;
少年シオンを除けば、ココロ村の戦士達はどうやら皆、&lt;br /&gt;
大地の布団の中に、永遠の眠りについたようだ。その眠りは、とても深く、&lt;br /&gt;
例え幾千年経とうが、悠久の時空を超えてこの世界に蘇ることのない、永遠の眠りだ。&lt;br /&gt;
そして、少年の前に佇む墓標は、凛とした威厳さを保っていながらも、&lt;br /&gt;
どこか優しさを帯びており、早朝の朝日に照らし出されながらも神秘的な威光を放っていた。&lt;br /&gt;
それはあたかも墓標そのものが、彼らの記憶を、そのまま語っているかのようでもあった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　いつかは来る“別れ”の時。&lt;br /&gt;
人は皆、常にその現実を、つきつけられながら生きている。&lt;br /&gt;
古くなった記憶は土へと還り、新たな記憶が芽生えては次の世代を担う。&lt;br /&gt;
盛者必衰の理が機能する中、諸行無常の法則に逆らうことは、永遠に不可能なのかもしれない。&lt;br /&gt;
記憶が徐々に淘汰されゆくこの世界で、ある者は“歴史”という半永久的な記憶として記録され、&lt;br /&gt;
またある者は記憶の枠外へと追及され、永遠に忘れ去られてゆく。&lt;br /&gt;
神が、人間という生き物をこの世に生み出した理由。&lt;br /&gt;
それは、例え何世紀に渡ろうとも、永久不変の原理として、&lt;br /&gt;
形なき形として、永遠に働き続けているのかもしれない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「まさか、この大陸に、このような場所があったとはな・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ラシードが、シオンの後ろで、幼い墓標にそっと優しく花を添えながら呟いた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ・・ここは俺達、ゼラの民が古代より代々受け継がれてきた、魂の眠る古の聖地だ。&lt;br /&gt;
　寿命を終えた記憶は、皆いつか、ここへ還る・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンの声はいつもと違って、格別沈んだ声調だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「寿命を終えた記憶・・か」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ラシードが遠くの空を見渡しながら、静かな口調で彼の言葉を反芻した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「俺達の間では、こう呼んでいる・・終焉の丘-グロンズ・ヒル-」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
切なく残る痛みを胸に、シオンは重く静寂とした口調で語った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「シオン・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その言葉を耳にラシードが、何か言いたげな様子を見せた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「どうしてだよ・・どうして、みんな・・俺を置いて・・先に行っちまうんだ。&lt;br /&gt;
　どうして、いつも・・俺ばっかり、独りにするんだよ・・馬鹿野郎・・！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンは胸の内に秘めたる、ありとあらゆる苦しみと怒りの感情を、&lt;br /&gt;
思い切り吐露するかのようにして吐き出した。&lt;br /&gt;
僅かながらではあるが、目元に浮かんだものは確かに涙であると悟った。&lt;br /&gt;
それは、切なくも虚しい、一人の少年の孤独で哀れな叫びでもあった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「シオン・・気持ちはよくわかる。しかし、これが戦争【現実】というものだ。&lt;br /&gt;
　人は誰でも牋磴き瓩鮗影譴襪曚鼻君が思っている以上に完璧な心ではない。&lt;br /&gt;
　二つの信念がぶつかり合い、そのいずれかが呑まれた方の負け・・。&lt;br /&gt;
　砕いた者は生き残り、砕かれた者は死ぬ定め・・。&lt;br /&gt;
　時代が時代である以上、僕達に与えられた選択肢はただ一つ・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その傍らでラシードが、静かに口を開いた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「うるせぇ・・侵略や虐殺に、信念もクソもあるか！！&lt;br /&gt;
　お前ら、ローレスの人間に、いったい何がわかるっていうんだよ！&lt;br /&gt;
　何でも、欲望のままに動くお前らに・・&lt;br /&gt;
　命を命とも思わねぇ、お前らなんかに・・何がわかる！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンはさっと振り返ると、怒り狂った自身の拳で、&lt;br /&gt;
ラシードの顔面目掛けて、精魂の限り殴りかかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「くッ・・！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
白髪の少年は、抵抗することなく、その拳に全てを委ねた。&lt;br /&gt;
そして、そのままなぎ倒された大木の如く、彼の下敷きになった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「好きなだけ、殴れ・・無論、僕にもそれ相応の責任はある・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ラシードは刃向かうことなく、受身の姿勢で挑んだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「うおおおおおおおおおおおお！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンは胸の内に巣食う、ありとあらゆる怒りと憎しみの感情を、&lt;br /&gt;
そのまま拳に込めて解き放った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お前らが・・お前らが、悪いんだ！&lt;br /&gt;
　全部、お前らが・・お前ら・・ローレスの下衆野郎共が！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
放たれた拳はラシードの顔面に触れることなく、擦れ擦れの状態で地面に叩きつけられていた。&lt;br /&gt;
地面に強く残る少年の拳の跡からも、怒りと悔しさを端的に語っているかのようであった。&lt;br /&gt;
少年の拳の一つ一つには、込み上げる悔しさと、やり切れない程の空しさが込められていた。&lt;br /&gt;
やがて少年シオンの瞳から流れでた水色の雫は、そのままラシードの頬元に寂しく流れていった。&lt;br /&gt;
とても冷たい、氷の雫だった。&lt;br /&gt;
口では言い表せない壮絶な痛みを伴った、彼の蒼き魂は、&lt;br /&gt;
天に寂しく揺らぐ孤高の月の如く、悲しく刹那に咆哮していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　人一人の力では、何も成し遂げることのできない儚さ。&lt;br /&gt;
反面、組織という集団【群れ】の中で生きてゆく時に、“個”を制限される、もどかしさ。&lt;br /&gt;
決して、甘くはない“現実”という名の、物理的に見える心象世界。&lt;br /&gt;
それでも人は、手では触れることのできない、幻想の彼方を追い求め続ける。&lt;br /&gt;
気づけば、いつしか少年の拳は自然に止んでいた。&lt;br /&gt;
そしてこの時、少年は悟った。争いの果てにあるもの・・それは、空しさだということを。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
つづく</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/crash_the_wolfman/23957019.html</link>
			<pubDate>Thu, 11 Feb 2010 10:02:12 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>■■タイム・クエスト【外伝】-Regend of history-34■■</title>
			<description>■第８史：かけがえのないもの【４】■&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「・・愚民風情が、聞いたような口をたたきやがって！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュニパーの堪忍袋は、とっくに切れていた。&lt;br /&gt;
傍で佇んでいた帝国兵の幾人かは、生唾をゴクリと飲み干しながらも、&lt;br /&gt;
場の状況が徐々に緊迫とした空気に呑まれつつあることを直感で悟った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「う、うわああ！な、なんなんだ、このジジイは・・？！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その時だった。一人の兵士が、軍勢の奥から&lt;br /&gt;
勢いよく投げ出されたかと思うと、二人、三人と次々に投げ出され、&lt;br /&gt;
終いには、その場一列にいた兵士が皆、次々と何者かによって薙ぎ倒されていった。&lt;br /&gt;
数多に渡る兵士を薙ぎ倒し、颯爽と現れた人物。&lt;br /&gt;
それは、ココロ村の長老を務める人物にして、&lt;br /&gt;
少年シオンの祖父にもあたる人物、大和サイゴンだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「じ、爺ちゃん！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンは、祖父に向かって強く叫んだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「帝国の小童どもめ・・ワシのおらぬ間を隙に、好き放題暴れおってッ！&lt;br /&gt;
　行けぇい、シオン！・・ここは、ワシが引き受けた！！&lt;br /&gt;
　如何にお主の能力が目覚めたとはいえ、まだ初期段階。&lt;br /&gt;
　まだ、奴らと対等に渡り合えるレベルではない！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
老雄は手にしていた大矛をジュニパーの前に突き出すと、&lt;br /&gt;
少年に向かって強い口調で言い放った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「爺ちゃん・・俺も一緒に戦うよ！&lt;br /&gt;
　こいつらは・・こいつらだけは、絶対に許せねぇんだ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンの声調は怒りの反動のためか、&lt;br /&gt;
激しさを増すかの如く震えていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「たわけぇッ！！さっさと行けと言うておるのが聞こえんのか！&lt;br /&gt;
　よいか！この大陸の最南部に、小さな孤島がある・・そこを目指すんじゃ！！&lt;br /&gt;
　その地にワシがかつて若かりし頃、共に戦って来た盟友がおる。&lt;br /&gt;
　崩落の教会・・今はそう呼ばれておる。早く、行けぇい！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンを背に老雄サイゴンは、更に強い口調で言い放った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「い、いやだ！俺も、爺ちゃんと一緒に戦う！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少年は祖父の呼びかけに対し、強く反対の姿勢をとった。&lt;br /&gt;
とその時、背後から隙を見計らったラシードは、&lt;br /&gt;
シオンの両腕を押さえつけるようにして、地面へ叩き込むと&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いい加減にしろ、シオン！ここは爺さんの言う通り、大人しく退くぞ！&lt;br /&gt;
　今、お前が対峙している相手は、帝国六機兵の一人・・ジュニパー・ベリーズ。&lt;br /&gt;
　例え僕達が束になってかかろうとも、決して勝てる相手ではない・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
と、冷静な面持ちで、自らの置かれている状況を鋭く分析した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「やめろ・・やめてくれ！放してくれ、ラシード！！&lt;br /&gt;
　このまま爺ちゃんを、見殺しにする気かぁ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少年は、彼の束縛を必死に解こうとしたが、&lt;br /&gt;
もがけばもがくほどに手足が麻痺し、妙に力が抜けていくのを感じた。&lt;br /&gt;
どうやら、ラシードの持つ別のエネルギー源により、極度の金縛り状態にされているようだ。&lt;br /&gt;
その様子を見てほっとした老雄は、全身に肺奥深くまで息を吸い込むと、&lt;br /&gt;
祈るようにして己の心【オーク】に語りかけていった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（神槍オーク・スピア・・先の大戦にて、お主はよくがんばってくれた。&lt;br /&gt;
　折り入って申し訳ない・・もう一度、せめてもう一度、&lt;br /&gt;
　この老いぼれに、力を貸してくれ・・！！）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
老雄が強く祈りを捧げると、それに呼応するかのように槍は藍色に輝き始め、&lt;br /&gt;
不思議な魔力によって、より一層の硬度・耐久性を増していった。&lt;br /&gt;
信仰は武力を倍加させる、という先人の教えはあながち侮れないようだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「男、大和サイゴン・・国のためなら、死して尚！&lt;br /&gt;
　人のためならば、地獄をも渡ろうぞ！&lt;br /&gt;
　先の大戦にて、お主ら支配階級の人間共に受けてきた雪辱の数々・・&lt;br /&gt;
　今日こそ、ローレスの小童どもに思い知らせてくれるわ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
老雄は士気揚々と己を奮い立たせ、眼前に立ちはかだる敵に向かい、&lt;br /&gt;
高々に跳躍しながら、強大な槍の一撃を力のあらん限り全力で浴びせかけた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ぬおおおおおおおおおおおおお・・くらえぃ！！&lt;br /&gt;
　　　　　スパイラル・クレスト！！　　　　　」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
“ゴウウウンンン・・・！！”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
瞬間、藍色の閃光と共に、辺りは光の渦に呑み込まれていった。&lt;br /&gt;
光は衝撃波を発生させ、空気中のありとあらゆる粒子を、瞬時にして黙らせた。&lt;br /&gt;
そして、光に視界を遮られた帝国兵の多くは、まぶしさのあまり思わず目を覆った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「す、すっげぇ・・すげぇよ、爺ちゃん！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオン達は、その場の光景に固唾を呑みながらも、&lt;br /&gt;
ただ静かに老雄の活躍を見守ることに目を奪われていた。&lt;br /&gt;
やがて辺りを包んでいた光は静かに解き放たれ、&lt;br /&gt;
薄暗い靄と共に老雄の影がぼんやりと映し出された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「や、やったか・・？！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンは、期待を胸に膨らませながら言った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いや、よく見ろ・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
が、ラシードの否定により、彼の思いは儚くも砕け散っていった。&lt;br /&gt;
過去の老雄からしてみれば、眼前に立ちふさがる未知なる敵はあまりにも強大すぎたからだ。&lt;br /&gt;
放たれた攻撃の“時”は再び、静止していた。否、ジュニパーによって、静止されたと言うべきか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「な、なんじゃと・・？！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
衝撃の光景を目の当たりに、老雄の顔色は青ざめた。&lt;br /&gt;
サイゴンの手にする大槍の矛先にあったもの。&lt;br /&gt;
それは、ジュニパーの細長い針のような人差し指であった。&lt;br /&gt;
なんと信じ難いことに、たった一本の人差し指によって、&lt;br /&gt;
その場の“時間”は完全に静止【制止】されていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「老人（じじい）は、さっさと死ね・・社会のゴミなんだよ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュニパーの小さく鋭い視線が、老雄を睨み付けながら言い放った最後の言葉だった。&lt;br /&gt;
彼は、おぞましい武具で侵食された機械の腕を老雄の方へ翳すと&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ジェノサイド・マシンガン！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
と、銃口から無数の弾丸を発射させた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ぐおおおおおおおおおおおおおおお！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あまりにも無残な老雄の最期を目前に、冷酷極まりない帝国達ですら思わず息を呑んだ。&lt;br /&gt;
僅かではありながらも、どうやらまだ人間だった頃の心【記憶・感情】が残っていたようだ。&lt;br /&gt;
ジュニパーの銃口から無限大の死【弾】が放たれし時、&lt;br /&gt;
老雄サイゴンは、孫であるシオンの目の前で惜しくも、壮絶な最期を遂げていった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ラシィードぉおおおお！！放せぇええええええ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「シオン、よせ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンは自らの覇気で彼の束縛を振り切ると、&lt;br /&gt;
足早に老雄の元へと駆けつけていった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「爺ちゃん・・いやだ！死んじゃ、いやだ・・！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少年の手には、鮮血に染め上げられた老戦士が抱きかかえられており、&lt;br /&gt;
その瞳には、溢れんばかりの雫が流れては落ち、落ちては再び流れ出していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「・・泣くで・・ない・・我が・・孫よ・・。&lt;br /&gt;
　人間・・皆・・いつかは・・死ぬもの・・じゃ。&lt;br /&gt;
　ただ・・その時期が・・早いか・・遅いかだけの・・問題」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
老雄は途切れ途切れの言葉で少年に語りかけながら、&lt;br /&gt;
最後の力を振り絞って、彼の手を強く、優しく握り締めながら言った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「爺ちゃん・・どうして・・どうして、今まで黙っていたんだよ！&lt;br /&gt;
　俺の能力にしろ、村の存亡にしろ・・&lt;br /&gt;
　どうして・・みんなよりに集って、俺に嘘ばかりついてたんだよ！&lt;br /&gt;
　それに・・父ちゃんのことだって、誰も話してくれなかった・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少年の瞳は、涙の泉で溢れかえっていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「言ったはずだ・・お前の父、大和タイタは・・もう・・死んだ。&lt;br /&gt;
　奴は・・あ奴は・・権力【悪魔】に・・魂を売った・・愚かな・・男じゃ。&lt;br /&gt;
　真実を・・ありのままに語れば・・そう・・なる・・じゃろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あまりにも衝撃的な老雄の口から語り告がれた言葉【真実】に対し、&lt;br /&gt;
シオンは動揺を隠せずにはいられなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ど、どういう・・ことだよ？&lt;br /&gt;
　父ちゃんは・・先の大戦にて、天兵【メガロス】の侵攻からゼラを救った、&lt;br /&gt;
　英雄の一人じゃなかったのかよ・・？！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンは動揺しながらも、恐る恐る尋ねるようにして言った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「い、いずれ・・全てが・・わかる時が・・来る・・ぐ、ぐふ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
老雄サイゴンは、激しい損傷のため、大量の吐血をした。&lt;br /&gt;
そして、暖かな眼差しで成長した孫の姿を優しく見届けた後、&lt;br /&gt;
ゆっくりと、長い歳月を経た瞳を静かに閉じていくことを選択した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「爺ちゃん・・もう、それ以上、何も喋るな！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンは、号泣していた。&lt;br /&gt;
己の無力さを味わいながらも、強大な現実【壁】には立ち向かえない、&lt;br /&gt;
自身の浅はかな微々たる能力を強く嘆いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いつの日か・・いつの日か・・真の・・恒久の平和を・・築かんがために・・&lt;br /&gt;
　お前達が・・次の・・未来【世代】を・・創り上げてゆくのじゃ。&lt;br /&gt;
　なにせ・・子供は・・未来・・そのものじゃからな。&lt;br /&gt;
　例え・・この命・・朽ち果てようとも・・&lt;br /&gt;
　偉大なる、オークの神々と共に・・お前達を・・見守っておるぞ。&lt;br /&gt;
　シオン・・お主は・・優しい子じゃ。&lt;br /&gt;
　その優しさを・・優しさを・・決して、忘れては・・ならぬぞ。&lt;br /&gt;
　愛しておるぞ・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
老雄は、少年の頬からつたる、命の雫を優しく撫で下ろした後、&lt;br /&gt;
安らかに息を引き取っていった。大戦士に相応しい、壮大なる最期であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　やがて時は、静かにその場を侵食するようにして流れていた。&lt;br /&gt;
あたかも一滴の雫の如く、淡くも切ないながら、儚き一瞬とも言うべき記憶であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何が、オークだ・・何が、偉大なる魂だ・・！&lt;br /&gt;
　何が、真の平和だ・・！&lt;br /&gt;
　やりたい放題の、今の時代の・・どこが平和なんだよ！！&lt;br /&gt;
　最期の最後まで、正論ばっか吹っかけやがって・・くそジジイがッ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少年シオンは溢れる涙と共に、老雄の亡骸を強く抱きしめていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「退くぞ・・シオン！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ラシードは、手のひらから無数の光の粉を弾き出すと、&lt;br /&gt;
辺りに撒き散らすかのようにして解き放った。&lt;br /&gt;
白銀にさんざめく光の粉は、やがて二人の少年を暖かく包み込んでゆくと、&lt;br /&gt;
終には二人の身体を風の粒子に乗せつつ、その場を後にしていった。&lt;br /&gt;
どうやら、二人とも窮地から無事に脱出【生還】できたようだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　なくしてみて初めてわかる、大切なもの。&lt;br /&gt;
それは、かけがえのないもの・・家族。&lt;br /&gt;
そして、それらを深く愛する自分の心。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　時・・いやおうなしに刻まれてゆくもの。&lt;br /&gt;
そして、止むことなく永遠に流れてゆくもの。&lt;br /&gt;
その中で人は、時にもがき苦しみ、時に愛し合う。&lt;br /&gt;
全ては、一個人が生を享受している間に体験する、一駒一駒のストーリー。&lt;br /&gt;
人生という名の舞台（ステージ）にて、人はそれらを演じきる。&lt;br /&gt;
人生は常に現在進行形でありながら、過去にも未来にも続いている。&lt;br /&gt;
後ろを振り向こうとしても、振り向くことはできず、&lt;br /&gt;
先を見ようとしても、見れないもの。&lt;br /&gt;
だからこそ、我々は生きることを常に強要される。&lt;br /&gt;
“今”という、この“時【瞬間】”を必死に生きることを。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
完</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/crash_the_wolfman/23938927.html</link>
			<pubDate>Wed, 10 Feb 2010 00:04:36 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>■■タイム・クエスト【外伝】-Regend of history-33■■</title>
			<description>&lt;img src=&quot;https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-f7-9d/crash_the_wolfman/folder/1017606/18/23924718/img_0?1265641524&quot; width=&quot;560&quot;&gt;&lt;br /&gt;
■かけがえのないもの【３】■&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
帝国兵の数はざっと見積もって、その場に数百人はいた。&lt;br /&gt;
彼らは皆、白の防御装に全身を包んでおり、&lt;br /&gt;
その胸には大きくゼラ用語で“二”の数字が刻み込まれていた。&lt;br /&gt;
ラシードの予想通り、どうやら侵略を任務（得意）とする帝国第二機兵部隊のようだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「前列、構え～！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
すると、兵を統率する指導者と思しき者が、&lt;br /&gt;
片手を高らかに挙げると、彼の部下達に臨戦体勢の合図（命令）を送った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
“カチャ、ガチャ、チャキ！！”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
銃を構える渋い音声が、一列にドミノ倒しでもするかのようにして辺りに響き渡った。&lt;br /&gt;
そして、向けられた銃口の先には、逃げ場を失くした二人の少年が佇んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「聞いたか！ジュニパー様のご命令だ！あの二人を捕らえよ！&lt;br /&gt;
　ただし、殺してはならぬ！四肢を正確に狙い、逃げられないようにせよ！&lt;br /&gt;
　接近された場合は足の腱を切れ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
数百という銃口が、一斉にして二人の少年に向けられた。&lt;br /&gt;
少年達は、正に絶体絶命の状況下に置かれていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ええい！ど、どの道・・袋の鼠だぁ！！や、やっちまえぃ～！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その時だった。手柄欲しさに、一人の兵士がシオンの額目掛けて、&lt;br /&gt;
一斉攻撃の合図を無視し、思いっ切り銃の引き金を引いた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
“パァアン！！”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
弾は勢いよく発射され、その反動に兵士は大きくしりもちをついた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「シオン、危ない！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ラシードは、それを食い止めようと、必死に駆けつけた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（くそっ！・・間に合え！！）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
鋭い鋭利な弾丸は、勢いよく少年のフレッシュな肉体を&lt;br /&gt;
貫通したかのように思われた、その時だった。&lt;br /&gt;
弾はなんと、貫通することなく、&lt;br /&gt;
少年の眼の前で、時が静止したかのように動かなくなっていたのだ。&lt;br /&gt;
あたかも氷付けにされたかの如く。&lt;br /&gt;
それは、あまりにも神秘的な光景だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「・・！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その光景を目にしたジュニパーは、思わず息を呑んだ。&lt;br /&gt;
無論、帝国兵も度肝を抜かしたのは言うまでもない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「な、なんだ、ありゃ！？いったい、どうなってるんだぁ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
非現実的な光景を目の当たりにした兵士の一人が、&lt;br /&gt;
すっとんきょうな声を上げた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「うぬ！ば、化け物めぇ・・ひ、怯むな！う、撃て・・前列、撃ち放てぇ～！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
すると兵の統率者と思わしき者は、恐怖に駆られたのか、&lt;br /&gt;
間抜けな軍国主義の官僚を演じきった口調で彼の部下達に、&lt;br /&gt;
一斉攻撃の命令を下した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
“ズガガガガガガガガガガガ！！”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
瞬間、激しい銃撃音と共に数十、数百、数千という膨大な弾丸の数が、&lt;br /&gt;
鉛の流星群となって二人の少年に、一斉にして注がれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（なんだ・・この弾の数は？！こんなの・・まるで防ぎようがない！！&lt;br /&gt;
　くそっ！もはや、これまでかッ・・！！）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ラシードが諦めかけた、その時だった。&lt;br /&gt;
恐れもせずに立ち上がったシオンは、両手を大きく翳すと、&lt;br /&gt;
不思議な力を巧みに操り、瞬時にして足元から巨大な氷の壁を出現させた。&lt;br /&gt;
やがてそれは厚い防御壁となって、一刹那にして辺りを包み込むようにして覆っていった。&lt;br /&gt;
どうやら氷の防御壁は、無数の弾の“時間”を一瞬の内にして静止させたようだ。&lt;br /&gt;
そして、何よりも氷は透けているため、遠くからはその実態がはっきりと確認できない、&lt;br /&gt;
というのが先程の光景を創り出していたトリックだったようだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（こ、これは・・まさか、初期段階の覚醒か？！）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
危機一発の所をシオンに救われたラシードは、&lt;br /&gt;
心の中でほっと安堵しながらも、ふと疑問に沸いた。&lt;br /&gt;
そして、再びその光景を目前にした、&lt;br /&gt;
兵士の多くは口をあんぐりと開け、ただその場で呆然としていた。&lt;br /&gt;
事実、数百、数千という膨大な量の鉛の塊は、貫通することなく、&lt;br /&gt;
あたかも、その場で時が止められたかの如く、巨大な氷の壁に深々と食い込んでいたからだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ふぅん・・ただの雑魚かと思っていたけど、&lt;br /&gt;
　なかなか面白いことしてくれるね、君・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュニパーは、鼻で笑いながら言った。&lt;br /&gt;
やがて氷の壁はガラガラと崩れ去り、奥の方から怒りに燃えるシオンの姿が目に留まった。&lt;br /&gt;
可憐、且つ厳格なその瞳は、ジュニパーの方をしっかりと睨み付けていた。&lt;br /&gt;
少年は抱えていた子供達の亡骸を、涙と共に優しく撫で下ろした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「てめぇら・・絶対に許さねぇ！！&lt;br /&gt;
　よくも、俺達の村を・・！&lt;br /&gt;
　よくも、俺達の・・家族を！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少年は、怒りと悲しみで震え上がっていた。&lt;br /&gt;
握り締めた拳から、ぽたぽたと地面へとしたたんでゆく、&lt;br /&gt;
彼の赤き涙が、帝国軍に対する彼の怒りを辛辣に表していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「へぇ・・だったら、どうするんだい？&lt;br /&gt;
　ボクは、やるべきことをやったまでだ・・そう、御上の命令に従ったまでだよ。&lt;br /&gt;
　君・・ボクが憎いのかい？恨めしいのかい？それとも・・殺したいのかい？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュニパーは冷静な口調で、再びシオンを挑発をした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「黙れ・・命を奪うことが、お前らのやるべきことかよ。&lt;br /&gt;
　人が一生を懸けて積み重ねてきた未来を毀すのが、&lt;br /&gt;
　お前ら、人間のやるべきことなのかよ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンは激しく咆哮するかのようにして、ジュニパーに言い放った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「人間？・・ンフ！ンフフフフ！&lt;br /&gt;
　これは、これは・・何を言い出すかと思えば、ずいぶんと懐かしい言葉だね。&lt;br /&gt;
　君こそ、そのような潜在的な力を持っているのに、&lt;br /&gt;
　そちら（人間）側にいるというのが、ボクからしてみれば滑稽極まりないよ。&lt;br /&gt;
　第一、この身体・・見て解らないのかい？&lt;br /&gt;
　そんなモノと、一緒にしないでくれよ。&lt;br /&gt;
　ボク達、機人兵は生まれ変わったんだ・・そう、&lt;br /&gt;
新たな種族として、この世界に君臨するためにね・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュニパーはそう言い終えた後、&lt;br /&gt;
纏っていた白いマントをさっと脱ぎ去った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「な、なんだ、あれは・・？！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュニパー異様な姿を前に、シオンとラシードは思わず息を呑んだ。&lt;br /&gt;
その身体は、もはや生身であった頃の原形を留めてはおらず、&lt;br /&gt;
鋼鉄と複雑な回路に支配されたボディは、まさしく機械人間と言わざるを得ない。&lt;br /&gt;
どうやら、新たな種族として生まれ変わったという彼の言葉に、嘘偽りはなかったようだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「人間という生き物程、脆弱な動物はこの世にいない。&lt;br /&gt;
　人間という生き物程、愚かで愚昧な生き物はこの世にいない。&lt;br /&gt;
　人類史は、黎明期から侵略【略奪】と戦争の連続だった。&lt;br /&gt;
　力ある者は、己より弱き生命体を侵略しては支配し、&lt;br /&gt;
　それらを犠牲にし配下に置くことにより、今世代にまで子孫を繁栄させてきた。&lt;br /&gt;
　だが、人間自身は所詮、上辺だけの弱い存在。&lt;br /&gt;
　刃物で刺されれば、もがき苦しみ、銃で撃たれればすぐ黙る。&lt;br /&gt;
　ンフ、ンフフフフフ！なかなか、笑えると思わないかい？&lt;br /&gt;
　だって、どんな人間も所詮、外から少々の圧力を加えられただけで、&lt;br /&gt;
　すぐにぐったりとなるんだから・・実に、笑えてしまうピエロのような存在だよ。&lt;br /&gt;
　人間はか弱い・・人間は不完全・・人間は愚か！&lt;br /&gt;
　だからボクは・・人間であり続けることを捨てた。&lt;br /&gt;
　そう、機械（マキナ）だ・・機械こそ、機械こそが・・ボク達を、&lt;br /&gt;
　この永久に逃れられない苦しみから解き放ってくれるんだよ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュニパーは、機械に統べらせた彼の両腕を高らかに広げると、&lt;br /&gt;
暗煙棚引くゼラの虚空に、自己の全てを捧げるかのような振る舞いをして見せた。&lt;br /&gt;
狂った機械【部品】に身を捧げたその姿は、見る者に生理的嫌悪感を与えたことだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「狂ってる・・こいつ、完全に狂ってやがる」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ラシードが膝をがたつかせながら、&lt;br /&gt;
ジュニパーのおぞましさを肌で感じ取った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「狂ってる？このボクが？ンフ！ンフフ・・狂うとは言ってくれるね。&lt;br /&gt;
　だけど、ボクには未だにそのような時代遅れの身体【パーツ】に、&lt;br /&gt;
　身を委ね続けている君達の方が、よっぽど狂っているように見えて仕方がないけどね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュニパーは、ラシードの言葉をそのままお返ししますとでも言わんばかりの口調で、&lt;br /&gt;
二人に更なる挑発の言葉を投げかけた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「人間が・・笑える存在だと？&lt;br /&gt;
　ふふ・・・はははははははははは！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
するとシオンは、大声であざ笑うかのようにして、&lt;br /&gt;
何事もなかったかの如く、彼の挑発を軽く突き返した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「貴様・・何がおかしい！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュニパーの視線が、しだいに鋭くなる中、&lt;br /&gt;
緊迫した空気は更に倍化し、辺りに戦慄の渦を巻き起こした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「俺にとってみりゃ・・お前のような野郎が一番笑える、って言ってんだよ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンは、研ぎ澄まされた自身の瞳に怒りの炎を宿しながらも、&lt;br /&gt;
それよりも更に灼熱の眼光を投げかけるようにして言い放った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「な、なんだと・・！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンの挑発に対し、ジュニパーは眉間に強く皺を寄せた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「確かにお前の言う通り、俺達人間は・・一人一人が、脆弱で脆い存在かもしれねぇ。&lt;br /&gt;
　傷つけあうことも時にありゃ・・騙しあうことも時にはある。&lt;br /&gt;
　刺されりゃ血が出る・・撃たれりゃ、もちろん死ぬ。&lt;br /&gt;
　だがなぁ・・これがいったい何を意味するのか、お前にわかるのか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンの声は、低く唸る野犬の如く震えていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「だまれ・・人間風情がッ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
彼の言葉に激しく心を揺り動かされたジュニパーは、&lt;br /&gt;
胸の奥から高鳴る感情【衝動】を抑制できずにいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「哀れだな・・お前のような、機械に心を売った奴には、わからなくて当然なのかもな。&lt;br /&gt;
　それはなぁ、俺達の柔らかい皮膚があるからこそ、わかるもの。&lt;br /&gt;
　それは・・“痛み”だ。&lt;br /&gt;
　お互いの痛みがわかるからこそ、戦争というものがどれほど悲惨なものなのかがわかる。&lt;br /&gt;
　お互いの痛みがわかるからこそ、命というものがどれほどでっけぇものなのかがわかる。&lt;br /&gt;
　痛みを知らなけりゃ、人は労わることも知ることができねぇんだ。&lt;br /&gt;
　だから、この世に無駄なもんなんて、ひとつもねぇ！&lt;br /&gt;
　わかるか・・こういうのをなぁ・・“温もり”って言うんだ。&lt;br /&gt;
　ましてや、お前らのような、人の痛みもわからねぇ&lt;br /&gt;
　“ガラクタ”を羽織った奴らなんかに、命を語る資格なんてねぇ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シオンは颯爽と剣を抜き出すと、静かにジュニパーの前に立ちはだかり、&lt;br /&gt;
威風堂々と尊大な口調で言い放った。&lt;br /&gt;
それは同時に新たな戦火の火蓋が、切って下ろされた瞬間でもあった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
つづく</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/crash_the_wolfman/23924718.html</link>
			<pubDate>Tue, 09 Feb 2010 00:05:24 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
		</item>
		<item>
			<title>■■タイム・クエスト【外伝】-Regend of history-32■■</title>
			<description>■第８史：かけがえのないもの【２】■&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　少年シオンは、向かった先で目にしてはならない光景を目撃してしまった。&lt;br /&gt;
言葉で表現することはおろか、見る者の心に深い絶望感と、&lt;br /&gt;
恐怖感を与えかねない惨景が、そこには広がっていたからだ。&lt;br /&gt;
正に生き地獄であったと言えよう。&lt;br /&gt;
また、強いて言うならば、地獄というものを、そのまま現世に移転させたような惨景だ。&lt;br /&gt;
山のように積み上げられゆく、虐殺された村人達の屍の数々。&lt;br /&gt;
その中には、老若男女はおろか、子供達の姿も何人か見え隠れしていた。&lt;br /&gt;
そして、その周りには、これでもかと言わんばかりに、&lt;br /&gt;
無残にも虐げられ哀れな最期を遂げていった村人達の躯が、&lt;br /&gt;
武器を抱えた帝国兵の傍に寂しく横たわっていた。&lt;br /&gt;
中には、最後の最後までその絆を深めたかったのだろうか、&lt;br /&gt;
手と手を硬く握り締め合って、惨殺された者達も幾人かいたようだ。&lt;br /&gt;
互いに強く抱きしめながら散りゆく様からして、どうやら恋人同士のようだ。&lt;br /&gt;
また、子供を守りたい一心で、流れ弾を直に浴び、&lt;br /&gt;
その場で壮絶な最期を遂げた親子も何組かいた。&lt;br /&gt;
その傍らでは、やつれた表情の帝国兵達が、村人達の肉塊を&lt;br /&gt;
延々とゴミでも焼却するかのような手つきで、&lt;br /&gt;
燃え盛る炎の中へ放り込んでゆく様子が映し出されていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　その光景を目前に、少年シオンは我が目を疑った。&lt;br /&gt;
初めは夢でも見ているのかと自分に言い聞かせてはいたものの、&lt;br /&gt;
時が経つにつれ、やがてそれは現実だと、おのずと認めざるを得なくなっていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少年は、発狂した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　彼はこの時、心の奥深くで何かが割れるようにして、&lt;br /&gt;
砕け散ってゆくのを感じたと同時に、胸が張り裂けそうになる衝動に駆られた。&lt;br /&gt;
俗に言う、“絶望”という負の感情にさいなまれたようだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何だよ、これ・・いったい、何の冗談だよ・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少年シオンが目にしたもの・・それは、無残にも変わり果てた子供達の姿だった。&lt;br /&gt;
傷の損傷はかなり激しく、どれも機関銃のようなもので撃たれたかのよう&lt;br /&gt;
な跡があり、即死は免れなかったことだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「パッチ・・ミゲル・・ゲイン・・お前ら、どうして寝てんだ？&lt;br /&gt;
　・・起きろよ。なぁ・・起きてくれよ。いつものように・・笑ってくれよ。&lt;br /&gt;
　お前ら・・ずりぃぞ・・俺を一人にしないでくれ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
子供達の小さな亡骸を両腕で抱きしめながら、&lt;br /&gt;
少年は大粒の涙を顔に浮かべていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「シオン・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
息を切らしながら、後から駆けつけたラシードは、&lt;br /&gt;
彼の背中から言い知れぬほどの孤独と、切なさを感じ取った。&lt;br /&gt;
それは、寂しく憔悴しきった、一人の男の哀れな後姿でもあった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　孤独。それは、人が狄有瓩箸靴得犬続ける限り、&lt;br /&gt;
永遠に逃れることのできない定め。生まれる時もただ一人、死ぬる時もただ一人。&lt;br /&gt;
心の中におけるもどかしさ、魂における切なさ、&lt;br /&gt;
それらは時として容赦なく、万人の真核【心核】に吹き荒れる。&lt;br /&gt;
四苦八苦。人がこの世に生を維持し続ける限り、&lt;br /&gt;
それは悠久の試練として、我々の前に立ちはだかる。&lt;br /&gt;
時に見える形として。そして、時に形なき形として。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ゴミは・・片付いたの？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その時だった。甲高い機械的な音声と共に、&lt;br /&gt;
鋼の鎧に身を纏った少年が一人、ざわつく帝国軍の中から颯爽と現れた。&lt;br /&gt;
とても鋭い視線だ。その視線からは、&lt;br /&gt;
見る者の背筋を震え上がらせん程の、残忍さと陰湿さを放っていた。&lt;br /&gt;
ジュニパー・ベリーズ、帝国六機兵の一人だ。&lt;br /&gt;
まだ１７という若さではあるが、六機兵に昇りつめる程の実力の持ち主からして、&lt;br /&gt;
その能力は未知数であることは言うまでもない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「なぁんだ・・まだ、二匹残ってるじゃん」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その瞳は、ギリシア神話に登場するメデューサの如く、&lt;br /&gt;
見た者を石に変えてしまう程の恍惚さを帯びていた。&lt;br /&gt;
案の定、メデューサの瞳は、二人の少年に向けられた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「はっ！先ほど、いきなり飛び込んできた奴らです。&lt;br /&gt;
　おそらくは、この村の生き残りかと思われます！&lt;br /&gt;
　機兵長殿、排除（デリィート）致しましょうか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一人の兵士が、俺に手柄をくれとでも言わんばかりに、ジュニパーに媚いった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ふん、好きにするといいよ・・。&lt;br /&gt;
　そう言えば以前、ウクラードから一度、聞いたことがあるんだけど、&lt;br /&gt;
　この大陸のどこかに、人肉を喰らうことで有名な、飢餓の町～ハングリル～という場所があってね。&lt;br /&gt;
　風の噂によれば、そこの住民達は年がら年中、腹を空かしているんだってさ・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュニパーは、歯切れの良い口調で言った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「は、はい！確かに、ハングリルはゼラの北西部に位置する、&lt;br /&gt;
　難民の住む町との記録があります。また、古くから共食いする悪習があることより、&lt;br /&gt;
　我らが帝国の貴族階級の間では狢塚遒靴芯瓩世犯蘰られているのも事実であります。&lt;br /&gt;
　しかし・・それがいかがなされましたか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
兵士が、わからないという表情でジュニパーに聞き返した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「んふ、んふふふふ！なぁに・・たった今、面白いこと思い浮かんじゃってさ！&lt;br /&gt;
　その二匹の猿を生きたまま半殺しで捕獲し、ハングリルの豚どもに売りさばくんだ。&lt;br /&gt;
　そんでもって・・そいつらの肉を、そこへ御してやるといいよ。&lt;br /&gt;
　ハングリルの連中・・きっと喜ぶだろうなぁ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュニパーは、不気味な笑いを浮かべながら言った。&lt;br /&gt;
それは、あまりにも残忍極まりない発言であった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
つづく</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/crash_the_wolfman/23896114.html</link>
			<pubDate>Sun, 07 Feb 2010 08:51:31 +0900</pubDate>
			<category>小説</category>
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