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続きです ^^v
http://www8.cao.go.jp/kourei/kou-kei/14semminer/s_kouen02.htm より Orz〜
「カー・ボランティア――「ボランティア 妻が付き添う 駄目オヤジ」
89年ごろはまだ事実こうしたことがありました。私の少し若い友人のご両親お二人とも大正生まれで、父上のほうは先だって亡くなりました。理工系の方で定年後は、学習遅滞児に算数を教えるなど、ボランティア精神が豊かな方でした。車がお好きで、地域のカー・ボランティアもなさっていました。今のようにタクシーの病院送迎が介護保険の保険点数に入る世の中ではありませんでしたから、お年寄りとその家族にとってカー・ボランティアは本当に助かりました。奥様もまた地域の消費者運動などのリーダーをしていて、すごく忙しい方です。しかし、夫にはやはり何かやってもらいたいし、カー・ボランティアの仕事はみんなに喜ばれているのだから、夫へお呼びがかかると、妻はご飯の支度をしていても火を止めて、自分の会合があっても慌てて遅刻の電話を入れて、夫のカー・ボランティアの隣に付き添うのです。つまり、夫は車の運転だけをする。「お年寄りの体に触ったことがないから、おれはいやだ」。差別的な意味ではなく、けがでもさせてはならないからというわけです。「ボランティア 妻が付き添う 駄目オヤジ」というわけでした。ところが、つい1年ほど前、わが「女性と仕事の未来館」で、フィランソロピーの担当として働く会社の方々のイベントがあり、ボランティアに集う男性たちの川柳大賞というのがありました。そこで第1位は、「朝ボラに 行く顔そろう 縄のれん」です。時代も変わってきたなと思いました。
2.失われた10年から創造の10年へ
89年辺りから、この年表をご利用いただきたいと思います。89年は、世界政治の上でも、またやがて私どもに大きな影響を及ぼすという意味でも、まさにエポック・メーキングな年です。ベルリンの壁崩壊の年です。ベルリンの壁崩壊というマクロのことと、今、私が申し上げるミクロなことは、まさにだれかの言葉ではありませんが、「人が生きるということ、すべて私的なことはすべて政治的なことである」などという言葉と重ね合わせると、多少どこかで関連があるのだろうと思っています。
90年代は「市民社会づくりの基盤整備の10年」
経済的側面からみれば、この90年代の10年間は、失われた10年とか無策の10年などと言われますが、これはそのとおりなのでしょう。「失われた10年(Lost Decade)」とはアメリカのエコノミストが言い出した言葉だそうで、経済や財政の面からみれば、それを否定することはできません。でもそれだけでは日本人に元気が出ないではないですか。先ほど・・・奇しくも8年前の今日、起きた阪神・淡路大震災をきっかけにみえて来た日本の民の力のお話をなさいましたが、それらを含めて、私は「この10年を失われた10年と言わば言え、視点を変えれば、21世紀型市民社会をつくる基盤整備の10年であった」と言いたいと思っています。お仕着せ型民主主義、お任せ型民主主義から自立参画型民主主義の基盤をつくる法律、制度をざっと並べてみただけで、このメモのようにあります(下記参照)。男もとれる育児休業、男もとれる介護休業などは、景気の低迷する1990年代になってやっと出てきているのです。この10年間にできた法律全部といったら、この資料に書かれている法律の何十倍もあります。その中には、戦前に回帰を思わせるような後ろ向きの法律もなくはありません。時代は、一本調子で進むものではなく、常にためらいながら、ジグザグコース、時に一進一退しながら行くものだろうと思っています。しかし、よくみると、戦後五十数年の歴史の中でも、やはりそれはその前半世紀近く着々と、先輩方が準備していてくださったからだと思いますが、21世紀型市民社会のキーワードが、ここ10年で法制化されてきています。
この10年のキーワードは、「対等なパートナーシップ」「参加から参画へ」「ワークライフ・バランス」、そしてあえてこれに付け加えるなら「循環型社会」そして「コミュニケーション」「コモンズ」。対等なパートナーシップは、もちろん女性と男性の対等なパートナーシップ、地域と行政との対等なパートナーシップ、地方と国との対等なパートナーシップ、特定非営利活動推進法に象徴される官と民との対等なパートナーシップ、介護保険法に象徴されるような、提供者と利用者との対等なパートナーシップなど、いくつものバリエーションがあります。・・・男もとれる育児休業とか、男もとれる介護休業などは、少子化の直撃を受けた結果とはいえ、景気の低迷する1990年代になってやっと出てきているのです。
制度が変われば、男性も変わる――男女が共同で参画していく時代
そして「制度が変われば、男性も変わる」とだれかが言いましたが、まさにそのとおりです。制度が変わらないと、どうも男の人というのは変わりません。残念ながら、私個人にかなり強力なパワーを持ちながら、わが夫一人を変えられなかった。意識はもともとある程度新しい人です。ですから、一緒になったのですが、お酒の飲み過ぎをやめさせることができませんでした。これは冗談ですが、飲みすぎ禁止制度が職場にあったなら、日本の男性は制度を守りますから、変わったのではないかと思っています。 その意味でまさに今、民であり、地域であり、そして男性と女性が共同で参画していく時代が今、来ているのです。これから一人ひとりの人生の中にそうした変化、今、自分はどんな波の中にいるのかという座標を見ながら、自己実現していくことが必要になると思っています。
NPOはどちらかといえば男性モードだとつくづく思います。定款をつくり、規約をつくって、届け出を出し、そして呼びかけ、役員を選び担当を決めます。ドラッカーがちゃんと言っていることを今日はじめて知りました。しかし、会社のコピーだったら駄目なのです。そこにやはり地域の心、くらしの認識、男女共同参画の心が必要なのです。我田引水といわれるかもしれませんが、私はほんとうにそう思っています。
私には1つ心配事があります。粗大ゴミ、濡れ落ち葉などという時代の軛からはずっと変わってきて、男性の社会参加は急激に進んできましたが、ではいったい家庭で自分のパートナーとの関係はどう考えているのだろうか、ということです。妻もまた、志を持って、自らが選んだところに参加していく時期に、「ボランティア 妻が付き添う 駄目オヤジ」ではホントに駄目なのです。考えてみると、時代は大きく変わっているようですが、究極の高齢者の生き方は今新しく誕生しているのです。
2月の声を聞きますと、雛飾りが並びます。私はお雛さまが大好きです。お雛さまというのは視点を変えると結構新しい内容を含んでいます。まず内裏さまを見てください。男と女の大きさが同じです。三人官女は結構高い位置にいます。キリッと胸を張って、アタッシュケースを下げて丸の内を歩くキャリアウーマンのようです。専守防衛かもしれませんが、弓矢に身を固めた右大臣、左大臣もいます。武装した右大臣、左大臣はあまり上のほうにいないで、中ほど、花橘に身を寄せて、なかなか風流な平和を守る右大臣、左大臣です。そして五人囃子はずらりと男の子ばかり。男は歌舞音曲のお稽古事なんぞするよりも、武芸に励め。今のあり方でいえば、何しろ勉強、偏差値の高い大学、いい会社などといっていた時代ばかりではなかったのです、日本の昔は。
日本の男性は元気がないなどといわれますが、こうした元気の出るようなたくさんの基盤整備の法律をこの10年間つくってきているのです。私は今、日本中で元気のいい男性を一人挙げろといわれたら、江見先生、堀田先生はその見本ですが、別な分野で一人挙げるとすれば、ウィーン国立劇場の音楽監督に任ぜられた小沢征爾氏を挙げたいと思います。小沢征爾氏はあの五人囃子の未来形です。
そしてレギュラーメンバーではありませんが、いちばん下段には時折登場する高砂やの翁媼は極めつきです。あの昔に作られても、じいさんが座り込んで、ばあさんに「おい、お茶」とか「おい、カー・ボランティアに行くから、おまえも乗れ」などと言っていますか。じいさんとばあさんは二人とも松の木の下に立ち、二人とも戸外に出て、かたや箒、かたや熊手と、それぞれ個性に合わせた得手の得物を持ち、やっていることは何かといえば、同じことをやっているのです。濡れ落ち葉になる代わりに、松の濡れ落ち葉をかいています。今でいうなら、地域清掃美化ボランティア活動、もしかしたらシルバー人材センターかもしれないと申し上げて終わりたいと思います。」
役割分担が不明瞭になったから...男は弱くなったんじゃないのかなあ...?
いくら歳を取っても動ける間はやっぱり男と女で出来ることはおのずと違うでしょ...?
子育て休暇なんて、よく知らないけど...給料は減らされないの?
もし、手取りも減っちゃうなら...体のいいコストダウンじゃないのかな...?
男に子守をさせて、女がそれ以外のことをするのって...私には不可解...
子育てはやっぱり母親の役目じゃないのかな...
母の愛をいっぱい受けて育つのがこどもには必須だと思う...けど...^^; Orz...
「失われた10年から創造の10年へ 樋口恵子
1989(H.1)
・ベルリンの壁の崩壊
・ゴールドプラン(高齢者保健福祉10か年計画)
1990(H.2)
・1.57ショック(1989年合計特殊出生率)
1991(H.3)
・育児休業法(92年施行)
1995(H.7)
・国連・第4回世界女性会議(北京会議・北京行動綱領)
・ILO156号条約批准(家族的責任を有する男女労働者の機会及び待遇の均等に関する条約 96年6月発効)
・社会保障制度審議会勧告「世帯型から個人型へ」
・育児介護休業法(99年施行)
1997(H.9)
・改正男女雇用機会均等法(99年施行)
・介護保険法(00年)施行
1998(H.10)
・特定非営利活動推進法(NPO法)施行
1999(H.11)
・情報公開法(01年施行)
・男女共同参画社会基本法(同年施行)
2000(H.12)
・地方分権一括法(同年施行)
・消費者契約法(01年施行)
・児童虐待防止法(同年施行)
・ストーカー規制法(同年施行)
・女性と仕事の未来館創設
2001(H.13)
・配偶者暴力・被害者保護法(同年施行)
・内閣府男女共同参画会議「仕事と子育ての両立支援策に関する専門調査会」報告、閣議決定
2002(H.14)
・厚生労働省「女性のライフスタイルの変化等に対応する年金のあり方検討会」報告
・厚生労働省「女性の活躍推進協議会」
・少子化対策プラス1(→次世代支援法(案)へ)
この10年間のキーワード
◎対等なパートナーシップ/参加から参画へ/ワークライフ・バランス 」
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