|
わたしも多分これだった可能性のある症例を経験しました、、、
なにぶん若い女性で、頚部リンパ節生検はしませんでしたが、、、1ヶ月くらい発熱が続きましたがNSAID(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drug :消炎鎮痛剤)のみで、その後は治癒されたようです。
http://www.jcr.or.jp/trc/255/s2/s2_1.html
「症例:10代女児
既往歴、アレルギーは特になし。
現病歴:明らかな誘因なく、圧痛を伴う左頸部腫脹を認めた。その後微熱が続き、近医で抗生剤を処方されるも下熱せず、吐き気、食欲低下も訴えたため入院精査となった。入院時、左頸部は手拳大に腫大していたがその他の部位には特記すべき所見を認めなかった。」
画像:MRIの横断像
縦断像
「画像の説明:
左頸部の腫大リンパ節はT1強調像で骨格筋よりやや低信号、Gd-DTPAによる造影で、強い増強効果が認められる。」
「鑑別診断:
悪性リンパ腫、炎症性リンパ節炎(結核性、ウイルス性)、SLE、(血球減少が見られるので)血球貧食症候群」
「確定診断;亜急性壞死性リンパ節炎
検査所見は、白血球1900、血小板122000と低下、CRP2.62と上昇していた。血液諸検査、骨髄生検の結果、ウイルス感染、結核性リンパ節炎、膠原病、血球貧食症候群、悪性リンパ腫は否定的であった。左頸部の腫脹は自然軽快しつつあり、生検は行わなかったものの、亜急性壞死性リンパ節炎の診断にて、抗生剤、ステロイドなどの投与は行わず、経過観察のみとした。3週間の経過で、左頸部腫脹はほぼ消失、白血球、血小板、炎症反応の正常化を認めたため、退院となった。
亜急性壊死性リンパ節炎
(subacute necrotizing lymphadenitis, Kikuchi-Fujimoto disease)
概念:1972年に菊池らにより報告された原因不明のリンパ節疾患
10−30代の女性に多い(男:女=1:2)
臨床症状:発熱、一側あるいは両側の頸部リンパ節腫脹、腋窩、鼠径部に見られることもある。軽度の圧痛。
検査所見:白血球減少、血症板減少、CRP 陽性 LDH 高値。時に GOT,GPT 高値
予後:抗生物質無効
発熱や頸部痛に対して、非ステロイド系鎮痛下熱剤を投与することがある。発熱が持続する時にはステロイド剤が有効。予後良好で、1−3ヶ月で自然治癒。時に再発。」
http://www2.ocn.ne.jp/~toyamate/rinpa.htm
「リンパ節の腫れ
〜 生理的なものあり、病的なものあり 〜
血管の中を血液が循環していることは誰でも知っていますが、体にはリンパ管という血管よりもっと細くて軟らかい管が、もう一つ張りめぐらされており、その中をリンパ液がゆっくりと循環しています。リンパ管は腸から吸収された脂肪分を運んだり、血管から漏れ出た水分を回収したりする役目を負っています。また、血管とつながっていて、血液とリンパ液の中をリンパ球が行き来し、体の免疫(外から入ってきた異物への対応)に重要な役割を果たしています。リンパ管の途中には、ところどころにリンパ節というろ過装置があって、リンパ液の中を流れている異物や細菌などをせき止めます。そして、このリンパ節の中でいろんな反応が起った結果、それが腫れてくるのです。
【生理的なリンパ節の腫れ】
体の表面に近い部分で、リンパ節がたくさん集まっている場所は、上から、後頭部の髪の生え際〜耳の前後〜首筋〜アゴにかけてのライン、腋の下、そけい部(足の付け根)などです。誰でも、体の中に全部で数百個のリンパ節を持っているのですが、普通は小さくて皮膚の上からさわってもわかりません。ところが、カゼをひいたりケガをしたりして、細菌やウイルスがリンパ液の中に入り込んでくると、まず、リンパ節の中でせき止められます。やがて、それらの正体を見きわめたり、退治しようとして白血球やリンパ球が集まってきて、戦いを挑みます。多くの場合は、白血球方が勝利をおさめますが、その戦いの結果としてリンパ節が腫れてくるのです。多くの場合は、小競り合いですみ、発熱など他の症状は特になく、リンパ節を押さえても痛くありません。大きさもせいぜい小指の頭ほどで、知らないうちに、また小さくしぼんでいます。カゼひきやケガが多くて、しかも免疫の働きが活発な子どもの時に、小さなリンパ節が腫れて、皮膚の上からグリグリさわるのは生理的なことで、全く心配いりません。しかし、扁桃腺が腫れていたり、口内炎があったり、皮膚に傷やとびひがあったりして、どんどん細菌がリンパ液の中に入り続けている状態であったなら、抗生剤を内服して、それ以上細菌が入らないようにします。表面がツルツルしてよく動く、まるで大豆のようなグリグリを見つけて、外来を受診されるケースがよくありますが、以下に述べる、病的なリンパ節の腫れの始まりでしたら、どんどん腫れが大きく(2cm以上)、硬くなってきたり、数が増えてきたり、痛んだり、発熱など他の症状が出てきたりします。様子を見ていて、そのような変化があれば、再度病院を受診してください。
【病的なリンパ節の腫れ】
・ 化膿性リンパ節炎
細菌がリンパ節の中で白血球などの攻撃に打ち勝って、どんどん増え始めると、リンパ節の腫れがどんどん大きくなって、痛みや発熱を伴います。表面の皮膚にまで炎症が及び、赤く熱をもってくることもあります。上気道炎や扁桃腺炎を起している、ブドウ球菌や溶連菌などが首のリンパ節炎の原因となっていることが多いです。血液検査では白血球数が増加し、CRP、血沈などの炎症反応が上がります。早めに抗生剤による治療が必要です。
・ ウイルス性リンパ節炎
化膿性リンパ節炎に比べ、発熱と痛みがそれほどでもありません。通常、複数のリンパ節が腫れています。抗生剤は効きませんが、時間が経つと自然に腫れは治まってきます。
・ 結核性リンパ節炎
普通の抗生剤で効果がない、長びくリンパ節の腫れがあると、疑いを持ってツベルクリン反応をしておく必要があります。
・ 亜急性壊死性リンパ節炎
発熱を伴い、首のリンパ節が腫れて痛みます。原因は不明ですが、自然に治まってきます。最終的にはリンパ節生検(リンパ節の一部または全部をとって、顕微鏡で詳しく調べること)をして診断をつけます。
・ 猫ひっかき病
猫にひっかかれるか、接触すると、その部位に発疹を生じ、近くのリンパ節が腫れて痛むことがあります。バルトネラという細菌の感染により、腫れは数ヶ月続きますが自然に治まります。抗生剤はほとんど効きません。
・ 悪性リンパ腫、白血病などの悪性腫瘍
リンパ節の腫れが親指の頭大を超えてさらに大きくなる傾向があり、硬く、あまり動かず、押さえても痛まず、時には他のリンパ節も腫れてきた場合には悪性腫瘍の可能性も考えなければいけません。抗生剤は全く効果がなく、血液検査では炎症反応は陰性かあまり高くなく、LDHという酵素が上昇していることが多いです。疑えば、リンパ節生検をして診断をつけます。
・ 全身の症状の一つとしてのリンパ節の腫れ
病気の一つの症状としてリンパ節が腫れる場合があります。川崎病、伝染性単核症、若年性関節リウマチ、風疹などです。しかし、この場合はその他の症状の方が前面に出て、「リンパ節が腫れた」との訴えで来院されることはむしろ少なくなります。
・ リンパ節の腫れと間違いやすいもの
おたふくかぜ:耳下腺や顎下腺の腫れが、リンパ節の腫れと紛らわしいことがあります。
蜂窩織炎:皮膚の下の深い部分が化膿した状態です。化膿性リンパ節炎もひどくなると蜂窩織炎を伴います。 」
http://www.geocities.jp/study_nasubi/t/t4.html
「リンパ節腫脹の原因としては,良性のリンパ節腫脹が最も多く,84%程度。このうちの65%程度はウイルス感染症などに付随して起きる非特異的なもので,35%程度は伝染性単核球症,トキソプラズマ症,結核などの特異的な疾患である.残り16%が悪性疾患で,悪性リンパ腫ならびに癌の転移である.
診断のポイント
?@伝染性単核球症
若年者に多い.EBVの感染が原因で,発熱,咽頭痛とともに,頸部などのリンパ節腫脹をきたす.軽度の肝腫大と肝機能異常を伴うことがある.末梢血に異型リンパ球が出現し,血清学検査でEBV抗体としてVCA,EA,EBNA抗体を検査する.VCA-IgMが高値のときには診断価値が高いが,それ以外のときには間隔をあけたペア血清で抗体価の変化をみて判断する。
?A亜急性壊死性リンパ節炎
10〜30歳代の女性に多く,発熱と頸部,稀に腋窩や鼠径部のリンパ節腫脹をきたす.比較的リンパ節は硬く,コリコリと触れる.軽度の圧痛,自発痛をみることが多い.原因は不詳で,確定診断は生検で行われる.予後は良好で,1〜3か月で自然治癒する.
?Bリンパ節結核
側頸部に多い.弾性硬で,多数のリンパ節が融合して腺塊を形成して可動性の悪いことがある.皮膚に難治性の潰瘍を形成し,瘻孔をつくることもある.分泌物があるときには,それを培養する.診断はリンパ節を生検し,病理組織学的および培養検査で確定する.
?C悪性リンパ腫
弾性軟のリンパ節腫脹をきたす.1個のことも複数のこともある.通常は無痛性であるが,急速に腫脹するときには,圧痛・自発痛を伴うことがある.反応性のリンパ節腫脹が否定されたり,診断がつかないときには生検を行って確定診断を行う.病理組織検査だけでなく,表面マーカー,染色体,遺伝子検査も行い,病型の分類を行う.
?D癌の転移
非常に硬く,周囲と癒着して可動性の乏しいリンパ節として触知される.胃癌など消化管の悪性腫瘍は,しばしば左鎖骨上窩のVirchowリンパ節に転移する.その他の癌では,原発臓器の所属リンパ節を中心に転移がみられる.生検して確定診断する. 」
菊池病に関しては以下のサイトが詳しいのでご参照下さいませ。Orz〜
http://www.f-teisinhp.japanpost.jp/pdf/byokinoprofile/ProfileNo.27.pdf
「組織球性壊死性リンハ節炎 菊池病
この病気は1972年に福岡大学・病理学教室の菊池昌弘教授によって発見され、 また同じ年に独立に藤本吉秀氏らによって報告されたもので、病気の単位として確 立してからまだ30年に充たない病気である。 ここ福岡市と周辺地域の医療機関では毎年何例かの患者が訪れる。筆者もこの半 年で2例診る機会があった。おそらく他の地域でも同様であろう。 以前この病気は亜急性壊死性リンハ節炎 subacute necrotizing lymphadenitis と呼ばれていたが、近ごろでは組織球性壊死性リンハ節炎 菊池病 histiocytic necrotizing lymphadenitis (HNL) Kikuchi's disease と呼ばれることが多く、国際的 にもこの病名が定着しつつある・・・」
ってことで、たまに遭遇することがありますようで。。。
鑑別が大事ですね。確定診断はやっぱり組織(生検なのかな。。。)
画像:頚部リンパ節捺印(Giemsa,HE)・・・すみません、、、アップできません。Orz〜
以下のサイトご参照下さいませ。
http://www.yamagiku.co.jp/byouri/syourei/syourei07.htm
「22歳女性、発熱、頚部リンパ節腫
1) 腫大した副皮質(T細胞領域)に核片(アポトーシス小体)を貪食するマクロファージが集簇する。周囲には活性化されたリンパ球(
|