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問題694・・・有名な問題だそうですね ^^
次のような性質を持った3つの整数ア、イ、ウがあります。(ア、イ、ウすべて0より大きい整数です)
性質)アの逆数、イの逆数、ウの逆数の合計は、1よりも小さい。(※)
このとき、「アの逆数+イの逆数+ウの逆数」として考えられる数のうち、最も大きいものを求めてください。
※・・・例えば、5の逆数は「5分の1」です。
解答
・わたしの
1を1/m の和で一番近く表すことを考える。
1個のときは、k 個に分割したうち、k-1/k=1/m となる最小のmを求めればよい。
k-1 と k は互いに素なので、k-1=1、k=2
2個のときは、残りの1/2 をk 等分して、そのk-1個分が、1/m になる最小のmを求めればよい。
つまり、(k-1)/2k=1/m なので、同様に、k-1=2 となり、このとき、m=k=2+1=3
つぎに、1/2*3 を k 等分して、その k-1 個が、1/m になる最小の k を求めればよい。
つまり、(k-1)/2*3*k=1/m だが、同様に、k-1=2*3、m=k=2*3+1=7
結局、1/2+1/3+1/7=41/42
つぎは、m=2*3*7+1=43
以下同様に、2*3*7*43+1、、、、と考えればいいのかな?
・ayakaさんのもの Orz〜
合計で1になる組み合わせを考えればいいのです。
その場合は(ア,イ,ウ)=(2,3,6)、(2,4,4)、(3,3,3)ですね。
その組み合わせのうちで一番大きな数に1加えれば、確実に逆数の和は1より小さくなりますね。
これで考えていくと、
(1/3)-(1/4)=1/12、(1/4)-(1/5)=1/20、(1/6)-(1/7)=1/42
で最後の組み合わせが最も減少幅が小さい、ということは一番大きくなる
∴組み合わせは(2,3,7)で逆数の和は41/42
わたしはこれでいいと思ってましたが、、、厳密には、不十分なんだって。。。^^;
で、上のようなことを考えてみたわけです。。。^^v
・dobaさんのもの Orz〜
今回の答え、及び、N=4の場合の答えは、まとめると次のような系列となります。
N=1: 1/2(=1 - 1/2)
N=2: 1/2 + 1/3(=1 - 1/6)
N=3: 1/2 + 1/3 + 1/7(=1 - 1/42)
N=4: 1/2 + 1/3 + 1/7 + 1/43(=1 - 1/1806)
この続きを考えると、次のような予想が立ちます。
「数列{a(n)},{b(n)}が次のような漸化式を満たすとする。
a(1)=2
a(n+1)=a(n)^2-a(n)+1
b(1)=2
b(n+1)=b(n)^2+b(n)
自然数Nについて、
x(1)≦x(2)≦…≦x(N)であり、
p=1/x(1) + 1/x(2) + … + 1/x(N)
がp<1を満たすようなN個の自然数の組x(1)…x(N)を考えると、
その中でpが最大になるのは、
x(k)=a(k)(k=1,…,N)の場合で、
そのときp=1-1/b(N)となる。」
以下、あくまでも予想ですが、
このケースが他の場合と比べて特に言えることをさらにいくつか追加した上で、
全部ひっくるめてNに関する数学的帰納法で証明できそうな気はします。
が、数論的な、結構やっかいな議論になりそうです。
追加する命題として、これが言えればいいなと思っているのは、
次のようなものです。
「自然数の組x(1)…x(N)が、x(1)≦x(2)≦…≦x(N)であり、
1/x(1) + 1/x(2) + … + 1/x(N) <1
1/x(1) + 1/x(2) + … + 1/(x(N)-1) ≧1
を満たすとき、
1/x(1) + 1/x(2) + … + 1/x(N)=1-m/n(ただし、m/nは既約分数)
とおくと、n≦b(N)」
今回は、ちょっとこれ以上検討する根性はありません(^^;
ただ、直感的に、b(N)が、すごい勢いで大きくなるので、
反例が見つかるとはなかなか思えません。
わたしには今一ピンと来てません。。。^^;
・uchinyanさんのもの Orz〜
すごく粗いアイディアですが...
p(n) = 1/a(1) + 1/a(2) + ... + 1/a(n)
として,p(n) = k/(k+1) と書けるならば,p(n) + 1/(k+1) = 1 なので,
1 より小の最大には,a(n+1) = k+2 とおくことになり,
p(n+1) = p(n) + 1/a(n+1) = k/(k+1) + 1/(k+2) = (k^2 + 3k + 1)/(k+1)(k+2) = {(k+1)(k+2) - 1}/(k+1)(k+2) = 1 - 1/(k+1)(k+2)
となるので,
p(1) = 1 - 1/2 = 1/2, p(2) = 1 - 1/6 = 5/6, p(3) = 1 - 1/42 = 41/42, p(4) = 1 - 1/(42*43) = 1 - 1/1806 = 1805/1806
と合わせて,この系列に入る候補は,皆さんの予想に合致すると思われます。
しかしもちろん,dobaさんのご指摘のように,この系列から外れるものがあるので話はそう簡単にはいきません。 ただ,実際に場合分けを行った経験からすると, こうした理想的でない候補は分母が予想の値より小さい k/(k+1) 又はそれを含むある種の形式,になりそうで, そうならば,予想の値より小さくなることが示せそうです。 しかし,最後の部分は不明な部分も多く,予想外の形式での出現の可能性も否定できず,証明は闇の中,という感じです...
・それを受けたわたしのコメント、、、
uchinyanさんの、、、
>p(n) = 1/a(1) + 1/a(2) + ... + 1/a(n)
として,p(n) = k/(k+1) と書けるならば,p(n) + 1/(k+1) = 1 なので,
1 より小の最大には,a(n+1) = k+2 とおくことになり,
p(n+1) = p(n) + 1/a(n+1) = k/(k+1) + 1/(k+2) = (k^2 + 3k + 1)/(k+1)(k+2) = {(k+1)(k+2) - 1}/(k+1)(k+2)
から、
つまり、p(n)=(k-1)/k と表せ、a(n+1)=k+1 とすると、
p(n+1)=(k(k+1)-1)/k(k+1)
なので、
k=a(1)*a(2)*・・・*a(n) とすれば、
a(n+1)=a(1)*a(2)*・・・*a(n)+1 となり、
a(n)=a(1)*a(2)*・・・*a(n-1)+1 だから、
a(n+1)-1=(a(n)-1)*a(n) から、
a(n+1)=a(n)^2-a(n)+1
と、、、
シルベスター数列の一般式 (bananyanさんご教示 Orz〜)
a(n+1) = a(n)^2 - a(n) + 1, with a(0) = 2
ってのが求まりますけどね。。。^^;
・難波さんのもの Orz〜
明らかに数学ですが
a<=b<=c として一般性を失わない。
条件より
1/a+1/b+1/c<1…(#)
a,b,cを(#)を満たす数で1/a+1/b+1/c が最大のものとする。
このとき、1/c<1/(c−1) であるがa,b,cの条件から
1/a+1/b+1/(c−1)>=1…($)
(もし、1/a+1/b+1/(c−1)<1 であれば
1/a+1/b+1/c<1/a+1/b+1/(c−1)<1 となり 1/a+1/b+1/c の最大性に矛盾)
($)より
1/a+1/a+1/(a−1)>=1/a+1/b+1/(c−1)>=1
すなわち
1/a+1/a+1/(a−1)>=1
これはaの2次不等式である。これを解くと、aは整数よりa=1,2,3
1)a=1のとき
明らかに不適
2)a=2のとき
($)より 1/2+1/b+1/(c−1)>=1
すなわち 1/b+1/(c−1)>=1/2…(%)
以下、同様に(%)より 1/b+1/(b−1)>=1/2
これを解き、bの候補を絞り(#)と(%)からcを求める。
すると(a,b,c)=(2,3,7),(2,4,5),(3,3,4)が求まる。
それぞれの逆数の和は 41/42, 19/20, 11/12
それぞれを1から引くと 1/42, 1/20, 1/12 となりこの数が一番小さくなる41/42 が求める数である。
わたしにはこれが一番真当な解法に思えました ^^v
・追記
n個の自然数の逆数の和の最大値は、あるkが存在し、 (k-1)/k で表されるときが最大で、
そのk こそが、k=a(1)*a(2)*・・・*a(n) を考えれば成立してると思ってたんですが、、、
その k よりも大きな k' で (k'-1)/k' って存在がないとどうして言えるのかってことは言えないんですよね。。。^^;
・25 no 12 さんから Orz〜
最大値がuchinyanさん始めみなさん(私も)の予想通りなら、n個の自然数の組み合わせは、2, 3, 7, 43, 1807, ...のただ1通りになることは簡単に証明できます。
最大値の予想が正しければ、
「(n+1)個の自然数(a(1), a(2), ..., a(n+1))の逆数の和が最大となるとき、(a(1), a(2), ..., a(n))の逆数の和はn個の自然数の逆数の和の最大値である」が成立します。
このとき、(n+1)個目の自然数は一意的に決まるので、数学的帰納法から、1通りに決まることがいえます。
だって。。。逆バージョンならいえるのか、、、^^;
・25 no 12 さんから Orz〜
一般のnへの拡張、「n個の自然数の逆数の和が1未満で最大となるのは、n個の数がシルベスター数列(2, 3, 7, 43, 1809, ...)となるときである」ですが、どうやら証明されているようです。
Googleで"Sylvester's sequence"で検索するとWikipediaなどいろいろヒットしますが、
"The sum of the first k terms of the infinite series provides the closest possible underestimate of 1 by any k-term Egyptian fraction."
(ここでいう"the infinite seriese"がシルベスター数列の逆数(の和)を指しています)
とあります。何人かの数学者が証明しているようで、Referencesもついています。
http://arxiv.org/PS_cache/math/pdf/0502/0502247v1.pdf
ただし、さらに別の定理(Muirheadの定理だそうです;私はそんなの知りません)を利用した証明です。 (他にも文献はありましたが、残念ながら読めませんでした)
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