恥ずかしながら...内科医のわたしは知らなかった...^^;...Orz...
日本医師会雑誌(2008年8月)より...
「葉酸の神経管閉鎖障害防止効果 ー 一般内科医の認知度調査(2007年)
津島リハビリテーション病院院長 近藤厚生(こんどう あつお)...
神経管閉鎖障害(neural tube defect : NTD)は、二分脊椎症と無脳症を総称し、無脳症児は出生後に生存できない。二分脊椎症の患児は、歩行障害、脊椎側弯症、水頭症、尿失禁、大便失禁などの多彩な障害に罹患し、出生直後から脳神経外科、整形外科、泌尿器科などの総合的治療とリハビリテーションを終生にわたり必要とする。患者と家族の肉体的・精神的苦痛は言うに及ばず、社会が担う経済的負担も甚大である。この先天性奇形の発生リスクを低減するため、厚生労働省は2000年に次のような情報を一般国民へ提供した。
(1) 妊娠可能期の女性は、栄養バランスのとれた食事を摂取する。
(2) 妊娠を計画する女性は、妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までサプリメントで葉酸を 400μg/日摂取する。
(3) NTD児を過去に妊娠した女性は、医師の監督下に葉酸摂取が必要。
(4) 胎児の健全な発育のため、妊娠中は禁煙・禁酒が不可欠である。
2002年度からは母子手帳に、葉酸とNTDに関する解説が記載されるようになった。
2002年に内科医を対象とした葉酸の認知度調査...そのときの認知度 18%
1. 葉酸は女性のビタミン
葉酸はビタミンB群の一つで、DNAの合成、細胞の増殖、組織形成などに必須である。したがって、胎児が成長するときにその需要はとくに増大し、「女性のビタミン」とか「赤ちゃんのビタミン」と呼称される。脊髄神経を納める神経管(脊椎)が閉鎖するのは、胎生4週または妊娠6週ごろである。妊娠4週前から葉酸サプリメントを内服開始するのはこの時期までに血中濃度を高めるためであり、妊娠12週まで内服を継続するのは他の先天性奇形を防止するためである。葉酸を食事から摂取すると、その生体利用効率は50%と低値であるが、これを葉酸サプリメントで内服すると85%へ上昇する。
*添えだけ体に必要なビタミンが食事でじゅうぶん取れないってのは不思議で仕方ない...?
銀シャリのコメを食べて、その米ぬかに含まれるビタミンB1が欠乏して起こる脚気のように、人間の食べ物文化が関わって生まれてる病態じゃないのかなぁ...?
2. 二分脊椎症の発生率は先進諸国で最悪
*国は、学校の衛生科目で教えるべきでしょう!! 性教育してるのなら...男にも女にもその必要性を知識として知らせてやらなきゃいけないでしょう!!
3. NTD は唯一予防可能な先天奇形
葉酸サプリメントが口唇・口蓋裂を予防するとの疫学的研究もあるが、いまだその有効性は確立していない。
4. 妊婦は葉酸 400μg/日を食事から摂取できない。
*信じられない...?...だって...そうなら、もっと多くの奇形児が生まれてしまいそうじゃない?
5. 葉酸サプリメントの推奨
葉酸の重要な生理機能を認知していた一般内科医の割合は 30%であり、5年前に比べて有意に上昇した。ただし、栄養士の51%、女産師の79%、産婦人科医の87%に比べるといまだ低率である。
*妊娠の専門家は100%じゃなきゃいけないと思うんだけど...^^;...?
とにかく...妊娠可能な女性は赤ちゃんには十分な葉酸の摂取が必要だってことは理解できましたよね!!
「おなかの中の赤ちゃんのためにつとめて摂りたいビタミン・ミネラル
| 1日に摂りたい量
妊娠中の場合 | はたらき | 含まれる食品例 |
| ビタミンD | 300IU | カルシウムの吸収や沈着を助けます。 | しいたけ2枚(30g)=24IU
いわし1尾(80g)=320IU |
| ビタミンB6 | 1.7mg | たんぱく質の代謝を助け、身体の成長にも関係。体調を整えるので、つわりの時にも。 | バナナ1本(150g)=0.57mg
豚もも肉100g=0.31mg |
| カルシウム | 900mg | 骨や歯の材料。妊娠中や授乳中に不足すると、お母さんの歯や骨がぼろぼろに・・・。 | 牛乳1本(200ml)=227mg
丸干いわし3尾(40g)=228mg |
| 葉酸 | 400μg | 赤血球を作る材料となり、たんぱく質の代謝を助けるビタミンB群のひとつ。体の生育を促し、赤ちゃんの成長にとても大切。 | 納豆1パック(50g)=60μg
ほうれん草(60g)=126μg |
| 鉄 | 20mg | 血液の材料となり、酸素を運搬。妊娠中の貧血予防にも。 | 豚レバー40g=5.2mg
干しひじき10g=5.5mg |
※ビタミンAは成長に欠かせない大切なものですが、過度に摂ると中毒症の危険もあるため、許容上限摂取量は、1日5,000IUとされています。ビタミン剤を使用する場合には注意しましょう。
◆妊娠と気づく前から重要なビタミン・葉酸
赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症リスクを低減
神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄を形成する神経管が妊娠前期に正常に形成されないことによって起こる先天異常のひとつです。日本では1万人に対して6人の割合で発症が推計されています。
この神経管閉鎖障害の集団としての発症リスクを下げるのに、葉酸が有効であることが分かってきました。
★妊娠を計画している女性は葉酸の摂取を心がけましょう
葉酸が多く含まれるのは、ほうれん草などの緑黄色野菜、果物、豆類、レバーなど。身近な食品に多いのですが、水溶性のため、調理によって失われやすいので、工夫が必要です。・・・ただし、安易に頼るのでなく、過剰摂取(※)に気を配るとともに、日常の食生活をおろそかにしないようにしましょう。
※葉酸の過剰摂取はビタミンB12不足の診断を困難にします。1日1mgを超えないようにしましょう。
妊娠1ヶ月以上前から3ヶ月までの間の食生活がポイントですが、いつ妊娠するかなんて、なかなかわからないのが現実。
ですから、日頃から、葉酸など、ビタミン豊富な栄養バランスのよい食生活を身につけておくことが重要です。」
*ビタミンKが入ってない...?
「●出生直後にシロップを投与します
母乳にはほとんどのビタミンが、赤ちゃんに必要なだけ含まれていますが、ビタミンKの含有量はあまり多くありません。ビタミンKは血液凝固因子を合成するときに必要な成分で、ビタミンK欠乏症になると、まれですが、新生児期に消化管出血を起こすことがあります。出血は吐血や下血(肛門からの出血)、血便となって現れ、こうした症状を「新生児メレナ」といいます。
ビタミンK不足を解消するために、出生直後と産院退院時、生後1カ月時にビタミンKのシロップを投与します。産院によっては、注射で投与することもあります。」
「ビタミンKはドイツ語のKoagulation(凝固)の頭文字を取って付けられたように、血液の凝固に欠かすことが出来ないビタミンです。一般にはあまり知られていませんが重要なビタミンです。天然にはK1(フィロキノン)、K2(メナキノン)の二つがあり、合成品の代表としてK3(メナジオン)があります。いずれも脂溶性で、加熱や酸化には強いがアルカリや紫外線には弱いという性質を持っています。
ビタミンK1(フィロキノン)は主に植物の葉緑体で作られ、天然には1種類しかありません。しかし、ビタミンK2(メナキノン)は腸内細菌である微生物が合成出来るため、少しずつ構造や生理的効き目の違う仲間が沢山あります。この他にもビタミンKには、骨へのカルシウム石灰化の調整をしたり、解毒作用や利尿作用があります。
ビタミンKの不足は出血の時に血が止まらない、鼻血が良く出る、骨がもろい、新生児の出血、大腸炎、下痢、流産、青あざ、各体組織の出血などがあります。・・・
人間では腸内細菌がK2を一部作りだすとともに、K1も幅広い食品に含まれているため、滅多なことでは不足しません。しかし、ビタミンKは抗生物質やホルモン剤に弱いため、これらの医薬品を使用している人は注意が必要です。特に妊娠中に使用している場合は、生まれた赤ちゃんにビタミンK不足による頭蓋内出血が起きる場合があります。また、新生児や乳児は腸内細菌によるK2の合成が未熟なため欠乏しがちなので授乳中の女性は十分注意が必要です。」
*中華料理っていいんじゃないかなぁ〜?
いつも野菜たっぷりだし...油多いから脂溶性ビタミンも取れそうだし...♪