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昨年の6月に立て続けに4例経験しました。40~60歳までの方、当然全て男性です。
わたしも1週間ほど入院したんですけどね。^^;
38℃超える発熱、排尿痛(miction pain)、膿尿(pyuria)、CRP 5~18 mg/dl と高値。PSA(ピー・エスエー:prostate specific antigen:前立腺特異抗原)4~38 ng/ml(正常<3~4) と上昇。基礎疾患なし。いづれも、ニューキノロン系薬剤にて治癒。
わたしゃ、NSAID 飲んで熱を下げながら、夜は、布団かぶってもがたがた震えながら、点滴しながら診療してました。。。ニューキノロンの点滴って頭痛が起こることがあるっていうけど確かにガンガンしながら仕事してましたが、、、翌日には下熱しました。^^v
その時にまとめたものです・・・いろんなサイトや文献からのものです。
全て覚えてなくってごめんなさい。Orz〜
「 急性前立腺炎 (Acute Prostatitis)
どんな病気か
大量のアルコール摂取や、長時間の座位等で、前立腺が充血し、尿道から侵入した細菌が、尿道の奥にある前立腺に感染して起こる病気です.前立腺が炎症のために充血して腫れ上がります.尿道からの細菌の侵入以外に,からだの他の部位の感染症から,細菌が血流にのって前立腺に運ばれきて感染を起こすこともあります.高齢者に起こる前立腺肥大症とは異なり,思春期以降の男性になら年齢に関係なく起こりますが,前立腺肥大症に合併して起こることも多いものです.急性前立腺炎では大腸菌が原因のことが多く、慢性前立腺炎ではクラミジアや弱毒性細菌が原因のことが多いようです。
症状
尿道、会陰部の痛み,特に排尿の終りに熱感や痛み(排尿痛)や残尿感を感じ,頻尿になります.尿は濁り,排尿の終りに血尿が出たり,尿道から膿が出たりします.炎症による前立腺の腫脹が強くなると、排尿障害、時には尿閉をひきおこすことがある。高熱を伴い,食欲不振などの全身症状も生じます.
検査と診断
尿の中に細菌や膿が出ていないか,検査します.尿中に膿が出ていて,高熱を伴っていれば,急性腎盂腎炎か急性前立腺炎かのどちらかです.直腸診で前立腺を触ってみればぶよぶよした圧痛を伴う前立腺を触れ診断がつきます。前立腺マッサージをして出てくる前立腺分泌液に白血球を認めます。時に細菌も陽性になりますが,急性期に前立腺を触ると悪化することがあるので,前立腺マッサージは初回には行わないこともあります。また急性細菌性前立腺炎では、前立腺がんの腫瘍マーカー(PSA)が異常な高値を示します。治ったあとで再検査が必要です。
治療
急性・慢性前立腺炎の治療の中心は抗生物質で、ニューキノロン剤が投与されます。慢性細菌性前立腺炎では、4〜12週間程度抗菌剤を長期内服します。非細菌性前立腺炎の場合にも、細菌感染の可能性もあるので、4〜8週間抗菌剤を服用します。前立腺のマッサージで、分泌腺内にたまっている膿性分泌物を排出させます。射精にも同じ効果があります。急性前立腺炎のうちにきちんと治しておかないと、治りにくい慢性前立腺炎に移行します。治療の効果が不十分な原因としては、前立腺膿瘍の形成が考えられ、CTにて膿瘍の有無を調べ、その場合は適切なドレナージを行う必要がある。日常生活の注意点として〈1〉過度のアルコールをさける〈2〉車の運転などで長時間座るのを避ける〈3〉仕事などによる身体的・精神的ストレスを避ける〈4〉体を冷やさないことです。
前立腺は男性なら誰でも持っている臓器です.しかし残念ながら日本ではものすごくマイナーなのです。米国では成人男性の癌発生の一番が前立腺癌ですし、全手術の2番目が前立腺肥大症の手術なのです。
PSA(前立腺特異抗原)の話。
PSAの正常値は、4以下と言うことになっています。
なんで「なっています」なんて書き方をしたかというと、4以下でも絶対癌がない訳じゃないし4以上だと癌が有る、と言い切れる訳でもないんです。但し、それでは困っちゃうので、一般的に4以下は安全、4から10までがグレーゾーン、10以上が危険と考えるのが多いようです。
あと、前立腺癌以外でも、PSAが上昇するものとして、前立腺炎、特に急性前立腺炎では100近くまで上昇することもあります。それに、射精後や前立腺マッサージ(風俗を想像しないで下さい。)の後でも上昇します。
Prostate-spesific antigen (PSA) is a serine protease enzyme that has close structural similarity to human kallikreins. The physiologic function of PSA is to liquefy the major gel proteins in the semen (ie, seminogelin?,? , and fibronectin) and hence lyse the seminal clot. This liquefaction releases the motile sperm needed for fertilization.
PSA is synthesized in the epithelial cells of the prostatic acini and secreted into the luminal aspect. Very low amounts of PSA are released into the blood stream in normal state. In conditions in which the tight junctions between the acinar or ductal cells can be disrupted (eg, inflammation,malignancy), larger amounts of PSA can reach the blood. It also has been shown that vigorous manipulation, cutting, and infarction of the prostate can increase levels of PSA.
画像:上:前立腺マッサージ
http://www.ne.jp/asahi/prostate/psa/n/pritis2.html
直腸に指を入れて前立腺を圧迫すると痛みを生じます.前立腺マッサージによって前立腺分泌液を搾りだします. ?@ 分泌液(もしくは前立腺マッサージ後の尿もしくは精液)のなかに白血球,菌とも陽性なら慢性細菌性前立腺炎, ?A 白血球のみ陽性なら非細菌性前立腺炎,?B 両方とも陰性なら前立腺痛と診断されます. 非細菌性前立腺炎,前立腺痛で、頻尿や残尿感などの症状が強い場合は尿流測定を行います。
前立腺炎の種類
診断は症状、前立腺分泌物と尿の検査、触診、超音波検査を使って行う。いろんな病態があり、薬剤効果は様々、治療期間も一定しない。
・ 急性前立腺炎
細菌性で大腸菌が多い。発熱、残尿感、排尿困難、排尿痛、会陰部痛。内科では腎盂炎、尿路感染症と診断されていることが以前よくあった。単純なものから、まれに前立腺癌とまぎらわしい肉芽腫性のものもある。肉芽腫性前立腺炎は、癌との鑑別に針生検による組織検査が必要なことがある。
・ 慢性細菌性前立腺炎
“ドライバー病”とよばれる部類の多くが属す。軽い関連痛、不定愁訴。自覚する症状は数ヶ月前からあり、再発のしやすいものもある。大腸菌、腸球菌など。しかし証明できないものもある。
◇ 前立腺炎
欧米では、男性の半数は生涯のうち、一度は前立腺炎になると言われています。また、前立腺炎の患者数は、前立腺肥大症や前立腺がんより多いと報告されています。 好発年齢は、50歳から60歳以上にみられる前立腺肥大症に比べ、前立腺炎は30歳から50歳代に多く、比較的若い男性に起こるのが特徴です。50歳以下の男性における最も多い泌尿器科疾患であり、我が国の有症状率は約5%で、欧米と同等である。
急性前立腺炎とは、突然発症する前立腺の感染で、主に細菌による感染によって起こる病気です。35才以上の人は、大腸菌などの一般的な細菌が原因になることが多く、35才以下の若い人は、淋菌、クラミジア、トリコモナスなど性感染症を起こす菌も多く関与します。
感染は、体外から尿道に細菌が入り起こるわけですが、膀胱カテーテルの挿入、膀胱鏡検査、外傷、体の他の部分の感染、膀胱出口の閉塞なども感染の原因になります。若い人(20才から35才まで)で、複数の性交渉の相手のある人や、コンドームを使用しないで肛門セックスを行う人は、前立腺炎のリスクが高くなります。
Acute bacterial prostatitis is a well-recognized entity and is relatively uncommon. It accounts for less than 5 % of all cases of prostatitis. A physical examination may reveal high-grade temperature and a very tender,warm,and swollen prostate. Urine usually shows a presence of bacteriuria. Prostatic massage usually is not recommended to obtein EPS (expressed prostatic secretions) because it is very painful to the patient and can potentially cause bacteremia. Most common pathogens are the same as for community-acquired urinary tract infection (ie, Escherichia coli,Proreus,Klebsiella).」
画像:下:PSA
http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~urology/uro04/uro04_02/index.html
「「ピー・エス・エー」は前立腺特異抗原(prostate specific antigen)の英語の頭文字を並べた略語です。その意味のとおり前立腺という男性の生殖器官でのみ産生されるたんぱく質です。そもそもは前立腺の腺細胞から前立腺の腺腔内に分泌され(図)、精液の中に混じって精液をさらさらにする作用があると言われています。血液検査で測るPSAは、本来は腺腔内に分泌されるものが血液中に“もれでた”ものです。血液中に“もれでやすい”状況になると血液検査での測定値が高くなるわけです。 」
ま、男なら、一生に1回は罹る病気なんだって思ったら気が楽でしたね。^^;
他の男性陣にはまだ罹ったことないのって先輩風(?)を吹かしたりしてましたよ。。。^^
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