|
今日はじめてNHK朝ドラちりとてちんを見た。
以前も朝ドラは見ていたことがあるが。癖が付くのでやめていた。
軽く横目でみていたが、筋書きが上方落語そのままなのに進行
途中からすぐ気が付いた。
上方落語で似たストーリーがあった。
大家さんが義太夫好きで義太夫の会を開くので店子(だなこ:
賃借人=長屋の住人)を集めて来いと丁稚(でっち:半人前の
使用人に指示する。
丁稚があちこちの店子を廻りみんなに断られる。(それぞれの
理由が面白い)
その後大家は怒って、みんな追い出すというと、店子が詫びを
入れ集まってくる。
(大家の義太夫は聞くに堪えない代物)
落語では、義太夫を聞いてみんな具合悪くなる様を語る。
下手な義太夫節が鉄砲の弾のように空中を飛びみんな当ったら
ないようにそれを避ける。といった表現がユーモラスだ。
(演者によって、筋や表現に違いがある。)
落語の名前は浮かばなかった。
米朝師匠や何人かのバージョンで聞いたことがある。
私の手元には、落語の音源や書物は一切ない。
とりあえずネットで検索したところ上方落語ネタ帳というのが
あり題目の一覧は見つかったが、話の筋は載っていない。
仕方なく知っている題目から芋ずる式に手繰り、やっとそれが
「寝床」だということが分った。
ドラマではフォークソングになっているが、ドラマでは聞けない
程下手ではない。
義太夫節は連想できるように、そうでなくともだみ声なのに
節も狂い、声が悪ければ、聞くに堪えがたいことは容易に想像
つくし、語りの仕草は独特なので想像するだけでおかしさを誘う。
その点ドラマの設定は、スマートすぎる。
どうせやるなら、もっと調子はずれにした方が落語に近い。
調べたおかげで、いろんな師匠の十八番がよみがえってきた。
資料では、枝雀師匠の記録がたくさんあったが、古典物では
アドリブとか枕とか、演目によって、違う師匠で見た落語の
ほうが面白いと思うものも多い。
文枝師匠のはめものは、色町や人々の賑わいを映し絶品だった。
大店の旦那や丁稚やおかみさんや芸者衆やら使い分けや、仕草
や雰囲気の出し方もうまかった。
松鶴師匠は子連れの親子や職人層の酒に絡んだ話や、
喜ぃ公の間の抜けた対応や長屋の雰囲気を生き生きと
描いていた。
生前の名人の話を聞けた体験を持っているのは嬉しい。
|