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オリジナル小説関連のイラストや音楽を紹介していきます♪

過去曲 (その2)

過去曲発掘!
ペネルモイェナのテーマ
(リメイクしたい・・・)


ニッケイルハのテーマ

(↓ リメイク版はこちら ↓)



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過去曲 (その1)


過去に無料配布した音楽物語CD 『 MONO IOLTOR 』 に収録されている一曲です。
音量小さいかも・・・!PCの音量であれば50%あたりを推奨・・・

砂漠の国・王都レオナードで起こった、奴隷達のクーデター



同じく、CDに収録した曲です。

オウルラウルが牙をむく!!

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絵ログ (6)

イメージ 1
(左)大海ペネルモイェナ
(右)大空ニッケイルハ

イメージ 2
(左)ミルズガルズ
(右)ギンピギンピ

イメージ 3
ミルちゃんとペネモエの樹海生活が始まる

イメージ 4
ン・パカ〜♪
(クレ●ン王国の天使兄弟?のパロ)

イメージ 5
(左)大空の眷族オウルラウル
(右)大空ニッケイルハ

イメージ 6
ニコチアナ

イメージ 7
ペネルモイェナ♀

イメージ 8
あのパロw

イメージ 9
ニッケイルハとギンピギンピの娘、大地を治める者・ユグドラシル。
翼みたいなのは枝と葉で、この葉が万病を治す力がある。飛べません。
性格は温厚で、ド天然。
全ての生物が争わない様に、栄養が詰まった実を生らしている。

↓おまけ↓
イメージ 10
ニッケイルハ「我はなァー、ギンピギンピにはセクシー姉系、ミルズガルズには萌えな妹系になってほしかったなァー」
イメージ 11
現実

ロマニエレギ「妹系がなんだって・・・?」
ペネルモイェナ「なんでもないです・・・( ;∀;)」

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はじまりの唄(10)

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 ニッケイルハと初めて出会った島。

共生する2つの大木。

全てを覆い包む針葉樹の、樹海の檻に閉じ込められて、

あれから、まさかの長い年月が過ぎていった。

切り離された左腕は折れ枝の様に虚しく、

今日も、ニッケイルハとギンピギンピが訪れる気配はない…。

ニッケイルハの感情を映す天候は、日に日に変わっている。

樹海の出口を阻む毒植物達は、木の棒で掃い崩そうともすくすく再生し、嘲笑ってくる。

2人は生きている。

そして2人の身に何かしらの大事があるとは、考え難い。

自分がこの島にいる事は知っているはず。

それなのに、何故か2人は来ない。

意図的に与えられた状況だとしか、思えない。

紅葉色の瞳は、長年親愛してきた者達に疑念を抱きながら、

樹海の終わりから覗く陽光を眺めては、ゆらり、薄闇の中へと消えてゆく。

「(…お腹…空いた…)」

十分な光を得られず、土に根を拒まれてからというもの、ミルズガルズは常に飢えに苦しんでいた。

大好物の樹皮も、針葉樹には毒が含まれていて手が出せない。

ひび割れた両足で食べ物を探し、樹海の中をふらふらと彷徨う日々。

短い草花を食べ、苔を食べ、石を食べ、倒れて腐っている広葉樹を食べてしのぎ。

僅かに差し込む陽を大切に浴び、木の葉から滴る水を飲んで生きてきた。

頬は痩せこけ、四肢は貧弱に、時折髪から枯葉が落ちた。

もうこの島には概ね、豊かな針葉樹と毒植物と意地悪な土しか残っていない。





明暗分かれる2つの大木。

ミルズガルズは萎びて弱っている、巨大な広葉樹を見上げていた。

「(…何で……来てくれないのかな……)」

ふいに、近場から軋む音がして一本の枝が降ってきた。

枝を照らす光の筋。

ルズガルズは必死になってそちらに向かって行った。

どうやら、偶然にも古い枝が落ちた様だ。

葉の天井に小さく開いた隙間から、眩しい空の一部が見えている。

ミルズガルズは枯れた声を上げた。

「ニッケイルハー…ギンピギンピー…」

掠れた音は木の葉のさざめきに吸われ、ミルズガルズは虚しさに項垂れた。





「何でなの……ねぇ……何でなの……」

あてどなく彷徨いながら、ミルズガルズはうわ言の様に繰り返していた。

「…会いたい……、こんな事…もうやめて……苦しい……」

ドサッ…!

それもついに力尽き、倒れて動けなくなってしまった。

蹲(うずくま)る小さな背中を、大きな針葉樹達が囲って見下ろしている。

大事な足根も、お気に入りの服も、心も体もボロボロで、

何故こんな仕打ちを受けねばならないのかと。

悲しい感情が溢れて止まず、

死へ追い打ちをかける様に貴重な水分が涙となって土に吸われてゆく。

視界が薄らぐ中、横たえる自分の指先に切ない感触が蘇る。

ニッケイルハが指先に小さくキスをして。

   「可愛いお前達を選べるものか
      我は2人とも妻にしたいと思っている」         
 「……妻?…私も…??」
「 ああ、もちろんだ
            …これは真剣な愛の告白だぞ?」

「ニッケイルハ……私を、お嫁さんにするって、約束してくれた、よね……?
 ……約束して……くれたのに……
            
…うそつき…」

渇いた呟きを最後に、ミルズガルズの視界は目蓋を開いたまま、

完全なる闇に閉ざされていった。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「…ミルズガルズ?……聞いているの?」

ハッと目を覚ますと、隣から聞き慣れた声が。

片腕の先にギンピギンピがいて、小さくむくれ顔を見せている。

「もー…、答えに詰まるとすぐ寝ちゃうんだから…」
「疲れちゃったのー。えっと、どこまで話したっけ?」

他愛の無い、様々な議論。気が合わないからこそ白熱する論争。

どうやら話の最中に寝てしまった様だ。

森の色がぼやけているが、気にしない。

隣にギンピギンピがいる事が嬉しい。

どんなに喧嘩しても、何度そっぽを向きあっても、

それはありのままの自分を曝け出せる相手だという無意識の体現。

やっぱりたった一人の姉妹だから…

大好き。

ふわりと服が揺れて、双樹のもとにニッケイルハが降り立った。

「あら、ニッケイルハ…」
「あ!ニッケイルハー!」

「お前達、また難しい話をしていたのか?飽きないなぁ〜…。どれ、我も混ぜてはくれないか?」

けらけら笑って、等しく頭を撫でられる。

空の色がぼやけているが、気にしない。

傍にニッケイルハがいる事が嬉しい。

どんなに怒らせても、何度困らせてしまっても、

見捨てず離さず向き合ってくれるのが嬉しくて、まさに心の拠り所。

やっぱり最後は優しく撫でてくれる…

愛してる。

ミルズガルズは幸せいっぱいの笑顔になった。

しかし、突然辺りが闇に呑まれて、

ギンピギンピは……隣にいない。
ニッケイルハは……傍にいない。

独り、置き去り。へたり込んでいる。体が動かない。立ち上がれない。

闇の色は鮮明に自分を取り囲み、光の中へと手を取り去ってゆく2人のところへ行けない。

「(やだぁぁ…)」

とくん…

項垂れて眺めるは、大地。
虚ろに見上げるは、大空。

「(行かないで…)」

どくン…

悲しさ、寂しさの奥底から、ぐろりぐろりと黒い何かが芽生えてくる。

ドクン…!

「(こんなの嫌ぁぁっ…!)」

やがて全ての感情を凌駕したのは、

ギンピギンピに対する狂おしい嫉妬。

「ずるい!許さない!独り占めしないで!!」

ニッケイルハに対する狂おしい怒り。

「約束したのに!信じてたのに!嘘つき!!」

ミルズガルズの嘆きに呼応し、黒い種が輝き始め…

☆ ☆ ☆ ☆ ☆



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はじまりの唄(9)

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「くすん…くすん……」

先のない左腕をぶらりと垂らし、大木の広場に独り、立ち尽くす。

ミルズガルズは泣き疲れて、2人が去った鈍色の空をぼーっと眺めていた。

あの後すぐに追いかけようとしたが、ギンピギンピを失った事による変化で立往生していたのだ。

いつもなら土に潜って自由に移動し、遥か遠くの地にさえ行く事が出来た。

この島へもそうやって来たが、あくまでギンピギンピありきの能力であった…。

2人を追うどころか島から出る事すらままならず、じわじわと嫌な予感が込み上げる。

こんな気持ちの時は、今までそうであったように、彼を頼りたくて仕方がない。

「ニッケイルハぁ…………」

ミルズガルズはニッケイルハを想った。

あんなに優しかった彼が豹変してしまったのには、何か理由があるに違いない。

自分に殺意が向けられたなど、いまだに実感が湧かなかった。

命を喰っている黒い種とやらの話も、まだ何も理解していない状態だ。

ミルズガルズはとにかく、しっかり話がしたいと思った。

彼の様子からしても、まさかこのままではないだろう。

ミルズガルズは念のために、自身の本体を樹海の奥に隠し、

分身となって大木の広間で待つ事にした。

水と食料を調達しながら、今か今かと空を見上げる日々。

………しかし、

いくら待てども無機質な朝と夜が過ぎ行くばかり。

ニッケイルハが現れる気配はおろか、ギンピギンピの音沙汰すら無かった。

「くすん…くすん…」

数日ののち、ミルズガルズは寂しさに耐えられなくなり、自力で島を出ようと思い立った。

明るい広場を飛び出し、2人が去った方角へとひたすら樹海の薄闇を走ってゆく。

素早い身のこなしで険しい地形を越えてゆき、たちまち島の端に到達する事ができた。

樹海を抜けて茂みから出ると、そこには大海を臨む小さな入り江が広がっていた。

鼻をくすぐる、透き通った潮の香り。

砂浜に訪れる波は、静かに寄せては返している。

ミルズガルズは数本の樹を犠牲にして簡易なイカダを作ると、

勢いをつけて沖へと漕ぎ出していった。

しかし島に打ち寄せる波に飲まれ、イカダは容易に転覆してしまった。

ゴポゴポゴポ……

浮かない体は水底へと真っ逆さまに沈んでゆく。

息が出来ない苦しさと共に視界が暗くなって…。

パチと目を覚ます本体。

分身が息絶えて、強制的に意識が戻ったのだ。

ミルズガルズはもう一度分身を作って同じ砂浜へ向かい、イカダの形を変えて再び海に挑んだ。

すると今度は波に押し戻され、浜に打ち上げられてしまった。

「くすん…」

ミルズガルズは座礁したイカダを見詰め、肩を落とした。



水平線に真っ赤な夕日が沈んでゆく。

あれから何度も失敗を繰り返し、ミルズガルズはしょげ込んでいた。

口の中に残るしょっぱい水。

休憩がてら、この味に少し昔の事を思い出す。

眼前に広がる雄大な"海"について、ニッケイルハが語ってくれた事がある。

海の水がしょっぱいのは、涙だから。

彼が幼少の頃に降らせ続けた涙が、低い土地に溜まって出来た、大きな水溜りなのだと言う。

ミルズガルズが見てきたニッケイルハは、

喜んでくれた時や笑い過ぎた時などにしばしば泣いているが、

この厖大な涙の中には、どんな気持ちが詰まっているのだろう…。

そう考えると、ミルズガルズは彼について知らない事が多いと気付いた。

欲しがって、何でも頼って、甘えていた時間はとても楽しかったし、楽しそうに見えた。

けれど、ニッケイルハはどう感じているのかなんて、考えた事もなかったのだ。

彼は今も、もしかしたら今までも、笑顔の裏で独り何かと戦い、独り苦しんでいたのかもしれない。

ミルズガルズは自分の悲しみに一時、我慢の蓋をして、重い体をふるい立たせた。

「(やっぱりもう一度ちゃんと会って、話をしないと…!私にだって何か出来るはず…!
ギンピギンピもいて3人で、困った事はみんなで一緒に考えるの…!
私はニッケイルハのお嫁さんになるんだから!こんな事でへこたれないよ!!)」

気を強く持ち直し、イカダに手を加え始めた視界の端で、

何やら樹海の茂みがざわざわと動いている。

目をやると、樹海の外周を取り囲むように歪な茂みが背を伸ばし、

高く、厚く、まるで大きな壁となって、来た道を塞いでいるではないか。

もっと蔦や木材が必要なのに、狼狽えているうちに樹海への隙間が埋まってゆく。

「(戻れなくなる…?!)待って…!」

思わず声をもらし、慌てて茂みに飛び込んだ。

途端に激しい刺激が全身をめぐって感覚が麻痺し、視界が遮断されてしまった。

「うあぁっ…?!」

ミルズガルズの本体は弾かれた様に目を覚ました。



「(今のは何だったの…??)」

隣に立っている樹に、樹海の周囲で起こっている異変について尋ねてみるも、返事が無い。

あの樹も、その樹も、今まで話し相手になってくれていたのに、突然だんまりしている。

ミルズガルズは辺りの異様な空気を感知して、ぞくりと身震いした…。

樹が応えてくれないのなら、自分の目で確かめるしかない。

ミルズガルズは再び分身を作るべく、髪葉を摘み取って地に植えた。

「…」

しかし一枚の葉は、等身量の土と共に容を成すどころか、ピクりともしない。

「あれ…?」

さっきまで出来ていた事が突然封じられ、ミルズガルズは困惑するばかりだった。

樹だけではなく、土さえもだんまりしている。

いくら試みても分身を作れず、何が起こっているのかさっぱり分からないまま。

仕方なきにミルズガルズの本体は、その足根を引き上げ自らで歩くしかなかった。

しかし元来『樹』である元の体は動くに適しておらず、歩いて移動など困難極まりなかった。

崖や沢(さわ)を避け、平坦な道を選ばなければ思うように進めない。

それどころか歩く度に足根がすり減ってゆき、とても痛かった。

暫くして歩き疲れてしまい、休もうと土に足根を通そうとして、違和感。

何故か、どこもかしも土が固く、足根が通らないのだ。

まるで土に拒絶されたかの様に、ミルズガルズの根は地表に放り出されてしまった。

これらの事態は、全て全て、初めての事だった…。



葉の天井は厚く空を覆い、何処へ行っても樹々の足元は薄闇に包まれていた。

昔から、この島に関してミルズガルズの樹は劣勢であり、

行けども行けどもギンピギンピの樹が連なっていた。

沈黙した樹達に見下ろされながら、ミルズガルズは独り、

樹海の出口に向かって暗がりを彷徨っていた。

方角は分かっている筈なのに、何故か樹々が道を惑わすせいで迷い迷いに。

長時間の徒歩で根状の足は酷くすり減り痛々しく。

分身を作る事が出来ない今は、ひたすら本体の身一つで頑張るしかなかった。

「くすん…」

ミルズガルズは強がる瞳にたぷたぷと涙を浮かべ、ひたすら進み続けた。

数日かけて、

ようやく大木の広場まで戻って来たが、その一帯は全く様変わりしていた。

大木の周辺から迫ってきた針葉樹が、この樹海で唯一陽が差す広場を闇で覆っているではないか。

巨大な針葉樹は陽を独り占めにして輝き、巨大な広葉樹はその日陰でしんみりとしている。

「なに…これ……」

しかし動揺よりも、疲れが勝った。

ひとまず大木達の傍に座って体を休めるが、相変わらず土は足根を通してくれない。

土から水や栄養を摂らなくても、口から摂れば体を維持出来るのだが、

疲弊した不自由な体で食料を調達し続けるのは困難だ。

加えて普段から食いしん坊だった為に、少しの量では満足できない…。

このままでは体に支障をきたす。

恐怖に駆られて立ち上がると、ミルズガルズは樹海の外を目指して再び歩み始めるのだった。

せめて陽の光と水さえあれば、暫くは何とかなる。

次第に僅かな斜陽は消え失せ、襲いくる暗闇が夜の訪れを告げた。

夜の度に見えないあちこちに足を引っかけ、

ミルズガルズは何度も転んで傷だらけになってしまうのだった。

「くすん……くすん……」

涙を堪えながら、それでも前に進んでゆく。

その一晩中無心に歩き続け、暗闇が徐々に和らいでゆく頃、ハッと我に返った。

ついに少し先の茂りの向こうに、薄らと外の明かりが見えてきたのだ。

ようやくたどり着いたのだ。樹海の出口はすぐそこ。

ミルズガルズはホッと胸を撫で下ろし、力を振り絞って歩み続ける。

暫くは陽の当たる場所に身を置き、それからどうしようか。

考えを巡らせながら進んでいると、

チク…

「痛っ!!」

突然、角がジンジンと痛み始めた。

どうやら見慣れない葉に触れた様だが、その表面にはびっしりと棘が生えて、毒液が滴っていた。

ミルズガルズはギョッとして身を引く。

樹海の出口を、猛毒の植物達が阻んでいるではないか。


浜辺で見た歪な茂みの内側であり、どれもギンピギンピが生らした者達だと分かる。

これを無理矢理に通過しようものなら、無事では済まないだろう。

毒植物達は樹海の出口に沿ってどこまでも続いている。

ミルズガルズはどうにも身動きが取れなくなってしまった。

すぐそこにある木漏れ日に、手が届かない。

「ギンピギンピぃ……やめてよぉぉ……」

たぷんと浮かばせた涙が、ぽろぽろと零れ落ちた。


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