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オリジナル小説関連のイラストや音楽を紹介していきます♪

はじまりの唄(16)

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ニッケイルハの暴風によって、森の終わり付近は散々に荒れてしまったが、

毒植物の壁だけは健在だった。

それより、外の雑多が樹海に吹き込んだ為、食べ物集めは大収穫だったようだ。

少々の蓄えまで出来たらしく、久々にお腹いっぱい食べながら、

ミルズガルズはペネルモイェナに促されて外での出来事を話していた。

初めて見た景色、聞いた音、変わってしまったもの、変わっていなかったもの…。

始めは乗り気でなかったが、次第に話題は溢れだして、話は終盤に差し掛かる。

「えっと、そこでね……ギンピギンピとニッケイルハがね、……………ちゅーしてたぁぁ〜〜」

そう言いきると同時に、ミルズガルズは頬を膨らませて涙ぐんだ。

リラックスしていたペネルモイェナはあたふたとして体を起こす。

「ギンピギンピはニッケイルハのお嫁さんになったんだ…!私もなりたかった!約束してたのに…!」

【 お嫁さん??……おお!そうだ、約束。あの時は2人だけの秘密だったなぁ 】

しみじみと思い出しているペネルモイェナを上目に、ミルズガルズはむくれて言った。

「何でペネルモイェナが知ってるのぉぉ……」

【 何でって… 】

きょとんとした後、にこりと笑む。

その表情は、約束の日と同じ面影を映して。

【 約束したのは我であろう?? 】

ミルズガルズはどことなく目を反らし、心に燻(くす)ぶる想いがざわつくのを感じた。

目の前の彼より、ギンピギンピと一緒にいるニッケイルハの方が" 本物 "だという気がかり。

名前が変わっただけ、少々姿が変わっただけと言われるも、

どうしてかペネルモイェナには、ニッケイルハの面影を持つ、…別者という感覚が付き纏うのだった。

幼い日より記憶にある" ニッケイルハ "への執着が、心に芽吹く気付きを摘み取り続ける。

【 …ミルズガルズ、愛している 】

ふいの一言に驚き、ミルズガルズはぱちと目を見開いた。

目の前に傅いて、ペネルモイェナは指先にキスをした。

【 体は小さくとも、お前は立派な女性になった。…こんな状況だが、言わせてくれ。
是非、我の妻になってくれないか。これからも愛し、助け続ける事を誓う。
…出来るだけ長い時を共に過ごしたいと思っている 】

ドクン…!

「(ぁ…ニッケイルハ……わたし、も……!)」

同じ声、同じ表情、同じ仕草。そうだ、彼もニッケイルハ。

…ではない、別の存在だという解釈が心を閉ざす。

「(ニッケイルハなら私を閉じ込めたりしない…。きっと助けに来てくれる…。私は騙されない…!)」

【 ちゅー、させてくれないか…? 】

喜びの花を引き抜き、込み上がる感情を押し込める。

彼を認めてしまったら、二度と" 本物の "ニッケイルハに会えなくなる気がして。

ミルズガルズはぷいっと顔を反らした。

「…嫌」

ガーンとなっている相手を横目に、ミルズガルズは視線を落とした。

「……私はニッケイルハと約束したの。浮気はしないの」

【 そうか…。大空たる我は、幸せ者だな 】

チラと目をやるとペネルモイェナは悲しそうに微笑んでいた。

【 ……我が言ってもややこしいな。ごめんな 】

その一言が、心に深く突き刺さった。

「(………何故)」

ニッケイルハへの想いを貫いたというのに、何故か心は納得していない。

本質ともいうべき何かを見失っている様な、酷い虚しさに苛まれたのだ。

「(何故なの………)」

複雑に絡まる想いを解こうとしてより絡まり、自らの手で身動きが取れなくなってゆく感覚。

ミルズガルズは心底疲れてきた。

俯いたままボーッとしているミルズガルズの肩をつつき、ペネルモイェナは明るく言った。

【 よし、気晴らしに何かして遊ぼう 】

「………遊ばない(分からない…)」

ペネルモイェナは小さく首を傾けて、その隣に腰かけた。

【 では一緒にのんびりしようか。唄でも歌って… 】

「少し、一人にして……(ああ、もう、分からない…)」

ペネルモイェナに背を向けて縮こまっていると、そっと頭を撫でられた。

瞳を閉ざすと、この感触が何故か、酷く懐かしく感じられた…。

「(ニッケイルハ…助けて……)」

【 …じゃあ我は少し出掛けてくる。久々の外でいろいろと疲れたのだろう。ゆっくり休むと良い… 】

「うん……ありがと……」

離れてゆく気配に空返事をして、ミルズガルズは膝を抱えたまま深い溜息をついた。

その途端、

ドクッ…! ドクン!! ズキンッ!!

「っっっ!?ゃあ…ぁあああ”ッ!!!!」

激しい胸の痛みに襲われ、ミルズガルズは倒れてのたうちまわった。

異変に気付いたペネルモイェナが慌てて戻り、介抱されるも痛みは一向に収まらず。

目が回る、息も出来ない程の苦痛は、無意識にも死を悟らせる。

【 あぁ…種が……、成長している……! 】

遠のく意識の向こうで、そんな声が聞こえた気がした。

「(ニッケイルハ……助けてよぉ……)」

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

気が付くと、快晴の大空のもとに遠くの森や山や海を眼前いっぱいに見渡していた。

やたらと足元に吹き荒ぶ風。目をやると、此処は巨大な山の頂の先端だった。

いくつかの小石が弾かれて、深い闇へ転がり落ちてゆく…。

狭い足場からは渓谷の絶景が臨んでおり、ミルズガルズは思わず腰を抜かしてしまった。

足の先が根状でない事から、この体は分身のようだが…。

ギンピギンピと同じくらいの背丈となって、如何にも自分が作りそうな深緑の衣を纏っていた。

【 …という事があってな、まったくアイツはとんだ無茶を……、…ん?どうした…?? 】

声の方に顔を向けると、少し離れた空中にニッケイルハがいて、視線が重なった。

【(……ああ、これは夢だぁ…)】

序盤からいきなり、ミルズガルズは自分が夢を見ている事に気付いてしまった。

ガクリとうな垂れて見た地面は、花に似た多肉植物で豊かに埋め尽くされている。

ふと、さらに気付く事があった。

夢の中で夢だと気付くのは、…初めてだ。

【 おぉ、一体どうしたのだ。さっきまでは何ともなかったではないか 】

ニッケイルハが不安気に寄り来て、両手で頬を包むと様子を窺っている。

その手はとても温かく、優しく、懐かしい匂いがした。

ミルズガルズは思わず彼に縋りつくと、叫ぶ様に泣いてしまった。

ニッケイルハはひたすら困惑しているが、夢の世界は自分だけのもの。

ミルズガルズは感情の赴くまま、恋しかったニッケイルハに身を埋(うず)めた。

【 ニッケイルハ!会いたかった!!もう何処にも行かないで!
行かないで!お願いだから行かないでっ!! 】

【 な、何を言うか!別にいつも会っているではないか…。
ふぅ〜、お前は疲れているらしい。…よしよし、この話はまた今度だ。もう此処で休め 】

ふわと体を包む両腕。こそばゆい四翼。何一つ変わらない、愛しい姿。

ニッケイルハの胸に抱かれて身を預け、ミルズガルズの心は幼い日に還ってゆく。

【 (ああ…暖かい…、まだ目覚めないで…。ずっと、このままでいさせて……) 】

柔らかい風に頬を撫ぜられ、安らいだ眼をゆっくり開くと、そこにニッケイルハはいなかった。

( …… )

ミルズガルズは体勢を崩して、堅い地面に倒れてしまった。

辺りの景色は一切の無に消え、空気感や音までもが失われている。

全てが、無機質な黒い空間に染まっていた。

虚無を味わいながら身を起こし、ぼんやりと夢の終わりを待つ…。

「母上…?」

背後からの声に気だるく振り返ると、そこには淡い光を纏った少年が立っていた。

一枚布を纏った褐色の肌に、小花を咲かせた真っ白な長髪。

すらりと整った四肢。背には4つの翼。紅葉色の瞳。

その風貌には、何やら自分とニッケイルハの特徴が混ざっている様な印象を受けた。

少年はそっと膝をついて、ふわりと抱きついてきた。

「逢いたかった……母上…っ!」」

重なった耳元で、少年が涙している音が聞こえる。

( 私は君の母じゃない。勘違いだよ )

そう言ったつもりが、何故か声が出せない。

「…また繰り返して始まっているのですね」

( 繰り返して…?何だか妙な夢だなぁ )

少年は少し身を離して、声が出せないミルズガルズの唇にそっと触れると首を横に振った。

「…どうか、これから話す事をよく聞いて。
道を違えば、また悲しい" 物語 "を繰り返してしまうから…」

(……物語??)

少年は辛く閉じた瞳を開き、真剣な眼差しで語り始めた。

「…我はエミエル。貴女とニッケイルハの間に生まれる筈の存在です。
けれど私は、産まれない事になっている。
貴女の世界は" 悪意 "によって未来が" 書き変えられている "のです」

(悪意によって…未来が………?)

少年は続けた。

「…我も貴方も、執筆された本の中の登場人物なのです。
時間が繰り返されるのはその為。閉じられた本が、再び開かれたから。
これを知った時、我は心が崩れそうでした…」

ミルズガルズは理解が追い付かず、ポカンとするばかり。

「…母上、これは貴女にとっても、我にとっても夢ではない事を忘れないで。
我は今、貴女の世界の外側から語りかけている。
全ての記憶を失くして再び始まった貴女に、本来の未来を託します。
それでどうか、歪められた未来を回避して欲しいのです…!

……原始に、星には大空ニッケイルハと大地ミルズガルズがあり、やがて2つは交わりました。
大地の内には生命を宿した2つの種がありました。
まず白い種が芽吹き、星は豊かに栄えました。次に黒い種が芽吹き、星は穢れてゆきました。
…そして最後に、我が生まれました。
我は種の仔等の王となって地上を治め、星の穢れを癒し、
白い種と黒い種の仔が共栄する世界を築きました。

これが" 本当の物語  "…!」

(ギンピギンピは…?ペネルモイェナは…??)

「あっ…」

少年の姿が徐々に薄れてゆき、触れられぬ霞みと化してゆく。

「あぁ、母上…我を信じて…信じて…!
     我を貴女の世界に、産んで下さい…」

やがて全てが、自分でさえも闇に呑まれてゆき…

(エミエル…)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

意識を取り戻すと、ペネルモイェナの腕に抱かれていた様で、ぎゅうと抱きしめられた。

【 ああぁ、ミルズガルズ…… 】

いつもと変わらない樹海の天井を眺めながら、ミルズガルズはぼーっと今の夢を思い出していた。

「(…凄く変な夢だった…)」

気を失って、半日が経ったらしい。

痛みは消えていたが、酷い倦怠感が残っていた。

ペネルモイェナに支えられて食事を摂り、水を飲んで体を落ち着つかせた。

黒い種が命を食べているのだろうか…。

ミルズガルズはまた痛みに襲われたらどうしようと不安になってきた。

黒い種が…。

  次に黒い種が芽吹き、星は穢れてゆきました。 
…そして最後に、我が生まれました。
我は種の仔等の王となって地上を治め、星の穢れを癒しました。

「(……)」

少年の声が脳裏に過る。

ペネルモイェナが静かだと思ったら、何やら彼も考え事をしていた様で、

こちらに気付くなり険しい表情を切り替えて微笑んだ。



樹海に射す僅かな光が消えてゆき、真っ暗な夜が訪れた。

ミルズガルズはペネルモイェナの膝に座って身をもたれ、まだ夢の事思い出していた。

何故か、あの不思議な少年『エミエル』の事がどうしても忘れられないのだ。

今のところ、夢に見た光景はいつも現実になっている。

これも予知夢として、時の流れに身を任せていれば未来に起こるのだろうか。

いつか樹海に囚われている日が終わり、ニッケイルハと結ばれて、エミエルが生まれるのだろうか。

すると昔に見た、炎の中をニッケイルハから逃げる、あの怖い夢は現実にならない…?

そうぼんやり考えていると、また少年の言葉が鮮明に蘇って…。

「(あれは…夢じゃ…ない…)」

ゾクリ…。直感に、嫌な予感がした。

夢でないのなら、現実にならない…?

エミエルは生まれない。まるで語られた" 歪められた未来 "の通りに。

「(何だろう……一体何なんだろうこれ…)」

上手く表現出来ない不安が募って、ミルズガルズは抱えている事を吐きたいと思った。

真っ暗闇の中、彼の感触をつつく。

「ねぇペネルモイェナ…、エミエルって知ってる?」

【 エミエル…?? 】

知らないと言った様子だが、少し間を置いて、ペネルモイェナの声色が変わった。

【 エミエル……エミエルか……………… 】

また暫く黙った後、ペネルモェナは重たく呟いた。

【 とても気になる響きだ…何か、思い出しそうな感じがする……
ニッケイルハと話す良いきっかけが出来た。此処に呼びたいな… 】

「ふえ!?ニッケイルハを呼んでくれるの?!」

言葉の一部を取って大きな期待を抱き、ミルズガルズはペネルモイェナの髪を引っ張った。

「会いたい!!話したいことがあるの!お願い呼んでっ!?今すぐにでも会いたい!!」

【 ……ペネルモイェナ… 】

突然、暗闇の傍から音がして、地面からギンピギンピの気配が現れた。

【 ギンピギンピ…!来てくれるなんて珍しな…!どうした?? 】

「ギンピギンピ…」

ミルズガルズは顔だけそちらに向け、複雑な気持ちでペネルモイェナにしがみついた。

【 …ニッケイルハの様子が変なの。とにかく来て欲しい 】

【 あ…ああ… 】

「ううー……私も行くぅぅー……」

【 …体が辛いなら、ちゃんと私があげた実を食べなさいよ… 】

その冷たい言い様に、ミルズガルズはカチンときて。

「あんなのいらないよ!!馬鹿ッ!!!」

怒りを含んだ声色が、樹海の闇に木霊してゆく。

ギンピギンピは何も返さず土に沈んで行ってしまった。

ペネルモイェナはたじろぎながら、ミルズガルズを降ろして立ち上がる。

【 え、ええと………。すまん、すぐ戻る…。少しだけ、大丈夫か…? 】

「うー……、わかった…。あ、これ持って行って。このお花、良い匂いするから…。
ニッケイルハの為のお花だから……」

ミルズガルズは髪葉に白い花を一つ咲かせると、摘み取ってペネルモイェナの手に握らせた。

【 優しいな。ありがとう… 】

くしゃくしゃと頭を撫ぜられ、ペネルモイェナの気配も行ってしまった。

「(……)」

暗闇の中に独り取り残されるのは久しぶりで、まるで夢の続きを見ているよう…。

ミルズガルズはまた、夢の内容を思い出し始めた。



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はじまりの唄(15)

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長い年月をかけ、ペネルモイェナは閉じられた樹海と外を行き来できるように、

島のあちこちに水源を通している様だった。

ある時、彼が食べ物を探しに樹海の奥へ行ったのを見計らい、

ミルズガルズは前々から目を付けていた川に向かって行った。

厚い茂みに囲われた泉の一端から流れる、幅の広い川。

それは森の終わりへと真っ直ぐに流れ、毒植物達を潜って外へと通じている。

毒植物の檻を手前に、ミルズガルズは水面を覗き込み、ごくりと息を呑んだ。

ズキ…!

ふいに胸が痛み、身を屈めて抱え込む。

痛みが起こる間隔が、日を追う毎に短くなってきている…。

ドボン!

焦る思いに背を押され、意を決して飛び込むと川は思ったより深く、

底には苔が生えており水流と相俟(あいま)ってまともに立つ事が出来ない。

体は浮かずたちまち溺れていると、突然水流が早くなって、森の外へと押し流されてゆく。

闇を呑んだ水中がぱぁと明るくなり、ミルズガルズは眩しさに思わず目を閉じた。

水に揉まれて体が回転し、流れが大きくカーブしたところで水際に打ち上げられた。

ずるずると川から這い上がり、乾いた場所にて立ち上がる。

どうやら此処は、広大な大海を臨む切り立った断崖の一角。

毒植物を遥か後に、川の行く先を見てギョッとした。

あのまま流されていたら、大地の切れ目から投げ出されて、遥か下の大海に落ちていただろう。

それより ――

視界に飛び込んできたのは真っ青な大空。

潮混じりの暖かい風、眩しい光。全身に感じるニッケイルハの温もり。

ミルズガルズは両腕を広げ、目に涙を溜めて呟いた。

「ニッケイルハ…何処にいるの…?会いたい…」

恩寵の豊かな大地、煌めく緑の化身達。

柔らかい土に足根を通して、体内に感じるギンピギンピの温もり。

空腹は完全に癒え、みるみる力が満ちてくる。

生気を取り戻したミルズガルズは、大陸の方角を眺めて呟いた。

「ギンピギンピ…会いたい…!」

カクンと項垂れるミルズガルズの本体。

傍の土から分身を出現させ、脱出した針葉樹林の牢獄を見眺める。

「(ごめんなさい、ペネルモイェナ……)」

心に一つ呟いて、ミルズガルズの分身は崖の岩肌を伝って砂浜に降りると、

流木を片手に海に飛び込んだ。

無謀と知りつつも、大陸を目指して自力で泳ぐつもりだ。

流木を頼りに足をバタつかせていると、思ったよりスイスイと前に進んでゆく。

以前イカダを打ち返した波も無く、

気付けば浮いているだけで海流が大陸へと運んでくれているではないか。

何故だが分からないが、ミルズガルズは今一度流木にしっかりと掴まり、

足元に広がる広大な闇の領域に怯えながら、大陸へと流されていった。

ドクン…! ドクン…!

黒い種が脈動する。

その響きに導かれ、意識の無い本体の背後から近づいて来る影があった。

ひた… ぴた… ひた… ぴた…



樹海の島を遠く離れ、陽が落ちてはまた登った。

ミルズガルズの分身は大陸の砂浜に流れ着くと、朝焼けに染まっている大海を背に、

休む間もなくギンピギンピの気配に向かって走り始めた。

その道中にて世界の変わり様には驚くばかり。

今まで訝しげに聞いてきたが、全てペネルモイェナが話してくれた通りだった。

植物はどこを見てもギンピギンピの化身だらけ。

かつて圧倒的であった広葉樹の勢力は縮小し、様々な針葉樹が広域に渡って繁栄していた。

さらに、島にいた時は気配すら感じなかった大量の生物が、空に水に地に溢れかえっている。

頭上を過ぎる複数の影。

大きな皮膜や翼を持った何かが悠々と空を飛んでゆく。

水面に波紋す複数の影。

大きなヒレや水かきを持った何かが悠々と水中を泳いでいる。

大地を駆ける複数の影。

大きな体に強靭な牙や爪を備えた何かが悠々と草原を往く。

植物に集まる複数の影。

飛ぶもの這うもの様々の小さな何かが悠々と群れを成している。

彼らの瞳はニッケイルハを想起させる黄金色…。

何処にいても、そこら中から奇妙な声が響いてくる。

ミルズガルズは怖くなって避けて進んだが、彼らもミルズガルズを見るなり怯えて逃げてゆく。



明るい林を素早く駆け抜け、輝く小川を飛び越える。

岩の上を飛んで渡って、反り立つ崖を登ってゆく。

涼しい風を受けて分身の瞳は強い光を取り戻し、久々に枷無き喜びを感じるのだった。

そうしてついに、深い森が開けた明るい場所でギンピギンピの姿を見つける事が出来た。

真っ白な衣を飾る玉石が風に揺れて、そこへニッケイルハが降りて来たのが見えた。

優し気に微笑んでいる、愛おしい横顔。

彼は最後に見た時と何も変わっていない。

あの暖かい肌の感触を、未だに鮮明に思い出す事が出来る。

どこか安心したのもつかの間、ミルズガルズは反射的に茂みに隠れてしまった。

そっと覗き見ると彼らはこちらに気づいていない様子。

ギンピギンピはしなやかに腕を伸ばして、彼の訪れを歓迎した。

穏やかな風と輝く若葉の世界に囲まれた、幸せそうな2人の姿。

ミルズガルズは黒い種を想って胸元をぐっと握りしめた。

あの場に自分が出て行ったら、2人はどんな顔をするだろう…。

不安になって狼狽していると、彼らは深いキスを交わした。

ミルズガルズは赤面して視線を落とし、動揺する顔を両手で覆った。

…悲しい…切ない…羨ましい…妬ましい…。

溢れてくる負の感情は、夢と現実のデジャヴ。

「(私もそっちに行きたいのに……)」

どうにか心を落ち着けて、暫く。

顔を上げると、いつの間にかニッケイルハの姿はなく、

ギンピギンピが真っすぐにこちらを見詰めているではないか…!

「……っ、ギンピギンピ!!」

ドキリとしたが、再会の喜びが込み上がり、ミルズガルズは茂みを飛び出していった。

「内緒で抜け出して来ちゃった!驚いたよ、世界がこんなに変わっているなんて!」

ぎゅっと抱き着くが返される感触も返事も無く、ギンピギンピは島の方角を見据えている。

【 …何故…ペネルモイェナ…… 】

「えっ…?」

彼女が見詰めていたのはミルズガルズではなかった…。

その表情は、無の中に確かな怒りが表れている。

ドスッ…!

ふいに体がくの字に折れ、ギンピギンピの鋭い指が自分の腹に突き刺さっているのが見えた。

【 …せっかく匿ってあげているのに。私が与えた実も、1つも食べていない。……この、わからずや 】

侵された部分からじわじわと腐食が広がり、分身の体は真っ二つに割れて地に転がった。

頬を包む、柔らかい草。土と一体化している、ギンピギンピの足先。

自分とは違う存在…。

その光景を最後に、分身の視界は途絶えてしまった。



不快感と共に本体に意識が戻ると、いつもの薄暗い樹海の天井が目に飛び込んできた。

優しく抱かれている感触。

弾かれた様に体を起こし、ミルズガルズは傷だらけのペネルモイェナに目を疑った。

【 ただいま… 】

ゴォン… …ゴン …ゴォォ ゴウン…!

動揺を煽るように、辺りには雷鳴の余韻が響いている。

そして何やら、ペネルモイェナの衣服は所々が乱れ、顔や体には痛々しい傷痕があった。

荒れた地面、散乱する枝葉、傾いている木々。

辺りの様子はまるで争った後。

脱走した事への戒めを彼が受けたのだと痛感する。

遠のいてゆく雷鳴。まさかニッケイルハが…?

ミルズガルズは怯えてへたり込み、身を震わせた。

「あの…ペネルモイェナ、私のせいで…その、怒られたんだね…。ごっ、ごめんなさい…っ…」

【 いや…背中を押したのは、我だしなぁ。分身くらい良いと思うのだが…… 】

くすくすと含み笑って、ペネルモイェナはミルズガルズの肩を撫でた。

【 …びっくりさせてごめんな。この辺の散らかっているのは、追々片付けるつもりだ。
…さて、我は食べ物探しの続きをしてくる 】

すっくと立ち上がり、ペネルモイェナはうーんと背伸びをした。

ミルズガルズはそんな彼を見上げて呆気にとられた。

「怒らないの……??私…貴方を困らせた…。悪い子、だよ…?」

振り向いた青の瞳は、優しく微笑んでいた。

何も言われず頭だけ撫でられ、ミルズガルズは大粒の涙を溢した。

「(どうして叱ってくれないの…?)」

世界の様子も親しかった者も、何もかもが変わってしまった。

「(ニッケイルハだったら叱ってくれるのにっ…!)」

時が止まった場所に独りだけ置いてけぼり。

全て悪い夢であって欲しいと、ミルズガルズは涙が溢れて止まらなかった。

【 我が戻ったら、外の世界の感想を聞かせてくれ。楽しみにしている… 】



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★ エミエルの記憶 ★

ぼちぼちこのページに、エミエル様の記憶にある親子漫才(?)絵を追加していきます★

イメージ 1
『 飛ぶ練習 』
エミエル「ちちうえ!ははうえ!とべましたぁー!!」
ニッケイルハ「飛んでる(*'▽')」
ミルズガルズ「飛んでる(*'ω'*)」

イメージ 2
『 裸ん坊さんスタイル 』
エミエル「ちちうえが着なくても良いって言いました!」
ミルズガルズ「デテコイチチウエ(怒」
ニッケイルハ「よんだかー?(/・ω・)/」

イメージ 3
『 そして思う存分に敬うのだぞ 』

イメージ 4
『 母上は何をしているのですか 』
ミルズガルズ「立ち枯れた樹を撤去しているのだよ。良い運動になる」
エミエル「わー♪我も手伝いまーす!」
ニッケイルハ「精が出るな〜。どれ、我も手伝おうか」


イメージ 5
『 母上を笑わせる(物理的に) 』

イメージ 6
『 愛の補充 』
ニッケイルハ「我は植物を育てるプロであるぞ!趣味で始めた園芸の規模は星全体にまで及んでしまって・・・いや〜毎日水やりが大変である(*^-^*)!分からない事があったら何でも聞くがよい♪」
ミルズガルズ「私は趣味の一環で育てられたのか・・・」
エミエル「凄いです父上!我も園芸やりたい!ずばりコツは何なのでしょう?」
ニッケイルハ「コツはな、ポカポカな陽と、サラサラな水と、ふんわりな風と、やわらかな土と、たっぷりの愛情である!5大要素だ、どれが欠けても成り立たぬ。・・・メモておけー」
エミエル「はい!(メモメモφ(..)」





まだまだ更新中☆

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はじまりの唄(14)

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【 これが貴女を待たせていた経緯よ… 】

僅かな陽が注ぐ暗い樹海の空間に、ギンピギンピの冷たい声が響いている。

針葉樹達も彼女の話を興味深く聞いている様で、辺りはいつにも増して静かだった。

ミルズガルズは胸部の服をぎゅうと握りしめ、気分が悪くなってくるのを感じていた。

ギンピギンピはこれまでの回想を粗方に話し終えると、再び本筋に戻った。

【 …種は、体の内(なか)にあるうちは宿主の命を食べて生きるという…。
このまま出さないでいると、貴女の命は喰らい尽くされてしまう。
すると種は食べるものを失って飢え死ぬのだけれど、
……私は、貴女の命を犠牲にして何かを得たいとは、思っていない… 】

そう言いながら、ギンピギンピは懐から手の平ほどの果実を取り出して見せた。

薄暗い中では見え難いと察したのか、傍の針葉樹達がギンピギンピの手元にだけ陽を通す。

照らされた果実は甘そうな薄桃色をしており、みずみずしく輝いていた。

【 …私は貴女が天命をまっとう出来るように、かつ黒い種を外に出さない方法を考えていた。
そうして辿り着いたのが、私の命を貴女に分け与え続ける…ということ 】

ギンピギンピは果実を撫ぜながら、ミルズガルズに視線を送った。

【 この実の中には、幾らかの私の命が詰まっている。
これを貴女が食べ続ける事によって、黒い種の餌にするの。
私が尽きたら、貴女も尽きる。
…元々双子だもの。これで私達、死ぬ時は一緒になれる 】

「そ、そんな事したら……大地?としてのギンピギンピが早死にして、
えっと、星…が困るんじゃないの…??」

【 …そうね。でも命が底を尽きる前に、
大地の役割を受け継ぐ子孫を残せれば、問題ないと思っているわ… 】

何やら相手は重々の考えを持ってこの場に立っている様だが…。

差し出された果実に、ミルズガルズは首を横に振って後ずさりした。

「受け取れないよ…そんなの…、何で私の為にギンピギンピが命を削らなきゃいけないの…??」

するとそれまで虚ろだったギンピギンピの目蓋がキッと開き、瞳孔に力が入った。

【 素直に、貴女には生きていて欲しいからよ。
行動範囲が狭まるけれど、この島は窮屈という程小さくもないでしょう?
お腹も空かせないし、喉も乾かせない。
それに、貴女の大好きなニッケイルハも、名と姿が変わっただけで、
きっと死ぬまで付きっきりでお世話をしてくれると思うわ。
…むしろ、私から頼んでおく。
黒い種を世界に出す以外、彼と好きな事をして、自由気ままに暮らしていいの…!
これが貴女を極力快適に生かせる唯一の方法だと思っているのだけれど 】

「ニッケイルハは…?…ニッケイルハもそう言ってるの…??」

【 …大空としての彼がこの話を知ったら、大反対するでしょうね… 】

「なら……!」

ミルズガルズは大空?としてのニッケイルハなら、

この馬鹿げた話から自分を救ってくれるのではないかと思った。

しかし見出した希望は、すぐさまに閉ざされる。

【 貴女は大きな勘違いをしている…。私達はこれでも、貴女の味方。
……私達は、貴女をニッケイルハから匿っているのよ 】

「へ………?ふぁ……?!あぁぁ……!!」

ミルズガルズはついに反感の意を抑えきれず。

「いや…、嫌ぁぁぁ……!いやぁああああっっ!!!」

募る感情が叫びとなって、樹海に木霊してゆく。

耐えがたい理不尽に半ば発狂して、ミルズガルズはギンピギンピに縋りついた。

「やだぁあ!ここから出してーっ!取って!黒い種なんて嫌っ!!どうして私なの!??
取って!今すぐ取って!!それが無くなれば此処から出て良いんでしょう??!」

ギンピギンピは目を逸らす。

もはやミルズガルズは視界が定まらない状態となって。

「嫌ぁ……そんなの嫌ぁぁ………!!死にたくない!!黒い種なんていらない!!
ギンピギンピの命なんて食べたくない!!ニッケイルハに会いたい!!どうして私なの!?!?
こんなのおかしい!!!ここから出してーーーっっっ!!!
嫌だ嫌だぁ嫌だぁあアアアーーーーー〜〜〜ッッッ!!!」

【 わがまま言わないで 】

「わ が ま ま … ?!」

ドクン…!

一瞬、激しい感情が小さな波紋を生んだ。

ギンピギンピは果実を足元に置くと、樹々の隙間から大空を見詰めて。

【 …ねぇ、ミルズガルズ。…私はニッケイルハを愛している。
だからこそ、ニッケイルハが囚われている因果を、ここで終わらせたい。
正しい未来とやらへ解放してあげたいの…。
貴女はどう考える?いつまでも欲しがるだけの存在であってはならないはずよ… 】

そう言い残すと、ギンピギンピは放心しているミルズガルズの腕を解いて、

土に沈んで行ってしまった。

「怖い夢が…本当になっちゃった……………」

輝きを失った、紅葉色の瞳。

虚しい2つの大木を目の前に、泣き疲れたミルズガルズは意識を失う様に眠ってしまった。









繰り返される朝と夜も、この樹海の中では些末事。

あれ以来、ギンピギンピがこの島を訪れる事はなかった。

代わりに、ニッケイルハから別たれたという大海ペネルモイェナが常に付き添うようになり、

生きるにおいては幾らか楽になった。

相変わらず土には根を拒まれているが、大変だった食べ物探しはペネルモイェナが担ってくれた。

やつれていた顔や体は幾らか体格を取り戻し、辛い喉の渇きや空腹感に苦しむ事もなくなったが、

ミルズガルズの体は成長が止まったまま。

しかも、この頃はふいに胸の辺りがぎゅうっと痛む事があった。

その度に『黒い種が命を食べている』という言葉が頭の中を回って、

ギンピギンピから貰った実に手を伸ばしたが、いつも齧る寸前で止めてしまうのだった…。

「(必要ない…こんなもの……ばか……)」

そんな様子を見ては、ペネルモイェナは「好き嫌いは良くない」と食べるのを勧めてきた。

ペネルモイェナはこの実が何なのかを知らない。

知ればきっと、ギンピギンピを心配して止めさせようとするだろう。

すると、彼の関心がそちらに行ったまま戻って来なくなる気がして、打ち明けるのをためらった…。


全てギンピギンピの思惑通りなのだろうか。





水と最低限の栄養を得て、生に縋りつくだけの日々が過ぎてゆく。

今日も森の終わりに座り込み、ミルズガルズは外の眩しさを遠い目で眺めていた。

「ねぇ、ペネルモイェナ……」

【 …はいはい?なんであるか? 】

いつからか、ミルズガルズは彼をニッケイルハと呼ぶ事を止めていた。

呼べば必ず応えてくれて、寝る時はいつも傍にいる。

手間をかけさせても八当たっても、怒る事なく全てを呑み込み、受け入れてくれる。

ひんやり優しい、水の腕(かいな)。

しかし、自分の知るニッケイルハとは、やはり少し違うから…。

用意してもらった食事を摂りながら、ミルズガルズは陰鬱に呟いた。

「貴方も、私が此処から出るべきではないと思ってる……?」

【 …今は、な… 】

目を伏すミルズガルズの傍に座って、ペネルモイェナは彼女と同じ景色を眺めながら。

【 ミルズガルズが悲しむのは辛いが、…ギンピギンピが悲しむのも辛くてな… 】

「どっちの味方なの??」

【 …出来ればどっちも 】

苦笑いをして、ペネルモイェナはムッとしているミルズガルズの頭を撫でた。

【 …黒い種について、我は全てを知り得ているわけではない。
必ずお前を生かす方法できっと答えを出すから、
あともう少しだけ、ここで暮らしながら待ってくれるか…? 】

「…そればっかり……」

ごめんな、ミルズガルズ……ごめんな… 】

優しい腕に抱かれ、ミルズガルズは現実を打ち消す様にペネルモイェナに身をうずめた。

優しい潮の香がする…。

「ねぇ、ペネルモイェナ……」

【 …はいはい?なんであるか? 】

「私って何者なんだろう…」

甘えて見上げると、優しい瞳と目が合い、見詰め合う。

「ギンピギンピが大地で、ニッケイルハが大空で、ペネルモイェナが大海で。
……じゃあ私はなんだろうって……」

自分にも何か" 役割 "があるはず。" 生きる価値 "があるはず。

それを教えて欲しかった。

ペネルモイェナはうーんと短く悩んだ後、にこりと微笑んで返した。

 【 何だって良かろう 】

「え……」

軽くあしらう態度に、ミルズガルズはムッとして眉間にしわを寄せた。

【 そんな事は、どうでも良いのだ… 】

ミルズガルズは思った。

どちらも本物らしいが、ペネルモイェナはニッケイルハの偽物だと。

"本物の"ニッケイルハなら、何かしら答えが出るまで一緒に悩んでくれるはずだから。

すると、ニッケイルハが此処にいない不満が、

ギンピギンピだけが本物のニッケイルハと暮らしている不満が込み上がって来た…が、

【 だってお前が何であれ、我の愛しいミルズガルズである事に変わりはあるまい…? 】

抱きしめられ優しく撫でられると、その感情が散ってしまい、話も流される。

【 …さ、今日も外の話をしてあげよう 】

耳元で囁く彼の声には、不安も、疑問も、意欲すら全てどこかへ流してしまう不思議があった。

膝上に抱かれて、水の揺りかご。ひんやりしていて心地が良い。

彼に身を委ねていると、全身が重力を忘れて楽になれる。

その眼差しには、お前は何も心配しなくていい、

この感覚をずっと堪能しても良いんだよ、という誘惑があった。

ミルズガルズはうっとり目を細めて、まどろんだ。

こうして身を委ねて待っていれば、本当に解決してもらえるのだろうか。

あとどれくらい待てば、暖かい日差しを浴びせてもらえるのだろうか。

ふいに、ギンピギンピの瞳が脳裏を過った。

望む最善を尽くさんと決意し、自らの死すら見据えた瞳の深い色…。

あれに負けたくないという、いつかの悪い癖が蘇る。

ミルズガルズは癒されている自分を奮い立たせ、再び警鐘(けいしょう)の念を呼び起こした。

ペネルモイェナは優しくて頼れる存在だが、もしかしたら方法を考えているなど気休め言葉で、

自分を死ぬまで樹海に留めるつもりなのかもしれない。

ミルズガルズはこの樹海から、島から脱出する事を諦められなかった。

そして" 本物のニッケイルハ "に会いたいと、強く想う。

優しい感触から身を引き、ミルズガルズは寂しそうに膝を抱いて俯いた。

「やっぱり、今日は一人で寝る。でも、そこにいてね。
がちゃんと寝るまで、遠くに行ったら駄目だからね…?」

そんな彼女を見て、ペネルモイェナはきょとんと首を傾げるのだった。

「(私…生きてたら迷惑なのかな…。でも死にたくない…。
死ぬのは、怖いよ……。怖い…ニッケイルハ……助けに来てよ……会いたいよ……)」




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そう言えば、知らない

イメージ 1
突然豹変したニッケイルハに、困惑する2人。
なんやねんアイツ・・・と思って、ふと、
そう言えばニッケイルハについては知らない事が多かったと気付く、今日この頃。

イメージ 2
好きな食べ物も知らない、
というか、”何かを食べている姿”すら見た事がない!

イメージ 3
本編は今、こんな感じ!

左から
【大海ペネルモイェナ】 ミルズガルズ 【大地ギンピギンピ】 【大空ニッケイルハ】

<おまけ>

CRYSTAL CROSSより、エミエル様が治めている竜族の世界のキャラ達。
もし覚えていてくれた人いたら、嬉しいぃ・・・( ;∀;)

イメージ 4


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