ぼやきの化学物質過敏症

夜もすがら 旅のお供に 過敏症 泣くに泣けぬで ぼやくのよ

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今日は、午後から環境省が主催する「水俣病の教訓を次世代に伝えるセミナー」に参加してまいりました。

表参道の国連大学にて行われました。

■水俣病の教訓を次世代に伝えるセミナー

セミナーの前半は、水俣病と新潟水俣病の被害者である二人の語り部さんのお話を聞き、後半は環境省から水銀汚染の勉強会というセミナーです。
無料で水銀の毛髪検査もしてもらえます。

しかし、まあ、水俣病は悲惨な話です。
ご主人や子供を次々と水俣病で亡くし、ご自身も水俣病で、後から生まれた三男も胎児性水俣病で、どれだけ一個人の生活に苦難を強いられたのかと思うと、涙なしにはいられませんでした。

国も企業も、こんな苦しむ人々を目の前にしていながら、原因の解らない奇病だの何だのと、被害者を放置し続けたのです。
猫や犬が魚を食べて狂い死にしているのもたくさんの人が目撃体験しているのに、被害者を救済するという人間として当たり前の行動をまず実施すべきなのに、事実の隠蔽や水俣病の解明と称して御用学者の投入など、さまざまな非人道的な対処を行ってきたわけです。

会場の外国人から質問があり「当時外国の支援はありましたか?」という問いに、二人の被害者はまったく知らないという回答でした。

環境省の職員があわてて補足して、欧米の数カ国の支援や資金提供を受けていたことに感謝しますと答弁しました。その事実を現場である被害者はだれも知らないということは、結局、水俣病という現場を見せずにお役所や医療機関だけで対応してしまったということでしょう。
資金も被害者には直接ゆかずに、医療機関などで消費されてしまったのでしょう。これでは他国からの善意も無意味です。
国の恥ずかしい一面をさらしてしまった結果になりました。

まあ「腐敗アミン説支持」や「猫400号試験隠蔽」など、国の御用学者や企業は、なんともむごいことをしてきたのですから、海外の目を直接被害者の前に触れさせたくはなかったのでしょう。

その教訓を生かすためのセミナーと思いきや、やっぱり環境省もお役人です。
後半のセミナーで、水俣病の水銀汚染は特殊な環境下で発生したことであって、一般の人たちは魚を食べていても健康上何の問題もありませんという話で幕を閉じようとしていました。

さすがに私も被害者である語り部の前で、非常識な環境省の態度に立腹しましたが、同じ思いで聞いていた人も大勢いたみたいで、会場から一人のおばさんが環境省の人に「笑い話を織り交ぜながら水俣病のセミナーを行うのは何事ですか!」というきついお叱りの声があがり、大勢の観客の人から拍手がありました。

結局、水俣病の教訓を生かすべきなのは、国や政府や企業側の傲慢ともいえるような態度を改めることであって、水俣病を特殊な事例として「一般の人は安心してください」と結論に導こうとしているお役人の間違った姿勢なのだと思いました。

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水俣病の皆さんの苦しみは、いまも続いています。
語り部のお二人は、この水俣病を教訓として二度と同じ過ちを繰り返さないで欲しいとメッセージを残してくださっています。

水俣病は一地方の一地域の出来事のような話に見えますが、社会全体の発展のためのしわ寄せのしわが、一点の水俣という地域に集まって水俣病として現れただけのことであって、本当は社会全体の問題なのだということを学び取らねばならないと思いました。
なので、明らかに環境省の「一般の人は安心して魚介類を食べてください」と話を導こうとする態度そのものは場違いの話であって、被害者の語り部さんの前で絶対に話してよい話ではありません。水俣病は社会全体の問題ですと強力にサポートすべきです。

水俣病の悲劇を社会全体の問題として認識せねば、また同じ過ちを繰り返すことになるでしょう。
それが現代でのシックハウス症候群や化学物質過敏症といった現代版の公害病の発生につながっているのだと思いました。

*********

語り部さんが語っている後ろで流れていたスライドで、裁判に押しかけている被害者の団体の写真があったのですが、のぼり旗に「怨」という文字が大きく刻まれていました。

「怨」という意味は、いづれ復讐してやるという意味も込められています。
どれだけ被害者の皆様が無念であったのかと、心が痛くなります。

語り部さんが、病院でも手の施しようのない水俣病の主人を家に引き取り、祖母と二人でケイレンする主人の身体を必死で押さえたという話には、被害者にしかわからない無念さが伝わってきました。
その後、何度もケイレンしたまま主人は祖母の手の中で死んでいったそうです。ご主人は20代の若さです。

大切な人が次々と無念の死を遂げてゆくのです。これで「怨」を感じない人はまずいないでしょう。

ですが、語り部の人たちは、その「怨」の気持ちを持ちながらも、それを復讐という形のエネルギーに変えるのではなく、次世代のために過ちを繰り返さないで欲しいというメッセージを送ることにそのエネルギーを注いでいるのです。

被害者の心の大きさと、お役人の責任回避の姿勢のそのギャップが、悲しいくらいに感じられたセミナーでした。

*********

胎児性水俣病として生まれてきた三男もすでに50代だそうです。語り部さんは自分が逝った後の三男が心配だと話します。

生まれながらに障害者として生を受けた息子の行く末を案じねばならないほど、現代の日本では水俣病という被害者の救済が進んでいないのです。

水俣病の教訓を生かすために何が必要なのか。
重い重い課題です。

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水俣のチッソは、7年間も放置していたダイオキシン汚染土壌や底質について、おおさかATCグリーンエコプラザ 水・土壌汚染研究部会が、水俣へ見学に行く直前に無害することを発表しましたね。

次は水銀の無害化が必要です。

いつまでも土壌汚染を放っておくと企業の立場が悪くなるばかりですね。

時代は環境の世紀、国土のクリーンアップによるグリーンニューディールです。水俣における環境と経済の好循環が実現して欲しいですね!

2010/5/23(日) 午後 6:26 [ 小鳥が丘団地救済協議会 ]

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