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経済的に余裕ができ、しかも少子化になって、子供に対する過保護の問題が叫ばれて久しいです。確かに子供が一人か二人くらいで、昔と比べて時間もお金もあるという状況ですから、必要以上に子供の面倒を見てしまうことになります。難聴児の場合も同じように過保護になってしまいます。 過保護の問題点はいろいろありますが、失敗させないことと先回りのしすぎについて考えてきたことがあります。 言葉は使うことが大切です。使わなければならない状況を自然に作ることが大切です。せっかく何かを訴える状況があり、言葉で伝える必要がある場合でも、親が先回りして必要なものを準備してしまっては、言葉を使う場面を逃がしてしまいます。また、何かを行なうときに、まず何をするのか、次に何が必要かを考える機会を奪ってしまいます。 先回りすることは、言葉の発達においても、物事の把握においても子供の可能性を小さくしてしまいかねません。これを防ぐためには子供が能動的に動くようにすること。つまり、子供が要求してくるまで待つという姿勢を持つことが大切です。 親が先回りしてしまう理由はいくつかあるでしょう。例えば、失敗させたくないから先々必要になるものを準備してしまう。親自身が待つことが我慢できない。他の子供と比べて、自分の子供ができないことを見たくないなど。でも、こうして考えてみると、どれも親側に問題があるとしか思えないことばかりです。 今、あげたなかに、失敗させたくないという理由を書きました。これが曲者です。例えば、朝なかなか起きなくて遅刻しそうなときに、親が頻繁に起こしにいく場合があるかと思います。子供にとってどういう経験が大切なのでしょうか。毎日、親のおかげでぎりぎりに間に合うよりも、遅刻して叱られるという経験をさせる必要を考えるべきです。 例えば、明日の支度をなかなかしないときに、親がうるさく言って手伝うよりも、準備できないままに出掛けていって、辛い経験をするのも大切です。 自分の愛する子供です。人生の岐路に立っているときや、大きな影響があるときに失敗させるのがいいはずはありません。そうではなく、日常の小さなことで先回りしすぎず、失敗することで学ぶ機会を与えるべきだと思っています。 「子供が失敗するのは、私が恥ずかしい。」などという、自分の見栄しか考えていないような行動をとらないこと。日常のいろいろなことを子供のプラスにできるような工夫をするのが大切だと思います。
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