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76.障害認定の話

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 障害がわかると、すぐにいろいろな手続きをとりに動くことになります。その最初の手続きの一つが障害程度の認定だと思います。以下に書くのは、乳幼児のころ実際にあった会話です。


 わが家の息子が乳幼児のころは、聴力検査が正確にできないため、聴覚障害の最も重い障害の1級または2級はすぐには出さないようでした。それで、結構重い聴力でも一つ軽い3級になっていたりしました。そんなときの会話です。


 その1段階軽い障害認定だった子供のお母さんは、「2級なんて重い障害だと、社会的に不利だから、大きくなって本当は2級でも3級のままにしておく。」と言っていました。この発言に同意していたお母さんは結構いたようです。


 このお子さんとは別に、障害認定にまつわる話をもう一つ。ある障害をもつ男性が、障害認定の検査の結果、結局障害認定を受けられなかったことがありました。この男性は、その後就職することになるのですが、なかなか就職先が決まらないのです。理由は色々あると思いますが、その中に障害認定されていないこともあると思います。


 一般応募者の中で、同じ基準で測られたら、この男性は明らかに不利です。採用側にとってみると、障害者を採用するメリット(障害者雇用率の達成)は受けられません。といって、健常者と同等の仕事を期待することもできません。なかなか就職先が決まらない理由として、十分考えられると思います。


 障害者にとって、障害認定が本来よりも軽いことは、いいことではないかも知れないのです。(いいこともあると思いますので断定はしません。)障害者手当ても各級で当然違います。以前書いた銀行のテラーになった女性は、「自分が、耳が聞こえないことをお客さんが気付いてくれないことが、一番大変だった。」と言っていました。(73.職業を選ぶ 参照)


 障害をあるがままに認めることが必要なのでしょう。親が、親の見栄で考えないことです。障害認定で不利を被るのは、子供自身なのです。子供の立場になって考えること。これが、いつも一番大切なことだと思います。

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