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4首長の熱血トーク
平成25年8月24日(土)、志高塾で「地方の未来を担う4首長の熱血トーク」と題したパネルディスカッションがあった。コーディネーターは中村時広知事であり、これまでの人脈の中で「これぞ」という3市長を中村知事が招聘し、いろいろな町づくりについての考え方を学ばせてもらった。
出席者は、路面電車を活用したまちづくりを推進する 富山市 森雅志 市長、 熊本城を中心としたまちづくりを進める 熊本市 幸山政史 市長、デマンドタクシーを導入し様々な困難と闘う 総社市 片岡聡一 市長(岡山県)、 独立・自尊・自立を目指し志高塾を運営する 中村時広知事の4名だった。
各市長が自己紹介を兼ねて、自分のまちづくりについて持論を展開した。要約すると、
◇幸山・熊本市長
夏目漱石の縁で松山市と交流しており、現在、防災協定を結んでいる。 現在3期目で、政令指定都市を目指す。(今は中核市で人口60万人) 一口城主制度を創設し、市民から募金を募っている。 応募者については、訪名盤を掲げる 17,8億円くらい集まった−−−城の復元に当てる 入場者数も増えている 本丸御殿を復元 福岡でないものを熊本で作っていけばいいじゃないか、と考えている。 ※.幸山市長は他の二人と比べると、優等生的な答えだった。 自己紹介をする幸山・熊本市長
◇森・富山市長
富山には民主主義がない、腐敗臭と加齢臭が漂っていると主張。 政治はリアリズム。多様な考え方があって一つ選択して、実施している。 「ロメンニスト」と言われている。(路面電車によるまちづくりのため) ※.森市長のまちづくりについては、以前に講演を聞いた 路面電車の駅から300m以内での居住者42%を目標
当初、27%→現在32%になっている まちづくり事業など、富山市中心部に集中投資をする方針。 そうしないと地価が下がる 市の財政にボディブローのように効いてくる (固定資産税が下がるため) 路面電車は65歳以上の人は1回100円。3回目からは無料 高齢者の外出する機会を増やすため 花束をもって電車に乗ると無料 生活保護世帯が富山市は極端に少ない 3‰ 大阪 25‰ 松山 16‰(千人当たり) 理由 大家族・家族で支え合っている 貧困の連鎖を断ち切る 中学生で生活保護世帯の家庭に退職教員をつける政策実施 ・・・ 7名だった(少ない!!) ※.いろいろと面白い取り組みを実施していて、話題が尽きない 森・富山市長。前回、講演を聞いたときは、もっと真面目そうだった印象
◇片岡・総社市長
ピアニストだった 21年橋本元総理に仕えた 「右か左か迷ったら、難しい方を選べ」 が座右の銘 市長選挙で1度落選し、その時、女房が離婚届を持ってきた 提出先が選挙に負けた相手(市長)だった 地方主権を絶対に成し遂げなければならない 地方に問題あり 813の中で10万人以下の人口の市が512ある。 よその町の真似をしない 条例が合わなければ変えればいい すごいくせ者の片岡・総社市長。でも、奥さんにはかなり弱腰
総社市で障害者1000人雇用を目標としており、 618人雇用している 障害者が33人離脱して、納税者になってきた JAに対抗して、買い付け会社を設立。老人ホームに野菜を売ったりする
国任せであったことを自分たちが立ち上がって地方主権を手繰り寄せる 総社吉備路マラソンをはじめた 岡山県が総社市のマラソンを真似たことに反発 岡山県が4億円の予算、 総社市は1600万円でボランティア運営 300円交通システム デマンドタクシー制度とし、どこまででも行ける 空気を運ぶだけで私鉄バス補助6500万円を投資していた(年間) 廃止したいので、と言うと、「次の選挙は応援せん」、と言われた (バス会社に) デマンドタクシーは、500万円で1社1台請け負うことにした 260人/日乗っている 年間4700万円かかっている 既得権者を説得して、戦うことが大切だとわかった ◇中村知事
チーム愛媛で様々なイベントに取り組む 自転車など コーディネーターとして質問をする中村知事
「悩みは何か」という質問に対して
片岡市長: 女房との関係 市長を辞めたら家の中でどうなっているか?心配だそうだ。 家庭を犠牲にしているから仕方ないか ドライブをしていると、険悪になる。最後には、もう知らん、となる。 ※.どうやらこれは何処も同じなのかもしれない これについて中村知事は、車よりも自転車が良いと主張
自転車は、走った風景など揚げ足取りにならない話題ができるからだそうだ タンデムは危険。2台の自転車で縦の関係がいい、とのこと。 森市長: 給与カットをしないできたこと
はやく帰れ、部局長は5時15分に帰れと言っている 基本的に、残業をしない方針(部下も) 「ゆとり」、とか、「遊ぶ」ことを大切にしており、趣味は、馬・ヨット・登山・水上バイク ・・・遊び心は大切だ
みんなで遊ぶ町を作る、ネガティブにならない 観光振興などを考えるとき、自分たちが楽しいと思えることでないと 人が楽しいと思えるはずがない 娘二人と住んでいる。料理を娘としている(娘の結婚が悩み?) 幸山市長: 趣味がない 人間ドックではD判定。 マラソンをすることにより、時間を削るので家庭の中が心配になる ※.結構、各市長とも個性的で、まちづくりについての考え方もこれほど多様なものがあるのかと思った。
会場の雰囲気。半分から後はいす席だったが、会場には多くの人が来られた
「人を使うことについて」どう考えているのかという問いに対して
森市長:職員が、4000人くらいいる 本庁舎は1000人、積極的に話すようにしている。 2割は使い物にならない。2割は仕事ができる 自分の組織の力を最大限発揮することが重要でそれがトップの責任だ 片岡市長:怒りまくる。
「岡山県で、15市のNo1になれ」とハッパをかける。 愛情込めて、部下を怒る人が今の時代、いなくなっている 簡単なことをしないやつは徹底的に怒る 幸山市長:大きな組織を動かして行くためには徹底的に議論することを重視する。
週に1回、あいさつ運動で庁舎入り口に立ち、コミュニケーションをする。 まだまだ書き切れないこともあるのだが、幸山市長は品の良い紳士の印象であり、森市長と片岡市長はちょっとくせ者で、何か恐ろしい印象だった。しかし、そのような他とは違う個性がまちづくりには必要なのではないか、と思う。
いずれにしても市民から選ばれた方々なので、一言一言に含蓄があり、また、まちづくりへのポリシーと情熱があった。 |
地域:研修




