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書庫国内:信州・北陸

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農家民宿で全国から人を集める能登町の民家
 
 
 平成25年11月15日、能登町の「春蘭の里」を訪ね、この地域興しの活動を引っ張ってきた多田氏からその取組について学んだ。
 
 「春蘭の里」の印象は、能登半島の山の中で何もないところで過疎高齢化が進行しており、産業などももちろんなく、農業をしながら細々と生計を営んでいるという雰囲気だった。そののんびりとした田舎の暮らしを売りにして、農家民宿で地域興しをし、それぞれの農家の所得を月40万円確保しよう、というのが春蘭の里の取組だ。
 
 
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春蘭の里の取組付いて語る多田さん
 
 
 このリーダー多田さんは、町議会議員を5期勤め、建設業を営んでいた。それらを辞めて47軒の農家民宿という活動を牽引し奥能登のまちづくりを推進している。
 農家は比較的古い民家をリフォームし、1日1件の宿泊を受け入れ、のんびりと過ごして貰うのだという。強いて言えば、キノコ狩りのような山の中でしかできないようなことを宿泊者に体験して貰い、脱都会生活の人の誘致を目指していた。
 
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民宿に取り組む農家。月収40万円を目指す
 
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中には掘りごたつがある
 
 春蘭の里をグリーンツーリズム推進特区にしたり、行政の補助事業を取り入れたりして限界集落からの脱却に成功し、現在では都会からIターンする人まで現れていた。その他、白い壁に黒い瓦の家の集落を石川県景観保存認定特区にしたり、アサヒビール協賛金をもらって地域整備を推進、その結果、修学旅行なども訪れるようになっている。
 
 説明を聞いていて、それらの努力と補助金を見つけて活用する力が春蘭の里をここまで成長させたのだということが理解できた。本気で人をもてなす心があれば、リピーターが来てくれるという信念を多田さんはもっておられたが、そこまで馬鹿になって命をかける人がいたことが地域の人たちを幸せにしていた。
 
 囲炉裏のある民家なども実際に見てみると、今の生活とは違った昭和の初期の暮らしを感じることができるような気がした。また、民家の家主もぬくもりのある方のようで、視察を面倒くさいとも思わず気持ちよく受け入れていただいた。
 
 
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廃校を利用した宿泊施設「春蘭の宿」
 
 
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2階10室が宿泊室となっている
 
 
 その他、オーナー制度の廃校を利用した宿泊施設があったり、集落のところどころに小水力発電設備を作っていたりと、結構おもしろいことにチャレンジしているようである。今度は実際に農家民宿をしてみないといけない。この取組は、すぐにでも西予市で実施可能と思われ、できれば近くでの実施例を調査して、1軒でも実現するよう活動をすることになった。
 
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小水力発電にも取り組む。照明1灯分の電気を発電
 
 
 
 
 

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