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書庫日々のこと














 平成27年11月14日(土)
 朝いつも通り午前7時前に目覚ましが鳴り、それを止めた。
 どうもおかしい。激しいめまいがする、さらに吐き気も。。。
 二日酔いどころの騒ぎではない、それを遙かに凌ほどの激しさだ。目の前の天井がぐるぐる回る。

 椅子に座っていることも出来ず、このままではぶっ倒れてどこかで頭でも打ちそう、かといってベッドまでたどり着けそうもない。そのまま床に伏して動くことが出来なくなってしまった。
 どうしようか、もう救急車を呼ぶべきなのだろうか?きっと、それしか選択肢はないだろう。起きていかなければ家内が不思議に思って起こしに来るはず。それから、どうするか考えよう、などということを思ったような気がする。

 一番心配したのは、頭の中の血管がおかしくなっているのではないかということ。もし、そうだとすると病院で大々的に治療を受けるしかないと思われた。家内がやって来て、隣の先生がもしかしたら来てくれるのではないか、と思い、呼びに行くように頼んだ。

 幸いにして近藤先生が朝早くにもかかわらずやって来てくれた。
 自分の部屋で診察をしてもらい、内耳性から来るめまいで、もうこれでは救急車を呼ぶしかないでしょう、と言われ野村病院と連絡をとって頂き、救急搬送をされたのだった。

 その時自分で思ったのは、めまいがとんでもなく激しく吐き気がして頭を上げることが出来なくて、床に伏したときには、このまま意識を失えば死んでしまうんだろうなあ、ということ。死ぬときはそんなものなのかもしれない。当たり前の普通の生活から、突如として死は訪れるんだろう、ということも実感した。

 救急車の中では何度か嘔吐。病院に着いてからも嘔吐を繰り返した。
 しかし、野村病院についてからは先生が適切に診察をして頂き、CTや血液検査で脳出血の方は心配ないことがわかった。一番心配していた脳内の出血はなかったということで、かなり安心した。原因は内耳の三半規管に異常が生じてめまいと嘔吐を繰り返しすという病状がでており、回復にはしばらく時間が掛かるということだった。

 知人の中には、頭が痛くてじっと我慢をしていたため、命を失ったという人もおり、五十代になると頭のことは放置しておいてはいけないという思いがあったため余計に心配だった。しかし、最悪の事態は回避できたようで、これからも健康の自己管理をしっかりとしていかなければならないと再認識した。

 安心したためか、急に病状が良くなったように錯覚して、土曜日だったこともあり緊急入院するよりも自宅で安静にしておくように言われ午前中のうちに自宅に帰ることが出来た。しかし、それはあくまで気のせいで、実際にはまだまだ大変な状況は続いたのだった。

 自分では病院から帰れる、という意識が先行したが、実際には歩くことが出来ない。
 結局、タクシーに乗るにも車いすで乗せてもらった。そして、降りるのが大変、家について玄関まで歩くことが出来ない、などという全くの病人と化してしまっていた。玄関に入っても、そこから動くことが出来ない。これだったら、やっぱり入院だったかなとも自然に思われた。土曜日だからすぐに入院にならなかったのと、自分でも大丈夫という過信があり、後悔した。

 時間をかけてはって和室までたどり着く。横になっているが、目を開けていてはくるくる回ってしまう。また、トイレにも行くことが出来ない。仕方が無いので、時間をかけてはって行く始末。病院から帰ってきて良かったのだろうか、と思った。自分の部屋まで行くことが出来ないので、帰ってきたところで寝ることにした。階段を登る事なんて到底できそうもなかった。

 昼過ぎに牛乳を飲んで、夕方おかゆを食べたら、全部戻してしまった。しかも、それまで飲んだ薬も一緒に出てくる。完全におかしい。どうなるんだろうか、などと考えもしたが、もう眠るしかなくて、何も考えずにこの日は眠りについたのだった。






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