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ニュージーランド8日目
 早朝5:10am、モーニングコールで起床。
 海外旅行の場合、朝の飛行機に乗る場合このような早起きはよくある。松山発7:40amのANA東京行きの場合でも早起きを余儀なくされる。だから、気持ちよく目覚めて朝シャン。

 今日は8:30amオークランド発成田行きの便で帰国の予定。それにしても、震災たえとはいえ観光客激減のため関西空港行きが無くなったことはとても寂しい。こんなときこそ、被害に遭われた方や国の経済支援のため、どんどん行ってあげて元気をプレゼントしなければならないときなのに。

 震災国に行く、という罪悪感と、ネガティブな心理がこれだけ被害に遭われた関係者を苦しめ、生活までも奪おうとしているとは想像もできなかった。

 実は、朝にしなければならない頭の痛い問題があった。
 本当は夕べのうちにしておきたかったのだが、勇気が出ない。だから、一か八か最後の宿題としたのだった。

 それは、昨日おみやげとして買ったムートン2枚にある。アオタヤという近くの土産物店で夜に最後の買い物で入手。邪魔なので送ろうとしたら、なんと送料が8,500円もかかるという。「真空パックにしたら小さくなる」、と店員さんがいうので、そのときは何も知らずに「手荷物でも預けられるよう梱包してください」と言った。

 その2枚のムートンは、ビニールに入れられ掃除機で空気を吸い出し、ペッチャンコニなったので、なかなか小さくなったと思った。見事に薄くカチカチとなってビニール袋に収まり、テープでぐるぐるに巻かれていた。

 それを持って帰って、ホテルで帰国の準備をしていたのだが、それがしばらく経つとなんと3倍くらいに膨らんでいるのである。だったら、真空パックをもっとしっかりとしておいてくれればよかったのに、と腹が立ってきた。ビニールが真空を保だけの強度がないため膨らんできたのだが、ビニールを二重にするとか専用の真空袋を別途販売するとか、対策はあったはず。

 「もう手荷物で預けるか」と思ったが、ペラペラの紙袋1枚に入れられているだけ。午後11時頃になっていたが破損も心配なので、バックを売っていないかコンビニなどを探したが、イメージするようなおみやげバックはなかった。
 
 しかし、よくよくルールを調べると一人が預けられる手荷物は、Air NewZealand の場合、23kg以内のスーツケース1個と決められていることが後でわかった。万事急須、もうこのでっかく膨らんだムートンは持って帰ることが出来ないかもしれない、と思った。

 もし、持ち帰るとすれば別送品で8,500円を支払うか、手荷物の追加料金約4,000円を支払うかである。それに、こんなに夜遅く何もできないし、明日その手続きが上手くいくかどうかも不安。機内持ち込み手荷物は、ただでさえCanon5D markⅡのでかいカメラとパソコンがあり、その他のど飴や本などたくさんあるので、これらはどうしようもない。

 とりあえずやっぱりスーツケースに入れてみるか、と気を取り直して押し込んだのだが、ムートンだけでそもそもスーツケースの半分くらいはありそうなのに、さらに着替えやおみやげを入れて、どう考えてもスーツケースが閉まるはずがない!!
 もともとスーツケースには、ほとんどいっぱい荷物が詰まっていたのだし。

 いよいよ万策尽きて、ムートンをスーツケースに入れることを最優先として、その他入らない物をまとめて機内手荷物にするという方針に切り替えたのだ。
 服はできるだけ荷物にせずに着る、箱の類は捨てて中身だけを持ち帰る、パッキングしていた物はバラシテ間隙に入れ込む、などなどとにかく押し込めるだけ押し込んで、スーツの蓋の上に乗ってやっとこさ締めたである。

 ところが。。。忘れ物発生!
 パソコンの充電器とスプレー、それい粉末スープを入れてなかった。もう、蓋を再び開ける気力は残っていなかったのである。明日にしよう。。。

 というわけで、朝、悪戦苦闘して昨夜荷物をまとめた、スーツケースの蓋を開けなければならない。開けたらまたムートンが膨らんで蓋などできるはずがない、という思いが頭を過ぎる。もうなるようになるしかない。

 重い気持ちでスーツケースの蓋を開けた。
 すると、強い力で押さえつけられていたせいか、ムートンはそれ以上に膨張しようとする気配はないようで、蓋の上に乗って思い切り力を入れて締めたらなんとか上手くいったのでほっとした。

 朝食は無いのだが、腹は減った。そこで、入れ忘れたスープは2袋ともお湯を沸かして飲むことにした。これはスーツケースに入れ忘れたことが幸いした。

 予期せぬ想定外の出来事はなおも続く。
 早朝バスにスーツケースを積み込んで、ホテルのロビーで集合時間が来るのを待っていたときに思い出した。免税品の引換証をスーツケースの中のズボンのポケットに入れたままだ。このままだと手荷物に引換証は行ってしまい、空港で商品を受け取ることができないではないか。

 添乗員のカルロスさんに、パスポートを見せて受け取れないか、と相談すると、受け取れるかもしれないし、あるいは、返金となるかもしれない、そんな前例はないという。

 ”受け取れる”に掛けてみるか、とも思ったが、現地案内人のガイドさん出国のためだけにやってきてて、その人が言うには、全く話にならない、とのことで、カルロスさんよりスーツケースをバスから引っ張り出して、引換証を捜してくだい、という指示を受ける。

 みんなをバスで待たしながら大汗をかいて、ホテルのロビーでまたまた悪戦苦闘したのだった。もう、ムートンなどでかいおみやげは二度と買ってはいけない。

 ついでに、ムートンに関係して余計な思い出を作ってしまった。
 それは、アオタヤでそれを購入したときのことが。アオタヤはどちらかというと日本人相手の総合土産ショップで日本人の店員もいる。安心して買い物が出来る店と言える。

 もうお金もないし、ムートン2枚を最後のおみやげとして買おうと思ってアオタヤに入って物色していたら店員さんに丁寧に声を掛けられてしまった。実は、別の店でもこれぞというのを見つけていたし、そっちの方が安かったので迷ってしまった。品質はアオタヤの方が良さそうに思えた。

 しかし、値段が少なからず高いので、ここでは止めようとも思ったのだが、持ち帰りや発送方法など一生懸命相談に乗ってくれるのでアオタヤで買うことに決定。ここは、阪急交通社の5%割引券もある。

 2枚のムートンに決めた後、真空パックにして品物と代金を引き替える、と頭の中で流れをイメージしていたが違っていて、すぐに代金を請求される。どちみち払うもんだし、現金を渡す。そして、割引券(買い物カード)があるので。。。というと、そこからトラブル発生!

 もうレジを打ったので、割引はできません、ということになった。
 それはおかしいでしょ!というと、「割引は支払い前に買い物カードを見せた人だけにします」と店員は主張。
 そんなことは聞いていない。普通、買い物カードはありますか?とどこの店でも聞くのが普通でしょ!と言ったら、「当店では一般のお客さんも来るので、そのようなことはいちいち聞きません」という返事である。

 その後、5カ国語くらいで書いてある”コマーシャルポリシー”なる看板を持ち出してきて、それには、返品は受け付けない、返金はしないと書いてあった。それを見せてこの場を諦めさせるつもりのようだ。
 僕が言っているのは、返品するとか、返金するとかではない、買い物カードがあるので、そのルールで割引するのは当たり前ではないか、ということだ。それに、旅行社がこの店に連れてきているのに、おかしいなどと言ったりして時間がかかったが、結局は割引はしてくれたのだった。

 割引もさることながら、何故割高な店に観光客がくるのかという仕組みを店員も理解して対応をしないと、つまらぬ勘違いが起こるのだ。

 真っ暗な中、早朝のオークランド空港について搭乗手続きをする。朝、早いせいもあり利用客は少ない。ペットボトルは出国検査前に捨てる。実は、湯冷ましを作って持っていたのだ。何もそこまでしなくても、とも思うのだが最後の小銭調整。あと、コーヒーを飲むだけのNZ$が残っているのだ。

 出国審査を終えると、免税品を受け取る。チョコレートのお土産を一箱買い、Cafeへ向かう。
 Coffee Long が4$70¢、ハムサンド5$50¢で計10$20¢と考え10$50¢を支払うと2$不足しているという。手持ちの小銭は10$50¢しかない。
 そこでハムサンドを止めて3$50¢のクッキーに替えたら、合計8$20¢だった。結局2$30¢の余りである。この国の計算はどうなっているのか?
 
 成田行きのNZ99便は順調に飛行を続ける。一眠りすると赤道直下の島々も見えてくる。珊瑚礁がエメラルドグリーンに光る。今度はあのような島々にも降り立ってみたい。

 午後1時になったのに、まだ赤道あたりをうろうろしているのか、これでは4時50分に成田に辿り着かないじゃないか、と思ってみたが、時差が3時間あるので、まだ6時間半飛ぶということか。まあ、気長に過ごさなければ。

 今回の旅行の反省。
 パソコンはB5版ノートであるが、これを毎日持ち歩くにはちょっと重い。機内やバスの中、ホテルで使い始めるととても使い勝手はいい。しかし、今後のために安くて古い物でいいからもう一回り小さく、どこにでも気軽に持ち運びできる軽い物にしたい。オークションで捜してみるか。

 カメラもEOS5D markⅡは、これは外せないなあ。馬鹿チョンだと画質が明らかに落ちるし、使い勝手も悪い。ここだけはこれからも拘って行こう!
 ただ、ピントについて帰ったら点検に出さなければならない。
 
 カップラーメンとか即席スープは適当に役に立った。
ニュージーランド7日目
 いよいよ最終日。今日はワイトモの鍾乳洞へ土ボタルを見に行く。
 そしてオークランドへ帰って一昨日のホテルに泊まり、明日早朝成田へ向けて帰国の途に着くのである。
                         
 6:30amモーニングコールで目が覚める。今日は目覚ましが鳴らなかった。7:00amより今日もいつもと同じメニューの朝食を食べる。違っていたのは、味噌汁とお粥があったこと。おばあちゃんコンビと屋久島の話で盛り上がる。みんなよく旅行している。

 荷物は朝食前に廊下に出したので、食事が済んで部屋に帰っても何もなく、黒河高生の「大野ヶ原に生きる」を読む。毎日少しずつ読んでいたので、戦後大野ヶ原に入植して開墾し、酪農が軌道に乗る昭和40年くらいまでのその歴史を知った。もう一息。

  ロトルアのディスティンクション・ホテルのカーテンを開けるととても良い天気。青空が広がる。今日は傘は要らない、と思ったがいつも天気の変化が激しい。1日の中に四季がある、とニュージーランドでは言われているそうで、暑かったり寒かったりもあって、服装には気を使う。

 どんな天気でも体調を壊さないようにしなければ。一応、セーターを持っておくか。おまけに、今日は鍾乳洞に入って土ボタルを見るのである。もう一枚くらい。。。旅には最高の季節なのだが、NZだけはいろいろと天気が変わるのだ。
 
 ワイトモまでは約2時間。それこそ、天気はまぶしいくらいに晴れたかと思えば、雨も降り出したりで翻弄される。やっぱり、鍾乳洞までは傘を持たなければならないようだ。
 ワイトモ鍾乳洞はカルスト地形で、この辺り最大の洞窟。マオリ族はこの洞窟に入らなかったがヨーロッパ人たちが入植してから、マオリ族に頼んで測量し探検したそうだ。そのとき土ボタルが発見された。

 土ボタルと言っても蛍ではなく、蚊のような虫の幼虫だ。半年くらい幼虫でその間光を放つ。十年くらい前にオーストラリアで見に行ったが、延々と車で走り長い坂道を徒歩で下った割には、洞窟には行って何処に土ボタルがいるんや!というくらいで、ガックリきたことを思い出す。

 あんなものなら、延々と2時間もバスを走らせてくる必要もないと思っていた。
 ワイトモ鍾乳洞に10:00am到着。晴れているが、ガイドが言うので一応傘を持って行くが、全く必要ない。一旦雨が降るとボタボタと滴が酷いらしいのである。
 鍾乳洞は秋芳洞などと比べるとその足下にも及ばない規模だが、光の演出で貴重な自然に仕立てあげ、世界中から観光客を集めていた。珊瑚の屑が堆積して隆起したようなイメージで、日本のカルスト地形の方が花崗岩など固くしっかりとした地形のような気がする。 

 洞窟に入ると、徐々に下っていき、大聖堂という大空間に着く。そこに土ボタルがいる、というので、どこに居るだろうかと思い目をこらして天井などを見回す。
 「すごい!」などと言う人がいるので、どこかにはいるはずだが、ちっとも発見できない。

 多少光っているかな、と思うくらいで、自分の目は他の人よりも悪いのではないかと疑心暗鬼になってきた。その後、さらに奥の暗い狭いところに行ったのだが、そこへ来てやっと1つの土ボタルを発見できたのだ。

 さらに、下を覗き込んだところに10個くらい発見したが、それらははっきりとそこにいるのがわかる。大聖堂では、やっぱりそんなにたくさん居なかったのだ。

 そこから少し下ってボートに乗り込む。
 すると、凄い!!天井一面が天の川のよう。たくさん土ボタルが光を出している。ボートは手でワイヤーを引っ張りながら移動していた。女性のガイドだったが、マオリの血を引いているのだそうだ。

 ずっと天の川が続いているような、凄い量の土ボタルでオーストラリアのとは全く違い規模も遙かに大きく、きれい。北島観光の最大のみどころらしい。

 土ボタルを見るためにボートが通る鍾乳洞の幅は3〜4mくらい。天井の高さは2〜5mくらいか。そこを音も立てずおしゃべりもせず、シーンとした中、どこかで水が滴る音だけが響く中を、約20人ほどが乗ったボートが進む。

 真っ暗な世界の中に一面星のように土ボタルが輝く別世界が20分くらい続く。ずうっと目を凝らしながらやや黄色い点々を見つめてその広がりに感動。やがて、船は出口にたどり着き、そこで岸にボートから降りて階段を上がり、入場したゲートへ帰ってきた。これは素晴らしかった。

 その後、昼食のレストランへ。ベジ(野菜)・スーパーを併設している。
 畑の中になるリンゴをもぎ取って食べて良い、と言ってくれので、りんご園の中へみんなで降りていき、どの実がおいしそうか物色して、一つ頂いて食べてみた。日本のリンゴより小振りで皮は剥ぎにくいが、甘くて美味しかった。

 食事はビーフステーキ・ラムステーキ・白身のフライの中からチョイスする。この中でならビーフがいいのではないかと、迷わず決定。NZでは、ビーフ肉が一番お安く、その次がチキン、最上級なのがポークだそうだ。折角だから、NZビーフをしっかりいただこう!

 その他うどんやカレーライスもあった。ここのご主人は日本語がペラペラのNZ人でサービス満点。9歳の娘を連れてきて我々に紹介する。あどけないがお人形さんみたいな顔つきで、みんな見とれてしまっていた。

 このレストラン、300席くらいあるが、いつもなら満員で大賑わいなのに、クライストチャーチ地震の影響を受け観光客がバッタリ来なくなったそうで、我々を含めて15人くらい。泣くに泣けない状態であった。

 今NZは何の問題もないので、とにかくこれまでのように観光にやってきて欲しいそうだ。また、クライストチャーチ地震や東日本大震災で復興を望んでいる人たちに対してできることは、観光に行ったり産物などの物を購入してあげることが重要なのだ。そこらをもっと国を挙げてアピールして欲しいものだ。

 昼食後は最終目的地オークランドを目指してひたすらバスで北上する。太陽は北に傾き、今頃になって昼間の太陽が北にあることを実感。
 ワイトモは土ボタルで世界的にも有名であるにもかかわらず、人口は約400人。牛や羊の方が圧倒的に多かった。
 
 途中、トイレ休憩を1回発電所の前で挟んで、オークランドへ入る。車の速度は相変わらず速い。渋滞に全くあうことなく、この国は住みやすい国かも、と思う。また、日本車が多く国内と同じ雰囲気がする。右ハンドルだし。自動車会社がなくすべて輸入に頼っているそうだ。

 オークランドは火山の噴火口が約50カ所くらい街の中にあって、それが活動を終えており公園になっていた。そのうちの一つ、マウント・イーテンに登る。多くの市民が休日の憩いのひとときを過ごしていた。

 標高196m程だが、頂上からはオークランド市内と海が一望の下に見渡せる絶好のビューポイントだ。噴火口の周りを1周歩いてみる。秋とはいえ、まだまだ汗ばむ。そう言えば、北島はまだ紅葉の最盛期を迎えていないのだろうか。市内は緑の葉っぱが一面に点在しいかに緑が多い国かということを知る。
 
 その後市内観光をして、ワイテマタ湾へハーバーブリッジの写真撮影に行く。オークランドはなんとヨットの多いことか。みんながヨットを所有しているのではないかという感じまでしてくる。豪華なクルーザーや大型ヨットが、しかもビックリするほどたくさんハーバーに繋いであった。

 最後に免税店で買い物してホテルへ。
 自由時間が2時間あったので早速スカイ・タワーへ行ってバンジージャンプを見る。タワーまではホテルから徒歩で10分くらい。町中に建っている。しかも狭い敷地に。見上げると首が痛くなる。
 
 NZ$もいよいよ最後の持ち金を使い果たす。メインフロアまで25$。
 高速EVであがってみると、みんなバンジージャンプを見るのに集まっている。すぐに飛び手が空中に飛び出す。およそ、190mからのジャンプ。
 
 メインフロアの屋根から飛ぶのだが、一旦飛び出した後、メインフロアの観客の前で吊り下げられ状態でストップさせられるという演出があって、飛んだ人は恐怖からがらオークランドの街に飛び出したのに、それが直ぐに吊り下げ状態で晒し者になるわけで、たまったもんじゃない。経験者として、選手を馬鹿にするな!と文句が言いたい。
 
 そのようなパニック状態が数秒間続き、マシントラブルか?などと不安な顔をメインデッキの観客の前でしていると、一気に200m近いフリーフォール状態となるのだ。
 やっぱり、飛んだ人に対しては、笑いものにするのではなく、その勇気を讃えてあげるべきではないか!
 スカイ・タワーからホテルに帰るのにおみやげショップに立ち寄り時間調整。午後7時からは日本料理の鉄板焼きで、NZ最後の夜を過ごした

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