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 平成25年11月15日(金)午後から、能登半島の先端にある珠洲市を訪ねて、世界農業遺産の取組と廃校活用について学んだ。
 
 世界遺産は、不動産を中心とした文化遺産、自然遺産、複合遺産であるのに対し、世界農業遺産は「トキとの共生」の佐渡、里山里海の能登の2カ所が認定されていた。今年金沢で国際連合食糧農業機関FAO  ジアスGIAHSの国際会議があり、日本では静岡・茶草場農法、熊本・野焼き赤牛、大分・椚林が今年認定されたので計5カ所となった。その結果、世界重要農業遺産システムは11カ国25カ所あるうち、中国が多い(アジアが引っ張っている)という特徴がある。
 
 能登の里山里海は、生物多様性が豊かな生活の基盤としての総合的な文化システムであり千枚田や塩づくりなどからエコポイント、ファンドを立ち上げての納豆・豆腐作りをしている(補助、2年間)ことなどもあった。
 
 石川県は金沢市に国連大学の出張所があるという特色があり、世界農業遺産の認定には国際会議の誘致が重要だったそうだ。
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農家民宿で全国から人を集める能登町の民家
 
 
 平成25年11月15日、能登町の「春蘭の里」を訪ね、この地域興しの活動を引っ張ってきた多田氏からその取組について学んだ。
 
 「春蘭の里」の印象は、能登半島の山の中で何もないところで過疎高齢化が進行しており、産業などももちろんなく、農業をしながら細々と生計を営んでいるという雰囲気だった。そののんびりとした田舎の暮らしを売りにして、農家民宿で地域興しをし、それぞれの農家の所得を月40万円確保しよう、というのが春蘭の里の取組だ。
 
 
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春蘭の里の取組付いて語る多田さん
 
 
 このリーダー多田さんは、町議会議員を5期勤め、建設業を営んでいた。それらを辞めて47軒の農家民宿という活動を牽引し奥能登のまちづくりを推進している。
 農家は比較的古い民家をリフォームし、1日1件の宿泊を受け入れ、のんびりと過ごして貰うのだという。強いて言えば、キノコ狩りのような山の中でしかできないようなことを宿泊者に体験して貰い、脱都会生活の人の誘致を目指していた。
 
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民宿に取り組む農家。月収40万円を目指す
 
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中には掘りごたつがある
 
 春蘭の里をグリーンツーリズム推進特区にしたり、行政の補助事業を取り入れたりして限界集落からの脱却に成功し、現在では都会からIターンする人まで現れていた。その他、白い壁に黒い瓦の家の集落を石川県景観保存認定特区にしたり、アサヒビール協賛金をもらって地域整備を推進、その結果、修学旅行なども訪れるようになっている。
 
 説明を聞いていて、それらの努力と補助金を見つけて活用する力が春蘭の里をここまで成長させたのだということが理解できた。本気で人をもてなす心があれば、リピーターが来てくれるという信念を多田さんはもっておられたが、そこまで馬鹿になって命をかける人がいたことが地域の人たちを幸せにしていた。
 
 囲炉裏のある民家なども実際に見てみると、今の生活とは違った昭和の初期の暮らしを感じることができるような気がした。また、民家の家主もぬくもりのある方のようで、視察を面倒くさいとも思わず気持ちよく受け入れていただいた。
 
 
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廃校を利用した宿泊施設「春蘭の宿」
 
 
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2階10室が宿泊室となっている
 
 
 その他、オーナー制度の廃校を利用した宿泊施設があったり、集落のところどころに小水力発電設備を作っていたりと、結構おもしろいことにチャレンジしているようである。今度は実際に農家民宿をしてみないといけない。この取組は、すぐにでも西予市で実施可能と思われ、できれば近くでの実施例を調査して、1軒でも実現するよう活動をすることになった。
 
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小水力発電にも取り組む。照明1灯分の電気を発電
 
 
 
 
 
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ソユーズを購入した話、ローマ法王に神子原米を食べさせた話をする高野誠鮮氏
 
 
 
 平成25年11月14日、石川県羽咋市の教育委員会文化財室長の高野誠鮮氏を訪ねた。高野氏は「ローマ法王に米を食べさせた男」ということで有名な方で、その結果「神子原米」という米のブランド化などに成功し、農家の所得向上に貢献したということで注目を浴びている。
 
 高野氏は、市長から平成16年過疎対策の目玉事業の命を受け限界集落対策事業に取り組む中で、どうやったら地元の農家で生産する米が適正な価格で買ってもらえるのかという問題を解決するため、ブランド化を推進するための方策を考えることが命題となったそうだ。

 その中で3つの実施策を実行したのだが、それは天皇陛下に羽咋市産の米を食べてもらう、当時のブッシュ大統領に米を食べてもらう、ローマ法王に食べてもらうということだった。米国からは送った羽咋市産の米がそのままの状態で送り返されたらしく、それらの計画は必ずしも上手くいったわけではなかったようだ。
 
 宮内庁には、今でも徳川家や前田家の子孫が勤務しているらしく、石川県は加賀百万石なので「加賀の殿様」と呼ばれている侍従にお願いして、天皇陛下に米を食べて貰うことを計画したそうだ。殿様は即答でOKと言われたそうだが、その夜のうちにキャンセルとなるということも経験した。
 結局、バチカンの大使がローマ法王に羽咋市の「神子原米(みこはらまい)」を献上する橋渡しをしてくれ、ローマ法王がそれを食するということになった。
 
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NASAから購入してきた本物のロケット
 
 
 また、NASAへ本物のアポロ宇宙船を購入に行ったり、ソユーズをソ連から譲り受けたりして宇宙博物館をつくり、現在多くの人が羽咋市を訪ねている。
 それらから学ぶべきことは、実行力と責任感だと思う。自ら「決済を取らない」、「計画書を作らない」ことを自負しておられ、それは自信の表れだろう。また、上司、特に市長とI課長もそれを認めていると言うから、信頼もされている証拠だ。
 
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高野氏の話を聴講
 
 
 
 本人は寺の次男坊で後を次ぐわけではないが、「役所には企業家魂のない職員が多すぎる」というくらい、今の役所の体質を嘆き、それを打破するために挑戦していたのだ。

 発想と実現のためのプロセスが他とは違っており、世の中に彼のような人材が欠けているのだが、それを認める社会や慣習も極めて一般的に貧弱であるため大きなことや新しいことが実現していかないとも思われ、それらを育てていくことが課題なのだ。
 
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帰還用のロケット先端部。アポロ計画の宇宙船で本物を展示
 
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ローマ法王が食べられた神子原米
 
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神子原米の販売拠点の道の駅
 
 
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狭い店内だが、活気付いていた
 
 
 
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海に入って、網を引く
 
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網を引く漁師
 
 平成25年11月16日(土)、能登半島の千里浜を走ったとき、偶然地引き網を引き上げているシーンに遭遇した。通りかかった観光客も車を止めて、どれくらいの水揚げがあるか見守った。
 
 予想以上の豊漁で、漁師は観光客に苛立ちながら、魚をさばく。鯛や鰆、味などが網にかかっていた。
 
 
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千里浜のなぎさドライブウェイ
 
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波間で網を引く司令塔の漁師
 
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引いた網はいくつもの束にまとめられる
 
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岸辺で見守る観光客
 
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網が引き寄せられてきた
 
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網にかかった魚を仕分けする
 
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ブルーシートの中に魚を網ごとくるむ
 
 
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取れた魚の一部
 
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千里浜ドライブウェイ
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外観だけの、おひさまロケセット
 
 大王わさび農場のロケセットの追加写真。
 はじめ、目にしたときは「なんだ、こりゃ」という感じ。
 
 説明を聞いて、「なるほど」と納得はしたものの、
どんなシーンかはわからなかんたのだった。(後でわかった
 
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たびたび登場する、らしい
 
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ロケセット辺りの雰囲気

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