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無指向性スピーカーcubeSP技術情報

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マトリックス方式を用いた残響補強の基本構成はスピーカー・マトリックスのサラウンド(4ch)再生システムと同一です.

スピーカー・マトリックス4chそのものは、40年以上前の「4チャンネルステレオ」時代からあるものです. スピーカー・マトリックス4chの構成は単純で、ステレオのスピーカーにさらに2つのサブのスピーカー(リア・スピーカー)を追加しただけです. サブのスピーカーからは差音成分(L-R、R-L)を再生します.

この方法では残念ながらサイド〜リア方向に厳密な音像定位が得られるわけではありませんが、四方向から音が聞こえる・音に包まれる感覚は得られます. ただし、このブログの他のエントリーでご紹介したように効果が得られるソースはかなり限定されてしまいます.イメージ 1

実はこのスピーカー・マトリックス方式は、少し構成を変えるだけでリスニングルームの残響補強に大変有効な手段となります.

どうすれば良いかというと、サブのスピーカーをリアではなくフロント(メインのスピーカーの外側)あるいは横方向に配置し、音像の広がりが過剰になることを防ぐための抵抗を1ヶ追加するだけです. 抵抗の値はスピーカーの配置やリスニング・ルームの音響特性、さらには再生する音楽ソースにより最適値が変化しますが、とりあえずは4Ω〜20Ω程度の抵抗をいくつか用意して切り替えて実験してみれば良いでしょう.(抵抗のW数はそれなりのものを使ってください)

大変簡単なシステムですが、適切なスピーカー配置と抵抗値の選択をおこなえば、クラシックや一部のジャズのライブ録音などで大変自然な残響感、ホールトーンの広がりが得られます. ただしクラシックでもスタジオ録音に不自然な残響付加をするなどの録音の良くないものがあり、必ずしもすべてのソースで効果が得られるわけではありません.イメージ 2
イメージ 3

以上のマトリックス方式のサラウンド、残響補強を用いる場合、使用するパワーアンプの種類に注意してください. BTL方式やデジタル・アンプではこのようなスピーカー・マトリックスはうまく動作しません. また、出力トランスを用いた真空管パワーアンプなども使用を避けた方が無難です.(出力管の負荷特性が変わってしまいます)

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