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cubeSP
無指向性スピーカーcubeSP技術情報

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マトリックス方式の残響補強システムは、あくまでも「補強」なのであまりに残響の少ないリスニングルームでは十分な効果が得られません.
あえて条件の厳しい5畳程度の残響時間の短い部屋での試聴結果をご報告します. 容積が小さいだけでなく部屋の横幅も狭いため、サブのスピーカー(CubeSP)は聴取位置の斜め前方(メインのスピーカーよりもリスナー寄り)に設置して試聴をおこないました. 用いたソースは様々なクラシック音楽とキース・ジャレットのピアノ・ソロのライブ録音(カーネギーホール・コンサート)です. サブのスピーカー(CubeSP)の再生レベルはソースごとに調整しました.

残響補強無しでは、どのソースでも左右のスピーカーの間にこじんまりと音像と残響がまとまります. あたかもスピーカーの間隔と同じ幅の狭いホールで演奏を聴いている、あるいはホールのかなり後ろの席に座っていてステージが遠いという印象です. これがごく一般的な再生環境なのですから、通常は不満などあるはずが無いのですが、一度残響補強ありとの比較試聴を経験するといかにも味気ない再生音に感じられてしまいます.
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残響補強ありでは音像(楽器)の定位する位置は変わらないものの、自然と残響(ホールトーン)がメインのスピーカーより外側に広がります. メインのスピーカーの間隔よりも幅の広いホールのステージ寄り(前方)の席で演奏を聴いているかのような臨場感を感じられます.
誰にでもすぐに残響補強の効果が分かるのはライブ録音に入っている拍手です. 残響補強の有無で、拍手の音の広がりがまったく違って聞こえます. サブのスピーカー(CubeSP)からの再生音のレベルを調整する場合、最初は拍手の音を聞きながら残響過多にならない控え目な設定にすると良いでしょう.
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より室容積が大きい部屋であれば、残響が左右に広がるだけでなく、リスニングルーム全体がコンサートホールの残響に包まれるような効果が得られます. ただし、何度も繰り返してしつこいようですが、残響補強の効果はソースの種類に依存します.

もしマトリックス方式の残響補強の効果が無かったとしたら以下の3つの理由が考えられます.
1.ソースの録音・編集が悪い. または聞いているのが残響を必要としないジャンル、録音・編集スタイルの音楽である.
2.リスリングルームの残響が極端に少ない.
3.残響補強など必要のない素晴らしい音響特性を有するリスニングルームで録音・編集の良い音楽を聴いている.

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