映画と野球好きの日々雑言

ちょっと更新滞ってます。ごめんなさい。

全体表示

[ リスト ]

ベニスに死す

イメージ 1

ルキノ・ヴィスコンティの代表作の一つにして、
耽美で敗退的な美への追求を描いた不朽の名作。
なかなか手が出せなかったが、ようやく鑑賞。

静養のためヴェニスを訪れていた老作曲家の
アッシェンバッハは一人の美しい少年タジオに
自分の追い求めていた美を見出す。
一度はヴェニスを離れようとしたアッシェンバッハだったが、
結局ヴェニスに留まった。
タジオの行くところ常にアッシェンバッハはいた。
その頃ヴェニスではコレラが流行し始めていた・・・。

この作品は何はともあれ、
まずタジオを演じたビョルン・アンドレセンの美しさ。
男性とも女性とも言えない、中性的な、
正に天使のようなあの美しさに、
ダーク・ボガード演じるアッシェンバッハともども視線を奪われた。
本当に人間なのか?
そんな馬鹿みたいなことを本気で思ってしまう、
透き通るような白い肌、
切れ長の瞳、
鮮やかな赤い唇、
亜麻色のくせ毛、
細い四肢、
それらを揃えた造形は本当に奇跡とも思える、
性別を超えた、危うげな美しさとは正にこのこと。
それがあのヴィスコンティの退廃的な映像の中で、
この世のものとは思えないほどの存在となっていた。
アッシェンバッハの視線に対して微笑んだ時、
思わず背筋がぞくぞくし、ただただ美しいと思うしかなかった。

一方のダーク・ボガードの演技もまた、アンドレセンの美しさに
とり憑かれた老人の悲哀を見事に表現しており、
その病的に思えるほどの執着する姿がまた、
タジオの美しさを引き立たせた。

言葉も出ず、ため息をつくしかないほどの作品には
それほど出会えるものではないけれども、
この作品は間違いなくその一つだった。

閉じる コメント(1)

顔アイコン

老いの世界を幼い私は醜いものと思っていました。
しかし今、自分がアッシェンバッハの歳に近づこうとするとき、これはまさに人生の孤独、アンデンティティの隔離を意味するものだといまさらながら気づきました。
いや、もともと気づいていたのかもしれませんが、それが自分に重なる寂しさを実感しているという気がします。
すばらしい映画です。

2011/10/10(月) 午後 8:56 [ dalichoko ]

開く トラックバック(1)


.
cubsss5
cubsss5
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
検索 検索

Yahoo!からのお知らせ

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事