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今、メジャーのFAで気になる選手がいる。
セントルイス・カージナルスからFAになっているジョン・スモルツだ。
思えば、スモルツをはじめて知ったのは、
もう十年以上前のことだ。
メジャーに興味を持ち、多くの選手を知る中で、
1996年に24勝というNPBでは見ることができない
数字を残した、当時アトランタ・ブレーブスのスモルツという
投手のイメージは自分の中で強かった。
巨大な、それでいてアスリートらしい引き締まった体躯、
髭を生やした強面の風貌、そしてその外見を裏切らない
パワーピッチングで打者をねじ伏せるその姿は、
当時、グレッグ・マダックス、トム・グラビンら
名投手を擁した最強先発陣の中でも存在感を失わなかった。
彼を知ってから数年後、肘を故障し、トミー・ジョン手術を受けた。
当時の自分が持っていたイメージでは、
1年間全休してしまう選手はもう復活できないと思っていたが、
スモルツは意外な形で復活した。クローザーだ。
しかもそれが並のクローザーではなかった。
完全復活の2002年にはなんと55セーブを挙げ、
4年間で150セーブという信じられない数字を残した。
これまで先発もリリーフもどちらも器用にこなせる投手というのは
何人か見てきたが、そのどちらも一流の成績を残した選手を
現在進行形で見たのはこれがはじめてだった。
僕は現在213勝のスモルツが先発のまま怪我をせず過ごしていたなら、
300勝も可能だったのではと思う。
一方で最初からクローザーとして活躍していれば、
トレバー・ホフマン、マリアーノ・リベラに並ぶ名クローザーだったのではとも。
そう思わせるほどのインパクトがスモルツにはあった。
しかし、近年では右肩を痛めて思うような成績を残せていない。
しかも年齢は42歳。既に長年在籍したブレーブスを離れ、
2009年はボストン・レッドソックス、
そしてセントルイス・カージナルスと移り渡った。
あれほど純血ともいえる”本格派”が今FAとなり、
いまだ現役続行のために交渉を続けている。
恐らく投げられるのならば、先発でもリリーフでも受け入れるだろう。
それは既に彼の過去の経歴を見れば明らかだ。
ランディ・ジョンソンは46歳まで現役を続けた。
出来ることならば後数年、許される限りにジョン・スモルツの
打者を圧倒する姿を見てみたい。
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